IBM Rational Functional Tester バージョン 8.3.0.1 リリース・ノート

この文書には、IBM® Rational® Functional Tester バージョン 8.3.0.1 についてのシステム要件、インストール、および新機能に関する情報が記載されています。また、IBM ソフトウェア・サポートと連絡を取ることに関する情報も提供しています。

説明

Rational Functional Tester は、 Microsoft Windows または Linuxオペレーティング・システムで稼働する、 HTML、Java™、Dojo、Ajax、Microsoft Windows、 Microsoft .NET、Microsoft Silverlight、Microsoft Visual Basic、Siebel、Flex、SAP、 GEF、および PowerBuilder アプリケーションをテストするオブジェクト指向の自動テスト・ツールです。 Adobe PDF 文書をテストすることもできます。 Rational Functional Tester で提供されている端末ベースのアプリケーションの拡張機能を使用して、IBM zSeries®、 IBM iSeries®、および IBM pSeries® のアプリケーションをテストできます。 Rational Functional Tester は、 信頼性が高く堅固なスクリプトを記録することができ、それを再生することでテスト・アプリケーションの新規ビルドを検証できます。

Rational Functional Tester は、Eclipse および Microsoft Visual Studio .NET の 2 つの統合開発環境で使用可能です。 この製品は、ユーザー・アクションを記録して、Rational Software Delivery Platform で容易に理解できる簡易型テスト・スクリプトを作成します。 Rational Functional Tester は、上級ユーザー用に 2 つのスクリプト言語をサポートしています。 Rational Functional Tester Eclipse Integration は Java 言語を使用し、Rational Functional Tester Microsoft Visual Studio .NET Integration は Microsoft Visual Basic .NET 言語と Microsoft Visual Studio .NET 開発環境を使用します。

バージョン 8.3.0.1 には、以下の新機能と機能拡張が含まれています。
  • 拡張された Google Chrome ブラウザー・サポート: Google Chrome ブラウザーにロードされた HTML アプリケーションのテストは、拡張されています。拡張機能 IBM Rational Functional Tester for Google Chrome™ は Google Chrome Web ストアで入手可能です。詳しくは、Google Chrome ブラウザー・サポートを参照してください。
  • Microsoft Internet Explorer 10.0 のサポート: Rational Functional Tester は、Microsoft Internet Explorer 10.0 にロードされた HTML アプリケーションの機能テストをサポートしています。詳しくは、HTML サポートを参照してください。
  • PowerBuilder 12.5 のサポート: Rational Functional Tester は PowerBuilder 12.5 アプリケーションのテストをサポートしています。詳しくは、PowerBuilder サポートを参照してください。
  • Rational Quality Manager から再生されるスクリプトの再生ログに対する検査ポイント・コンパレーターのサポート: IBM Rational Quality Manager から再生されるスクリプトの詳細ログから検査ポイント・コンパレーターを開くとき、ベースライン値の編集、または実際の値でのベースラインの置換により、検査ポイント・データを編集できます。詳しくは、検査ポイント・コンパレーターを参照してください。
  • Rational Functional Tester adapter for Rational Quality Manager に対するプロキシー・サーバーのサポート: Rational Functional Tester adapter for Rational Quality Manager を使用して、プロキシー・サーバーを介して Rational Quality Manager サーバーに接続できます。詳しくは、プロキシー・サーバーを介して Rational Quality Managerに接続されるアダプターの使用を参照してください。
  • Siebel 8.2.2 のサポート: Rational Functional Tester は Siebel 8.2.2 アプリケーションの機能テストをサポートしています。Siebel アプリケーションのサポートについて詳しくは、Siebel サポートを参照してください。
  • Red Hat Enterprise Linux 6.0 Server Update 2 のサポート: Rational Functional Tester は、Red Hat Enterprise Linux 6.0 Server Update 2 オペレーティング・システム上の機能テストをサポートしています。サポートされるオペレーティング・システムのリストについては、ソフトウェア要件を参照してください。

Rational Functional Tester の各リリースで機能テストのためにサポートされているドメイン、および Rational Functional Tester と統合可能な Rational 製品の互換バージョンのリストを確認するには、 http://www.ibm.com/support/docview.wss?&uid=swg27036168 の技術文書を参照してください。

システム要件

Rational Functional Tester バージョン 8.3.0.1 のハードウェア要件およびソフトウェア要件については、システム要件 を参照してください。

Rational Functional Tester バージョン 8.3.0.1 のインストール

バージョン 8.3.0.1 のインストールについては、インフォメーション・センターのインストールのロードマップのセクションを参照してください。

バージョン 8.2 のいずれかのリリースまたは暫定修正が既にコンピューターにインストール済みの場合、IBM Installation Manager の「パッケージの更新 (Update Packages)」ウィザードを使ってバージョン 8.3.0.1 にアップグレードできます。 詳しくは、Rational Functional Tester の更新を参照してください。

注: ご使用のインストール済み環境で Java 7.0 を使用している場合、Java のゼロデイぜい弱性が当てはまります。このぜい弱性が利用されるのは、Web ブラウザーで悪意のあるコードが実行されたときです。アプリケーションがバージョン 8.3.0.1 で使用可能なもの以外の Java 7.0 を使用している場合は、最新の Java 7 パッチを使用してそれを更新し、このぜい弱性による影響を受けないようにしてください。

Rational Test Workbench による Rational Functional Tester のインストール

Rational Functional Tester も Rational Test Workbench パッケージに含まれています。 Rational Test Workbench パッケージによって Rational Functional Tester をインストールするときには、 Rational Functional Tester のライセンスを使用できます。

既知の制限と回避方法

Microsoft Internet Explorer 10.0

Microsoft Internet Explorer 10.0 でテスト中に、アプリケーションの表示が古い互換モードを使用するように設定されている場合、必ず互換モードでアプリケーションをテストしてください。

Red Hat Enterprise Linux 6.0 Update 2

GNU Image Manipulation Program Toolkit (GTK+) バージョン 2.18、2.19 および 2.20 に基づく Red Hat Enterprise Linux 6.0 Update 2 プラットフォームでテスト中に、以下を行います。
  • 環境変数がLinux での Rational Functional Tester の実行で説明されているとおりに、正しく設定されていることを確認します。
  • 検査ポイントを挿入中に、時間遅延選択方式を使用します。ドラッグ・ハンドの選択方式はサポートされていません。

Google Chrome

バージョン 8.3.0.1 では、Google Chrome テストに関する以下の制約事項があります。
  • ブラウザーの「戻る」ボタンや「進む」ボタンを使用して記録することはサポートされていません。これらのアクションを再生するには、ブラウザー・レベルの back() および forward() API を使用してください。
  • スクリプトを記録するとき、ダイアログ・ボックスのコントロール上のアクションは、ダイアログ・ボックスへの相対的な click(atPoint()) として記録されます。キー・ストロークを使用してダイアログ・ボックス・コントロールで記録することもできます。
  • コンボ・ボックスのドロップダウン・コントロール上でのアクションの再生はサポートされていません。これらのアクションを再生するには、スクリプトを手動で変更して、再生中に選択する必要のあるオプションを指定してください。
  • ブラウザー・レベルの deletecookies() API はサポートされていません。 手動で Cookies を削除する必要があります。
  • タブに関する記録はサポートされていません。
  • Dojo ツールキットを使って作成されたアプリケーションに関する記録の動作は、Microsoft Internet Explorer または Mozilla Firefox などの他のブラウザーと比較して、遅くなることがあります。
  • ブラウザーが空白ホーム・ページ、つまり ホーム URL を使わずに開始された場合、Google Chrome ブラウザーでの記録と再生はサポートされません。
また、既知の問題は、サポート知識ベースの個々の技術情報の形式でも文書化されています。 問題の発見および解決に伴って、知識ベースは新しい情報で更新および保守されています。 知識ベースを検索することによって、問題の回避策または解決策を素早く見つけることができます。以下のリンクをクリックすると、ライブ・サポート知識ベースのカスタマイズ照会が実行されます。

IBM ソフトウェア・サポートと連絡を取る

IBM ソフトウェア・サポートは、技術的な支援を行います。

FAQ、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報に関しては、Rational Functional Tester ソフトウェアの製品サポート・ページ (http://www.ibm.com/software/awdtools/tester/functional/support/) を参照してください。

製品のニュース、イベント、およびその他の情報については、Rational Functional Tester ソフトウェアの製品ホーム・ページ (http://www.ibm.com/software/awdtools/tester/functional/index.html) を参照してください。

IBM ソフトウェア・サポートに連絡を取る前に、問題を説明するために必要な背景情報を収集してください。 IBM ソフトウェア・サポート・スペシャリストに問題を説明するときには、問題解決をスペシャリストが効率的に支援できるように、なるべく具体的に説明し、関連する背景情報をすべて含めてください。時間の節約のため、以下の質問に答えられるようにしておいてください。

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