この資料には、IBM® Rational® Common Licensing バージョン 8.1.4 の新機能、システム要件、インストール、および既知の問題に関する情報が記載されています。
また、IBM ソフトウェア サポートと連絡を取ることに関する情報も提供しています。
説明
IBM Rational Common Licensing は、 Rational 製品用のライセンス管理ソリューションを提供します。
Rational Common Licensing を使用することで、組織はライセンスを追跡またはモニターし、組織が使用するさまざまな製品のライセンスを評価できます。
この製品は、最適なライセンス使用の管理および取得を柔軟に行えるようにする、さまざまなライセンス モデルを提供します。
ライセンス管理ツールは、ライセンスの購入、ライセンス サーバーの管理、およびレポートの作成を支援する Web アプリケーションで構成されます。
レポートには、製品別のライセンスのビューが表示されます。
組織における製品ライセンス使用を把握および分析するための、有用な各種レポートを作成できます。
さまざまなタイプのレポートを使用して、指定した一連の製品のライセンス合計数に適した詳細なメトリックを準備できます。
各製品のライセンスの有効期限を容易に把握できます。
Server Administration and Reporting Tool は、Rational Common Licensing バージョン 8.1.4 で使用できます。
このツールのサーバー管理機能は、ライセンス サーバーを管理して、ライセンス使用レポートを生成することを目的としています。
このレポート作成機能を使用して、ライセンス サーバーの成果物に基づく有用な各種レポートを作成できます。
生成されたレポートは、IBM Rational 製品のライセンス使用を評価および追跡するために役立ちます。
Rational Common Licensing バージョン 8.1.4 のリリースには、Rational License Key Server、Rational License Key Administrator、および Rational License Borrow Tool の更新されたコンポーネントが含まれています。
Rational License Key Server がライセンス処理で使用する FLEXnet コンポーネントは、以下のとおりです。
- lmgrd [ライセンス サーバー デーモン] = 11.10
- ibmratl [ベンダー デーモン] = 11.10
Rational Common Licensing のこのリリースには、新機能および拡張機能に加え、旧バージョンの Rational Common Licensing の問題修正が含まれています。
詳しくは、『Fix List for Rational Common Licensing』を参照してください。
新しい機能と拡張機能
Rational Common Licensing バージョン 8.1.4 には、以下の 2 つの新規ツールが組み込まれています。
- IBM Rational License Key Server Administration and Reporting Tool
- IBM Rational License Key Server Administration Agent
Rational License Key Server Administration and Reporting Tool は、Rational License Key Server、および Collaborative Lifecycle Management (CLM) サーバーの
IBM ソリューションがサービスを提供する IBM Rational 製品での、ライセンス サーバー管理やライセンス使用のレポート作成を支援する機能が導入されています。
- サーバー管理アプリケーションにより、Windows および UNIX オペレーティング システム上のライセンス サーバーを管理できます。
詳しくは、ライセンス サーバーの管理を参照してください。
- レポート作成アプリケーションは、IBM Rational 製品のライセンス使用について追跡し、レポートを作成します。
詳しくは、ライセンス使用レポートを参照してください。
注: Rational License Key Server Administration and Reporting Tool を使用して CLM サーバーを開始または停止することはできません。
ただし、CLM サーバーではレポート作成機能はサポートされます。
システム要件
Rational License Key Server がサポートするオペレーティング システムのサポート要件およびシステム要件を表示するには、
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/prodguid/v1r0/clarity/osForProduct.html を開き、検索フィールドに
Rational License Key Server と入力してください。
検索が完了したら、リストからバージョン番号を選択し、
[実行 (Submit)] をクリックします。Rational Common Licensing をインストールして使用するための最小システム要件を次の表に示します。
表 1. Rational Common Licensing をインストールするためのシステム要件項目 |
要求 |
Web ブラウザ |
Rational License Key Server Administration and Reporting Tool
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ライセンス サーバー |
- サポートされるライセンス サーバーは以下のとおりです。
- Rational License Key Server: バージョン 8.1.2 および以降のバージョン
- CLM サーバー: バージョン 4.0.1 および以降のバージョン
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既知の問題および制限事項
既知の問題および制限事項は、Support Knowledge Base の個々の技術情報に記載されています。
問題が検出され、解決されるたびに、知識ベースが新しい情報で更新、保守されます。この知識ベースを検索することにより、問題の回避策や解決策を素早く見つけることができます。
以下は、現行リリースでの既知の問題および制限事項です。
- 単一のライセンス サーバーを複数の Rational License Key Server Administration and Reporting Tool で管理できません。
- Internet Explorer の互換表示で Server Administration and Reporting Tool アプリケーションが適切に表示されません。
- CSV、TSV、XML、および JSON フォーマットにエクスポートされたレポートには、時間ごとのデータしか含まれません。
- Rational License Key Server Administration and Reporting Tool でライセンス サーバーを追加するためにホスト名として使用される 2 バイト文字によってサーバーが識別されません。このツールでは、サーバーの状況がアクセス不能と表示されます。
- AIX 7.1 テクノロジー レベル 1、サービス パック 0 および 1 で Rational License Server Agent を始動できません。詳しくは、技術情報を参照してください。
- レポート保存時のレポート名の重複を回避するための妥当性検査が実行されません。
- stopRCLAgent.sh および startRCLAgent.sh スクリプトからライセンス サーバー エージェントを再始動すると、1 度目は失敗します。startRCLAgent スクリプトから、
エージェントは正常に始動されたがアクセス不能のままであることを示すメッセージが表示されます。ライセンス サーバー エージェントを再度始動すると、正常に実行されます。
- Rational License Key Server Administration and Reporting Tool パッケージのインストール後、パッケージのインストール ログに
エラー メッセージが表示されます。
- Windows オペレーティング システム上に IBM Installation Manager の非互換バージョンが存在するため、Rational License Key Server バージョン 8.1.4 は Rational
License Key Server バージョン 8.1.3 にロールバックされます。
- サイズ超過の画像は切断されるか、破損します。ブラウザーで表示されません。Web ブラウザーには、横または縦が 32,600
ピクセルの画像が表示されます。
- レポート定義が、ユーザーが選択したスケジュール オプション (日次、週次、月次) ごとに保存されません。レポート定義は、この定義の保存前に選択された、強調表示されたスケジュール オプション (日次、週次、月次) ごとに保存されます。
IBM ソフトウェア サポートへの連絡
IBM ソフトウェア サポートは、技術的な支援を行います。
連絡先情報と、サポートを受ける際に必要なガイドラインまたは参照資料については、「IBM Software Support Handbook」をお読みください。
FAQ、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報については、Rational Common Licensing の製品サポート ページにアクセスしてください。
製品ニュース、イベント、およびその他の情報については、Rational Common Licensing Support の製品コミュニティ ページにアクセスしてください。
IBM ソフトウェア サポートに問い合わせる前に、問題の説明が必要な背景情報を収集してください。
IBM ソフトウェア サポート担当者に問題を説明する際は、担当者が問題を効率的に解決できるように、できる限り具体的に、関連する背景情報をすべて報告してください。
以下の質問に対する回答を用意しておくと、時間を節約することができます。
- 問題が発生したときに実行していたソフトウェアのバージョンは何ですか?
- 問題に関するログ、トレース、またはメッセージはありますか?
- 問題を再現できますか?
できる場合、どのような手順でそれを再現できますか。
- その問題の回避策はありますか?
ある場合は、その回避方法を説明できるようにしておいてください。
商標の帰属表示
IBM、IBM ロゴおよび ibm.com® は、世界の多くの国で登録された International Business Machines Corporation の商標です。
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現時点での IBM の商標リストについては、 http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。