この文書には、IBM®
Rational® Functional Tester、バージョン 8.5.1.2 についてのシステム要件、インストール、および新機能に関する情報が記載されています。また、IBM ソフトウェア・サポートと連絡を取ることに関する情報も提供しています。
説明
Rational Functional Tester は、
Microsoft Windows または Linuxオペレーティング・システムで稼働する、
HTML、Java™、Dojo、Ajax、Microsoft Windows、
Microsoft .NET、Microsoft Silverlight、Microsoft Visual Basic、Siebel、Flex、SAP、
GEF、および PowerBuilder アプリケーションをテストするオブジェクト指向の自動テスト・ツールです。
Adobe PDF 文書をテストすることもできます。
Rational Functional Tester で提供されている端末ベースのアプリケーションの拡張機能を使用して、IBM zSeries®、 IBM iSeries®、および IBM pSeries のアプリケーションをテストできます。
Rational Functional Tester は、
信頼性が高く堅固なスクリプトを記録することができ、それを再生することでテスト・アプリケーションの新規ビルドを検証できます。
Rational Functional Tester は、Eclipse および Microsoft Visual Studio .NET の 2 つの統合開発環境で使用可能です。
この製品は、ユーザー・アクションを記録して、Rational Software Delivery Platform で容易に理解できる簡易型テスト・スクリプトを作成します。
Rational Functional Tester は、上級ユーザー用に 2 つのスクリプト言語をサポートしています。
Rational Functional Tester Eclipse Integration は Java 言語を使用し、Rational Functional Tester Microsoft Visual Studio .NET Integration は Microsoft Visual Basic .NET 言語と Microsoft Visual Studio .NET 開発環境を使用します。
Rational Functional Tester の各リリースで機能テストのためにサポートされているドメイン、および Rational Functional Tester と統合可能な Rational 製品の互換バージョンのリストを確認するには、
http://www.ibm.com/support/docview.wss?&uid=swg27038243 を参照してください。
バージョン 8.5.1.2 の新機能
Rational Functional Tester, バージョン 8.5.1.2 には、以下の新機能と拡張機能が含まれています。
- Internet Explorer 11 をサポート: Rational Functional Tester は、Internet Explorer 11 を早期にサポートしています。
- Windows 8.1 をサポート: Rational Functional Tester は Windows 8.1 をサポートしています。
バージョン 8.5.1.1 の新機能
Rational Functional Tester、バージョン 8.5.1.1 には、以下の新機能と機能拡張が含まれています。
- Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate のサポート: Rational Functional Tester は、Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate との統合をサポートします。
- JRE 1.7 Update 45 のサポート: Rational Functional Tester は JRE 1.7 Update 45 をサポートします。
バージョン 8.5.1 の新機能
Rational Functional Tester バージョン 8.5.1 には、以下の新機能と機能拡張が含まれています。
- Mozilla Firefox バージョンの独立性: Rational Functional Tester は Mozilla Firefox 18.0 以降のすべてのバージョンをサポートします。詳しくは、HTML サポートを参照してください。
- Linux 64 ビット・サポート: 64 ビット Linux オペレーティング・システムに 32 ビット・プロセスとして Rational Functional Tester をインストールし実行することをサポートします。64 ビット Linux 上で 64 ビット JRE を使用可能にすると、エラー「Wrong ELF class: ELFCLASS32' for libftsys.so」が発生します。Rational Functional Tester を Ubuntu 64 ビットにインストールするには、Java 32 ビット環境を実行するために必要なすべての 32 ビット・ライブラリーがインストールされていることを確認します。現在、Rational Functional Tester は、Linux での 64 ビット JRE をサポートしていません。詳しくは、ソフトウェア要件を参照してください。
- システム・レポート生成: 「スタート」メニューまたはコマンド行からのシステム・レポートの生成をサポートします。詳しくは、Functional Tester システム・レポートの生成 を参照してください。
- 自動的な使用可能化のサポート: 自動的な使用可能化の設定は、ユーザー・インターフェースから変更できるようになりました。詳しくは、機能テストのために自動的に使用可能にされる環境を参照してください。
バージョン 8.5.0.1 の新機能
Rational Functional Tester、バージョン 8.5.0.1 には、以下の新機能と機能拡張が含まれています。
- Dojo 1.8 のサポート: Rational Functional Tester は、
Dojo 1.8 Toolkit を使用して作成された HTML アプリケーションのテストをサポートします。
詳しくは、Dojo サポートを参照してください。
- VT100Plus ファンクション・キー・シーケンスの FTE サポート: ユーザーが FTE を有効にして VT100+ ファンクション・キー・シーケンスを送信できるようになりました。詳しくは、拡張接続プロパティーを参照してください。
バージョン 8.5 の新機能
Rational Functional Tester、バージョン 8.5 には、以下の新機能と機能拡張が含まれています。
- Dojo 1.7 のサポート: Rational Functional Tester は、
Dojo 1.7 Toolkit を使用して作成された HTML アプリケーションのテストをサポートします。
詳しくは、Dojo サポートを参照してください。
- Adobe Flex 4.5 のサポート: Rational Functional Tester は、Adobe Flex 4.5 アプリケーションのテストをサポートします。
詳しくは、Flex サポートを参照してください。
- Microsoft .NET 4.5 のサポート: Rational Functional Tester は、Microsoft .NET 4.5 を使用して作成されたアプリケーションのテストをサポートします。
詳しくは、.NET サポートを参照してください。
- Adobe PDF 9.0、10.0、および 11.0 のサポート: Rational Functional Tester は、スタンドアロン・モードまたはブラウザーで表示される Adobe PDF 読み取り専用文書のテストをサポートします。詳しくは、Adobe PDF 文書サポートを参照してください。
- システム・レポートの生成: Rational Functional Tester は、Functional Tester システム・レポートを生成します。このレポートは、発生する問題のトラブルシューティングに使用できる重要なシステム情報を収集します。詳しくは、Functional Tester システム・レポートの生成を参照してください。
- Eclipse 4.2 および 4.2.2 のサポート: Rational Functional Tester は、32 ビットの Eclipse 4.2 および 4.2.2 アプリケーションのテストをサポートします。詳しくは、Eclipse サポートを参照してください。
システム要件
Rational Functional Tester バージョン 8.5.1 のハードウェア要件およびソフトウェア要件については、システム要件 を参照してください。
Rational Functional Tester バージョン 8.5 以降のインストール
バージョン 8.5.1 のインストールについて詳しくは、インストール・ロードマップを参照してください。
注: ご使用のインストール済み環境で Java 7.0 を使用している場合、Java のゼロデイぜい弱性が当てはまります。このぜい弱性が利用されるのは、Web ブラウザーで悪意のあるコードが実行されたときです。アプリケーションがバージョン 8.5.1 で使用可能なもの以外の Java 7.0 を使用している場合は、最新の Java 7 パッチを使用してそれを更新し、このぜい弱性による影響を受けないようにしてください。
Rational Test Workbench による Rational Functional Tester のインストール
Rational Functional Tester も Rational Test Workbench パッケージに含まれています。
Rational Test Workbench パッケージによって Rational Functional Tester をインストールするときには、
Rational Functional Tester のライセンスを使用できます。
Rational Functional Tester 8.5 以降の .NET 2010 ヘルプのインストール
Rational Functional Tester 8.5.1 Microsoft Visual Studio 2010 .NET Integration をインストールした場合は、Rational Functional Tester Microsoft Visual Studio 2010 .NET ヘルプを手動でインストールする必要があります。
- Rational Functional Tester 8.5.1 Microsoft Visual Studio 2010 .NET Integration をインストールした後、Rational Functional Tester を開き、「ヘルプ」をクリックしてから「ヘルプ設定の管理 (Manage Help Settings)」をクリックします。これにより、Visual Studio ヘルプ・ライブラリー・マネージャーが開きます。
- 「ディスクからコンテンツをインストール (Install content from disk)」オプションを選択します。
- 「参照」をクリックしてから、Rational Functional Tester のインストール・ディレクトリー¥IBM¥SDP¥FunctionalTester¥vsnet¥MSDNHelp¥VS2010 ディレクトリー内でデフォルトで使用可能な helpcontentsetup.msha ファイルを選択します。
他の言語のヘルプ・マニフェスト・ファイルは、VS2010 ディレクトリー内で選択できるロケール・フォルダーにあります。
「次へ」をクリックします。
- 「RFT」を選択し、「追加」をクリックします。「更新」」ボタンが選択可能になります。
- 「更新」をクリックします。
インストールの確認を求めるプロンプトが出ます。「はい」をクリックします。 Rational Functional Tester .NET
ヘルプが Visual Studio 2010 のローカル・ヘルプとしてインストールされます。
注: Rational Functional Tester .NET スクリプトのヘルプを Visual Studio 2010 IDE で表示するには、ヘルプ・ライブラリー・マネージャーで「ローカルのヘルプ」オプションを有効にする必要があります。
ヒント:
Visual Studio 2010 IDE でインストールされているローカルのヘルプの完全な目次を表示するには、Visual Studio ヘルプ・キーワード索引プラグインをインストールします。このプラグインは、Microsoft Web サイトから入手できます。または Microsoft ヘルプ・ビューアーでヘルプを表示する場合には、
Visual Studio 2010 Service Pack 1 にアップグレードできます。
既知の制限と回避方法
Adobe Flex サポート- Flex アプリケーションの記録と再生は Internet Explorer 11 ブラウザーではサポートされていません。
- Flex アプリケーションのテストは、32 ビットのブラウザーでのみサポートされています。
- Flex アプリケーションのテストは、Mozilla Firefox 17.0 以降ではサポートされていません。
- Flex アプリケーションのテストは、Google Chrome ブラウザーではサポートされていません。
- Flex リスト・コントロールの複数選択要素上にデータ検査ポイントを設定しても、選択されたすべての値が取得されるわけではありません。
- テスト・オブジェクトの挿入は、Flex および SparkFormControl では機能しません。
- SparkList の垂直スクロール・バーで記録されたアクションは再生できません。
Dojo 1.7 および 1.8 のサポート (8.5.0.1 のみ)- Mozilla Firefox ブラウザーでは、Dojo Grid Control 上の Dojo 記録は、25 を超える行には適切ではありません。
この状況は、25 を超える行がクリックされるたびに、Dojo が行のインデックスをゼロから再開することが原因で生じます。
この問題を解決するには、以下のいずれかの回避策を実施します。
- 記録したスクリプトを変更し、正しい行番号を指定します。
- Internet Explorer ブラウザーのスクリプトを記録し、それを Mozilla Firefox ブラウザーで再生します。
Microsoft Silverlight のサポート- Rational Functional Tester は、32 ビット Internet Explorer でのみ、Silverlight アプリケーションの記録をサポートします。
Microsoft .NET 4.5 のサポート- RibbonFilterMenu のドロップダウン・リストのアクションを記録することは、サポートされていません。
Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate のサポート
注: この制限は 64 ビット版の Windows にのみ適用されます。
Rational Functional Tester、Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate Integration でプロジェクトを作成中に、パッケージのロードに関連したエラーが発生した場合は、以下の回避方法を使用してください。
PDF 9.0、10.0 および 11.0 ファイルのテスト・サポート- Adobe Reader
10.0 および 11.0 の Reader ツールバー・ボタンで記録する場合、アクションは click(atPoint(x,y)) として記録されます。
- Mozilla Firefox ブラウザーで開かれた PDF ファイルで記録する場合、まずブラウザーにアクションを記録してから、PDF ファイルでの記録を開始する必要があります。
- オブジェクトを見つけるのに find() API だけが使用されている場合、再生は失敗します。
回避策として、まずキャプチャーされたオブジェクトをクリックしてから再生します。
- Rational Functional Tester
Microsoft Visual Studio Integration で、何回かクリックした後に、PDF が再生時に異常終了します。
他の制限と回避方法- JRE 1.6 Update 17 以降を使用していて、Rational Quality Manager から再生されたスクリプトの詳細再生ログから検査ポイント・コンパレーターを開く場合、コンパレーターを開いているワークステーションで次世代プラグインを無効にする必要があります。
- Google Chrome または Mozilla Firefox を使用して Rational Functional Tester バージョン 8.5.1.1 で HTML アプリケーションをテストしている場合は、JRE 1.7 Update 45 を使用する必要があります。
- 古いアップデートの JRE を所有している場合、Rational Functional Tester バージョン 8.5.1.1 にアップグレードしないでください。 引き続き 8.5.1 以前のバージョンを使用してください (該当する場合)。
また、既知の問題は、サポート知識ベースの個々の技術情報の形式でも文書化されています。
問題の発見および解決に伴って、知識ベースは新しい情報で更新および保守されています。
知識ベースを検索することによって、問題の回避策または解決策を素早く見つけることができます。以下のリンクをクリックすると、ライブ・サポート知識ベースのカスタマイズ照会が実行されます。
IBM ソフトウェア・サポートと連絡を取る
IBM ソフトウェア・サポートは、技術的な支援を行います。
FAQ、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報に関しては、Rational
Functional Tester ソフトウェアの製品サポート・ページ (http://www.ibm.com/software/awdtools/tester/functional/support/) を参照してください。
製品のニュース、イベント、およびその他の情報については、Rational Functional Tester ソフトウェアの製品ホーム・ページ (http://www.ibm.com/software/awdtools/tester/functional/index.html) を参照してください。
IBM ソフトウェア・サポートに連絡を取る前に、問題を説明するために必要な背景情報を収集してください。
IBM ソフトウェア・サポート・スペシャリストに問題を説明するときには、問題解決をスペシャリストが効率的に支援できるように、なるべく具体的に説明し、関連する背景情報をすべて含めてください。
時間の節約のため、以下の質問に答えられるようにしておいてください。
- 問題が発生した時にどのソフトウェアのバージョンを実行していましたか?
- 問題に関連したログ、トレース、またはメッセージはありますか?
- 問題を再現できますか? 再現できる場合、どのような手順で行いますか?
- この問題の回避策はありますか? 回避策がある場合、それを説明できるように準備しておいてください。
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