Rational Developer for System z

お願い

本書をご使用になる前に、IBM Rational Developer for System z 資料に関する特記事項に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM® Rational® Developer for System z® バージョン 8.5 (プログラム番号 5724-T07)、および新しい版で明記されていない限り、これ以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 

原典:
GI11-9201-05
IBM Rational Developer for System z
Version 8.5
Host Configuration Quick Start Guide
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター

第6版第1刷 2012.6

本書について

本書では、IBM Rational Developer for System z の機能の構成について説明しています。 ここには、ご使用の z/OS® ホスト・システム上に IBM Rational Developer for System z バージョン 8.5 を構成する方法が簡潔に記載されています。 本製品の構成の詳細については、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) を参照してください。

本書では、以下の名前を使用します。
  • IBM Rational Developer for System z は、Developer for System z と呼ばれます。
  • 共通アクセス・リポジトリー・マネージャー は、CARMA と省略されます。
  • Software Configuration and Library Manager Developer Toolkit は、SCLM Developer Toolkit と呼ばれ、SCLMDT と省略されます。
  • z/OS UNIX システム・サービスは、z/OS UNIX と呼ばれます。
  • 顧客情報管理システム (CICS) Transaction ServerCICSTS と呼ばれ、CICS® と省略されます。

それより前のリリースでは、IBM WebSphere Developer for System zIBM WebSphere Developer for zSeries、および IBM WebSphere Studio Enterprise Developer も含め、それらのリリースのホスト構成ガイドおよびプログラム・ディレクトリーに記されている構成情報を使用してください。

本書は、Developer for System z のホスト構成を説明した文書セットの一部です。 これらの文書は、それぞれ特定の読者を対象としています。 Developer for System z の構成を行うためにすべての資料に目を通す必要はありません。
  • Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) は、すべての計画タスク、構成タスク、およびオプション (任意指定のものを含む) について詳細に説明し、代替シナリオを提供しています。
  • Rational Developer for System z ホスト構成リファレンス」(SA88-4226) は、Developer for System z の設計について説明し、Developer for System z、z/OS コンポーネント、および Developer for System z に関連するその他の製品 (WLM および CICS など) のさまざまな構成タスクに関する背景情報を提供しています。
  • Rational Developer for System z ホスト構成クイック・スタート・ガイド」(GI88-4171) は、 Developer for System z の最小限のセットアップについて説明しています。
  • Rational Developer for System z ホスト構成ユーティリティー・ガイド」(SA88-4197) は、ホスト構成ユーティリティー (Developer for System z の基本的かつ共通したオプションのカスタマイズ・ステップを紹介する ISPF パネル・アプリケーション) について説明しています。

本書の情報は、IBM Rational Developer for zEnterprise™ を含むすべての Rational Developer for System z バージョン 8.5 パッケージに適用されます。

本書の対象読者

本書は、IBM Rational Developer for System z バージョン 8.5 をインストールして構成するシステム・プログラマーを対象にしています。

ここには、製品の基本セットアップを行うために必要となるさまざまなステップが、簡潔にリストされています。リストされたアクションとデフォルト以外の設定の詳細については、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) を参照してください。

本書を使用するには、z/OS UNIX システム・サービスおよび MVS™ ホスト・システムに精通している必要があります。

計画

このセクションでは、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されているホスト・コンポーネントのインストールと構成に関する情報を要約しています。以下の事項の詳細については、この資料を参照してください。
  • マイグレーションに関する考慮事項
  • 計画に関する考慮事項
  • インストール前の考慮事項
  • 構成前の考慮事項
  • デプロイメント前の考慮事項
  • クライアント・チェックリスト

必要条件

必要な製品

Developer for System z には、この製品が機能する前にインストールされ、操作可能になっている必要がある前提ソフトウェアのリストがあります。また、Developer for System z の特定のフィーチャーをサポートするために相互に必要となるソフトウェアのリストもあります。該当するフィーチャーを設計どおりに機能させるには、これらの必要なソフトウェアをインストールし、実行時に操作可能になるようにしておく必要があります。

ご使用のバージョンの Developer for System z に該当する前提条件と相互必要条件の製品の完全なリストを入手するには、「Rational Developer for System z 前提条件」(SC88-4704) を参照してください。 次に、基本セットアップの主要な必要条件を示します。

  • z/OS 1.8 以上
  • ISPF APAR OA35689 (TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ)
  • Java 5.0 以上

必要なリソース

Developer for System z の基本セットアップには、表 1 にリストしたシステム・リソースの割り振りが必要です。

表 1. 必要なリソース
リソース デフォルト値
APF 許可データ・セット FEK.SFEKAUTH
開始タスク JMONRSED、および LOCKD
ホスト限定通信用ポート 6715 および 4036
クライアント/ホスト通信用のポート 4035
クライアント/ホスト通信用のポート範囲 使用可能な任意のポートを使用
z/OS UNIX サーバー・セキュリティー定義 RSED 開始タスクについての BPX.SERVER に対する UPDATE 権限
PassTicket セキュリティー定義 デフォルトなし

表 2 に、基本カスタマイズ・タスクに必要な管理者をリストします。

表 2. 必須タスクに必要な管理者
管理者 タスク
システム すべてのカスタマイズ・タスクには、一般的なシステム・プログラマー・アクションが必要である
セキュリティー
  • Developer for System z ユーザーの OMVS セグメントを定義する
  • データ・セット・プロファイルを定義する
  • 開始タスクを定義する
  • オペレーター・コマンド・セキュリティーを定義する
  • z/OS UNIX サーバー・プロファイルを定義する
  • アプリケーション・セキュリティーを定義する
  • PassTicket サポートを定義する
  • プログラム制御データ・セットを定義する
  • プログラム制御 z/OS UNIX ファイルを定義する
TCP/IP 新しい TCP/IP ポートを定義する
WLM 開始タスクの目標をサーバーとその子プロセスに割り当てる

クライアント・ユーザー ID

Developer for System z ユーザーのユーザー ID には、以下の属性が必要です。

  • TSO アクセス (通常の領域サイズ)
  • セキュリティー・ソフトウェア内で定義された OMVS セグメント (ユーザー ID とデフォルト・グループの両方)
    • 有効な z/OS UNIX ユーザー ID、UID 0 は必須ではない
    • 読み取り、書き込み、および実行アクセス権を持つ HOME ディレクトリー
    • PROGRAM は、/bin/sh などの有効な z/OS UNIX シェルを指している必要がある
    • ASSIZEMAX は、空白にする必要がある (システム・デフォルトを使用)
  • Developer for System z ディレクトリーおよびファイルに対する読み取りおよび実行アクセス権
  • Developer for System z データ・セットに対する読み取りアクセス権

サーバー

Developer for System z は、次の永続的にアクティブなサーバーから構成され、これらのサーバーは、開始タスクまたはユーザー・ジョブとすることができます。これらのサーバーは、要求されたサービスをそれら自体が提供するか、他のサーバー (z/OS UNIX スレッドまたはユーザー・ジョブなど) を始動してサービスを提供します。

  • JES ジョブ・モニター (JMON) サーバーは、JES に関連したすべてのサービスを提供します。
  • ロック・デーモン (LOCKD) は、データ・セット・ロックのトラッキング・サービスを提供します。
  • リモート・システム・エクスプローラー (RSE) サーバーは、クライアントをホストに接続したり、特定のサービス用に他のサーバーを始動するなどの、コア・サービスを提供します。

構成方法

Developer for System z は、製品のホスト側を構成するための代替方法を提供します。 これにより、ユーザーは以下のメソッドから選択することができます。
  • ISPF パネル・アプリケーションを使用する。これは、必要なカスタマイズ・ステップと、選択されたオプションのカスタマイズ・ステップの方法をガイドします。詳しくは、「ホスト構成ユーティリティー・ガイド」(SA88-4197) を参照してください。
  • ホスト構成クイック・スタート・ガイド」(GI88-4171) を使用する。これは、必要なカスタマイズ・ステップの方法をガイドします。このガイドの適用範囲は、基本的なセットアップに限られます。
  • ホスト構成ガイド」(SC88-5663) を使用する。このガイドでは、必要なカスタマイズ・ステップとすべてのオプションのカスタマイズ・ステップが順に説明されています。このガイドでは、デフォルト以外のシナリオを含めて、構成可能なすべてのステップについて説明しています。

デプロイメントとアップグレード

Developer for System z では、製品を 1 回のみインストールし、その後で、デプロイメントのために必要な一連の最小限のデータ・セットとディレクトリーを他のシステムにコピーすることが可能です。また、同じシステムで製品の複数コピー (同一バージョンまたは異なるバージョン) を実行することも可能です。

インストールによってファイルがオーバーレイされることがあるため、アップグレード時には、製品をインストールする前に、すべての構成ファイルのバックアップを行ってください。

基本的なカスタマイズ

この章では、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されている基本的なカスタマイズに関する情報を要約します。詳細については、この資料を参照してください。

基本的なカスタマイズ

この章では、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されている基本的なカスタマイズに関する情報を要約します。詳細については、この資料を参照してください。

カスタマイズのセットアップ

Developer for System z には、いくつかのサンプル構成ファイルとサンプル JCL が添付されています。カスタマイズした内容を保守の適用時に上書きしてしまわないように、これらのメンバーと z/OS UNIX ファイルを別のロケーションへすべてコピーし、そのコピーをカスタマイズしてください。

Developer for System z の一部の機能は、z/OS UNIX 内に特定のディレクトリーが存在することを必要とします。それらのディレクトリーを製品のカスタマイズ時に作成する必要があります。インストールの労力を軽減するために、コピーと必要なディレクトリーを作成するサンプル・ジョブ、FEKSETUP が提供されています。

注:Rational Developer for System z ホスト構成ユーティリティー・ガイド」(SA88-4197) には、ホスト構成ユーティリティーを使用したホスト構成に関する説明があります。FEKSETUP ジョブとこのユーティリティーは、一部同じタスクを実行します。それらのタスクが既に実行されたかどうかを確認する方法はありません。したがって、変更内容を元に戻してしまうこともあり得ます。そのようなわけで、1 つのインストール環境で両方の方式を使用することは避けてください。

データ・セット FEK.SFEKSAMP 内のサンプル・メンバー FEKSETUP をカスタマイズおよび実行依頼して、構成ファイルおよび構成 JCL のカスタマイズ可能コピーを作成し、必要な z/OS UNIX ディレクトリーを作成します。必要なカスタマイズ・ステップは、このメンバー内に記述されています。

このジョブは、以下のタスクを実行します。
  • FEK.#CUST.PARMLIB を作成し、これにサンプル構成ファイルを取り込みます。
  • FEK.#CUST.PROCLIB を作成し、これにサンプル SYS1.PROCLIB メンバーを取り込みます。
  • FEK.#CUST.JCL を作成し、これにサンプル構成 JCL を取り込みます。
  • FEK.#CUST.CNTL を作成し、これにサンプル・サーバー始動スクリプトを取り込みます。
  • FEK.#CUST.ASM を作成し、これにサンプル・アセンブラー・ソース・コードを取り込みます。
  • FEK.#CUST.COBOL を作成し、これにサンプル COBOL ソース・コードを取り込みます。
  • /etc/rdz/* を作成し、これにサンプル構成ファイルを取り込みます。
  • /var/rdz/* を各種の Developer for System z 機能の作業ディレクトリーとして作成し、これにサンプル・ファイルを取り込みます。

PARMLIB の変更

リストした PARMLIB の変更は、基本セットアップに関するもののみであることに注意してください。特定のオプション機能を使用する場合には、さらに変更が必要です。

BPXPRMxx での z/OS UNIX 限度の設定

MAXASSIZE は、最大アドレス・スペース (プロセス) 領域サイズを指定します。SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)MAXASSIZE を 2 G に設定してください。 これは、許容される最大値です。

MAXTHREADS は、単一プロセスでのアクティブなスレッドの最大数を指定します。SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)MAXTHREADS を 1500 以上に設定してください。

MAXTHREADTASKS は、単一プロセスでのアクティブな MVS タスクの最大数を指定します。SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)MAXTHREADTASKS を 1500 以上に設定してください。

MAXPROCUSER は、単一の z/OS UNIX ユーザー ID が同時にアクティブにしておくことができるプロセスの最大数を指定します。SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)MAXPROCUSER を 50 以上に設定してください。

これらの値は、以下のコンソール・コマンドで検査し、動的に (次回の IPL まで) 設定できます。

  • DISPLAY OMVS,O
  • SETOMVS MAXASSIZE=2G
  • SETOMVS MAXTHREADS=1500
  • SETOMVS MAXTHREADTASKS=1500
  • SETOMVS MAXPROCUSER=50

COMMNDxx への開始タスクの追加

Developer for System z RSE および JMON サーバーの始動コマンドを SYS1.PARMLIB(COMMANDxx) に追加し、これらのサーバーが次回のシステム IPL で自動的に始動するようにします。

サーバーを定義および構成した後、これらのサーバーを以下のコンソール・コマンドで動的に始動できます。

  • S RSED
  • S LOCKD
  • S JMON

PROGxx での APF 許可

JES ジョブ・モニターで JES スプール・ファイルにアクセスするためには、FEK.SFEKAUTH ロード・ライブラリー内のモジュール FEJJMON と、言語環境プログラム (LE) ランタイム・ライブラリー (CEE.SCEERUN*) に、APF 許可があることが必要です。

ISPF で TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイを作成するには、SYS1.LINKLIB 内のモジュール ISPZTSO に APF 許可があることが必要です。

使用しているサイトが IBM の推奨に従っている場合、APF 許可は、SYS1.PARMLIB(PROGxx) の中で定義されています。

APF 許可は、以下のコンソール・コマンドで動的に (次回の IPL まで) 設定できます。ここで、volser はデータ・セットが存在するボリューム (SMS の管理対象でない場合) です。

  • SETPROG APF,ADD,DSN=FEK.SFEKAUTH,SMS
  • SETPROG APF,ADD,DSN=CEE.SCEERUN,VOL=volser
  • SETPROG APF,ADD,DSN=CEE.SCEERUN2,VOL=volser
  • SETPROG APF,ADD,DSN=SYS1.LINKLIB,VOL=volser

必要な LINKLIST 定義と LPA 定義

RSE サーバーは、MVS ロード・ライブラリーへのアクセスを必要とする z/OS UNIX プロセスです。 以下の (前提条件の) ライブラリーは、STEPLIB または LINKLIST/LPALIB によって使用可能であることが必要です。

  • システム・ロード・ライブラリー
    • SYS1.LINKLIB
  • 言語環境プログラムのランタイム
    • CEE.SCEERUN
    • CEE.SCEERUN2
  • C++ の DLL クラス・ライブラリー
    • CBC.SCLBDLL
  • ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ
    • ISP.SISPLOAD
    • ISP.SISPLPA

使用しているサイトが IBM の推奨に従っている場合、LINKLIST データ・セットは、SYS1.PARMLIB(PROGxx) の中で定義されています。LPA データ・セットは、SYS1.PARMLIB(LPALSTxx) で定義されます。

STEPLIB を使用する場合は、LINKLIST/LPALIB によって使用できないライブラリーを、rsed.envvars (RSE 構成ファイル) の STEPLIB ディレクティブで定義する必要があります。ただし、次の点に注意してください。
  • STEPLIB を z/OS UNIX で使用すると、パフォーマンスに悪い影響が出ます。
  • 1 つの STEPLIB ライブラリーが APF 許可を持つ場合、すべてのライブラリーに許可が必要です。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可を持たないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。
  • JCL で STEPLIB DD に追加されたライブラリーは、その JCL によって開始された z/OS UNIX プロセスに伝搬されません。

PROCLIB の変更

以下に示す開始タスク・プロシージャーおよびリモート・ビルド・プロシージャーは、使用する JES サブシステムに対して定義されたシステム・プロシージャー・ライブラリー内に存在する必要があります。以下の説明では、IBM のデフォルトのプロシージャー・ライブラリー SYS1.PROCLIB が使用されています。

JES ジョブ・モニター

サンプルの開始タスク・メンバー FEK.#CUST.PROCLIB(JMON) を、このメンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーしてください。以下のコード・サンプルに示すように、次の指定を行う必要があります。

  • ロード・ライブラリーの高位修飾子、デフォルトは FEK
  • JES ジョブ・モニター構成ファイル、デフォルトは FEK.#CUST.PARMLIB(FEJJCNFG)
図 1. JMON - JES ジョブ・モニター開始タスク
//*
//* JES JOB MONITOR
//*
//JMON     PROC PRM=,             * PRM='-TV' TO START TRACING
//            LEPRM='RPTOPTS(ON)', 
//            HLQ=FEK,
//            CFG=FEK.#CUST.PARMLIB(FEJJCNFG)
//*
//JMON     EXEC PGM=FEJJMON,REGION=0M,TIME=NOLIMIT,
//            PARM=('&LEPRM,ENVAR("_CEE_ENVFILE_S=DD:ENVIRON")/&PRM') 
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SFEKAUTH
//ENVIRON  DD DISP=SHR,DSN=&CFG
//SYSPRINT DD SYSOUT=* 
//SYSOUT   DD SYSOUT=* 
//         PEND 
//*

RSE デーモン

サンプルの開始タスク・メンバー FEK.#CUST.PROCLIB(JMON) を、このメンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーしてください。以下のコード・サンプルに示すように、次の指定を行う必要があります。

  • Developer for System z がインストールされているホーム・ディレクトリー、デフォルトは /usr/lpp/rdz
  • 構成ファイルのロケーション、デフォルトは /etc/rdz
図 2. RSED - RSE デーモン開始タスク
//*
//* RSE DAEMON
//*
//RSED     PROC IVP=,                   * 'IVP' to do an IVP test
//            PORT=,
//            CNFG='/etc/rdz',
//            HOME='/usr/lpp/rdz'
//*
//RSED     EXEC PGM=BPXBATSL,REGION=0M,TIME=NOLIMIT,
// PARM='PGM &HOME./bin/rsed.sh &IVP -C&CNFG -P&PORT'
//STDOUT   DD SYSOUT=* 
//STDERR   DD SYSOUT=* 
//         PEND 
//*

ロック・デーモン

サンプルの開始タスク・メンバー FEK.#CUST.PROCLIB(LOCKD) を、このメンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーしてください。 下記のコード・サンプルに示すように、以下のものを提供する必要があります。
  • Developer for System z がインストールされているホーム・ディレクトリー、デフォルトは /usr/lpp/rdz
  • 構成ファイルのロケーション、デフォルトは /etc/rdz
図 3. LOCKD - ロック・デーモン開始タスク
//*
//* LOCK DAEMON
//*
//LOCKD    PROC LOG=,
//            CNFG='/etc/rdz',
//            HOME='/usr/lpp/rdz'
//*
//LOCKD    EXEC PGM=BPXBATSL,REGION=0M,TIME=NOLIMIT,
//            PARM='PGM &HOME./bin/lockd.sh -C&CNFG -L&LOG' 
//STDOUT   DD SYSOUT=* 
//STDERR   DD SYSOUT=* 
//         PEND 
//*

ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャー

Developer for System z は、CICS BMS マップ、IMS™ MFS 画面、および COBOL、PL/I、アセンブラー、C/C++ プログラムの JCL 生成、リモート・プロジェクト・ビルド、およびリモート構文検査フィーチャーに使用できるサンプル JCL プロシージャーを提供します。これらのプロシージャーを使用すると、インストールごとに独自の標準を適用でき、開発者は、同じプロシージャーを同じコンパイラー・オプションおよびコンパイラー・レベルで使用できます。

サンプル・プロシージャーとその機能を、表 3 に示します。

表 3. サンプル ELAXF* プロシージャー
メンバー 目的
ELAXFADT 高水準アセンブラー・プログラムのアセンブルとデバッグのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFASM 高水準アセンブラー・プログラムのアセンブルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFBMS CICS BMS オブジェクトおよびそれに対応する copy、dsect、または include メンバーを作成するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOC COBOL コンパイル、統合 CICS 変換、および統合 DB2® 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOP COBOL プログラムに埋め込まれた EXEC SQL ステートメントの DB2 プリプロセスを行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOT COBOL プログラムに埋め込まれた EXEC CICS ステートメントの CICS 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCPC C コンパイルを行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCPP C++ コンパイルを行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCP1 SCM プリプロセッサー・ステートメント (-INC および ++INCLUDE) を使用した COBOL コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFDCL プログラムを TSO モードで実行するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFGO GO ステップのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFLNK C/C++、COBOL、PLI、および高水準アセンブラーの各プログラムをリンクするためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFMFS IMS MFS 画面を作成するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPLP PLI プログラムに埋め込まれた EXEC SQL ステートメントの DB2 プリプロセスを行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPLT PLI プログラムに埋め込まれた EXEC CICS ステートメントの CICS 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPL1 PL/I コンパイル、統合 CICS 変換、および統合 DB2 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPP1 SCM プリプロセッサー・ステートメント (-INC および ++INCLUDE) を使用した PL/I コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFTSO 生成された DB2 コードを TSO モードで実行/デバッグするためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFUOP CICS または IMS サブシステムで実行するプログラムをビルドするときに、UOPT ステップを生成するためのサンプル・プロシージャー。

サンプルのビルド・プロシージャー・メンバー FEK.#CUST.PROCLIB(ELAXF*) を、各メンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーします。さまざまな製品ライブラリーに、表 4 に示した正しい高位修飾子を指定する必要があります。

表 4. ELAXF* 高位修飾子チェックリスト
製品 デフォルト HLQ
Rational Developer for System z FEK  
CICS CICSTS32.CICS  
DB2 DSN910  
IMS IMS  
COBOL IGY.V4R1M0  
PL/I IBMZ.V3R8M0  
C/C++ CBC  
LE CEE  
システム LINKLIB SYS1  
システム MACLIB SYS1  

ELAXF* プロシージャーをシステム・プロシージャー・ライブラリーにコピーできない場合は、クライアント上のジョブ・プロパティーに JCLLIB カードを (JOB カードの直後に) 追加するように、Developer for System z ユーザーに依頼します。

//MYJOB    JOB <job parameters>
//PROCS    JCLLIB ORDER=(FEK.#CUST.PROCLIB)

セキュリティー定義

データ・セット FEK.#CUST.JCL 内のサンプル・メンバー FEKRACF をカスタマイズおよび実行依頼して、Developer for System z のセキュリティー定義を作成してください。 このジョブを実行依頼するユーザーは、RACF® SPECIAL などのセキュリティー管理者特権を持っている必要があります。詳細については、セキュリティー定義を参照してください。

注:
  • CA ACF2 TM for z/OS または CA Top Secret® for z/OS を使用するサイトの場合は、CA サポート・サイト (https://support.ca.com) のご使用の製品ページを参照して、関連する Developer for System z Knowledge Document がないかどうか調べてください。この Knowledge Document には、Developer for System z を正しく構成するために必要なセキュリティー・コマンドの詳細が記載されています。
  • サンプルの FEKRACF ジョブは、単なる RACF コマンドを上回る機能を備えています。 セキュリティー定義の最後のステップでは、z/OS UNIX ファイルをプログラムで制御されるようにします。使用するサイトのポリシーによっては、これはセキュリティー管理者でなく、システム・プログラマーの作業である場合もあります。

FEJJCNFG、JES ジョブ・モニター構成ファイル

JES ジョブ・モニター (JMON) は、JES に関連したすべてのサービスを提供します。JES ジョブ・モニターの動作は、FEJJCNFG 内の定義によって制御できます。

FEJJCNFGFEK.#CUST.PARMLIB に置かれます。ただし、ジョブ FEK.SFEKSAMP(FEKSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。

サンプルの JES ジョブ・モニター構成メンバー FEJJCNFG を、次のコード・サンプルに示すようにカスタマイズしてください。

図 4. FEJJCNFG - JES ジョブ・モニター構成ファイル
SERV_PORT=6715
TZ=EST5EDT
#_BPXK_SETIBMOPT_TRANSPORT=TCPIP
#APPLID=FEKAPPL
#AUTHMETHOD=SAF
#CODEPAGE=UTF-8
#CONCHAR=$
#CONSOLE_NAME=JMON
#GEN_CONSOLE_NAME=OFF
#HOST_CODEPAGE=IBM-1047
#LIMIT_COMMANDS=NOLIMIT
#LIMIT_CONSOLE=LIMITED
#LIMIT_VIEW=USERID
#LISTEN_QUEUE_LENGTH=5
#MAX_DATASETS=32
#MAX_THREADS=200
#TIMEOUT=3600
#TIMEOUT_INTERVAL=1200
#TRACE_STORAGE=OFF
#SEARCHALL=OFF
#SUBMIT_TIMEOUT=30
#SUBMITMETHOD=TSO
#TSO_TEMPLATE=FEK.#CUST.CNTL(FEJTSO)
SERV_PORT
JES ジョブ・モニター・ホスト・サーバーのポート番号。デフォルト・ポートは 6715 です。 必要であれば、変更できます。この値は、rsed.envvars 構成ファイルで JES ジョブ・モニターに設定したポート番号と一致する必要があります。これらの値が異なる場合、RSE はクライアントを JES ジョブ・モニターに接続できません。
TZ
タイム・ゾーン・セレクター。デフォルトは EST5EDT です。デフォルトのタイム・ゾーンは UTC +5 時間 (米東部標準時 (EST) 夏時間 (EDT)) です。これは、使用するタイム・ゾーンを表すように変更してください。

rsed.envvars、RSE 構成ファイル

RSE ロック・デーモンおよび RSE サーバー・プロセス (RSE デーモン、RSE スレッド・プール、および RSE サーバー ) は、rsed.envvars 内の定義を使用します。 オプションの Developer for System z サービスおよびサード・パーティー・サービスも、この構成ファイルを使用して、使用する環境変数を定義することができます。

rsed.envvars/etc/rdz/ に置かれます。ただし、ジョブ FEK.SFEKSAMP(FEKSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

以下のサンプルの rsed.envvars ファイルを参照してください。このファイルは、使用するシステム環境に合わせてカスタマイズする必要があります。
図 5. rsed.envvars - RSE 構成ファイル
#=============================================================
# (1) required definitions
JAVA_HOME=/usr/lpp/java/J5.0
RSE_HOME=/usr/lpp/rdz
_RSE_RSED_PORT=4035
_RSE_LOCKD_PORT=4036
_RSE_JMON_PORT=6715
_RSE_HOST_CODEPAGE=IBM-1047
TZ=EST5EDT
LANG=C
PATH=/bin:/usr/sbin
_CEE_DMPTARG=/tmp
STEPLIB=NONE
_RSE_JAVAOPTS=""
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Xms1m -Xmx256m"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddaemon.log=/var/rdz/logs"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Duser.log=/var/rdz/logs"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDSTORE_LOG_DIRECTORY="
#=============================================================
# (2) required definitions for TSO/ISPF Client Gateway
_CMDSERV_BASE_HOME=/usr/lpp/ispf
_CMDSERV_CONF_HOME=/etc/rdz
_CMDSERV_WORK_HOME=/var/rdz
_RSE_CMDSERV_OPTS=""
#============================================================= 
# (3) required definitions for SCLM Developer Toolkit 
#=============================================================  
# (4) optional definitions  
#_RSE_PORTRANGE=8108-8118  
#============================================================= 
図 6. rsed.envvars - RSE 構成ファイル (続き)
# (5) do not change unless directed by IBM support center 
_RSE_SAF_CLASS=/usr/include/java_classes/IRRRacf.jar
_CEE_RUNOPTS="ALL31(ON) HEAP(32M,32K,ANYWHERE,KEEP,,) TRAP(ON)" 
_BPX_SHAREAS=YES 
_BPX_SPAWN_SCRIPT=YES 
_EDC_ADD_ERRNO2=1
JAVA_PROPAGATE=NO 
RSE_LIB=$RSE_HOME/lib 
PATH=.:$JAVA_HOME/bin:$RSE_HOME/bin:$_CMDSERV_BASE_HOME/bin:$PATH 
LIBPATH=$JAVA_HOME/bin:$JAVA_HOME/bin/classic:$RSE_LIB:$RSE_LIB/icuc 
LIBPATH=.:/usr/lib:$LIBPATH 
CLASSPATH=$RSE_LIB:$RSE_LIB/dstore_core.jar:$RSE_LIB/clientserver.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/dstore_extra_server.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/zosserver.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/dstore_miners.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/universalminers.jar:$RSE_LIB/mvsminers.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/carma.jar:$RSE_LIB/luceneminer.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/mvsluceneminer.jar:$RSE_LIB/cdzminer.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/mvscdzminer.jar:$RSE_LIB/jesminers.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/FAMiner.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/mvsutil.jar:$RSE_LIB/jesutils.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/lucene-core-2.3.2.jar 
CLASSPATH=$CLASSPATH:$RSE_LIB/cdtparser.jar:$RSE_LIB/wdzBidi.jar
CLASSPATH=$CLASSPATH:$_RSE_SAF_CLASS 
CLASSPATH=.:$CLASSPATH 
_RSE_CMDSERV_OPTS="&SESSION=SPAWN$_RSE_CMDSERV_OPTS"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DISPF_OPTS='$_RSE_CMDSERV_OPTS'"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DA_PLUGIN_PATH=$RSE_LIB"
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Xbootclasspath/p:$RSE_LIB/bidiTools.jar"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dfile.encoding=$_RSE_HOST_CODEPAGE"  
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dconsole.encoding=$_RSE_HOST_CODEPAGE"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDSTORE_SPIRIT_ON=true"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DSPIRIT_EXPIRY_TIME=6"  
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DSPIRIT_INTERVAL_TIME=6"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dcom.ibm.cacheLocalHost=true"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Duser.home=$HOME"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dclient.username=$RSE_USER_ID"  
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dlow.heap.usage.ratio=15"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dmaximum.heap.usage.ratio=40"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDSTORE_KEEPALIVE_ENABLED=true"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDSTORE_KEEPALIVE_RESPONSE_TIMEOUT=60000"  
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDSTORE_IO_SOCKET_READ_TIMEOUT=180000"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DRSECOMM_LOGFILE_MAX=0" 
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Djob.monitor.port=$_RSE_JMON_PORT" 
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dlock.daemon.port=$_RSE_LOCKD_PORT"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dlock.daemon.cleanup.interval=1440"   
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -showversion"   
_RSE_SERVER_CLASS=org.eclipse.dstore.core.server.Server   
_RSE_DAEMON_CLASS=com.ibm.etools.zos.server.RseDaemon   
_RSE_POOL_SERVER_CLASS=com.ibm.etools.zos.server.ThreadPoolProcess   
_RSE_LOCKD_CLASS=com.ibm.ftt.rse.mvs.server.miners.MVSLockDaemon 
_RSE_SERVER_TIMEOUT=120000  
_SCLMDT_BASE_HOME=$RSE_HOME  
_SCLMDT_WORK_HOME=$_CMDSERV_WORK_HOME  
CGI_DTWORK=$_SCLMDT_WORK_HOME  
CGI_ISPCONF=$_CMDSERV_CONF_HOME 
CGI_ISPWORK=$_CMDSERV_WORK_HOME 
#=============================================================  
# (6) additional environment variables
JAVA_HOME
Java ホーム・ディレクトリー。デフォルトは /usr/lpp/java/J5.0 です。使用する Java インストール済み環境に合わせて変更してください。
RSE_HOME
RSE ホーム・ディレクトリー。デフォルトは /usr/lpp/rdz です。Developer for System z のインストール環境に合わせて変更してください。
_RSE_RSED_PORT
RSE デーモン・ポート番号。デフォルトは 4035 です。必要であれば変更できます。
_RSE_LOCKD_PORT
RSE ロック・デーモン・ポート番号。デフォルトは 4036 です。 必要であれば、変更できます。
_RSE_JMON_PORT
JES ジョブ・モニターのポート番号。デフォルトは 6715 です。必要であれば、変更できます。この値は、FEJJCNFG 構成ファイルで JES ジョブ・モニターに設定したポート番号と一致する必要があります。これらの値が異なる場合、RSE はクライアントを JES ジョブ・モニターに接続できません。
_RSE_HOST_CODEPAGE
ホストのコード・ページ。デフォルトは IBM-1047 です。使用するホストのコード・ページに合わせて変更してください。
TZ
タイム・ゾーン・セレクター。デフォルトは EST5EDT です。デフォルトのタイム・ゾーンは UTC +5 時間 (米東部標準時 (EST) 夏時間 (EDT)) です。使用するタイム・ゾーンに合わせて変更してください。
LANG
デフォルト・ロケールの名前を指定します。デフォルトは C です。C は POSIX ロケールを指定し、(例えば) Ja_JP は日本語ロケールを指定します。使用するロケールに合わせて変更してください。
STEPLIB
LINKLIST/LPALIB でなく、MVS データ・セットにアクセスします。デフォルトは NONE です。
次の 1 つ以上の STEPLIB ディレクティブをコメント解除およびカスタマイズすることにより、(前提条件の) ライブラリーを LINKLIST/LPALIB 内に保持せずに済ますことができます。
STEPLIB=$STEPLIB:CEE.SCEERUN:CEE.SCEERUN2:CBC.SCLBDLL
STEPLIB=$STEPLIB:ISP.SISPLOAD:ISP.SISPLPA:SYS1.LINKLIB
注:
  • STEPLIB を z/OS UNIX で使用すると、パフォーマンスに悪い影響が出ます。
  • 1 つの STEPLIB ライブラリーが APF 許可を持つ場合、すべてのライブラリーに許可が必要です。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可を持たないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。
  • LPA 配置用に設計されたライブラリーは、LINKLIST または STEPLIB によってアクセスされる場合、追加のプログラム制御または APF 許可を必要とすることがあります。
  • サーバー JCL 内の STEPLIB DD ステートメントのコーディングでは、要求された STEPLIB 連結は設定されません。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddaemon.log=/var/rdz/logs"
RSE デーモンおよびサーバーのログと RSE 監査データを保持するディレクトリー。デフォルトは /var/rdz/logs です。希望するロケーションを強制的に使用させるには、変更してください。このディレクティブがコメント化されている場合は、RSE デーモンに割り当てたユーザー ID のホーム・ディレクトリーが使用されます。このホーム・ディレクトリーは、ユーザー ID の OMVS セキュリティー・セグメントで定義されます。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Duser.log=/var/rdz/logs"
ユーザー固有のログにつながるディレクトリー。デフォルトは /var/rdz/logs です。希望するロケーションを強制的に使用させるには、変更してください。このディレクティブがコメント化されている場合は、クライアント・ユーザー ID のホーム・ディレクトリーが使用されます。ディレクトリー・パスは、ユーザー ID の OMVS セキュリティー・セグメントで定義されます。
注: ユーザー・ログの完全なパスは、userlog/dstorelog/$LOGNAME/ です。ここで、userloguser.log ディレクティブの値、dstorelogDSTORE_LOG_DIRECTORY ディレクティブの値、$LOGNAME は大文字で表記されたクライアントのユーザー ID です。
_CMDSERV_BASE_HOME
TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ・サービスを提供する ISPF コードのホーム・ディレクトリー。デフォルトは /usr/lpp/ispf です。使用する ISPF インストール済み環境に合わせて変更してください。
_CMDSERV_CONF_HOME
ISPF 基本構成ディレクトリー。デフォルトは /etc/rdz です。 TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ・カスタマイズ・ファイル、ISPF.conf のロケーションに合わせて変更してください。
_CMDSERV_WORK_HOME
ISPF 基本作業ディレクトリー。デフォルトは /var/rdz です。TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイが使用する WORKAREA ディレクトリーのロケーションに合わせて変更してください。
_RSE_PORTRANGE
RSE サーバーがクライアントとの通信用に開くことができるポート範囲を指定します。デフォルトでは、任意のポートを使用できます。これは、オプションのディレクティブです。

ISPF.conf、ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ構成ファイル

ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイは、ISPF.conf 内の定義を使用して、バッチの TSO コマンドと ISPF コマンドを実行するための有効な環境を作成します。Developer for System z は、その環境を使用していくつかの MVS ベースのサービスを実行します。

ISPF.conf/etc/rdz/ に置かれます。ただし、ジョブ FEK.SFEKSAMP(FEKSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

コメント行は、アスタリスク (*) で始まります。データ・セット名を連結するときは、それらを同じ行に追加し、名前同士をコンマ (,) で分離します。

ISPF データ・セットの正しい名前を指定するだけでなく、次のコード・サンプルに示すように、TSO コマンド・サービス・データ・セット名 FEK.SFEKPROC も、SYSPROC ステートメントまたは SYSEXEC ステートメントに追加する必要があります。

図 7. ISPF.conf - ISPF 構成ファイル
* REQUIRED:
sysproc=ISP.SISPCLIB,FEK.SFEKPROC
ispmlib=ISP.SISPMENU
isptlib=ISP.SISPTENU
ispplib=ISP.SISPPENU
ispslib=ISP.SISPSLIB
ispllib=ISP.SISPLOAD

* OPTIONAL:
*allocjob = ISP.SISPSAMP(ISPZISP2)
*ISPF_timeout = 900
注: TSO 環境をカスタマイズするために、独自の DD のようなステートメントとデータ・セット連結を追加し、TSO ログオン・プロシージャーを模倣することができます。

インストール検査

この章では、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されているインストール検査に関する情報を要約します。詳細については、この資料を参照してください。

開始タスクの検査

JMON、JES、ジョブ・モニター

JMON 開始タスク (またはユーザー・ジョブ) を開始します。DD STDOUT での開始情報は、次のメッセージで終わります。
JM200I Server initialization complete.

ジョブが戻りコード 66 で終了する場合は、FEK.SFEKAUTH に APF 許可がありません。

LOCKD、ロック・デーモン

LOCKD 開始タスク (またはユーザー・ジョブ) を開始します。開始が成功すると、ロック・デーモンは次のコンソール・メッセージを発行します。
FEK501I Lock daemon started, port=4036, cleanup interval=1440, log level=1

RSED、RSE デーモン

RSED 開始タスク (またはユーザー・ジョブ) を、IVP=IVP パラメーターを指定して開始します。このパラメーターを指定すると、サーバーはいくつかのインストール検査テストを行った後に終了します。それらのテストの出力は、DD STDOUT で入手できます。エラーが発生した場合は、DD STDERR でもデータを入手できます。

注: 他の IVP テストを続行する前に、IVP パラメーターを指定せずに RSE デーモンを始動してください。始動が成功すると、RSE デーモンは次のコンソール・メッセージを発行します。
FEK002I RseDaemon started. (port=4035)

IVP オペレーター・コマンド

PassTicket の再使用

Developer for System z では、PassTicket の生成が 1 秒あたり 1 ユーザーにつき 1 個に制限されているので、生成される PassTicket が再使用可能な PassTicket である必要があります。PassTicket の再使用が可能かどうかを確認するには、以下のオペレーター・コマンドを実行します。userid は、有効なユーザー ID に置き換えてください。
MODIFY RSED,APPL=IVP PASSTICKET,userid

RSE デーモン接続

次のコマンドを実行することにより、RSE デーモン接続を検査します。userid は、有効なユーザー ID に置き換えてください。
MODIFY RSED,APPL=IVP DAEMON,userid

ISPF クライアント・ゲートウェイ

次のコマンドを実行することにより、ISPF クライアント・ゲートウェイ接続を検査します。userid は、有効なユーザー ID に置き換えてください。
MODIFY RSED,APPL=IVP ISPF,userid

セキュリティー定義

データ・セット FEK.#CUST.JCL 内のサンプル・メンバー FEKRACF をカスタマイズし、実行依頼してください。 これには、Developer for System z 用の基本セキュリティー定義を作成する、サンプルの RACF および z/OS UNIX コマンドが含まれています。

注: CA ACF2 TM for z/OS または CA Top Secret® for z/OS を使用するサイトの場合は、CA サポート・サイト (https://support.ca.com) のご使用の製品ページを参照して、関連する Developer for System z Knowledge Document がないかどうか調べてください。この Knowledge Document には、Developer for System z を正しく構成するために必要なセキュリティー・コマンドの詳細が記載されています。
セキュリティーのセットアップを完了するために、セキュリティー管理者は表 5 にリストされている値を知っている必要があります。これらの値は、前のステップである Developer for System z のインストールとカスタマイズで定義されています。
表 5. セキュリティー・セットアップ変数
説明
  • デフォルト値
  • 正解の入手先
Developer for System z 製品高位修飾子
  • FEK
  • SMP/E インストール
 
Developer for System z カスタマイズ高位修飾子  
JES ジョブ・モニター開始タスク名  
RSE デーモン開始タスク名  
ロック・デーモン開始タスク名  

セキュリティーの設定およびクラスをアクティブにする

Developer for System z では、さまざまなセキュリティー・メカニズムを使用して、クライアントにとってセキュアで制御されたホスト環境を確保します。そのためには、以下のサンプルの RACF コマンドで示すように、いくつかのクラスとセキュリティー設定をアクティブにする必要があります。
  • 現行の設定を表示する
    • SETROPTS LIST
  • z/OS UNIX およびデジタル証明書プロファイルのファシリティー・クラスをアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(FACILITY)
    • SETROPTS CLASSACT(FACILITY) RACLIST(FACILITY)
  • 開始タスク定義をアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(STARTED)
    • RDEFINE STARTED ** STDATA(USER(=MEMBER) GROUP(STCGROUP) TRACE(YES))
    • SETROPTS CLASSACT(STARTED) RACLIST(STARTED)
  • JES ジョブ・モニターのコンソール・セキュリティーをアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(CONSOLE)
    • SETROPTS CLASSACT(CONSOLE) RACLIST(CONSOLE)
  • JES ジョブ・モニターのオペレーター・コマンド保護をアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(OPERCMDS)
    • SETROPTS CLASSACT(OPERCMDS) RACLIST(OPERCMDS)
  • RSE のアプリケーション保護をアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(APPL)
    • SETROPTS CLASSACT(APPL) RACLIST(APPL)
  • RSE の PassTicket を使用したセキュアなサインオンをアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(PTKTDATA)
    • SETROPTS CLASSACT(PTKTDATA) RACLIST(PTKTDATA)
  • 信頼されたコードだけを RSE がロードできるように、プログラム制御をアクティブにする
    • RDEFINE PROGRAM ** ADDMEM('SYS1.CMDLIB'//NOPADCHK) UACC(READ)
    • SETROPTS WHEN(PROGRAM)
      注: PROGRAM クラスにすでに * プロファイルが存在する場合、** プロファイルを作成しないでください。セキュリティー・ソフトウェアで使用する検索パスがあいまいで複雑になります。この場合、既存の * 定義と新しい ** 定義をマージする必要があります。IBM では、** プロファイルの使用を推奨しています。これについては、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」(SA88-8613) に説明があります。
      重要:WHEN PROGRAM」がアクティブの場合、一部の製品 (FTP など) はプログラムで制御することが必要です。これは、実動システム上でアクティブにする前にテストしてください。

Developer for System z ユーザーの OMVS セグメントを定義する

Developer for System z のユーザーごとに、有効なゼロ以外の UID、ホーム・ディレクトリー、およびシェル・コマンドを指定する RACF OMVS セグメント (または同等のもの) を定義する必要があります。また、ユーザーのデフォルト・グループも、グループ ID を持つ OMVS セグメントを必要とします。
  • ALTUSER #userid
    OMVS(UID(#user-identifier) HOME(/u/#userid) PROGRAM(/bin/sh) NOASSIZEMAX)
  • ALTGROUP #group-name OMVS(GID(#group-identifier))

データ・セット・プロファイルを定義する

ほとんどの Developer for System z データ・セットでは、ユーザーの場合は READ アクセス権、システム・プログラマーの場合は ALTER で十分です。

FEK.SFEKAUTHFEK.SFEKLPA は、APF 許可があるデータ・セットなので、更新されないように保護してください。
  • ADDGROUP (FEK) OWNER(IBMUSER) SUPGROUP(SYS1)
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z - HLQ STUB')
  • ADDSD  'FEK.*.**' UACC(READ) 
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • PERMIT 'FEK.*.**' CLASS(DATASET) ACCESS(ALTER) ID(#sysprog)
  • SETROPTS GENERIC(DATASET) REFRESH

Developer for System z 開始タスクの定義

以下のサンプル RACF コマンドは、保護されたユーザー ID (STCJMONSTCRSE、および STCLOCK) とそれらに割り当てられたグループ STCGROUP を使用して、JMONRSED、および LOCKD の各開始タスクを作成します。#group-id および #user-id-* プレースホルダーは、有効な OMVS ID に置き換えてください。
  • ADDGROUP STCGROUP OMVS(GID(#group-id)) 
    DATA('GROUP WITH OMVS SEGMENT FOR STARTED TASKS')
  • ADDUSER STCJMON DFLTGROUP(STCGROUP) NOPASSWORD NAME('RDZ - JES JOBMONITOR') 
    OMVS(UID(#user-id-jmon) HOME(/tmp) PROGRAM(/bin/sh) NOASSIZEMAX
    NOTHREADSMAX)
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')  
  • ADDUSER STCRSE DFLTGROUP(STCGROUP) NOPASSWORD NAME('RDZ - RSE 
    DAEMON')
    OMVS(UID(#user-id-rse) HOME(/tmp) PROGRAM(/bin/sh) 
    ASSIZEMAX(2147483647) NOTHREADSMAX) 
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • ADDUSER STCLOCK DFLTGROUP(STCGROUP) NOPASSWORD NAME('RDZ - LOCK 
    DAEMON') 
    OMVS(UID(#user-id-lock) HOME(/tmp) PROGRAM(/bin/sh) NOASSIZEMAX 
    NOTHREADSMAX) 
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • RDEFINE STARTED JMON.* DATA('RDZ - JES JOBMONITOR')
    STDATA(USER(STCJMON) GROUP(STCGROUP) TRUSTED(NO))
  • RDEFINE STARTED RSED.* DATA('RDZ - RSE DAEMON')
    STDATA(USER(STCRSE) GROUP(STCGROUP) TRUSTED(NO))
  • RDEFINE STARTED LOCKD.* DATA('RDZ - LOCK DAEMON')
    STDATA(USER(STCLOCK) GROUP(STCGROUP) TRUSTED(NO))
  • SETROPTS RACLIST(STARTED) REFRESH
注:
  • NOPASSWORD キーワードを指定することにより、開始タスクのユーザー ID が必ず保護されるようにしてください。
  • 必ず、RSE サーバーが固有の OMVS UID を持つようにしてください (その UID へ付与される z/OS UNIX 関連の特権のため)。

JES コマンド・セキュリティーを定義する

JES ジョブ・モニターは、ユーザーが要求したすべての JES オペレーター・コマンドを、拡張 MCS (EMCS) コンソールを通じて発行します。このコンソールの名前は、FEJJCNFG、JES ジョブ・モニター構成ファイルの説明にあるように、CONSOLE_NAME ディレクティブによって制御されます。

以下のサンプル RACF コマンドは、Developer for System z ユーザーに JES コマンドの限定セット (保留、保留解除、キャンセル、およびパージ) に対する条件付きアクセス権を与えます。ユーザーは、JES ジョブ・モニターを介してコマンドを発行する場合にのみ、実行権限を持ちます。#console プレースホルダーは、実際のコンソール名に置き換えてください。
  • RDEFINE OPERCMDS MVS.MCSOPER.#console UACC(READ) 
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • RDEFINE OPERCMDS JES%.** UACC(NONE)
  • PERMIT JES%.** CLASS(OPERCMDS) ACCESS(UPDATE) WHEN(CONSOLE(JMON)) ID(*)
  • SETROPTS RACLIST(OPERCMDS) REFRESH
注:
  • コンソールの使用は、MVS.MCSOPER.#console プロファイルが定義されていない場合に許可されます。
  • WHEN(CONSOLE(JMON)) が機能するためには、CONSOLE クラスがアクティブでなければなりませんが、CONSOLE クラス内に EMCS コンソールがあるかどうかについての実際のプロファイル検査はありません。
  • WHEN(CONSOLE(JMON)) 文節内で、JMON を実際のコンソール名に置き換えないでください。JMON キーワードは、コンソール名ではなく、入力点 (point-of-entry) アプリケーションを表しています。
重要: ご使用のセキュリティー・ソフトウェアで汎用アクセス NONE を使用して JES コマンドを定義すると、他のアプリケーションや操作に影響が出る場合があります。これは、実動システム上でアクティブにする前にテストしてください。

セキュアな z/OS UNIX サーバーとして RSE を定義する

RSE は、クライアントのスレッド用にセキュリティー環境を作成/削除するために、BPX.SERVER プロファイルへの UPDATE 権限を必要とします。 このプロファイルが定義されていない場合は、UID(0) が RSE に必要です。
  • RDEFINE FACILITY BPX.SERVER UACC(NONE)
  • PERMIT BPX.SERVER CLASS(FACILITY) ACCESS(UPDATE) ID(STCRSE)
  • SETROPTS RACLIST(FACILITY) REFRESH
重要: BPX.SERVER プロファイルを定義すると、z/OS UNIX 全体が UNIX レベルのセキュリティーから、より安全な z/OS UNIX レベルのセキュリティーに切り替わります。これによって、他の z/OS UNIX アプリケーションと操作が影響を受ける場合もあります。これは、実動システム上でアクティブにする前にテストしてください。

RSE の MVS プログラム制御ライブラリーを定義する

BPX.SERVER に対する権限を持つサーバーは、クリーンなプログラム制御環境で実行する必要があります。これは、RSE サーバーによって呼び出されるすべてのプログラムも、プログラムで制御する必要があることを意味します。 MVS ロード・ライブラリーの場合、プログラム制御はセキュリティー・ソフトウェアによって管理されます。

  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('SYS1.LINKLIB'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('CEE.SCEERUN'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('CEE.SCEERUN2'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('ISP.SISPLOAD'//NOPADCHK)
  • SETROPTS WHEN(PROGRAM) REFRESH
注: PROGRAM クラスにすでに * プロファイルが存在する場合、** プロファイルを使用しないでください。セキュリティー・ソフトウェアで使用する検索パスがあいまいで複雑になります。この場合、既存の * 定義と新しい ** 定義をマージする必要があります。IBM では、** プロファイルの使用を推奨しています。これについては、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」(SA88-8613) に説明があります。

RSE のアプリケーション保護の定義

クライアントがログオンするときに、RSE デーモンはユーザーがアプリケーションの使用を許可されていることを検証します。
  • RDEFINE APPL FEKAPPL UACC(READ) 
    DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • SETROPTS RACLIST(APPL) REFRESH
注: アプリケーション ID が定義されていて、ユーザーにプロファイルへの READ アクセス権がない場合にのみ、クライアント接続要求は失敗します。

RSE の PassTicket サポートを定義する

クライアントのパスワード (または、X.509 証明書などのその他の識別手段) は、接続時にクライアントの ID を検査するためにのみ使用されます。その後は、スレッド・セキュリティーを維持するために PassTicket が使用されます。PassTicket は、有効期間が約 10 分のシステム生成パスワードです。生成される PassTicket は、秘密鍵に基づいています。この鍵は、64 ビットの数値 (16 個の 16 進文字) です。以下のサンプル RACF コマンドでは、key16 プレースホルダーをユーザー指定の 16 文字の 16 進ストリング (0 から 9 までと A から F までの文字) に置き換えてください。
  • RDEFINE PTKTDATA FEKAPPL UACC(NONE) SSIGNON(KEYMASKED(key16)) APPLDATA('NO REPLAY PROTECTION – DO NOT CHANGE') DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • RDEFINE PTKTDATA IRRPTAUTH.FEKAPPL.* UACC(NONE) DATA('RATIONAL DEVELOPER FOR SYSTEM Z')
  • PERMIT IRRPTAUTH.FEKAPPL.* CLASS(PTKTDATA) ACCESS(UPDATE) ID(STCRSE)
  • SETROPTS RACLIST(PTKTDATA) REFRESH
    注: PTKTDATA クラスがすでに定義されている場合は、上記のリストにあるプロファイルを作成する前に、それが総称クラスとして定義されていることを確認してください。PTKTDATA クラス内の総称文字のサポートは、PassTicket に Java インターフェースが導入された z/OS リリース 1.7 からの新機能です。
重要: PassTicket が正しくセットアップされていないと、クライアントの接続要求は失敗します。

RSE の z/OS UNIX プログラム制御ファイルを定義する

BPX.SERVER に対する権限を持つサーバーは、クリーンなプログラム制御環境で実行する必要があります。これは、RSE サーバーによって呼び出されるすべてのプログラムも、プログラムで制御する必要があることを意味します。 z/OS UNIX ファイルの場合、プログラム制御は extattr コマンドによって管理されます。このコマンドを実行するには、 FACILITY クラス内の BPX.FILEATTR.PROGCTL に対する READ アクセス権を持つか、または UID(0) であることが必要です。

  • extattr +p /usr/lib/libIRRRacf*.so
注:
  • z/OS 1.9 以降、/usr/lib/libIRRRacf*.so は SMP/E RACF のインストール時にプログラムによる制御としてインストールされます。
  • z/OS 1.10 以降、/usr/lib/libIRRRacf*.so はベース z/OS に添付される SAF の一部であるので、RACF 以外のお客様にもご利用いただけます。
  • RACF 以外のセキュリティー製品を使用している場合は、セットアップが異なることがあります。詳細については、使用しているセキュリティー製品の資料を参照してください。
  • Developer for System z の SMP/E インストールは、内部 RSE サーバー・プログラムのプログラム制御ビットを設定します。
  • プログラム制御ビットの現在の状況を表示するには、z/OS UNIX コマンド ls -Eog を使用します。(2 番目のストリング内に英字の p が表示される場合、そのファイルはプログラムで制御されます。)
    $ ls -Eog /usr/lib/libIRRRacf*.so
    -rwxr-xr-x  aps-  2     69632 Oct  5  2007 /usr/lib/libIRRRacf.so
    -rwxr-xr-x  aps-  2     69632 Oct  5  2007 /usr/lib/libIRRRacf64.so

検査、セキュリティー設定

セキュリティーに関連したカスタマイズの結果を表示するには、以下のサンプル・コマンドを使用します。

  • セキュリティーの設定およびクラス
    • SETROPTS LIST
  • ユーザーの OMVS セグメント
    • LISTUSER #userid NORACF OMVS
    • LISTGRP #group-name NORACF OMVS
  • データ・セット・プロファイル
    • LISTGRP FEK ALL
    • LISTDSD PREFIX(FEK) ALL
  • 開始タスク
    • LISTGRP STCGROUP OMVS
    • LISTUSER STCJMON OMVS
    • LISTUSER STCRSE OMVS
    • LISTUSER STCLOCK OMVS
    • RLIST STARTED JMON.* ALL STDATA
    • RLIST STARTED RSED.* ALL STDATA
    • RLIST STARTED LOCKD.* ALL STDATA
  • JES コマンド・セキュリティー
    • RLIST CONSOLE JMON ALL
    • RLIST OPERCMDS MVS.MCSOPER.JMON ALL
    • RLIST OPERCMDS JES%.** ALL
  • セキュアな z/OS UNIX サーバーとしての RSE
    • RLIST FACILITY BPX.SERVER ALL
  • RSE の MVS プログラム制御ライブラリー
    • RLIST PROGRAM ** ALL
  • RSE 用のアプリケーション保護
    • RLIST APPL FEKAPPL ALL
  • RSE 用の PassTicket サポート
    • RLIST PTKTDATA FEKAPPL ALL SSIGNON
    • RLIST PTKTDATA IRRPTAUTH.FEKAPPL.* ALL
  • RSE の z/OS UNIX プログラム制御ファイル
    • ls -E /usr/lib/libIRRRacf*.so

マイグレーションに関する考慮事項

この付録では、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されているマイグレーションに関する情報を要約しています。詳細については、この資料を参照してください。

バージョン 8.0.1 からバージョン 8.5 へのマイグレーション

これらの注は、基本バージョン 8.0.1 からバージョン 8.5 へのマイグレーションのためのものです。これには、バージョン 8.0.1 のメンテナンスの一部として既に文書化されている変更点も含まれています。メンテナンス・ストリームの一部である (したがって既に実装されている可能性がある) 変更内容には、それが導入された時点のリリースでマークが付いています。

IBM Rational Developer for System z、FMID HHOP850

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは、変更されておらず、したがって FEK.* および /usr/lpp/rdz/* のままです。
  • CARMA - LPA 内に存在する CRASTART ロード・モジュールが更新されました。LPA を更新する必要があります (バージョン 8.0.3.2 より)。
  • CARMA - CRAMSG VSAM を更新する必要があります (バージョン 8.0.3 より)。
  • CARMA - CA Endevor® SCM バッチ・アクション (バージョン 8.0.3 より) および CA Endevor® SCM パッケージ (バージョン 8.0.3 より) に対する新しいサポートを使用するには、CA Endevor® SCM RAM 用の CRADEF ファイルおよび CRASTRS VSAM ファイルを更新する必要があります。
  • CARMA - 新規の CRADEF および CRASTRS VSAM 入力データが追加され、CA Endevor® SCM 要素メニューから CA Endevor® SCM パッケージ・アクションを復元できるようになりました。
    • CRA0VPKD - CRADEF にマージされます。
    • CRA0VPKS - CRASTRS にマージされます。
  • CARMA - 新しいサンプル・メンバーが追加されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • CRABCFG - CA Endevor® SCM バッチ・アクション用の構成ファイル。
    • CRABATCA - CA Endevor® SCM バッチ・アクション用のサンプル・ジョブ。
  • CARMA - 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました (バージョン 8.0.3、8.0.3.1、および 8.5 より)。
    • CRANDVRA
    • CRASHOW
    • CRASRV.properties
  • CARMA - CA Endevor® SCM RAM に対して DD ステートメントが追加されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • CRABCFG
    • CRABSKEL
    • PKGSCLS (CRANDVRA により割り振り)
  • エンタープライズ・サービス・ツール - IRZ ロード・モジュールおよびメッセージ・モジュールが新規のライブラリーに移動しました (バージョン 8.5 より)。
    • FEK.SFEKLMOD(IRZ* IIRZ*)
  • File Manager Integration が削除されました (バージョン 8.5 より)。 不定形式 QSAM 編集をはじめとする一部の機能は、Developer for System z による標準データ・セット処理に組み込まれました。コピーブックまたはインクルード・ファイルを使用する定様式データ編集など、さらに上級の機能には、IBM File Manager Plug-in for Eclipse が必要です。
  • インクルード・プリプロセッサー - 新規のサンプル・メンバーが追加されました (バージョン 8.0.3.1 より)。
    • FEKRNPLI
  • ホスト構成ユーティリティー - マイグレーション・オプションが追加されました (バージョン 8.0.2 より)。
  • JES ジョブ・モニター - JMON 開始タスクに対して新しいオペレーター・コマンドが追加されました (バージョン 8.0.3.2 より)。
    • MODIFY STORAGE
  • JES ジョブ・モニター - 新しいオプションのディレクティブが FEJJCNFG に追加されました (バージョン 8.0.3.1 および 8.0.3.2 より)。
    • LIMIT_CONSOLE
    • SEARCHALL
    • TRACE_STORAGE
  • PROCLIB - 以下の PROCLIB メンバーが変更されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • ELAXFUOP
  • RSE - RSED および LOCKD 開始タスクの開始引数として TMPDIR を指定するオプションが削除されました。このオプションは、/tmp が書き込みアクションには使用できない場合に、開始タスクユーザー ID のホーム・ディレクトリーを TMPDIR へ定義するカスタマイズ不可の機能によって置き換えられました (バージョン 8.0.3.1 より)。
  • RSE - LOCKD 開始タスクに対して新しいオペレーター・コマンドが追加されました (バージョン 8.0.2 より)。
    • MODIFY DISPLAY TABLE
  • RSE - RSED 開始タスクに対して新しいオペレーター・コマンドが追加されました (バージョン 8.0.2、8.0.3、および 8.0.3.2 より)。
    • MODIFY IVP ISPF,userid
    • MODIFY IVP PASSTICKET,userid
    • MODIFY DEBUG HEAPDUMP,PID=pid
    • MODIFY DEBUG JAVACORE,PID=pid
  • RSE - RSED 開始タスクのオペレーター・コマンドが拡張されました (バージョン 8.0.2 および 8.0.3.1 より)。
    • MODIFY DISPLAY CLIENT [{,LOGON | ,ID | ,USER}]
    • MODIFY DISPLAY PROCESS,CPU [,PID=pid]
  • RSE - 以下のコンソール・メッセージが新たに追加されました (バージョン 8.0.3 および 8.0.3.1 より)。
    • FEK910I = {0} IVP Exit code = {1}
    • FEK211W User, {0}, not logged on
  • RSE - 新しいカスタマイズ不可能なディレクティブが rsed.envvars に追加されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dldap.server.address
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dldap.server.port
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dldap.ptc.group.name.suffix
    • _RSE_PTC
  • RSE - 新しいオプションのディレクティブが rsed.envvars に追加されました (バージョン 8.0.3、8.0.3.1、および 8.5 より)。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Daudit.action
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Daudit.action.id
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dlogon.action
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dlogon.action.id
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dreject.logon.threshold
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dinclude.c
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dinclude.cpp
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DCPP_CLEANUP_INTERVAL
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDSTORE_TCP_NO_DELAY
    • _RSE_FEK_SAF_CLASS
    • _RSE_LDAP_SERVER
    • _RSE_LDAP_PORT
    • _RSE_LDAP_PTC_GROUP_SUFFIX
  • RSE - 既存のオプション・ディレクティブが値の追加により拡張されました (バージョン 8.5 より)。
    • STEPLIB
  • RSE - rsed.envvars 内で以下のオプションのディレクティブの解釈が変更されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dprocess.cleanup.interval
  • RSE - 次の構成ファイルが追加されました (バージョン 8.5 より)。
    • include.conf
  • RSE - 新しいオプションのディレクティブが pushtoclient.properties に追加されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • accept.product.license
  • RSE - pushtoclient.properties 内で以下のオプションのディレクティブの解釈が変更されました (バージョン 8.0.3 より)。
    • config.enabled
    • product.enabled
    • reject.config.updates
    • reject.product.updates
  • RSE - 新しい z/OS UNIX のサンプルが追加されました (バージョン 8.0.3 および 8.0.3.1 より)。
    • process_audit.rex
    • process_logon.sh
  • 新しい資料、「Rational Developer for System z メッセージとコード・ガイド」(SA88-4565)。

オペレーター・コマンド

この付録では、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されているオペレーター (またはコンソール) コマンドについての情報を要約しています。詳細については、この資料を参照してください。

Modify (F)

MODIFY コマンドを使用すると、アクティブ・タスクの特性を動的に照会して変更できます。 このコマンドの省略バージョンは F という文字です。

JES ジョブ・モニター

図 8. MODIFY JMON オペレーター・コマンド
MODIFY
JMON オペレーター・コマンド
procname
サーバーを始動するために使用された、プロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。 ホスト構成時に使用されるデフォルトの名前は JMON です。
-TV
冗長 (トレース) モードを有効にします。トレースによってパフォーマンスが低下することがありますので、 IBM サポート・センターからの指示がある場合以外は行わないでください。メッセージ「Job Monitor TRACE_LEVEL_VERBOSE」は DD SYSOUT に書き込まれ、メッセージ ID BPXM023I が付いてコンソールに書き込まれます。
-TN
冗長 (トレース) モードを無効にします。メッセージ「Job Monitor TRACE_LEVEL_NONE」は DD SYSOUT に書き込まれ、メッセージ ID BPXM023I が付いてコンソールに書き込まれます。
STORAGE
ストレージ使用量レポートを DD SYSOUT に書き込みます。メッセージ「Job Monitor storage information written to SYSOUT」はメッセージ ID BPXM023I が付いてコンソールに書き込まれます。ストレージ使用量レポートには、ストレージに関連したさまざまなフィールドが、バイト、キロバイト、およびメガバイト単位のサイズで表示されます。
>>>STORAGE TRACE (console request)<<<
LDAREGRQ    00000000000 00000000K 00000M requested region size
  below 16M line
LDASIZA     00006266880 00006120K 00005M maximum region size
LDALIMIT    00006266880 00006120K 00005M limit
LDAVVRG     00006266880 00006120K 00005M getmain limit
LDALOAL     00000061440 00000060K 00000M in use
LDAHIAL     00000266240 00000260K 00000M LSQA/SWA/private subpools
_GAP        00000000000 00000000K 00000M gaps in allocation
_AVAIL      00005939200 00005800K 00005M available (including gaps)
_MAX        00006000640 00005860K 00005M current limit
  above 16M line
LDAESIZA    01905262592 01860608K 01817M maximum region size
LDAELIM     01905262592 01860608K 01817M limit
LDAEVVRG    01905262592 01860608K 01817M getmain limit
LDAELOAL    00000937984 00000916K 00000M in use
LDAEHIAL    00012754944 00012456K 00012M ELSQA/ESWA/private subpools
_EGAP       00000000000 00000000K 00000M gaps in allocation
_EAVAIL     01891569664 01847236K 01803M available (including gaps)
_EMAX       01892507648 01848152K 01804M current limit

RSE デーモン

図 9. MODIFY RSED オペレーター・コマンド
MODIFY
RSED オペレーター・コマンド
procname
サーバーを始動するために使用された、プロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。 ホスト構成時に使用されるデフォルトの名前は RSED です。
DISPLAY CLIENT [{,LOGON | ,ID | ,USER}]
アクティブ・クライアントを 1 つの BPXM023I メッセージで表示します。結果のレイアウトは、使用するコマンド・オプションによって異なります。オプションのコマンド引数を使用してソート順を変更することもできます。
  • コマンド・オプションなし: クライアントに対応するスレッド・プール・プロセスごとにクライアントをグループ化します。
    ProcessId(<processid>) ASId(<asid>) JobName(<jobname>) 
    Clients(<local>/<total>) Order(<startup order>)
    <clientid><userid><connected since> 
  • LOGON コマンド・オプション: ログオン時刻によってクライアントを配列します。
    LOGON TIME------------------ ID----- USERID--
    <connected since>         <clientid> <userid>
  • ID コマンド・オプション: クライアント ID によってクライアントを配列します。
    ID----- USERID-- LOGON TIME------------------
    <clientid> <userid> <connected since>
  • USER コマンド・オプション: ユーザー ID によってクライアントを配列します。
    USERID-- ID----- LOGON TIME------------------
    <userid> <clientid> <connected since>
DISPLAY PROCESS[{,CLEANUP | ,CPU [,PID=pid] | ,DETAIL}]
RSE スレッド・プール・プロセスを 1 つ以上の BPXM023I メッセージで表示します。 接続したユーザーのロード・バランシングに複数のプロセスが使用されている可能性があります。
ProcessId(<processid>) Memory Usage(<java heap usage>%)
  Clients(<number of clients>) Order(<startup order>) <error status>
注:
  • <processid> は、プロセス固有の z/OS UNIX オペレーター・コマンドで使用できます。
  • 各プロセスにはそれぞれの Java ヒープがあり、そのサイズは rsed.envvars で設定できます。レポートされた Java ヒープ使用量には、Developer for System z によって解放されたストレージが含まれますが、Java のガーベッジ・コレクション・プロセスではまだ解放されていないことに注意してください。
  • <startup order> は、スレッド・プールが開始された順序を示すシーケンス番号です。この番号は、stderr.*.log および stdout.*.log ファイルのファイル名に使用されている数字と一致します。
通常の状態では、<error status> はブランクです。<error status> で有効な非ブランク値を表 6 にまとめます。
表 6. スレッド・プールのエラー状況
仕様 説明
*severe error* スレッド・プール・プロセスでリカバリー不能エラーが発生し、操作が停止されました。 その他の状況フィールドは、最後に認識された値を示します。 この項目をテーブルから除去するには、DISPLAY PROCESS 変更コマンドの CLEANUP オプションを使用します。
*killed process* スレッド・プール・プロセスが、Java、z/OS UNIX またはオペレーター・コマンドによって強制終了されました。その他の状況フィールドは、最後に認識された値を示します。 この項目をテーブルから除去するには、DISPLAY PROCESS 変更コマンドの CLEANUP オプションを使用します。
*timeout* クライアント接続要求で、スレッド・プール・プロセスが時間内に RSE デーモンに応答しませんでした。 その他の状況フィールドは、現行値を示します。スレッド・プールは今後のクライアント接続要求から除外されます。 *timeout* 状況は、このスレッド・プールで処理されているクライアントがログオフするとリセットされます。

DISPLAY PROCESS 変更コマンドの DETAIL オプションを使用すると、追加情報が提示されます。

ProcessId(33555087) ASId(002E) JobName(RSED8) Order(1)
 PROCESS LIMITS:    CURRENT  HIGHWATER      LIMIT
  JAVA HEAP USAGE(%)     10         56        100
  CLIENTS                 0         25         60
  MAXFILEPROC            83        103      64000
  MAXPROCUSER            97         99        200
  MAXTHREADS              9         14       1500
  MAXTHREADTASKS          9         14       1500

ASId フィールドは、16 進表記のアドレス・スペース ID です。PROCESS LIMITS (処理限度) の表には、現在のリソース使用量、リソース使用量の最高水準点、およびリソースの限度が示されます。 他の限度要因のため、定義されている限度に決して到達しない可能性があることに注意してください。

「DISPLAY PROCESS」 変更コマンドの CPU オプションにより、スレッド・プール内のスレッドごとに累積 CPU 使用時間がミリ秒で表示されます。1 スレッド・プールに 1 つの BPXM023I メッセージがあります。デフォルトではすべてのスレッド・プールで CPU 使用時間が報告されますが、オペレーター・コマンドで PID=pid を指定することにより範囲を単一スレッド・プールに限定できます。ここで、pid はターゲットのスレッド・プールのプロセス ID です。
ProcessId(421     ) ASId(007D) JobName(RSED8) Order(1)
USERID   THREAD-ID        TCB@     ACC_TIME TAG
STCRSE   0EDE540000000000 005E6B60      822 1/ThreadPoolProcess
STCRSE   0EDE870000000001 005E69C8      001
STCRSE   0EDE980000000002 005E6518     1814
STCRSE   0EDEBA0000000003 005E66B0     2305
STCRSE   0EDECB0000000004 005E62F8      001
STCRSE   0EDEDC0000000005 005E60D8      001
STCRSE   0EDF860000000006 005C2BF8      628 6/ThreadPoolMonitor$Memory
UsageMonitor
STCRSE   0EDF970000000007 005C2D90      003 7/ThreadPoolMonitor
STCRSE   0EDFDB0000000008 005C29D8      001
STCRSE   0EE22E000000000E 005C1BE0      070
IBMUSER  0EE0EB0000000011 005C22B8      276 20/ServerReceiver
IBMUSER  0EE2500000000012 005C19C0      137 16/ServerUpdateHandler
IBMUSER  0EE2610000000013 005C17A0      509 15/ServerCommandHandler
IBMUSER  0EE1840000000014 005C1E00      065 21/ZosSystemMiner
STCRSE   0EE1510000000016 005C2098      078
STCRSE   0EE1950000000017 005C1580      001
IBMUSER  0EE23F0000000018 005C1360      021 26/UniversalFileSystemMine
r
IBMUSER  0EE2A5000000001C 005C0CF0      003 27/EnvironmentMiner
IBMUSER  0EE283000000001D 005C1140      002 31/CommandMiner
IBMUSER  0EE272000000001E 005C0E88      081 32/MVSFileSystemMiner
IBMUSER  0EE294000000001F 005C0AD0      002 33/MVSByteStreamHandler$Op
enCloseThread
STCRSE   0EE2E90000000023 005C0470      001
IBMUSER  0EE2C70000000024 005C08B0      050 38/JESMiner
IBMUSER  0EE2B60000000026 005C0690      004 40/FAMiner
IBMUSER  0EE30B0000000027 005C0250      002 41/LuceneMiner
IBMUSER  0EE31C0000000028 005C0030      002 42/CDTParserMiner
IBMUSER  0EE32D0000000029 005BDE00      002 43/MVSLuceneMiner
IBMUSER  0EE33E000000002A 005BDBE0      002 44/CDTMVSParserMiner
出力サイズがコンソール・メッセージの最大行数を超える場合、出力は複数の BPXM023I メッセージに分割されます。これらの追加メッセージは最初のメッセージと同じヘッダーを持ちますが、1 行目に CONTINUATION キーワードが付加されます。
ProcessId(421     ) ASId(007D) JobName(RSED8) Order(1) CONTINUATION
USERID   THREAD-ID        TCB@     ACC_TIME TAG
CANCEL ID=clientid
クライアント ID に基づくクライアント接続をキャンセルします。 この ID は、DISPLAY CLIENT 変更コマンドで表示されます。
CANCEL USER=userid
クライアントのユーザー ID に基づくクライアント接続をキャンセルします。この ID は、DISPLAY CLIENT 変更コマンドで表示されます。
RSECOMMLOG {ON | OFF | I | W | E | 2 | 1 | 0}
RSE サーバー (rsecomm.log) および MVS データ・セット・サービス (lock.log および ffs*.log) のトレース詳細レベルを制御します。始動のデフォルトは、 rsecomm.properties に定義されています。以下の 3 つの詳細レベルを使用できます。
E または 0 または OFF エラー・メッセージのみ。
W または 1 エラー・メッセージおよび警告メッセージ。これは、 rsecomm.properties のデフォルトの設定値です。
I または 2 または ON エラー・メッセージ、警告メッセージおよび情報メッセージ。

詳細トレースによってパフォーマンスが低下することがありますので、 IBM サポート・センターからの指示がある場合以外は行わないでください。

RSEDAEMONLOG {ON | OFF | I | E | 2 | 0}
RSE デーモン (rsedaemon.log) のトレース詳細レベルを制御します。 始動のデフォルトは、 rsecomm.properties に定義されています。以下の 2 つの詳細レベルを使用できます。
E または 0 または OFF エラー・メッセージのみ。
I または 2 または ON エラー・メッセージ、警告メッセージ、および情報メッセージ。

詳細トレースによってパフォーマンスが低下することがありますので、 IBM サポート・センターからの指示がある場合以外は行わないでください。

RSESERVERLOG {ON | OFF | I | E | 2 | 0}
RSE スレッド・プール (rseserver.log) のトレース詳細レベルを制御します。 始動のデフォルトは、 rsecomm.properties に定義されています。以下の 2 つの詳細レベルを使用できます。
E または 0 または OFF エラー・メッセージのみ。
I または 2 または ON エラー・メッセージ、警告メッセージ、および情報メッセージ。

詳細トレースによってパフォーマンスが低下することがありますので、 IBM サポート・センターからの指示がある場合以外は行わないでください。

RSESTANDARDLOG {ON |, OFF}
スレッド・プールの stdout と stderr ストリームを保持しているログ・ファイル (stdout.*.log および stderr.*.log) の更新を、無効 (OFF) または有効 (ON) にします。始動デフォルトは、rsed.envvars 内の enable.standard.log ディレクティブで定義されます。

詳細トレースによってパフォーマンスが低下することがありますので、 IBM サポート・センターからの指示がある場合以外は行わないでください。

IVP DAEMON,userid
接続テストを行うために、ユーザー ID userid を RSE デーモンにログオンさせます。1 つ以上の FEK900I コンソール・メッセージで結果が表示されます。 戻りコードは、FEK901I コンソール・メッセージで表示されます。
+FEK900I DAEMON IVP: SSL is disabled
+FEK900I DAEMON IVP: connected
+FEK900I DAEMON IVP: 1977
+FEK900I DAEMON IVP: 6902918
+FEK900I DAEMON IVP: Success
+FEK901I DAEMON IVP  Exit code = 0
注:
  • この機能は、fekfivpd IVP (インストール検査プログラム) の機能に似ています。
  • RSE デーモンによって、IVP のパスワードとして使用される PassTicket が生成されるので、パスワードを要求する WTOR (要応答オペレーター宛メッセージ) はありません。
IVP ISPF,userid
ISPF のクライアント・ゲートウェイをユーザー ID userid として呼び出します。 1 つ以上の FEK900I コンソール・メッセージで結果が表示されます。 戻りコードは、FEK901I コンソール・メッセージで表示されます。
+FEK900I ISPF IVP: executed on CDFMVS08 -- Tue Sep 13 22:29:28 EDT 2011
+FEK900I ISPF IVP: executed by uid=1(IBMUSER) gid=0(SYS1)
+FEK900I ISPF IVP: using /etc/rdz/rsed.envvars
+FEK900I ISPF IVP: current address space size limit is 2147483647
(2048.0 MB)
+FEK900I ISPF IVP: maximum address space size limit is 2147483647
(2048.0 MB)
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: /etc/rdz/ISPF.conf content:
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: ispllib=ISP.SISPLOAD
+FEK900I ISPF IVP: ispmlib=ISP.SISPMENU
+FEK900I ISPF IVP: isptlib=ISP.SISPTENU
+FEK900I ISPF IVP: ispplib=ISP.SISPPENU
+FEK900I ISPF IVP: ispslib=ISP.SISPSLIB
+FEK900I ISPF IVP: sysproc=ISP.SISPCLIB,FEK.SFEKPROC
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: Host install verification for RSE
+FEK900I ISPF IVP: Review IVP log messages from HOST below :
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: Service level 22Feb2011
+FEK900I ISPF IVP: RSE connection and base TSO/ISPF session initializati
on check only
+FEK900I ISPF IVP: *** CHECK : ENVIRONMENT VARIABLES - key variables
displayed below :
+FEK900I ISPF IVP: Server PATH         = .:/usr/lpp/java/J5.0/bin:/usr/l
pp/rdz/bin:/usr/lpp/ispf/bin:/bin:/usr/sbin
+FEK900I ISPF IVP: STEPLIB             = NONE
+FEK900I ISPF IVP: Temporary directory = /tmp
+FEK900I ISPF IVP: _CMDSERV_BASE_HOME  = /usr/lpp/ispf
+FEK900I ISPF IVP: _CMDSERV_CONF_HOME  = /etc/rdz
+FEK900I ISPF IVP: _CMDSERV_WORK_HOME  = /var/rdz
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: *** CHECK : USS MODULES
+FEK900I ISPF IVP: Checking ISPF Directory : /usr/lpp/ispf
+FEK900I ISPF IVP: Checking modules in /usr/lpp/ispf/bin directory
+FEK900I ISPF IVP: Checking for ISPF configuration file ISPF.conf
+FEK900I ISPF IVP: RC=0
+FEK900I ISPF IVP: MSG: SUCCESSFUL
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: *** CHECK : TSO/ISPF INITIALIZATION
+FEK900I ISPF IVP: ( TSO/ISPF session will be initialized )
+FEK900I ISPF IVP: RC=0
+FEK900I ISPF IVP: MSG: SUCCESSFUL
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: *** CHECK: Shutting down TSO/ISPF IVP session
+FEK900I ISPF IVP: RC=0
+FEK900I ISPF IVP: MSG: SUCCESSFUL
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK900I ISPF IVP: Host installation verification completed successfully
+FEK900I ISPF IVP: -----------------------------------------------------
--------
+FEK901I ISPF IVP  Exit code = 0
注:
  • この機能は、fekfivpi IVP (インストール検査プログラム) の機能に似ています。
  • RSE デーモンによって、IVP のパスワードとして使用される PassTicket が生成されるので、パスワードを要求する WTOR (要応答オペレーター宛メッセージ) はありません。
IVP PASSTICKET,userid
ユーザー ID userid のために生成される PassTicket の再使用が可能かどうかをテストします。 1 つ以上の FEK900I コンソール・メッセージで結果が表示されます。 戻りコードは、FEK901I コンソール・メッセージで表示されます。
+FEK900I PASSTICKET IVP: the default applid=FEKAPPL
+FEK900I PASSTICKET IVP: Success, PassTicket IVP finished normally
+FEK901I PASSTICKET IVP  Exit code = 0
注:
  • セキュリティー製品として RACF を使用する場合は、再使用可能 PassTicket のセキュリティー定義で NO REPLAY PROTECTION キーワードを指定する必要があります。
  • このテストに相当する IVP (インストール検査プログラム) はありません。IVP=IVP 引数を使用して RSE デーモンを開始すると、PassTicket の生成をテストする PassTicket IVP が呼び出されますが、PassTicket の再使用が可能かどうかに関するテストはできません。
  • RSE デーモンによって、IVP のパスワードとして使用される PassTicket が生成されるので、パスワードを要求する WTOR (要応答オペレーター宛メッセージ) はありません。
SWITCH
新しい監査ログ・ファイルに切り替えます。

ロック・デーモン

図 10. MODIFY LOCKD オペレーター・コマンド
MODIFY LOCKD オペレーター・コマンド
procname
サーバーを始動するために使用された、プロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。 ホスト構成時に使用されるデフォルトの名前は LOCKD です。
QUERY dataset[(member)]
リストされたデータ・セットまたはメンバーのロック状況を照会します。サーバーは、以下のいずれかのメッセージで応答します。
BPXM023I (stclock) dataset[(member)] NOT LOCKED 
BPXM023I (stclock) dataset[(member)] LOCKED BY userid 
注:
  • サーバーは他の製品 (ISPF など) が保持しているロックも報告します。
  • ロック・デーモンに登録できなかった Developer for System z クライアントが保持しているロックでは、スレッド・プール・サーバー・アドレス・スペース (RSEDx) がロック所有者として報告される結果になります。

    RSE サーバーがクライアントをロック・デーモンに登録できないと、コンソール・メッセージ FEK513W が生成されます。 このメッセージに現れる ASID 値と TCB 値を D GRS,RES=(*,dataset[(member)]) オペレーター・コマンドの出力と比較すると、ロックを保持している実際のユーザーを見つけることができます。

DISPLAY TABLE
ロック・デーモンのマッピング・テーブルを 1 つの BPXM023I メッセージで表示します。 ロック・デーモンは、このマッピング・テーブルを使用して、特定のデータ・セット・ロックを保持している Developer for System z ユーザーを判別します (GRS では ASID/TCB のペアだけが報告されます)。
PID------- ASID TCB----- USERID--
       350 001A 00123ABC IBMUSER

オプションのカスタマイズ

このセクションでは、「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) に記載されている CARMA、Application Deployment Manager、SCLM Developer Toolkit、およびその他のカスタマイズ・タスクに関する情報を要約します。 詳細については、この資料を参照してください。

(オプション) 共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA)

このカスタマイズ・タスクを完了するには、セキュリティー管理者および TCP/IP 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • (オプション) 内部通信用の TCP/IP ポート範囲
  • (オプション) 開発者に CARMA VSAM ファイルの更新を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) ユーザーに CRA* ジョブの実行依頼を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) LPA 更新

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) は、Repository Access Manager (RAM) のサーバー・プラットフォームです。RAM は、z/OS ベースの Software Configuration Manager (SCM) 用のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) です。 SCM 機能を RAM に内包することにより、サポートされる SCM にクライアントがアクセスするときに、単一の API が使用できるようになります。

Developer for System z は事前に組み込まれた複数の RAM と、ユーザーが独自の RAM を作成するためのソース・コード・サンプルを提供しています。

IBM® Rational® Developer for System z Interface for CA Endevor® Software Configuration Manager は、Developer for System z クライアントが CA Endevor® SCM に直接アクセスできるようにします。

(オプション) SCLM Developer Toolkit

このカスタマイズ・タスクを完了するには、SCLM 管理者、およびオプションとしてセキュリティー管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースか特殊なカスタマイズ・タスク、またはその両方が必要です。 /
  • APF 更新および LINKLIST 更新
  • JAVA/J2EE サポート用の SCLM 言語変換プログラムの定義
  • JAVA/J2EE サポート用の SCLM タイプの定義
  • (オプション) ユーザーに SCLM VSAM の更新を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) Ant のインストール

SCLM Developer Toolkit は、SCLM の機能を拡張するために必要なツールをクライアントに提供します。SCLM (Software Configuration and Library Manager) 自体はホスト・ベースのソース・コード・マネージャーであり、ISPF の一部として出荷されます。

SCLM Developer Toolkit は、Eclipse ベースのプラグインを備えており、SCLM へのインターフェースになります。また、レガシー・コード開発のすべての SCLM プロセスへのアクセスを提供するほか、メインフレーム上の SCLM と同期したワークステーション上での完全な Java および J2EE 開発 (メインフレームからの J2EE コードのビルド、アセンブル、およびデプロイメントを含む) もサポートします。

(オプション) Application Deployment Manager

このカスタマイズ・タスクを完了するには、CICS 管理者、TCP/IP 管理者、およびセキュリティー管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • 外部通信用の TCP/IP ポート
  • CICS 領域 JCL の更新
  • CICS 領域 CSD の更新
  • CICS 領域に対するグループの定義
  • 管理者に Application Deployment Manager VSAM の更新を許可するセキュリティー規則
  • CICS TS セキュリティー・セットアップ
  • (オプション) CICS トランザクション名の定義
  • (オプション) ユーザーに Application Deployment Manager VSAM の更新を許可するセキュリティー規則
Developer for System z は、さまざまなコンポーネントについて共通するデプロイメントの方法として、Application Deployment Manager の特定の機能を使用します。オプションのカスタマイズにより、より多くの Application Deployment Manager のフィーチャーが使用可能になり、以下のサービスを Developer for System z に追加できます。
  • IBM CICS Explorer は、CICS リソースを表示および管理するための Eclipse ベースのインフラストラクチャーを提供し、CICS ツール同士をさらに緊密に統合できます。
  • CICS リソース定義 (CRD) のクライアントとサーバーには、以下の機能が用意されています。
    • CICS リソース定義エディター
    • アプリケーション開発者が CICS リソースを、制限付きで、制御されたセキュアな方法で定義できるようにします。
    • CICS 管理者がファイル定義内の物理データ・セット名属性を制御できるようにして、無許可または不正な VSAM データ・セットへの CICS 開発アクセスを防止します。
    • 各種の CICS 開発援助機能
    • 各種の CICS Web サービス開発援助機能

(オプション) pushtoclient.properties、ホスト・ベースのクライアント制御

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

Developer for System z クライアント・バージョン 8.0.1 以上は、接続時にホストからクライアント構成ファイルとアップグレード情報を取り出して、すべてのクライアントの設定が共通になり、最新のものになるようにします。

z/OS プロジェクトは、クライアント上で「z/OS プロジェクト」パースペクティブを通じて個別に定義することも、あるいはホスト上で集中的に定義してクライアントへユーザー単位で伝搬することもできます。それらの「ホスト・ベースのプロジェクト」は、クライアント上で定義されたプロジェクトと外観も機能もまったく同じですが、クライアントは、それらの構造、メンバー、およびプロパティーを変更できず、ホストに接続している場合にのみ、それらのプロジェクトにアクセスできます。

(オプション) ssl.properties、RSE SSL 暗号化

このカスタマイズ・タスクを完了するには、セキュリティー管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • LINKLIST 更新
  • プログラム制御データ・セットを追加するセキュリティー規則
  • (オプション) SSL の証明書を追加するセキュリティー規則

外部 (クライアント/ホスト) 通信を SSL で暗号化できます。このフィーチャーは、デフォルトでは使用不可に設定され、ssl.properties 内の設定によって制御されます。

(オプション) rsecomm.properties、RSE トレース

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

Developer for System z は、問題解決の目的から、さまざまなレベルでの内部プログラム・フローのトレースをサポートしています。RSE、および RSE が呼び出すサービスの一部では、出力ログでの必要な詳細レベルを認識するために、rsecomm.properties 内の設定を使用します。

(オプション) include.conf、C/C++ コンテンツ・アシストの強制インクルード

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

C/C++ のコンテンツ・アシストでは include.conf の定義を使用して指定されたファイルまたはメンバーの強制インクルードを行うことができます。強制インクルードは、ファイルまたはメンバーがプリプロセッサー・ディレクティブを使用してソース・コードに組み込まれたかどうかに関係なく、コンテンツ・アシスト操作の実行時に構文解析されるファイルまたはディレクトリー、データ・セット、またはデータ・セット・メンバーで構成されます。

(オプション) DB2 ストアード・プロシージャー

このカスタマイズ・タスクを完了するには、WLM 管理者および DB2 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • WLM 更新
  • 新規 PROCLIB メンバー
  • DB2 更新

Developer for System z には、Developer for System z クライアントから COBOL および PL/I ストアード・プロシージャーをビルドするためのサンプルの DB2 ストアード・プロシージャー (PL/I および COBOL ストアード・プロシージャー・ビルダー) が用意されています。

(オプション) z/OS UNIX サブプロジェクト

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

REXEC (リモート実行) は、クライアントがホスト上でコマンドを実行できるようにする TCP/IP サービスです。SSH (セキュア・シェル) も同様のサービスですが、このサービスでは、すべての通信が SSL (Secure Socket Layer) によって暗号化されます。Developer for System z は、いずれかのサービスを使用して、z/OS UNIX サブプロジェクトでリモート (ホスト・ベース) アクションを実行します。

(オプション) インクルード・プリプロセッサーのサポート

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

Developer for System z は COBOL および PL/I のインクルード・ステートメント (選択サード・パーティーのインクルード・ステートメントを含む) の解釈と展開をサポートします。Developer for System z では、サンプルの REXX exec、FEKRNPLI も提供され、これらは Developer for System z クライアントによって呼び出すことができ、PL/I コンパイラーを呼び出して PL/I ソースを拡張します。

(オプション) Enterprise COBOL および PL/I の xUnit サポート

このカスタマイズ・タスクに支援は必要ありませんが、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • LINKLIST 更新

反復可能な自己検査単体テストを実行するためのコードを作成する上で開発者を支援するフレームワークは、総称的に xUnit として知られています。Developer for System z は、zUnit と呼ばれる Enterprise COBOL および PL/I コードの単体テスト用のフレームワークを提供します。

(オプション) CICS 双方向言語サポート

このカスタマイズ・タスクを完了するには、CICS 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • CICS 領域 JCL の更新
  • CICS に対するプログラムの定義

Developer for System z エンタープライズ・サービス・ツール (EST) コンポーネントは、さまざまな形式のアラビア語およびヘブライ語のインターフェース・メッセージをサポートしているほか、すべてのエディターおよびビューで双方向言語データの表示と編集をサポートしています。端末アプリケーションでは、左から右と、右から左の両方の画面がサポートされ、数値フィールド、および画面とは反対の向きのフィールドもサポートされます。

そのほかの双方向言語フィーチャーおよび機能には、以下のものがあります。
  • EST サービス・リクエスターは、インターフェース・メッセージの双方向属性を動的に指定します。
  • サービス・フロー内の双方向データ処理は、双方向属性 (テキスト・タイプ、テキスト方向、数値スワッピング、および対称スワッピング) に基づいています。 これらの属性は、インターフェース・フローと端末フローのどちらの場合でも、さまざまなフロー作成のステージで指定できます。
  • EST 生成ランタイム・コードには、異なる双方向属性を持つメッセージ内のフィールド間でのデータの変換が含まれます。

さらに、EST 生成コードは、CICS SFR 以外の環境 (例えば、バッチ・アプリケーション) での bidi 変換をサポートできます。 EST 生成ウィザードで適切な bidi 変換オプションを指定し、生成されたプログラムを適切な双方向変換ライブラリー FEK.SFEKLOAD とリンクすることにより、EST 生成プログラムに、双方向変換ルーチンの呼び出しを組み込ませることができます。

(オプション) 生成されたコードの診断 IRZ メッセージ

このカスタマイズ・タスクに支援は必要ありませんが、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • LINKLIST 更新
  • CICS 領域 JCL の更新

Developer for System z クライアントには、エンタープライズ・サービス・ツール (EST) と呼ばれるコード生成コンポーネントがあります。EST によって生成されたコードが診断エラー・メッセージを発行するためには、その生成されたコードが、FEK.SFEKLMOD ロード・ライブラリー内のすべての IRZ* および IIRZ* モジュールを使用できるようにする必要があります。

(オプション) DB2 および IMS デバッグ・サポート

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または Developer for System z z 構成用の特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。ただし、IBM Debug Tool for z/OS 構成に関する要件があります。

IBM Debug Tool for z/OS は、カスタマイズされた言語環境プログラム (LE) ユーザー出口 (CEEBXITA) を提供します、これは、IMS および DB2 ストアード・プロシージャーの LE 初期設定ロジックによって呼び出された場合に、TEST ランタイム・オプションを返します。IBM Debug Tool for z/OS は、z/OS システム上で TEST ランタイム・オプションのデータ・セットを作成して管理するための、Problem Determination Tools Common Components サーバーに対する Debug Tool 拡張機能も提供します。Developer for System z は、IMS および DB2 ストアード・プロシージャーのランタイム用のデバッグ・プロファイルを管理するために IBM Debug Tool for z/OS's support を使用して拡張することができます。

(オプション) ファイル・マネージャーのサポート

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または Developer for System z 構成用の特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。ただし、IBM File Manager for z/OS 構成に関する要件があります。

不定形式 QSAM 編集をはじめとする一部の機能は、Developer for System z による標準データ・セット処理に組み込まれました。コピーブックまたはインクルード・ファイルを使用する定様式データ編集など、さらに上級の機能には、IBM File Manager Plug-in for Eclipse が必要です。

(オプション) WORKAREA と /tmp のクリーンアップ

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイと SCLM Developer Toolkit 機能は、WORKAREA ディレクトリーと /tmp ディレクトリーに一時作業ファイルを保管しますが、それらのファイルは、セッションが閉じる前に削除されます。ところが、処理中に通信エラーが発生した場合など、一時出力が残される場合があります。このため、時々 WORKAREA および /tmp ディレクトリーを整理することをお勧めします。

ホスト構成リファレンス

このセクションでは、「Rational Developer for System z ホスト構成リファレンス」(SA88-4226) に記載されている情報を要約しています。詳細については、この資料を参照してください。

Developer for System z について

Developer for System z ホストは、クライアントがホストのサービスとデータにアクセスできるように対話を行ういくつかのコンポーネントから構成されています。 これらのコンポーネントの設計を理解しておくと、構成についての正しい決定を行うのに役立ちます。

セキュリティーに関する考慮事項

Developer for System z では、非メインフレーム・ワークステーションのユーザーに、メインフレームからアクセスすることができます。 したがって、接続要求の検証、ホストとワークステーション間のセキュアな通信の提供、およびアクティビティーの許可と監査は、製品構成の観点からみて重要です。

TCP/IP に関する考慮事項

Developer for System z では、TCP/IP を使用して、非メインフレーム・ワークステーションのユーザーに、メインフレームからアクセスすることができます。 また、さまざまなコンポーネントやその他の製品同士の間の通信にも TCP/IP を使用します。

WLM に関する考慮事項

従来の z/OS アプリケーションとは異なり、Developer for System z は、ワークロード・マネージャー (WLM) で容易に識別できる一体構造のアプリケーションではありません。Developer for System z は、クライアントがホストのサービスとデータにアクセスできるようにするために相互に作用する、複数のコンポーネントで構成されています。これらのサービスの一部は、異なるアドレス・スペースでアクティブになるため、WLM 種別が別になる場合があります。

チューニングに関する考慮事項

RSE (リモート・システム・エクスプローラー) は Developer for System z の中核をなしています。クライアントからの接続とワークロードを管理するために、RSE はスレッド・プール・アドレス・スペースを制御する 1 つのデーモン・アドレス・スペースによって構成されています。このデーモンは、接続と管理の目的のためのフォーカル・ポイントとして機能し、それに対してスレッド・プールは、クライアントのワークロードを処理します。

このため、RSE は Developer for System z のセットアップをチューニングするための主要なターゲットになります。しかし、何百人のユーザーを維持し、それぞれが 16 個以上のスレッドと特定の量のストレージ、および場合によっては 1 つ以上のアドレス・スペースを使用できるようにするためには、Developer for System z と z/OS の両方が正しく構成されている必要があります。

パフォーマンスに関する考慮事項

z/OS は高度にカスタマイズ可能なオペレーティング・システムであり、(場合によっては小規模の) システム変更が全体のパフォーマンスに多大な影響を与える可能性があります。この章では、Developer for System z のパフォーマンスを向上させるために行うことができる変更のいくつかについて、重点的に説明します。

クライアントへのプッシュ機能に関する注意点

クライアントへのプッシュ機能、つまりホスト・ベースのクライアント制御機能は、以下の項目の一元管理に対応しています。
  • クライアント構成ファイル
  • クライアント製品バージョン
  • プロジェクト定義

CICSTS に関する考慮事項

この章には、CICS Transaction Server 管理者に有益な情報が記載されています。

ユーザー出口の考慮事項

この章は、出口ルーチンの作成による Developer for System z の機能強化についてユーザーを支援します。

カスタマイズ、TSO 環境の

この章では、ユーザーが Developer for System z で TSO 環境に DD ステートメントとデータ・セットを追加することにより、TSO ログオン・プロシージャーを模倣するのを支援します。

実行、複数のインスタンスの

同じシステム上で Developer for System z の複数のインスタンスをアクティブにしたい場合があります。例えば、アップグレードをテストする場合などです。 しかし、一部のリソース (TCP/IP ポートなど) は共用できないため、必ずしも常にデフォルトを適用できるとは限りません。この章の情報を使用して Developer for System z のさまざまなインスタンスの共存を計画してください。その後、この構成ガイドを使用して、それらのインスタンスをカスタマイズすることができます。

構成問題のトラブルシューティング

この章には、Developer for System z の構成時に発生する可能性があるいくつかの一般的な問題に関して、ユーザーを支援するための情報が記載されており、以下のセクションがあります。
  • FEKLOGS を使用したログとセットアップの分析
  • ログ・ファイル
  • ダンプ・ファイル
  • トレース
  • z/OS UNIX 許可ビット
  • 予約済み TCP/IP ポート
  • アドレス・スペース・サイズ
  • APPC トランザクションおよび TSO コマンド・サービス
  • 各種情報

SSL および X.509 認証のセットアップ

この付録は、Secure Socket Layer (SSL) のセットアップ時、または既存のセットアップの検査時や変更時に発生する可能性があるいくつかの一般的な問題に関して、ユーザーを支援するためのものです。また、この付録には、X.509 証明書を使用したユーザー自身の認証をサポートする、サンプルのセットアップも記載されています。

TCP/IP のセットアップ

この付録は、TCP/IP のセットアップ時、または既存のセットアップの検査時や変更時に発生する可能性があるいくつかの一般的な問題に関して、ユーザーを支援するためのものです。

IBM Rational Developer for System z 資料に関する特記事項

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