IBM® Rational® Integration Tester、IBM Rational Performance Test Server、および IBM Rational Test Virtualization Server バージョン 8.5.1 の主要な新機能および機能拡張について確認してください。
このリリースで追加された新しいフィーチャーについては、Supplement to What's New in Rational Integration Tester v.8.5.1 で確認することができます。
ライセンス交付- Rational Test Virtualization Server または Rational Performance Test Server の一部として Rational Integration Tester または Rational Performance Tester Agent をインストールする場合、「エージェント・モード」インストール・オプションを利用できるようになりました。
エージェント・モードでは、トークン・ライセンスのサポートが有効になります。
これは、IBM サポートから特別な指示を受けた場合にのみ選択してください。
詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27039621を参照してください。
プラットフォームおよび標準規格- Rational Integration Tester で、スキーマ・ソースとして WADL 文書との同期化が可能になりました。
Rational Integration Tester の WADL 文書サポートは WSDL 文書のサポートとよく似たものであり、スキーマをメッセージに適用することが可能であり、また、スキーマの妥当性検査機能が提供されます。
Rational Integration Tester では、WADL の W3C 準拠バージョンがサポートされます。
詳しくは、WADL 文書を参照してください。
- WS-SecurityPolicy アサーションが含まれる WSDL 文書を Rational Integration Tester にインポートできるようになりました。
これにより、Rational Integration Tester で、オペレーションに対する Web サービス・セキュリティー・アクションおよびメッセージ・アクションの定義が自動化されます。
詳しくは、Web サービス・セキュリティーのアクションを参照してください。
- Rational Integration Tester において、Lightweight Third-Party Authentication (LTPA) のトークンを SOAP メッセージの WS-Security ヘッダーに追加できるようになりました。
LTPA は、特定の IBM 製品において使用されている認証テクノロジーです。
詳しくは、LTPA トークンの追加を参照してください。
- Rational Integration Tester のアーキテクチャー・スクールの物理ビューにおいて、TCP/UDP トランスポートの SSL および UDP トランスポート設定を構成できるようになりました。
詳しくは、TCP/UDP トランスポートを参照してください。
- Rational Integration Tester で、SWIFT 2014 メッセージ・タイプの標準がサポートされるようになりました。
これにより Rational Integration Tester 8.5.1 で SWIFT 2013 メッセージ・セットがサポートされなくなったということに注意してください (Rational Integration Tester 8.5.0 が、SWIFT 2013 メッセージをサポートする最後のバージョンになります)。
- Rational Integration Tester において、タイプ 1 メッセージによる IMS™ Connect トラフィックのレコーディングがサポートされるようになりました (これまでサポートされていたのは、タイプ 2 のメッセージのみでした)。
IMS バージョン 10、11、および 12 がサポートされます。
タイプ 1 メッセージは、IMS Transaction Manager Resource Adapter から生成されます。
詳しくは、IMS Connect によるテストを参照してください。
仮想化- Rational Integration Tester を使用することにより、Java Remote Method Invocation (RMI) の呼び出しをインターセプト、記録、および仮想化できるようになりました。
これにより、ミドルウェア・テクノロジーが使用可能でないかコストが高すぎる場合、あるいは特定のミドルウェア・テクノロジーが Rational Integration Tester 仮想化の他の機能でサポートされていない場合にも、サービスを仮想化することが可能になります。
Java RMI のインターセプト、記録、および仮想化を容易にするため、IBM Rational Integration Tester Platform Pack には、Java 仮想化プロキシーが含まれています。
Java メソッド・トランスポートでは、これを使用する必要があります。
詳しくは、Java 仮想化プロキシーを参照してください。
- JDBC 仮想化の機能拡張:
- IBM WebSphere Application Server で JDBC 仮想化を有効にするため、Rational Integration Tester では、Microsoft SQL Server、MySQL、および Oracle の各データベースのシミュレーション・データベースに接続されるデータ・ソースが自動作成されるようになりました。
これまで、これが適用されるのは、IBM DB2® のデータベースのみでした。
詳しくは、データ・ソースの選択および使用可能化を参照してください。
- Rational Integration Tester で、サポートされるいくつかのデータベース管理システムのための特定のシノニムがサポートされるようになりました。
詳しくは、シノニムを参照してください。
- Rational Integration Tester で、サポートされるいくつかのデータベース管理システムの特定のユーザー定義タイプがサポートされるようになりました。
詳しくは、データ型サポートを参照してください。
- Rational Integration Tester において、実データベースが利用不可の場合、または実データベースへの接続がない場合に、データベース・スタブに新しい表を追加できるようになりました。
詳しくは、テーブルの追加を参照してください。
- スタブとシナリオの機能拡張:
- IBM Rational Test Control Panel において、「スケールアウト」シナリオを作成できるようになりました。
スケールアウト・シナリオとは、単一のオペレーションに対して (異なるエージェント上に) 複数のスタブ・インスタンスを持つシナリオのことです。
スケールアウト・シナリオを開始すると、Rational Test Control Panel はそれらのスタブ・インスタンスを別々のエージェントに割り当てます。これにより、すべてのスタブがメッセージを処理できるようになるので、メッセージの全体スループットの向上につながります。
この機能は、特定のトランスポートについてのみサポートされることに注意してください。
詳しくは、シナリオの作成を参照してください。
- Rational Test Control Panel において、Rational Test Control Panel 上でスタブを開始する際に使用されるエージェントの数およびエージェントの属性を指定する機能が提供されるようになりました。
詳しくは、スタブの開始: Rational Test Control Panel 方式を参照してください。
- Rational Integration Tester において、シナリオ実行のパフォーマンス・テストを構成できるようになりました。
詳しくは、参照の構成を参照してください。
- Rational Integration Tester において、Rational Test Control Panel からシナリオをインポートする際に、いくつかの新しい条件が適用されるようになりました。
詳しくは、シナリオの参照設定を参照してください。
IBM WebSphere- WebSphere Application Server サービス統合バス (SI バス) が、Rational Integration Tester のトランスポートとしてサポートされるようになりました。
SI バスを使用するサービスをテスト、記録、および仮想化することができます。
仮想化機能には、シフトおよびパススルー、およびクライアントもサーバーも構成を変更することなくレコーディングを実行する機能が含まれています。
詳しくは、サービス統合バス (SIBus)を参照してください。
- 1 つの環境の中でさまざまな仮想サービス、エージェント、およびプロキシーを管理することを可能にするサーバー・ベースの Web コンポーネント Rational Test Control Panel が、WebSphere Application Server
Liberty Profile で提供され、その上で実行されるようになりました。
Rational Test Control Panel の旧バージョンは、Apache Tomcat で提供され、そこで実行されていました。
Rational Test Control Panel の旧バージョンからアップグレードすると、自動的に Apache Tomcat が削除され、その代わりとして WebSphere Application Server
Liberty Profile がインストールされます。
Software AG CentraSite および webMethods- Rational Integration Tester において、Software AG CentraSite 9.0 および webMethods 9.0 がサポートされるようになりました。
zLinux- Rational Integration Tester
Agent、Rational Test Control Panel、および Rational Integration Tester
Platform Pack のさまざまなツールが、zLinux オペレーティング・システムでサポートされるようになりました。
- Rational Integration Tester
Platform Pack に、zLinux オペレーティング・システム上で実行される IBM WebSphere MQ キュー・マネージャーで使用するための API 出口が含まれるようになりました。
詳しくは、zLinux での API 出口ファイルのインストールを参照してください。
アプリケーション・パフォーマンス・モニター (APM) ツールの統合
エンタープライズ機能拡張- レコーディングされたイベントを Rational Integration Tester から Rational Test Control Panel にエクスポートできるようになりました。
このエクスポート機能により、レコーディングされたそれらのイベントを Rational Test Control Panel に格納したり、同じ Rational Test Control Panel ドメインの他のユーザーとそれらを共有したり、またはオプションとしてそれらを Rational Test Control Panel から Rational Integration Tester プロジェクトにインポートしたりできます。
詳しくは、レコーディングされたイベントのデータの管理を参照してください。
ユーザビリティーの強化- Rational Test Control Panel には、IBM Rational Integration Tester Platform Pack のコンポーネントである HTTP/TCP プロキシーおよび JDBC プロキシーのログ・イベントを、Rational Test Control Panel の管理者が集中管理するための診断ログが提供されるようになりました。
診断作業でログ・イベントをキャプチャーするには、事前に、HTTP/TCP および JDBC プロキシーのリモート診断ログ記録を有効にしておく必要があります。
詳しくは、Rational Test Control Panel の診断ログの表示を参照してください。
このインフォメーション・センターで初めて文書化されたフィーチャーおよび機能拡張- データ・マスキングは、Rational Integration Tester 8.0.0 以降において、レコーディングされたメッセージのうち機密データが含まれる可能性のある特定のフィールドにデータ・マスクを追加することにより、テスト、テスト・データ、スタブ、データ・モデルなど、それらのメッセージから作成されるアセットに機密データが表示されることがないようにするための機能です。
詳しくは、データ・マスキングを参照してください。
- Rational Integration Tester の「レコーディング・スタジオ」パースペクティブにおいて、レコーディングされたイベントを、レコーディング・スタジオ履歴 (.rsh) ファイルとの間でエクスポートしたりインポートしたりできるようになりました。
エクスポート機能とインポート機能により、Rational Integration Tester ユーザー・セッションの間にレコーディングされたイベントを保存して、以降のユーザー・セッションにおいてそれらを自分のプロジェクトにインポートすることができます。
また、エクスポート機能を使用することにより、トラブルシューティングの目的で、レコーディングされたメッセージのコピーを IBM サポートに提供することもできます。
詳しくは、レコーディングされたイベントのエクスポートおよびレコーディングされたイベントのインポートを参照してください。
- Rational Integration Tester の「アーキテクチャー・スクール」パースペクティブのスキーマ・ライブラリーに DFDL スキーマを追加し、さらに要求中のメッセージ、オペレーション、テスト・アクション、およびレコーディング・スタジオのコンテンツにそれらのスキーマを適用することができるようになりました。
スキーマ・ライブラリーに DFDL スキーマを表示すると、さまざまな DFDL ツールを使用することができます。
そこで、スキーマを編集することができます。
また、さまざまなツールを使用することによって、メッセージを構文解析およびシリアライズすることが可能かどうかをチェックすることができます。