WebFacing プロジェクトは、Microsoft Internet Explorer ブラウザーおよび Mozilla Firefox ブラウザーで実行できます。この参照文書では、Internet Explorer ブラウザーと Firefox ブラウザーでの WebFacing ページの表示の相違点について説明します。
現行のサポート対象ブラウザー
Microsoft Internet Explorer および Mozilla
Firefox Web ブラウザーのサポートされるリリースのリストについては、「HATS Information Center」の「HATS prerequisites」のセクションを参照してください。
重要: クライアントのカスタマイズで、複数のブラウザー・サポートが可能なように明示的にコード化されていない場合は、カスタマイズは Firefox では正常に機能しません。特定のブラウザーのみでサポートされている機能をカスタマイズで使用することは避けてください。例えば、「
document.all()」 (Internet Explorer の機能) をカスタマイズで使用すると、Firefox ブラウザーで実行した場合にアプリケーションが失敗する原因になります。
ブラウザー共通のコードを作成するには、http://www-128.ibm.com/developerworks/web/library/wa-ie2mozgd/ の情報が役立つ場合があります。
サポートされないブラウザーとは、そのブラウザーでの製品の使用がテストされていないブラウザーのことです。サポートされないブラウザーを使用すると、エラー・メッセージ WF0095 が表示されます。WebFacing アプリケーションを、サポートされないブラウザーでエラー・メッセージを出さずに実行するには、web.xml 変数「WFIgnoreBrowserTypeCheck」を true に設定します。ただし、この方法はプロジェクトの開発およびテスト用にのみ使用してください。実動環境においてサポートされないブラウザーでプロジェクトを実行するのは推奨されていません。
Internet Explorer で実行した場合と Firefox で実行した場合の WebFacing の動作の相違点
ブラウザーが異なると Web ページの表示方法が異なる可能性があり、これにより動作とレンダリングの両方が影響を受けます。
Internet Explorer と Firefox における WebFacing アプリケーションの動作と表示方法の相違点の一部を、以下にリストします。
- WebFacing の接続を閉じる場合とセッションの再使用について:
- WebFacing アプリケーションを Firefox ブラウザーで実行している場合、ブラウザーのウィンドウを閉じても検出されず、WebFacing ジョブは実行を続けます。
- 同じショートカットから開始された Internet Explorer 8 または Firefox ブラウザーのウィンドウは同じセッションを共用します。WebFacing は、1 つのセッションに対して 1 つの接続のみを許可します。デフォルトでは、複数の接続が検出された場合、「WebFacing セッション再使用エラー」が発行されます。Firefox ブラウザーでは、明示的に WebFacing アプリケーションを終了しない限り、この状況が頻繁に発生することになります。
- レンダリングに関する相違点:
- HTML テーブルのレイアウトのレンダリングは、ブラウザーごとにわずかな違いがあります。
- 文字フォントのレンダリングは、ブラウザーごとに異なります。
- Internet Explorer でスペースまたはボックスとして表示されるか、まったく表示されない無効文字は、Firefox では「?」または 16 進数の値として表示される場合があります。
- Internet Explorer では、カーソルは入力される入力フィールドの先頭に配置されます。Firefox では、上書きモードがサポートされていないため、カーソルは入力される入力フィールドの末尾に配置されます。
- フォーマット設定されているフィールドは、Internet Explorer と
Firefox で次のように異なる動作をします。
- 日付フィールドのキャレットの初期位置と html レンダリング:
- Internet Explorer では、キャレットはフィールドの先頭に表示され、「月」、「日」、および「年」の文字はくっついています。
- Firefox では、キャレットはフィールドの最初の文字の後に表示され、「月」、「日」、および「年」の文字は間にスペースを挿入して表示されます。
- 文字の上書き:
- フィールドの末尾に位置しているときのキャレットの動作:
- Internet Explorer では、入力済みの EDTMSK セグメントの末尾にカーソルがあるときに文字 (例えば、「4」) を入力すると、次のセグメントにタブ移動し、そのセグメントの最初の文字が「4」で上書きされます。その結果、次のセグメントがもともと「00」であった場合は、「40」になります。
- Firefox では、入力済みの EDTMSK セグメントの末尾にカーソルがあるときに同じ文字を入力すると、次のセグメントにタブ移動し、上述の例の場合、セグメントの内容全体が「4」で置き換えられます。
- Firefox では WebFacing 双方向言語サポートは利用できません。