IBM Rational Service Tester for SOA Quality バージョン 8.3
インストール・ガイド
お願い
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、特記事項に記載されている情報をお読みください。
第1刷 2012.10
本書は、IBM Rational Service
Tester for SOA Quality バージョン 8.3、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。
Copyright International Business Machines Corporation 2000, 2012.
Rational Service Tester for
SOA Quality のインストール
このインストール・ガイドには、IBM® Rational® Service Tester for SOA Quality のインストール、更新、およびアンインストール方法が記載されています。
注:
インストールを行う前に、IBM Rational Service Tester for SOA Quality
リリース・ノートでインストールについての最新の問題を調べてください。
製品の概要
このインストール・ガイドは、IBM Rational Service Tester for SOA Quality の
1 製品を対象としています。
- Rational Service Tester for
SOA Quality バージョン
8.2.x.x が現在インストールされているコンピューターを更新する場合は、IBM Installation Manager の「更新」機能を使用して
(Rational Service Tester for
SOA Quality 8.3
リポジトリーを使用)、Rational Service Tester for
SOA Quality バージョン
8.3 にアップグレードします。 この結果、コンピューターに最新バージョンの Rational Service Tester for
SOA Quality ワークベンチがインストールされます。
インストールの概要
この製品をインストールするには、以下の概略ステップに従ってください。 リンク先のトピックでは、各ステップの手順と詳細について説明しています。
製品をインストールするには、以下の手順を実行します。
- リリース・ノートを確認します。
- インストールを計画します。
- ハードウェア要件を確認します。
- ソフトウェア要件を確認します。
- ユーザー特権についての要件を確認します。
- インストール・ロケーションを計画します。
- 製品の共存について計画します。
- Eclipse のインスタンスを使用してインストールします。
- Web ベースのヘルプ・コンテンツのロケーションを計画します。
- 現在および将来の容量要件を計画します。
- 製品のインストール。
- 製品ライセンスをセットアップして管理します。
- Web ベースのヘルプを構成します。
インストールの規則および用語
以下の用語および規則を理解すると、インストール情報および製品を十分に活用できます。
このインストール情報では、以下の規則を使用します。
- デフォルトのインストール・ディレクトリーは installation_directory¥product¥inst.file とします。
- インストール情報のデフォルトのログ・ロケーションは C:¥log_file_dir¥log.txt です。
インストールのトピックでは以下の用語を使用します。
- インストール・ディレクトリー
- パッケージのインストール後の製品成果物の場所。
- パッケージ
- ソフトウェア製品のインストール可能ユニット。 ソフトウェア製品パッケージは独立してインストール可能なユニットであり、そのソフトウェア製品の他のパッケージから独立して操作できます。
- パッケージ・グループ
- パッケージ・グループは、さまざまな製品パッケージが同じグループ内の他のパッケージとリソースを共用するディレクトリーです。 Installation Manager を使用してパッケージをインストールする場合は、新規パッケージ・グループを作成することも、パッケージを既存のパッケージ・グループにインストールすることもできます。 同じパッケージ・グループにインストールされる Eclipse ベースのパッケージは、Eclipse のシェル共用フィーチャーを使用できます。 一部のパッケージは、パッケージ・グループを共用できません。その場合、既存パッケージ・グループを使用するオプションが使用不可になります。
- リポジトリー
- インストール可能ソフトウェア・パッケージ用のストレージ域。 リポジトリーは、ディスク・メディア、ローカル・ハード・ディスク上のフォルダー、あるいはサーバーや Web ロケーションになります。
- 共用ディレクトリー
- 場合によっては、製品パッケージはリソースを共用できます。 この場合、リソースはパッケージが共用するディレクトリー内に配置されます。
インストールの計画
どの製品フィーチャーをインストールまたは更新する場合にも、
事前にこのセクションのすべてのトピックをご一読ください。 効果的なプランニングと、
インストール・プロセスの主要な段階を理解することが、インストールの成功につながります。
Installation Manager の概要
IBM Installation Manager は、パッケージをインストール、更新、および変更するためのプログラムです。
これは、ご使用のコンピューターにインストールする IBM アプリケーション (つまりパッケージ) を管理する際に役立ちます。 また、Installation Manager は、インストール済み製品の追跡、インストール可能な製品の判別、およびインストール・ディレクトリーの編成にも役立ちます。
Installation Manager には、パッケージの最新状態の保持、パッケージの変更、パッケージのライセンス管理、およびパッケージのアンインストールに役立つ機能が用意されています。
Installation Manager には、パッケージの保持を容易にする、以下の 6 つのウィザードが含まれます。
- 「インストール」ウィザードは、インストール・プロセスを導きます。 単純にデフォルトを受け入れてパッケージをインストールすることも、デフォルト設定を変更してカスタム・インストールを作成することもできます。 インストールする前に、ウィザード全体の選択内容の完全な要約が表示されます。 ウィザードを使用すると、1 つ以上のパッケージを一度にインストールできます。
- 「更新」ウィザードは、インストール済みパッケージに対して使用可能な更新を検索します。 更新は、製品のリリース済みのフィックス、新規フィーチャー、または新規バージョンです。 更新の内容の詳細はウィザードに示されます。 更新を適用するかどうか選択できます。 「更新」ウィザードは、接続されているリポジトリーで更新を検索します。 インターネットに接続していない場合は、インストール済み製品に対する、新規に使用可能な更新が表示されないことがあります。 インターネットに接続されていないコンピューターに更新を適用するには、更新をダウンロードし、ローカル・リポジトリーに解凍する必要があります。
- 「変更」ウィザードは、既にインストール済みのパッケージの特定のエレメントを変更する際に役立ちます。 パッケージの最初のインストール時に、インストールするフィーチャーを選択します。 後で他のフィーチャーが必要になった場合は、パッケージの変更ウィザードを使用してそれらをパッケージに追加できます。 また、フィーチャーの除去、言語の追加または除去も可能です。
- 「ライセンスの管理」ウィザードは、パッケージのライセンスをセットアップする際に役立ちます。 このウィザードを使用すると、試用ライセンスをフル・ライセンスに変更したり、サーバーをフローティング・ライセンス用にセットアップしたり、各パッケージに使用するライセンスのタイプを選択したりできます。 Rational Performance Tester は、複数の仮想ユーザーでテストを実行するため、およびプロトコルなどの製品拡張機能を使用するために、実行時フローティング・ライセンス・キーを必要とします。
実行時フローティング・ライセンス・キーは、IBM Installation Manager を使用して管理されません。 実行時フローティング・ライセンス・キーの管理には、Rational License Server とともにインストールされる License Key Administrator プログラムを使用してください。
- 「ロールバック (Roll Back)」ウィザードは、前のバージョンのパッケージに戻す際に役立ちます。
- 「アンインストール」ウィザードは、コンピューターからパッケージを除去します。 複数のパッケージを一度にアンインストールできます。
インストール要件
インストールには、正しいハードウェア、サーバー環境、オペレーティング・システム、およびソフトウェアのインストールおよび実行のためのユーザー特権が必要です。
最新の詳細なシステム要件については、Rational Service Tester for
SOA Quality に関する http://www.ibm.com/software/awdtools/tester/service/sysreq/index.html を参照してください。
ハードウェア要件
製品をインストールする前に、ご使用のシステムが以下の最小ハードウェア要件を満たしていることを確認してください。
ハードウェア |
要件 |
プロセッサー |
最小要件: 1.5 GHz Intel Pentium 4 (最適な結果を得るためにはそれ以上)。 大規模なテスト実行で最善の結果を得るには、2 GHz 以上の Intel Pentium デュアルコア・プロセッサーを使用してください。 |
メモリー |
最小要件: 1 GB の RAM。 大規模なテスト実行で最善の結果を得るには、2 GB の RAM を使用してください。 |
ディスク・スペース |
最小要件: 1.5 GB の製品パッケージ・インストール用のディスク・スペース。
開発するリソース用の追加ディスク・スペース。
|
ディスプレイ |
最小要件: 最低でも 256 色を使用する 1024 x 768 の解像度 (最適な結果を得るためにはそれ以上)。 |
その他のハードウェア |
Microsoft
マウスまたは互換のポインティング・デバイス |
ソフトウェア要件
製品をインストールする前に、ご使用のシステムがソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。
オペレーティング・システム
この製品では以下のオペレーティング・システムがサポートされます。
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Desktop Edition (Intel プラットフォーム):
- バージョン 4 更新 1 から 9
- バージョン 5 更新 1 から 7
- バージョン 6 更新 1
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Advanced Platform バージョン 5 更新 1 から 7 (Intel プラットフォーム)
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) AS/ES 更新 1 から 9 (Intel プラットフォーム)
- SuSE Linux Enterprise Desktop (SLED) バージョン 9.0 SP3、バージョン 10.0 から SP4、バージョン 11.0 から SP1 (Intel プラットフォーム)
- SuSE Linux Enterprise Server (SLES) バージョン 9.0 から SP4、バージョン 10 から SP4、バージョン 11 から SP1 (Intel プラットフォーム)
- Microsoft Windows Server 2003 Enterprise/Standard
Edition (Service Pack 1、2、または 3)
- Microsoft Windows Server 2008 R2
Enterprise Edition (Service Pack 1)
- Microsoft Windows Server 2008 SP1 および
SP2
- Microsoft Windows XP (Service Pack
1、2、または 3)
- Microsoft Windows Vista (Service Pack
1 および 2)
- Microsoft Windows 7 (Service Pack
1) (注を参照)
注:
- リストされているオペレーティング・システムでは、Rational Service Tester for
SOA Quality でサポートされるすべての言語がサポートされます。
- Red Hat Desktop、Red Hat Enterprise Linux、Microsoft Windows Server
2003、Microsoft Windows Server 2008、および Microsoft Windows XP の 64 ビット・バージョンは、サポートされますが、32 ビット・モードでのみ稼働します。
インストール済みの Eclipse IDE を拡張するためのソフトウェア要件
このバージョンの IBM Rational Software Delivery Platform の製品は、Eclipse 統合開発環境 (IDE) バージョン 3.6 以降で使用するよう開発されています。 既存の Eclipse IDE の拡張は、
eclipse.org から提供される最新の更新が適用されたバージョン 3.6 でのみ可能です。
インストール済みの Eclipse IDE を拡張するには、以下の Java™ 開発キットのいずれかに含まれる Java ランタイム環境も必要です。
-
IBM 32-bit SDK for Windows、Java 2 Technology Edition バージョン 6.0 サービス・リリース 6、Oracle Sun Java 2 Standard Edition 6.0 Update 6 for Microsoft Windows
-
IBM 32-bit SDK for Linux on Intel architecture、Java 2 Technology Edition バージョン 6.0 サービス・リリース 6、Oracle Sun Java 2 Standard Edition 6.0 Update 6 for Linux x86 (SUSE Linux Enterprise Server [SLES] バージョン 9 ではサポートされない)
注:
Rational Service Tester for
SOA Quality への更新をインストールするために、Eclipse バージョンを更新する必要がある場合があります。 前提条件となる Eclipse バージョンの変更点については、更新のリリース資料を参照してください。
追加のソフトウェア要件
-
GNU Image Manipulation Program Toolkit
(GTK+) バージョン 2.2.1 以降および関連ライブラリー (GLib、Pango)。
- 以下の Web ブラウザーのいずれか (README ファイルと「インストール・ガイド」を表示し、
Standard Widget Toolkit (SWT) ブラウザー・ウィジェットをサポートするため)
- ランチパッドでは Mozilla 1.6 がサポートされていません。
ご使用のブラウザーが Mozilla の場合にランチパッドを実行するには、バージョン 1.7 以降が必要です。
- ツアー、チュートリアル、およびデモンストレーション・ビューレットなどのマルチメディア・ユーザー支援を表示するには、Adobe Flash Player をインストールする必要があります。
-
Adobe Flash Player バージョン 6.0 リリース 65 以降
-
Adobe Flash Player バージョン 6.0 リリース 69 以降
ユーザー特権についての要件
Rational Service Tester をインストールするには、以下の要件を満たすユーザー ID が必要です。
- ユーザー ID には 2 バイト文字が含まれていてはなりません。
-
管理者グループに属するユーザー ID を持っている必要があります。
-
root としてログインできなければなりません。
インストールの注意点
計画には、インストール・ロケーションの決定、他のアプリケーションの処理、Eclipse の拡張、ヘルプ・コンテンツのアップグレード、マイグレーション、および構成が含まれます。
インストール・ロケーション
IBM Installation Manager は、指定されたリポジトリーから製品パッケージを取得し、パッケージ・グループと呼ばれる選択されたロケーションに製品をインストールします。
パッケージ・グループ
インストール時に、製品のインストール先である
パッケージ・グループ を指定します。
- パッケージ・グループは、製品がリソースを共用するディレクトリーを表します。
- Installation Manager を使用して製品をインストールする場合は、パッケージ・グループを作成するか、または既存のパッケージ・グループに製品をインストールします。 新規パッケージ・グループには自動的に名前が割り当てられます。ただし、パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーは選択できます。
- パッケージ・グループの作成後は、インストール・ディレクトリーを変更できません。 インストール・ディレクトリーには、そのパッケージ・グループにインストールされた製品によって共用されるファイルおよびリソースが格納されます。
- 他のパッケージと共用されるように設計されている製品リソースは、共用リソース・ディレクトリーにインストールされます。 一部のパッケージは、パッケージ・グループを共用できない場合があります。その場合、既存のパッケージ・グループを使用するオプションが使用不可になります。
- 一度に複数の製品をインストールする場合、すべての製品が同じパッケージ・グループにインストールされます。
重要:
製品を Windows Vista オペレーティング・システムにインストールする場合は、Program Files ディレクトリー (C:¥Program Files¥) 内にパッケージ・グループを作成しないでください。 ここに作成すると、管理者特権を持たないユーザーが製品を使用できなくなります。
共用リソース・ディレクトリー
共用リソース・ディレクトリー は、製品リソースを複数の製品パッケージ・グループが使用できるようにインストールするための場所です。 共用リソース・ディレクトリーは、製品パッケージの初回インストール時に定義します。 最適な結果が得られるように、共用リソース・ディレクトリーには一番大きいディスク・ドライブを使用してください。 すべての製品パッケージをアンインストールしない限り、ディレクトリー・ロケーションを変更することはできません。
重要:
製品を Windows Vista オペレーティング・システムにインストールする場合は、Program Files ディレクトリー (C:¥Program Files¥) 内に共用リソース・ディレクトリーを作成しないでください。 ここに作成すると、管理者特権を持たないユーザーが製品を使用できなくなります。
共存
一部の製品は、同じパッケージ・グループにインストールされた場合、他の製品と共存し、機能を共用するように設計されています。 パッケージ・グループは、1 つ以上のソフトウェア製品パッケージをインストールできるロケーションです。
製品の共存についての考慮事項
各製品パッケージをインストールするときに、その製品パッケージを既存のパッケージ・グループにインストールするか、またはパッケージ・グループを作成するかを選択します。 IBM Installation Manager では、共用するように設計されていない製品や、バージョンの互換性およびその他の要件を満たさない製品をパッケージ・グループにインストールすることはできません。 一度に複数の製品をインストールするには、それらの製品がパッケージ・グループを共用できなければなりません。
適格製品であれば、1 つのパッケージ・グループにいくつでもインストールできます。
製品がインストールされると、製品の機能はパッケージ・グループ内の他のすべての製品と共用されます。 開発製品とテスト製品を 1 つのパッケージ・グループにインストールする場合、
製品のいずれか一方を始動すると、開発用機能とテスト機能の両方がユーザー・インターフェースで使用可能になります。 モデリング・ツールを含む製品を追加すると、パッケージ・グループ内のすべての製品で、開発、テスト、およびモデリングの各機能が使用可能になります。
Eclipse インスタンスを使用したインストール
IBM Installation Manager を使用してインストールする製品パッケージには、この製品パッケージの基本プラットフォームである、何らかのバージョンの Eclipse が付属しています。 ご使用のワークステーションに既に Eclipse がインストールされている場合、製品パッケージをその Eclipse インストールに直接追加して、Eclipse 統合開発環境 (IDE) の機能を拡張できます。
Eclipse IDE を拡張すると、新規にインストールした製品の機能が追加されますが、ユーザーの IDE 設定は保持されます。 以前にインストールしたプラグインも使用可能なままです。
ほとんどの場合、現在の Eclipse IDE は、インストール中の製品が使用する Eclipse と同じバージョンであるはずです。 Installation Manager は、指定された Eclipse インスタンスがインストール・パッケージの要件を満たしているかを検査し、必要に応じて eclipse.org からの最新更新のインストールを支援します。
既存の Eclipse IDE の拡張
製品パッケージをインストールする際に、コンピューターに既にインストールされている Eclipse 統合開発環境 (IDE) を拡張できます。 Eclipse を拡張して、新しい製品に含まれている機能を IDE に追加します。
IBM Installation Manager を使用してインストールする製品パッケージには、Eclipse IDE (つまりワークベンチ) のいずれかのバージョンが組み込まれています。この組み込まれているワークベンチは、Installation
Manager パッケージの機能を提供するための基本プラットフォームです。 ただし、ご使用のワークステーション上に既存の Eclipse IDE がある場合は、インストールする製品パッケージで提供される追加機能を追加して、その IDE を拡張 できます。
既存の Eclipse IDE を拡張するには、「パッケージのインストール」ウィザードの「ロケーション」ページで、
「既存の Eclipse の拡張」を選択します。
既存の Eclipse IDE を拡張するのは、例えば、製品パッケージで提供されている機能を利用するのに加えて、製品パッケージが提供する機能で作業する場合に現行 IDE の設定も保持する場合です。 また、既に Eclipse IDE を拡張しているインストール済みのプラグインを使用して作業することを計画する場合もあります。
既存の Eclipse IDE の拡張は、eclipse.org から提供される最新の更新が適用されたバージョン 3.6 でのみ可能です。 Installation Manager は、指定した Eclipse インスタンスがインストール・パッケージの要件を満たしているかを検証します。
注:
製品によっては、更新をインストールするために、ご使用の Eclipse バージョンを更新する必要がある場合があります。 前提条件となる Eclipse バージョンの変更についての詳細は、更新のリリース資料を参照してください。
Linux ワークステーション上のファイル・ハンドル数を増やす
製品の最良のパフォーマンスを得るために、ファイル・ハンドルの数をデフォルト設定の 1024 ハンドルよりも増やします。
このタスクについて
重要:
Rational 製品を使用して作業する前に、ファイル・ハンドルの数を増やしてください。 ほとんどの Rational 製品は、プロセスごとにデフォルトの上限である 1024 個より多くのファイル・ハンドルを使用します。 この変更はシステム管理者が行う必要があります。
以下のステップに従って Linux でファイ
ル記述子を増やす際には、慎重に実行してください。 説明どおりに正しく行わない場合、コンピューターが正常に始動しない可能性があります。
手順
ファイル記述子の数を増やすには、以下のようにします。
- root としてログインします。 root のアクセス権限がない場合は、取得してから継続してください。
- etc ディレクトリーに移動します。
重要: 次のステップでファイル・ハンドルの数を増やす場合は、
コンピューター上に空の initscript ファイルを残さない でください。 残した場合、次回電源をオンにしたり再始動した場合に、コンピューターが始動しなくなります。
- vi エディターを使用して etc ディレクトリー内の initscript ファイルを編集する。 この
ファイルがない場合は、vi initscript と入力して作成してください。
- 1 行目に ulimit -n 30000 と入力する。 ここで重要なのは、30000 という値がほとんどの Linux コンピューターでのデフォルト値である 1024 よりもかなり大きいことです。
重要:
システム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があるため、ハンドルの数にはあまり多すぎる値を設定しないでください。
- 2 行目に eval exec "$4" と入力する。
- ステップ 4 と 5 が完了したことを確認してから、ファイルを保存して閉じます。
注:
ステップには正しく従うようにしてください。 この手順を正しく実行しない場合、コンピューターは始動しません。
- オプション: etc/security ディレクトリーにある limits.conf
ファイルを変更して、ユーザーまたはグループが使用できるハンドルの数を制限する。 SUSE Linux Enterprise
Server (SLES) バージョン 9 と Red Hat Enterprise Linux バージョン 4.0 の両方で、このファイルがデフォルトで用意されています。 このファイルがない場合は、
前の手順のステップ 4 でもっと小さい数 (例えば 2048) を指定することを検討してください。 このようにして、プロセスごとに開くことのできるファイル数について、ほとんどのユーザーに比較的低い上限を割り当てるようにしてください。 ステップ 4 で比較的低い数字を使用した場合は、ここで小さい数を指定することは
それほど重要ではありません。 ただし、ステップ 4 で大きい数を設定した場合は、limits.conf ファイルで上限を設定しなければ、コンピューターのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。
すべてのユーザーを制限してから、後で異なる上限を設定する limits.conf ファイルの例を以下に示します。
このサンプルでは、
前述のステップ 4 でハンドルを 8192 に設定したことを想定しています。
* soft nofile 1024
* hard nofile 2048
root soft nofile 4096
root hard nofile 8192
user1 soft nofile 2048
user1 hard nofile 2048
上のサンプルの * は、
最初にすべてのユーザーの上限を設定するために使用されています。 その上限は、
その後の上限よりも低くなっています。 root ユーザーが開くことのできるハンドルの数はこれより大きく、user1 が使用できる数はその 2 つの間になります。 変更を行う前に、limits.conf ファイルに含まれている資料を必ず読んで理解しておいてください。
次のタスク
ulimit コマンドについて詳しくは、Linux 資料の ulimit のマニュアル・ページを参照してください。
Rational Service Tester のインストール
セットアップ・ディスクにはランチパッド・プログラムが含まれています。このプログラムからインストール・プロセスを開始することができます。
このタスクについて
次の場合に、ランチパッド・プログラムを使用してソフトウェアのインストールを開始します。
- 製品 CD からのインストール
- ローカル・ファイル・システム上の電子イメージからのインストール
- 共用ドライブ上の電子イメージからのインストール
IBM Installation Manager for
the Rational Software Delivery
Platform によってインストールされる製品の場合、インストール・プロセスをランチパッド・プログラムから開始すると、Installation
Manager がまだコンピューターにない場合、これが自動的にインストールされます。 さらにインストール・プロセスは、インストール・パッケージを含むリポジトリーのロケーションを使用して既に構成されています。 Installation
Manager を別個にインストールする場合は、リポジトリー設定を手動で構成する必要があります。 また、いくつかのサポート・ソフトウェア項目のインストールもランチパッドから開始できます。
管理者以外のユーザーとして Rational Service Tester をインストールする場合、ランチパッド・プログラムを使用してインストール・プロセスを開始することはできません。 その代わりに、セットアップ・ディスクから userinst プログラムを手動で実行する必要があります。 userinst プログラムを実行すると、ランチパッドから Rational Service Tester のインストールを開始する場合と同じ機能が利用できます。
ランチパッドの開始
製品をインストールするために、ランチパッド・プログラムを開始します。
手順
製品のインストール・ソースに応じて、以下のいずれかの手順に従ってランチパッド・プログラムを開始します。
- CD からインストールするには、以下のステップを完了してください。
- セットアップ CD を CD ドライブに挿入します。
-
CD ドライブをマウントします。
- コンピューターで自動実行が使用可能になっている場合は、ランチパッド・プログラムが自動的に開始します。 ランチパッドが自動的に開始しない場合は、以下のいずれかの手順を実行します。
-
CD のルート・ディレクトリーにある launchpad.exe コマンドを実行します。
-
CD のルート・ディレクトリーにある launchpad.sh を実行します。
- IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードした電子ディスクからインストールする場合は、コマンド行を開いて、ディスク・イメージの解凍先ディレクトリーに移動し、コマンド・プロンプトで以下のいずれかのステップを実行します。
-
RPT_SETUP¥launchpad.exe を入力します。
-
RPT_SETUP/launchpad.sh を入力します。
タスクの結果
ランチパッド・プログラムが開始します。
セットアップ・ディスクからのインストールの開始
管理者以外のユーザーとして Rational Performance Tester をインストールする場合、ランチパッド・プログラムを実行する代わりに、セットアップ・ディスクから userinst プログラムを手動で実行する必要があります。
userinst プログラムを実行すると、ランチパッドから製品のインストールを開始する場合と同じ機能が利用できます。
手順
製品のインストール・ソースに応じて、以下のいずれかの手順を実行して製品をインストールします。
- CD からインストールするには、以下のステップを実行してください。
- セットアップ CD を CD ドライブに挿入します。
-
CD ドライブをマウントします。
- コンピューターで自動実行が使用可能になっている場合は、ランチパッド・プログラムが自動的に開始します。 ランチパッド・プログラムを停止します。
- コマンド行で、セットアップ・ディスクのルートに移動し、以下のいずれかのステップを実行します。
-
管理者として、InstallerImage_win32¥install.exe を入力します。
-
管理者以外のユーザーとして、InstallerImage_win32¥userinst.exe を入力します。
-
管理者として、InstallerImage_linux/install を入力します。
-
管理者以外のユーザーとして、InstallerImage_linux/userinst を入力します。
- IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードした電子ディスクからインストールする場合は、コマンド行を開いて、ディスク・イメージの解凍先ディレクトリーに移動し、以下のいずれかのステップを実行します。
-
管理者として、RPT_SETUP¥InstallerImage_win32¥install.exe を入力します。
-
管理者以外のユーザーとして、RPT_SETUP¥InstallerImage_win32¥userinst.exe を入力します。
-
管理者として、RPT_SETUP/InstallerImage_linux/install を入力します。
-
管理者以外のユーザーとして、RPT_SETUP/InstallerImage_linux/userinst を入力します。
タスクの結果
userinst または install プログラムが開始すると、Installation Manager がまだコンピューターにインストールされていない場合は、Installation Manager がインストールされます。 さらに、Installation Manager は Rational Service Tester のリポジトリー (インストール・ファイル) のロケーションを使用して構成されます。
製品ソフトウェアのインストール
以下の説明に従って Rational Service Tester をインストールします。
このタスクについて
ランチパッド・プログラムからインストール・プロセスを開始すると、IBM Installation Manager は、コンピューター上にまだ存在しない場合自動的にインストールされ、製品パッケージが含まれているリポジトリーのロケーションで事前に構成された状態で始動します。 Installation
Manager を直接インストールして開始する場合は、手動でリポジトリー設定を行う必要があります。
コマンド・プロンプトからサイレント・モードで製品をインストールする方法を確認するには、IBM Installation Manager インフォメーション・センターの『サイレント・インストール』セクションを参照してください。
手順
- インストールの注意点をまだ確認していない場合は、記載事項を確認します。
- .zip や ISO などの圧縮ファイルからインストールする場合は、ファイルを共通ディレクトリーに解凍します。 ディスク・イメージは、/disk1、/disk2 などのディレクトリーに解凍します。 セットアップ・ディスク・イメージは RST_SETUP というディレクトリーに解凍します。
セットアップ・ディスクには、ランチパッド・プログラムが含まれます。
- CD からインストールする場合、1 枚目の製品ディスクを CD ドライブに挿入します。 ワークステーションで自動実行が有効になっている場合は、ランチパッドは自動的に開始します。 自動実行が有効になっていない場合は、ランチパッド・プログラムを手動で開始してください。
-
セットアップ・ディスクのインストール・イメージのルート・ディレクトリーにある launchpad.exe コマンドを実行します。
-
セットアップ・ディスクのインストール・イメージのルート・ディレクトリーにある launchpad.sh コマンドを実行します。
- ランチパッドと Installation
Manager を実行する際の言語を選択します。
- ランチパッド・メニューからインストールする製品を選択します。 「パッケージのインストール」ウィンドウが開きます。
- 製品パッケージをクリックして強調表示します。 画面の下部にある「詳細」ペインにパッケージの説明が表示されます。
- 製品パッケージに対する更新を検索するには、「他のバージョン、フィックス、および拡張機能の確認 (Check for Other Versions, Fixes, and Extensions)」をクリックします。 製品パッケージの更新が見つかった場合は、それらの更新が、「パッケージのインストール」ページの「インストール・パッケージ」リスト内の対応する製品の下に表示されます。 デフォルトでは、推奨される更新のみが表示されます。
- 使用可能なパッケージ用に検出された更新をすべて表示するには、
「すべてのバージョンを表示」をクリックします。
- 「詳細」ペインにパッケージの説明を表示するには、パッケージ名をクリックします。 README ファイルやリリース・ノートなど、
パッケージに関する追加情報が入手可能な場合は、説明本文の最後に「詳細情報」リンクが表示されます。 このリンクをクリックすると、ブラウザーに追加情報が表示されます。 インストールするパッケージを完全に理解するために、すべての情報を確認してください。
注:
Installation
Manager が、事前に定義された IBM 更新リポジトリー・ロケーションでインストール済みパッケージを検索するには、「リポジトリー」の設定ページで「インストールおよび更新時にリンク・リポジトリーを検索する」設定を選択する必要があります。
この設定はデフォルトで選択されています。 インターネットへのアクセスも必要です。
進行状況表示に検索状況が表示されます。 基本製品パッケージのインストールと同時に更新もインストールできます。
- インストールする製品パッケージおよびそのパッケージに対する更新 (ある場合) を選択します。 依存関係を持つ更新の選択およびクリアは、自動的に一緒に行われます。 「次へ」をクリックして続けます。
注:
複数のパッケージを同時にインストールすると、すべてのパッケージが同じパッケージ・グループにインストールされます。
- サポートされるバージョンの IBM Rational License Key Administrator がインストールされていない場合、「前提条件」ページに警告メッセージが表示されます。 サポートされるバージョンの Rational License
Key Administrator は製品に付属しています。 ライセンス・サーバーを管理するには、サポートされるバージョンの Rational License Key
Administrator をインストールする必要があります。 ランチパッド・プログラムを使用して製品をインストールする場合、Rational License Key Administrator が「パッケージのインストール」ページにリストされます。
Installation
Manager を開始する場合は、Rational License Key Administrator を製品と同時にインストールするには、Rational License Key Administrator のリポジトリーを追加する必要があります。 「次へ」をクリックして続けます。
- 「ライセンス」ページで、選択したパッケージのご使用条件を読んでください。 インストールするパッケージを複数選択した場合は、パッケージごとにご使用条件がある場合があります。 「ライセンス」ページの左側で、
各パッケージのバージョンをクリックして、ご使用条件を表示してください。 インストールするために
選択したパッケージのバージョン (例えば、基本パッケージと更新) は、パッケージ名の下にリストされます。
- ご使用条件のすべての条項に同意する場合は、「使用条件の条項に同意します」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして続けます。
- 「ロケーション」ページで、「共用リソース・ディレクトリー」フィールドに
共用リソース・ディレクトリー のパスを入力するか、
デフォルト・パスを受け入れます。 共用リソース・ディレクトリーには、1 つ以上のパッケージ・グループが
共用できるリソースが含まれています。 「次へ」をクリックして続けます。
デフォルト・パスは次のとおりです。
-
C:¥Program Files¥IBM¥IBMIMShared
-
/opt/IBM/IBMIMShared
重要:
共用リソース・ディレクトリーは、パッケージの初回
インストール時にのみ指定できます。 将来のパッケージの共用リソースに十分なスペースを確保するために、これには
一番大きいディスクを使用してください。 すべてのパッケージをアンインストールしない限り、ディレクトリー・ロケーションを変更することはできません。
- 「ロケーション」ページで、製品パッケージのインストール先のパッケージ・グループ を作成します。または、これが更新の場合は、既存のパッケージ・グループを使用します。 パッケージ・グループは、
パッケージが同じグループ内の他のパッケージとリソースを共用するディレクトリーを表します。 新しいパッケージ・グループを作成するには、以下のようにします。
- 「新規パッケージ・グループの作成」をクリックします。
- パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーのパスを入力します。 パッケージ・グループの名前が自動的に作成されます。
デフォルト・パスは以下のとおりです。
-
C:¥Program Files¥IBM¥SDP
-
/opt/IBM/SDP
- 「次へ」をクリックして続けます。
- 次の「ロケーション」ページで、コンピューターにインストールされている既存の Eclipse IDE を拡張することを選択して、インストールするパッケージの機能を追加できます。
このオプションを選択するには、eclipse.org から提供される最新の更新が適用された Eclipse バージョン 3.6 を使用していなければなりません。
- 既存の Eclipse IDE を拡張しない場合は、「次へ」をクリックして続けます。
- 既存の Eclipse IDE を拡張するには、以下のようにします。
- 「既存の Eclipse の拡張」を選択します。
- 「Eclipse IDE」フィールドに Eclipse 実行可能ファイル
(eclipse.exe または eclipse.bin) が含まれているフォルダーのロケーションを
入力するか、またはそのロケーションにナビゲートします。 Installation
Manager は、Eclipse IDE のバージョンが、インストールするパッケージに対して有効であるかどうかを検査します。 「Eclipse JVM」フィールドに、指定した IDE の Java 仮想マシン (JVM) が表示されます。
- 「次へ」をクリックして続けます。
- 「フィーチャー (Features)」ページの「翻訳 (Translations)」で、パッケージ・グループの言語を選択します。 製品パッケージのユーザー・インターフェース
およびドキュメンテーションについて、対応する翻訳がインストールされます。
- 次の「フィーチャー」ページで、インストールするパッケージ・フィーチャーを選択します。
- オプション: フィーチャー間の依存関係を表示するには、「依存関係の表示」を選択します。
- オプション: フィーチャーをクリックすると、「詳細」の下に簡単な説明が表示されます。
- パッケージのフィーチャーを選択または選択解除します。 Installation
Manager は、他の
フィーチャーとの依存関係を自動的に強制し、ダウンロード・サイズおよびインストールに必要なディスク・スペース所要量を更新して表示します。
- フィーチャーの選択が終了したら、「次へ」をクリックして続けます。
- 共通ライセンス交付の構成ページで、ワークベンチ・コンピューターのライセンス交付の構成に使用するライセンス・サーバーの TCP/IP ポート番号およびホスト名を入力します。 ポート番号とホスト名はアットマーク (@) で区切ります。 ポートとホストのペアはセミコロン (;) で区切ります。 デフォルト・ポートを使用する場合は、ポート番号を省略します。 使用するライセンス・サーバーのポート番号および名前がわからない場合は、インストール後に Rational License Key Administrator を使用してライセンス・サーバーを構成できます。 例えば、license1、license2、および license3 という名前の 3 つのライセンス・サーバーがそれぞれ ポート 27000、デフォルト・ポート、ポート 1765 を使用するように構成するには、27000@license1;@license2;1765@license3 というテキストを入力します。
- ヘルプ・システム構成ページで以下のいずれかのオプションを選択し、「次へ」をクリックします。
- Web からヘルプにアクセスする (Access help from the Web)
- ヘルプをダウンロードし、コンテンツにローカルにアクセスする (Download help and access content locally)
- イントラネットのサーバーからヘルプにアクセスする (Access help from a server on your intranet)
- 製品パッケージをインストールする前に「要約」ページで選択項目を確認します。 前のページで行った選択を変更するには、「戻る」をクリックして変更を行います。 インストール用の選択内容に問題がなければ、
「インストール」をクリックしてパッケージをインストールします。 インストールの完了パーセンテージが進行標識に表示されます。
- インストール・プロセスが完了すると、プロセスの完了を確認するメッセージが表示されます。
- 「ログ・ファイルの表示」をクリックして、新規ウィンドウで
現行セッションのインストール・ログ・ファイルを開きます。 処理を続行するには、「インストール・ログ」ウィンドウを閉じる必要があります。
- 「パッケージのインストール」ウィザードで、終了時に製品を開始するかどうかを選択します。
- 「終了」をクリックして、選択したパッケージを開始します。 「パッケージのインストール」ウィザードが閉じ、Installation
Manager の「スタート」ページに戻ります。
- 製品にライセンスを交付します。
ライセンスの管理
インストール済みの IBM ソフトウェアとカスタマイズされたパッケージのライセンスは、IBM Installation Manager の「ライセンスの管理」ウィザードを使用して管理します。 「ライセンスの管理」ウィザードには、インストール済みの各パッケージのライセンス情報が表示されます。
「ライセンスの管理」ウィザードを使用すると、製品のアクティベーション・キットをインポートして、製品にライセンスを適用したり、本製品の試用バージョンをライセンス交付を受けたバージョンにアップグレードできるようになります。 また、試用またはパーマネント・ライセンスでオファリングに対するフローティング・ライセンスの適用を有効にして、ライセンス・サーバーからフローティング・ライセンス・キーを使用することも可能です。
ご使用の Rational 製品のライセンスの管理について詳しくは、以下のリソースを参照してください。
ライセンスの説明
IBM Rational ソフトウェア製品の購入者は、許可ユーザー・ライセンス、許可ユーザー期限付使用権 (FTL)、およびフローティング・ライセンスの 3 つのタイプの製品ライセンスの中から選択できます。 どのタイプのライセンスが組織に最適であるかは、
製品を使用する人数、アクセス頻度、ソフトウェア購入の方針などによって異なります。
許可ユーザー・ライセンス
IBM Rational 許可ユーザー・ライセンスは、個人に対して 1 つの Rational ソフトウェア製品の使用を許可します。
購入者は、製品を使用するユーザーごとに、任意の方法で許可ユーザー・ライセンスを入手する必要があります。 許可ユーザー・ライセンスを再割り当てするには、最初に割り当てられたユーザーを、購入者が長期間にわたってまたは永続的に置き換える必要があります。
例えば、許可ユーザー・ライセンスを 1 つ購入した場合、
そのライセンスをある個人に割り当てることができます。割り当てられた個人は、Rational ソフトウェア製品を排他的に使用できます。 許可ユーザー・ライセンスでは、いかなる場合も (ライセンス交付を受けた個人が製品を使用中でない場合でも) その製品を使用する権利を他者に与えることはありません。
許可ユーザー期限付使用権
IBM Rational 許可ユーザー期限付使用権 (FTL) は、個人に対して特定期間における 1 つの Rational ソフトウェア製品の使用を許可します。 購入者は、製品を使用するユーザーごとに、任意の方法で許可ユーザー FTL を入手する必要があります。
許可ユーザー FTL を再割り当てするには、最初に割り当てられたユーザーを、購入者が長期間にわたってまたは永続的に置き換える必要があります。
注:
IBM Passport Advantage® Express® プログラムで許可ユーザー FTL を購入した場合、ライセンス満了前に購入者が IBM に延長を希望しないことを通知しない限り、IBM は現行価格でライセンス期間をさらに 1 年間自動的に延長します。 継続 FTL 期間は、最初の FTL 期間の満了時から開始します。 この継続 FTL の価格は、現在、最初の FTL 価格の 80 パーセントですが、
変更される可能性があります。
ライセンス期間を延長する意思がないことを IBM に通知した場合は、
ライセンス満了時に製品の使用を中止しなければなりません。
フローティング・ライセンス
IBM Rational フローティング・ライセンスは、単一のソフトウェア製品に対するライセンスであり、複数のチーム・メンバーで共用できます。ただし、
同時ユーザーの総数は、購入したフローティング・ライセンスの数を超えてはなりません。 例えば、Rational ソフトウェア製品のフローティング・ライセンスを 1 つ購入した場合、組織内の任意のユーザーがいつでも製品を使用することができます。 製品を使用したい他のユーザーは、現行ユーザーがログオフするまで待たなければなりません。
フローティング・ライセンスを使用するには、
フローティング・ライセンス・キーを入手して、Rational License Server にインストールする必要があります。 サーバーは、ライセンス・キーへのアクセスを要求するユーザー要求に応じます。サーバーは、組織が購入したライセンス数と同じ数の同時ユーザーにアクセスを許可します。
ライセンスの使用可能化
ソフトウェアを初めてインストールする場合、またはライセンスを延長して製品の使用を継続する場合には、製品のライセンスを使用可能にする方法のオプションがあります。
この製品のライセンスを使用可能にする方法は以下の 2 つです。
- プロダクト・アクティベーション・キットのインポート
- Rational Common Licensing を使用可能にし、フローティング・ライセンス・キーにアクセスする方法
アクティベーション・キット
Product Activation Kit CD には、製品のパーマネント・ライセンス・キーが収容されています。 IBM Installation Manager を使用して、ご使用の製品にアクティベーション・キットをインポートします。
フローティング・ライセンスの適用
必要に応じて、フローティング・ライセンス・キーを取得し、IBM Rational License Server をインストールして、製品に対してフローティング・ライセンスの適用を有効にします。 フローティング・ライセンスの適用には、これらの利点があります。
- 組織全体でのライセンス準拠の徹底
- より少ないライセンスの購入
- 同一のライセンス・サーバーから IBM Rational Team Unifying Platform および Software Delivery Platform デスクトップ製品のライセンス・キーを提供
アクティベーション・キットおよびフローティング・ライセンスの入手方法について詳しくは、ライセンスの購入を参照してください。
テスト用の実行時ライセンスの使用可能化
テストを実行するには、正しいライセンス・キーをインストールする必要があります。
IBM Rational Service Tester for SOA Quality では、製品のアクティベーションと実行時ライセンスの、2 種類のライセンスが必要です。 製品のアクティベーション・ライセンスは、製品を実行できるようにするものです。 実行時ライセンスは、Rational Service Tester for
SOA Quality に固有のライセンスです。 実行時ライセンスは、プロトコル・キーと仮想テスター・ライセンス・キーのパックで構成されます。 実行時ライセンスでは、特定のプロトコルに対して、複数の仮想ユーザーでパフォーマンス・テストを実行できます。 製品のアクティベーション・ライセンスと、実行時ライセンスを管理および構成するには、別々のツールを使用します。 製品のアクティベーションは、Installation Manager を使用して管理します。
実行時ライセンスは、IBM Rational License
Key Administrator を使用して管理します。
製品のアクティベーション・ライセンスを使用すると、製品を開始できます。 製品のアクティベーション・ライセンスには、次の 2 つの形式があります。
製品がインストールされたコンピューターにインストール済みの製品のアクティベーション・キットと、
Rational License Server からユーザーがチェックアウトするフローティング製品ライセンスです。 製品のアクティベーション・キットは、許可ユーザーの購入向けの IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードできます。 フローティング製品ライセンスについては、ライセンス・サーバー管理者が Rational License Center にログインして、フローティング・ライセンス・キーをダウンロードし、それを Rational License Server にインポートする必要があります。 製品に付属のバージョンの Rational License Server を使用するようにしてください。 以前のバージョンの Rational License Server では、必要なライセンス機能のすべてがサポートされない場合があります。 Rational License Server について詳しくは、『Managing licenses with Rational Common Licensing』を参照してください。
Rational License Server ではフローティング・ライセンス・キーをサポートするため、管理者は企業全体のライセンスを管理できます。 管理者は、パスポート・アドバンテージまたは製品メディアから Rational License Server をインストールできます。 Rational License Server を含め、製品のアクティベーションについて詳しくは、製品のインストール・ガイドを参照してください。
製品のアクティベーション以外に、Rational Service Tester for
SOA Quality では、パフォーマンス・スケジュールを実行するときに、実行時ライセンスも検査します。 実行時ライセンスは、正しいプロトコル・キーと仮想テスター・ライセンス・キーのパックで構成されます。 HTTP 以外の任意のプロトコルでパフォーマンス・テストを実行するには、プロトコル・キーが必要です。 5 人を超える仮想ユーザーでテストを実行するには、仮想テスター・ライセンス・キー・パックが必要です。 これらのキーを、フローティング・ライセンス製品アクティベーションに使用するのと同じ
Rational License Server からチェックアウトできます。
プロトコル・キーと仮想テスター・ライセンス・キーを Windows でチェックアウトするには、IBM Rational License Key Administrator プログラムを使用して、Rational License
Server にポイントします。 Rational Service Tester for
SOA Quality とともにインストールされたバージョンの IBM Rational License Key Administrator を使用してください。 「スタート」 > 「プログラム」 > 「IBM Rational」 > 「License Key Administrator 8.2.1」の順にクリックします。 Rational License
Server の名前または IP アドレスを入力します。 プロトコル・キーと仮想テスター・ライセンス・キーは、Rational License Key
Center で .upd ファイルの形式で入手できます。 Windows で .upd ファイルをダブルクリックすると、
License Key Administrator プログラムが自動的に開始し、ライセンス・キーをインポートします。 IBM Rational License Key Administrator について詳しくは、
「ヘルプ」 > 「コンテンツと索引 (Contents and Index)」の順にクリックしてください。
IBM Rational License Key Administrator には Linux バージョンはありません。 Linux でプロトコル・キーと仮想テスター・ライセンス・キーをチェックアウトするには、.flexlmrc ファイルを作成および編集する必要があります。 ファイル .flexlmrc を、5 名を超える仮想テスターを実行するか、HTTP 以外のプロトコルを使用するか、フローティング・ライセンス製品アクティベーションを使用する、すべてのユーザーのホーム・ディレクトリーに作成します。 この .flexlmrc ファイルを編集して、
Rational License Server のコンピューター名または IP アドレスの行を追加します。 例えば、行 RATIONAL_LICENSE_FILE=@license-server-name.com または RATIONAL_LICENSE_FILE=@license-server-ip-address を追加します。
ライセンスの購入
現行の製品ライセンスの有効期限が切れる場合、またはチーム・メンバー用に追加の製品ライセンス
が必要な場合は、新規ライセンスをご購入いただけます。
手順
- 購入するライセンスのタイプを決定します。
- ibm.com® にアクセスするか、IBM 営業担当員に連絡を取り、製品ライセンスを購入します。 詳しくは、IBM Web ページのソフトウェアのご注文方法をご覧ください。
- 購入したライセンスのタイプに応じて、受け取ったライセンス証書を使用し、以下のいずれかのステップを実行して、製品を使用可能にします。
- 製品の許可ユーザー・ライセンスを購入した場合は、パスポート・アドバンテージにアクセスし、
そこに記載されている説明に従って製品のアクティベーション・キットをダウンロードします。 アクティベーション・キットをダウンロードした後に、IBM Installation Manager を使用して、プロダクト・アクティベーション用の .jar ファイルをインポートします。
製品のアクティベーション .jar ファイルをバックアップします。 製品をアンインストールした後もう一度インストールする場合、製品のライセンスを再度取得するため、製品のアクティベーション .jar ファイルを使用する必要がある場合があります。
- 製品のフローティング・ライセンスを購入した場合は、IBM Rational Download and Licensing Center サイトにアクセスして、ログインし (IBM への登録が必要です)、次に IBM Rational License Key Center に接続するためのリンクをクリックします。 そこで、ライセンス証書を使用して、ご使用のライセンス・サーバーのフローティング・ライセンス・キーを取得できます。
必要に応じて、IBM パスポート・アドバンテージにアクセスして、製品用のアクティベーション・キットをダウンロードすることもできます。 アクティベーション・キットをインポートした後に、長い間コンピューターをオフラインで使用する場合は、フローティング・ライセンス・タイプからパーマネント・ライセンス・タイプに切り替えることができます。
次のタスク
アクティベーション・キットをインポートするか、製品のフローティング・ライセンス・サポートを使用可能にするには、IBM Installation Manager の「ライセンスの管理」ウィザードを使用します。
IBM Installation
Manager からインストール済みパッケージのライセンス情報を確認することができます。ライセンス情報には、ライセンス・タイプおよび有効期限が含まれています。
手順
- IBM Installation Manager を開始します。
- メインページで「ライセンスの管理」をクリックします。
タスクの結果
インストールされているパッケージごとに、パッケージのベンダー、現行ライセンス・タイプ、
および有効期限が表示されます。
特記事項
© Copyright IBM Corporation
2000, 2012.
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本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。 日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、または
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製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。 ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの
評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
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この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で
決定されたものです。 そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。 一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、
その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。 さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。 実際の結果は、異なる可能性があります。 お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。
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