IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5.1

ホスト構成ガイド

SC43-2913-00

目次

注: 本書をご使用になる前に、特記事項に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM® Rational® Developer for z Systems™ バージョン 9.5.1 (プログラム番号 5724-T07、またはプログラム番号 5697-CDT の一部) および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 

原典:
SC27-8577-00
IBM Rational Developer for z Systems
Version 9.5.1
Configuration Guide
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター

IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、 自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。

© Copyright IBM Corporation 2000, 2015

本書について

本書では、IBM Rational Developer for z Systems の機能の構成について説明しています。 ここには、ご使用の z/OS® ホスト・システム上に IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5.1 を構成するための説明が記載されています。

これ以降、本書では以下の名前が使用されています。
  • IBM Explorer for z/OSz/OS Explorer と呼ばれます。
  • IBM Rational Developer for z SystemsDeveloper for z Systems と呼ばれます。
  • IBM Rational Developer for z Systems 統合デバッガー統合デバッガーと呼ばれます。
  • IBM Rational Developer for z Systems Interface for CA Endevor® SCMCA Endevor® SCM RAM と呼ばれます。
  • 共通アクセス・リポジトリー・マネージャー は、CARMA と省略されます。
  • Software Configuration and Library Manager Developer ToolkitSCLM Developer Toolkit と呼ばれ、SCLMDT と省略されます。
  • IBM z/OS Automated Unit Testing FrameworkzUnit と呼ばれます。
  • z/OS UNIX システム・サービス は、z/OS UNIX と呼ばれます。
  • 顧客情報管理システム (CICS) Transaction Server は、CICSTS と呼ばれ、CICS® と略されます。
本書は、Developer for z Systems のホスト・システム構成を説明した文書セットの一部です。これらの文書は、それぞれ特定の読者を対象としています。 Developer for z Systems の構成を行うために、すべての資料に目を通す必要はありません。
  • IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成ガイド」(SC43-2913) は、すべての計画タスク、構成タスク、およびオプション (任意指定のものを含む) について詳しく説明し、代替シナリオを提供しています。
  • IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス」(SC43-2912) は、Developer for z Systems の設計について説明し、Developer for z Systems、z/OS コンポーネント、および Developer for z Systems に関連するその他の製品 (WLM や CICS など) のさまざまな構成タスクに関する背景情報を提供しています。

本書の情報は、すべての IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5 パッケージに適用されます。

本書の最新バージョンについては、「IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成ガイド (SC88-5663)」(http://www-05.ibm.com/e-business/linkweb/publications/servlet/pbi.wss?CTY=US&FNC=SRX&PBL=SC43-2913) を参照してください。

インストールの説明、ホワイト・ペーパー、ポッドキャスト、およびチュートリアルを含む、資料一式の最新バージョンについては、IBM Rational Developer for z Systems Web サイトのライブラリー・ページ (http://www-01.ibm.com/software/sw-library/en_US/products/Z964267S85716U24/) を参照してください。

本書の対象読者

本書は、IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5.1 のインストールおよび構成を行うシステム・プログラマーを対象にしています。

本書では、製品を完全にセットアップするために必要な手順を、デフォルト以外のシナリオも含め、詳細に記載しています。構成の計画と実行に役立つ基本的な情報については、「IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」に記載されています。 本書を使用するには、z/OS UNIX システム・サービスおよび MVS™ ホスト・システムに精通している必要があります。

変更の要約

このセクションでは、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5.1 ホスト構成ガイド」(SC43-2913-00) (2015 年 12 月に改訂) の変更点を要約します。

本文または図表に対して技術的な変更または追加が行われている場合には、その個所の左側に縦線を引いて示してあります。

変更の始まり新しい情報:変更の終わり

  • バージョン 9.5.1 でのマイグレーション情報。
  • rdz.env の新しいディレクティブおよび削除されたディレクティブ。

変更の始まり削除された情報:変更の終わり

バージョン 9.5.1 では、RSE および JES ジョブ・モニターの関連機能が IBM Rational Developer for z Systems から別の製品 IBM Explorer for z/OS に移動されました。 この移動に伴い、関連する記述も一緒に移動されています。

変更の始まり
  • RSE 固有の情報がすべての章から削除されました。
  • JES ジョブ・モニター固有の情報がすべての章から削除されました。
  • TSO コマンド・サービス固有の情報がすべての章から削除されました。
  • クライアントへのプッシュに関する情報がすべての章から削除されました。
  • オペレーター・コマンドの説明が削除されました。
変更の終わり

変更の始まり本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.5 ホスト構成ガイド (SC88-5663-14)」に記載されていた情報が含まれています。変更の終わり

新しい情報:

  • バージョン 9.5.1 でのマイグレーション情報。
  • バージョン 9.5 でのマイグレーション情報。
  • rdz.env の新しいディレクティブおよび削除されたディレクティブ。
  • DEBUG STORAGE オペレーター・コマンドおよび SEND オペレーター・コマンド。
  • メッセージの送信のサポート。
  • 対話式 ISPF ゲートウェイのサポート。
  • PL/I プリプロセッサー。

移動された情報:

  • 統合デバッガーの情報は、別の章に移動されました。

削除された情報:

  • Application Deployment Manager の提供はなくなりました。したがって、Application Deployment Manager に関する情報は、すべて削除されました。

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.1.1 ホスト構成ガイド 」(SC88-5663-11) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:

  • 変更された DBGMGR 開始タスク定義。
  • 統合デバッガーの新しいセキュリティー・セットアップ。
  • Modify Display Process コマンドでの RSE スレッド・プールの新しい rejectLogon 状況。
  • rdz.env 内の新しいディレクティブおよび除去されたディレクティブ。
  • オプションの統合デバッガーに関する変更されたセットアップ手順

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.1 ホスト構成ガイド 」(SC88-5663-14) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:

  • バージョン 9.1.0 でのマイグレーション情報。
  • RSED 開始タスク定義の新しいオプション。
  • rdz.env 内の新しいディレクティブおよび変更されたディレクティブ。
  • 新しいオペレーター・コマンド。
  • 統合デバッガーの新しいオプション。

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.0.1 ホスト構成ガイド」(SC88-5663-09) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:

  • オプションの統合デバッガーに関する追加のセットアップ手順

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.0.1 ホスト構成ガイド」(SC88-5663-08) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:

  • バージョン 9.0.1 でのマイグレーション情報。
  • 新しいオプションの PARMLIB 更新。
  • 新しいオプションの開始タスク。
  • 新しいオペレーター・コマンド。
  • rdz.env の新しいディレクティブおよび変更されたディレクティブ。
  • CRASRV.properties 内の新しいディレクティブ。
  • CARMA CA Endevor® SCM RAM 用の新しい構成ファイル。
  • CARMA の始動時に呼び出されるユーザー出口のサポート。

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.0 ホスト構成ガイド」(SC88-5663-07) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:
  • バージョン 9.0 でのマイグレーション情報。
  • rdz.env の新しいディレクティブおよび変更されたディレクティブ。
  • FEJJCNFG の新しいディレクティブおよび削除されたディレクティブ。
  • 新しい ELAXF* PROCLIB メンバー。
  • 新しい JMON オペレーター・コマンドおよび RSED オペレーター・コマンド。
  • ホスト・ベースのコード分析に関する追加情報。
削除された情報:
  • LOCKD 開始タスクが使用されなくなったため、ロック・デーモンに関する情報がすべて削除されました。
  • サンプルの DB2® ストアード・プロシージャーが 新しい ELAXF* ビルド・プロシージャーに置き換わりました。 これに伴い、DB2 ストアード・プロシージャー に関するすべての情報が削除されました。
  • サポートされていないリリースのマイグレーション情報が削除されました。

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 8.5.1 ホスト構成ガイド」(SC88-5663-06) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:
  • rdz.env 内の新しいディレクティブおよび変更されたディレクティブ。
  • CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクションについて拡張されたサポート。
  • インストール・ユーザー ID の要件。

本書には、「IBM Rational Developer for z Systems バージョン 8.5 ホスト構成ガイド」(SC88-5663-05) に記載されていた情報が含まれています。

新しい情報:
  • FEJJCNFG 内の新しいオプションのディレクティブ。FEJJCNFG、JES ジョブ・モニター構成ファイルを参照してください。
  • rdz.env 内の新しいオプションのディレクティブ。
  • 新しいオプションの構成ファイル。
  • 新しいオプションのコンポーネント。
  • 新しいオプションのコンポーネント。
  • 新しいオプションのコンポーネント。
  • 新しいオペレーター・コマンドおよび拡張されたオペレーター・コマンド。

文書内容の説明

このセクションでは、本書に記載する情報を要約します。

計画

この章の情報を使用して、Developer for z Systems のインストールとデプロイメントを計画してください。

基本的なカスタマイズ

以下のカスタマイズ・ステップは、基本的な Developer for z Systems セットアップ用です。変更の始まり変更の終わり

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA)

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) は、Repository Access Manager (RAM) 向けのサーバー・プラットフォームです。RAM は、z/OS システム・ベースの Software Configuration Manager (SCM) 用のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) です。SCM 機能を RAM に内包することにより、サポートされる SCM にクライアントがアクセスするときに、単一の API が使用できるようになります。

Developer for z Systems は事前に組み込まれた複数の RAM と、ユーザーが独自の RAM を作成するためのソース・コード・サンプルを提供しています。

IBM Rational Developer for z Systems Interface for CA Endevor® Software Configuration Manager は、Developer for z Systems クライアントが CA Endevor® SCM に直接アクセスできるようにします。

SCLM Developer Toolkit

SCLM Developer Toolkit は、SCLM の機能を拡張するために必要なツールをクライアントに提供します。SCLM 自体はホスト・ベースのソース・コード・マネージャーであり、ISPF に組み込まれています。

SCLM Developer Toolkit は、SCLM へのインターフェースとして機能する Eclipse ベースのプラグインを備えています。これにより、従来型コード開発におけるすべての SCLM プロセスへのアクセスを可能にし、メインフレーム上の SCLM と同期したワークステーション上で完全な Java™ および J2EE 開発を行えるようにサポートします。同期アクティビティーには、メインフレームからの J2EE コードのビルド、アセンブル、およびデプロイメントが含まれます。

統合デバッガー

変更の始まりDeveloper for z Systems 統合デバッガー・ホスト・コンポーネントを使用すると、クライアントは、言語環境プログラム (Language Environment® (LE)) ベースのさまざまなアプリケーションをデバッグできます。変更の終わり

ホスト・ベースのコード分析

Developer for z Systems クライアントと同様に、 Developer for z Systems ホストは 別の製品として提供されている実行中のコード分析ツール、IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities をサポートします。このコード分析をホスト上で実行する利点は、それを日常のバッチ処理として組み込むことができる点です。

以下のコード分析ツールを、ホスト上で使用することができます。
  • コード・レビュー: コード・レビューは、異なる重大度レベルを持つ規則を使用して、 ソース・コードをスキャンし、規則違反を報告します。
  • コード・カバレッジ: 実行中のプログラムを分析し、実行可能な行の総数に対する実行済みの行についてのレポートを生成します。

その他のカスタマイズ・タスク

このセクションは、さまざまなオプションのカスタマイズ・タスクを結合したものです。 必要なサービスを構成するには、該当するセクションの説明に従ってください。

Developer for z Systems 構成ファイルへのカスタマイズ変更の始まり
  • include.conf、C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード
変更の終わり
他の製品への Developer for z Systems 関連のカスタマイズ : 変更の始まり
  • z/OS UNIX サブプロジェクト
  • インクルード・プリプロセッサーのサポート
  • Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポート
  • エンタープライズ・サービス・ツール・サポート
  • CICS 双方向言語サポート
  • エンタープライズ・サービス・ツールの診断用 IRZ メッセージ
  • FEKRNPLI、PL/I リモート・プリプロセッサー
変更の終わり

インストール検査

製品のカスタマイズの完了後、この章で説明するインストール検査プログラム (IVP) を使用して、主要な製品コンポーネントのセットアップが正常であることを検査できます。

セキュリティー定義

ここでは、サンプルの RACF® コマンドを使用して必須およびオプションのセキュリティー定義について説明します。

マイグレーション・ガイド

ここでは、本製品の以前のリリースと比較したインストールおよび構成上の変更点に重点を置いて説明します。また、このリリースへのマイグレーションに関する一般的なガイドラインも示します。

ホスト構成リファレンス

変更の始まりこのセクションでは、「Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」に記載する情報を要約します。変更の終わり

計画

Developer for z Systems のインストールとデプロイメントを計画する場合は、この章の情報と Developer for z Systems のソフトウェア要件 (前提条件および相互前提条件を含む) を使用してください。 以下の事柄について説明しています。

Developer for z Systems のハードウェアとソフトウェアの要件 (前提条件および相互前提条件を含む) の完全なリストについては、Developer for z Systems 製品ページ 「System Requirements」タブを参照してください。

マイグレーションに関する考慮事項

マイグレーション・ガイドでは、本製品の以前のリリースと比較したインストールおよび構成の変更点を説明します。この情報を使用して、Developer for z Systems の現行リリースへのマイグレーションを計画してください。

注:
  • バージョン 9.5.1 で、Developer for z Systems は、IBM Explorer for z/OS の上にインストールされる製品になりました。 サポート対象バージョンの IBM Developer for z/OS があることを確認してください。

  • 以前に IBM Rational Developer for System z® を使用していた場合は、このバージョンの IBM Rational Developer for z Systems をインストールする前に、関連するカスタマイズ済みのファイルを保存してください。カスタマイズが必要だったファイルの概要については、マイグレーション・ガイドを参照してください。
  • Developer for z Systems の複数インスタンスを実行する予定の場合は、「IBM Rational Developer for z Systems 「ホスト構成リファレンス」 (SC43-2912)」の『複数のインスタンスの実行』を参照してください。

計画に関する考慮事項

製品の概要

変更の始まりDeveloper for z Systems は、ユーザーのパーソナル・コンピューターにインストールされたクライアント、および 1 台以上のホスト・システムにインストールされたサーバーで構成されます。クライアントとホストの両方とも IBM Explorer for z/OS の上にインストールされます。 この資料では、z/OS ホスト・システムに関する情報を記載しています。変更の終わり

クライアントでは開発者は Eclipse ベースの開発環境を利用できます。この開発環境は、ホストに対するグラフィカル・インターフェースの統一を促進します。また、何よりも、ホストからクライアントへの作業のオフロードを可能にしてホスト上のリソースを節約します。

ホスト部分は、永続的にアクティブな各種のタスクと、臨時に開始されるタスクから構成されます。これらのタスクによって、クライアントは z/OS ホスト・システムのさまざまなコンポーネント (MVS データ・セット、TSO コマンド、z/OS UNIX のファイルとコマンド、ジョブ実行依頼、ジョブ出力など) を処理することができます。

変更の始まり Developer for z Systems では、z/OS Explorer が備える基本的なアクセス機能が強化されています。 例えば、Developer for z Systems はホスト・システム上のサブシステムや他のアプリケーション・ソフトウェア (CICS、Software Configuration Manager (SCM) など) と対話できます (対話するように Developer for z Systems を構成し、それらの相互前提条件製品が使用可能な場合)。変更の終わり

変更の始まりDeveloper for z Systems 自体の情報、使用するシステム、前提条件製品、および相互前提条件製品と Developer for z Systems が対話する方法については、「Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」を参照してください。 「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Reference (SC27-8438)」には、Developer for z Systems の必要条件である z/OS Explorer についての同様の情報が記載されています。変更の終わり

Developer for z Systems に備わっている機能の詳細については、Developer for z Systems の Web サイト (http://www-03.ibm.com/software/products/en/developerforsystemz/) を参照するか、IBM 担当員にお問い合わせください。

スキルの要件

Developer for z Systems ホストをインストールするには、SMP/E のスキルが必要です。

Developer for z Systems を構成するために必要なシステム・プログラミングの権限と専門知識は標準的なレベルを超えているため、他のユーザーからの支援が必要になる場合があります。表 3、および 表 4に、必須およびオプションのカスタマイズ・タスクに必要な管理者がリストされています。

時間の要件

Developer for z Systems ホスト・システム・コンポーネントのインストールと構成にかかる時間は、以下のようなさまざまな要因によって決まります。 変更の始まり
  • z/OS UNIX および TCP/IP の現行の構成
  • 前提ソフトウェアと保守の可用性
  • クライアントのインストールが完了しているユーザーの有無 (インストール済み環境をテストして発生の可能性がある問題を報告するため)
変更の終わり

変更の始まり経験則から言うと、Developer for z Systems ホスト・システムをインストールして構成するプロセスが完了するには 1 日または 2 日必要です (必須製品である IBM Explorer for z/OS 製品のインストールと構成にかかる時間は含まれません)。 . これは、経験を積んだシステム・プログラマーが新規インストールを行う場合の時間要件です。問題が発生したり、必要とされるスキルが不足していたりする場合は、セットアップにさらに時間がかかります。変更の終わり

インストール前の考慮事項

SMP/E による製品のインストールの詳細な手順については、「Program Directory for IBM Rational Developer for z Systems 」(GI88-4172) を参照してください。

Developer for z Systems サーバーは、単一システム志向であり、SYSPLEX 対応ではありません。SYSPLEX 内のサーバーを使用している場合、エンド・ユーザーの要求したデータ (データ・セット、ジョブ出力、z/OS UNIX ファイル) が、Developer for z Systems がインストールされているシステムにあることを確認する必要があります。 他のシステムで Developer for z Systems のクローン作成を行う方法については、デプロイメント前の考慮事項を参照してください。

複数インスタンスの Developer for z Systems単一のホスト・システムで実行するには、「Rational Developer for z Systems 「ホスト構成リファレンス」 (SC43-2912)」の『複数のインスタンスの実行』を参照してください。

Developer for z Systems がインストールされているファイル・システム (HFS または zFS) は、SETUID 許可ビットをオン (これはデフォルトです) にしてマウントする必要があります。NOSETUID パラメーターを指定してファイル・システムをマウントすると、ユーザーのセキュリティー環境が Developer for z Systems によって作成されず、クライアントの接続要求が拒否されます。z/OS Explorer、Java、および z/OS UNIX バイナリーをホストするファイル・システムにも同じことが当てはまります。

インストール・ユーザー ID

Developer for z Systems のインストール、またはメンテナンスのインストールに使用するユーザー ID には、最低でも以下の属性が必要です。
  • TSO アクセス (通常の領域サイズ)。
    注: インストール検査プログラム (IVP) を実行するユーザー ID には、大きな領域サイズが必要です。これは、大量のメモリーを必要とする機能 (Java など) が実行されるからです。領域サイズは、131072 キロバイト (128 メガバイト) 以上に設定してください。
  • ユーザー ID とそのデフォルト・グループの両方に対して、セキュリティー・システム (RACF など) に定義された OMVS セグメント
    • HOME フィールドは、ユーザーに READ、WRITE、および EXECUTE アクセス権付きで割り振られたホーム・ディレクトリーを参照していなければなりません。
    • OMVS セグメント内の PROGRAM フィールドは、/bin/sh とするか、または、それ以外の有効な z/OS UNIX シェル (/bin/tcsh など) にしてください。
    • ユーザー ID のデフォルト・グループには GID が必要です。
  • UID=0 または FACILITY クラスの BPX.SUPERUSER プロファイルの READ 権限。
  • BPX.FILEATTR.APF または BPX.FILEATTR.PROGCTL プロファイルが FACILITY クラスで定義されている場合は、これらのプロファイルの READ アクセス権。
  • /tmp ディレクトリー (または TMPDIR 環境変数で参照されるディレクトリー) への READ、WRITE、および EXECUTE アクセス権

必要な製品

Developer for z Systems には、製品が機能する前にインストールして操作可能にしておく必要がある、前提ソフトウェアがリストされています。また、Developer for z Systems の特定のフィーチャーをサポートするために相互に必要となるソフトウェアのリストもあります。 該当するフィーチャーを設計どおりに機能させるには、これらの必要なソフトウェアをインストールし、実行時に操作可能になるようにしておく必要があります。

Developer for z Systems のソフトウェア要件 (前提条件および相互前提条件を含む) の完全なリストについては、Developer for z Systems Web サイト「System Requirements」タブを参照してください。

ご使用のサイトのポリシーによっては、そのために少し時間を要する場合もあります。これらの必要な製品が使用可能になるように、事前に計画を立ててください。以下に、基本セットアップの主要な必要条件を示します。
  • z/OS 1.12 以上
  • 変更の始まりIBM Explorer for z/OS 3.0変更の終わり
  • Java 6.0 以上 (31 または 64 ビット) の最新のサービス・リリース

必要なリソース

Developer for z Systems を使用するには、表 1 にリストしたシステム・リソースの割り振りが必要です。オプションのサービスには、表 2 にリストしたリソースが必要です。これらのリソースを使用できるようにするための計画を立ててください。これは、ご使用のサイトのポリシーによっては、ソフトウェアの取得にある程度の時間がかかる場合があるためです。

変更の始まり
表 1. 必要なリソース
リソース デフォルト値 情報
MVS ビルド・プロシージャー ELAXF* PROCLIB の変更
変更の終わり
表 2. オプションのリソース
リソース デフォルト値 情報
CLPA を伴う IPL 適用外 統合デバッガー
開始タスク DBGMGR 統合デバッガー
LINKLIST データ・セット FEL.SFELAUTH および FEL.SFELLOAD
LPA データ・セット FEL.SFELLPA
セキュリティー・プロファイル AQE.**
ホスト限定使用のポート範囲 使用可能な任意のポートを使用
ホスト限定使用のポート範囲 5336 統合デバッガー
クライアント/ホスト通信用のポート
  • 5335 (統合デバッガーの場合)
CICS CSD アップデート 複数値
CICS JCL アップデート
  • FEL.SFELLOAD
  • FEL.SFELAUTH
Developer for z Systems を構成するために必要なシステム・プログラミングの権限と専門知識は標準的なレベルを超えているため、他のユーザーからの支援が必要になる場合があります。表 3、および 表 4に、必須およびオプションのカスタマイズ・タスクに必要な管理者がリストされています。
変更の始まり
表 3. 必須タスクに必要な管理者
管理者 タスク 情報
システム すべてのカスタマイズ・タスクには、一般的なシステム・プログラマー・アクションが必要である 適用外
変更の終わり
変更の始まり
表 4. オプションのタスクに必要な管理者
管理者 タスク 情報
システム すべてのカスタマイズ・タスクには、一般的なシステム・プログラマー・アクションが必要である 適用外
セキュリティー 変更の始まり
  • データ・セット・プロファイルを定義する
  • プログラム制御データ・セットを定義する
  • xxx* ジョブを実行依頼するための許可を定義する
  • デバッグ用の CICS プロファイルを定義する
  • 暗号化通信の証明書を追加する
  • 開始タスクを定義する
  • z/OS UNIX サーバー・プロファイルを定義する
  • デバッグ用のプロファイルを定義する
  • メッセージ送信用のプロファイルを定義する
変更の終わり
変更の始まり
  • 「ホスト構成リファレンス」(SA88-4226)『セキュリティーに関する考慮事項』
変更の終わり
TCP/IP 新しい TCP/IP ポートを定義する 「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『TCP/IP ポート』
SCLM
  • Java EE サポート用の SCLM 言語変換プログラムを定義する
  • Java EE サポート用の SCLM タイプを定義する
SCLM Developer Toolkit
CICS TS
  • CICS 領域 JCL を更新する
  • CICS 領域 CSD を更新する
  • CICS グループを定義する
  • CICS トランザクション名を定義する
  • CICS に対してプログラムを定義する
  • CICS に対してデバッガーを定義する
WLM
  • Developer for z Systems タスクに最終目標を割り当てる
  • 「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『WLM に関する考慮事項』
LDAP クライアントへのプッシュ用のグループを定義する ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」の『クライアントへのプッシュ機能に関する考慮事項』
変更の終わり

構成前の考慮事項

変更の始まりDeveloper for z Systems 自体の情報、使用するシステム、前提条件製品、および相互前提条件製品と Developer for z Systems が対話する方法については、「Rational Developer for z Systems 「ホスト構成リファレンス」 (SC43-2912)」を参照してください。 「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Reference (SC27-8438)」には、Developer for z Systems の必要条件である z/OS Explorer についての同様の情報が記載されています。 この情報は、現在のニーズや今後の成長をサポートするようなセットアップを作成する上で助けとなります。変更の終わり

ワークロード管理

従来の z/OS アプリケーションとは異なり、Developer for z Systems は、ワークロード・マネージャー (WLM) で容易に識別できる一体構造のアプリケーションではありません。Developer for z Systems は、クライアントがホスト・システムのサービスとデータにアクセスできるようにするために相互に作用する、複数のコンポーネントで構成されています。WLM 構成を計画するには、「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『WLM に関する考慮事項』を参照してください。

注: Developer for z Systems は、相互に、およびクライアントと通信する複数のタスクから構成されています。これらのタスクでは、さまざまなタイマーを使用してパートナーとの通信が失われたことを検出します。CPU の負荷が高いシステムや、Developer for z Systems に対するワークロード管理 (WLM) の設定が正しくないシステムでは、タイムアウトの問題が発生する可能性があります (タイムアウト・ウィンドウ内で CPU 時間が不足するため)。

リソース使用量とシステム限度

Developer for z Systems では、アドレス・スペースや z/OS UNIX のプロセスおよびスレッドなど、不定数のシステム・リソースが使用されます。これらのリソースの可用性は、さまざまなシステム定義によって制限されます。システム構成を計画するために主要なリソースの使用量を見積もるには、「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『チューニングに関する考慮事項』を参照してください。 Developer for z Systems は、ストレージ・リソースの制限を大幅に変更すれば、31 ビットまたは 64 ビット・モードのいずれでも実行できます。

必要な製品の必須の構成

MVS システム・プログラマー、セキュリティー管理者、および TCP/IP 管理者に、必要な製品とソフトウェアがインストールされ、テストされ、機能しているかどうかを確認してください。必要であるのに見過ごされる可能性があるカスタマイズ・タスクのいくつかを、以下にリストします。
  • すべての Developer for z Systems ユーザーが、Java ディレクトリーに対する READ アクセス権と EXECUTE アクセス権を持っている必要があります。
  • z/OS UNIX サブプロジェクトのリモート (ホスト・ベースの) アクションを実行するには、ホスト・システム上で z/OS UNIX バージョンの REXEC または SSH がアクティブであることが必要です。

ユーザー ID に関する考慮事項

Developer for z Systems ユーザーのユーザー ID には、以下の属性が最低でも必要です。

  • TSO アクセス (通常の領域サイズ)
    注: インストール検査プログラム (IVP) を実行するユーザー ID には、大きな領域サイズが必要です。これは、大量のメモリーを必要とする機能 (Java など) が実行されるからです。領域サイズは、131072 キロバイト (128 メガバイト) 以上に設定してください。
  • ユーザー ID とそのデフォルト・グループの両方に対して、セキュリティー・システム (RACF など) に定義された OMVS セグメント
    • HOME フィールドは、ユーザーに (READ、WRITE、および EXECUTE アクセス権付で) 割り振られたホーム・ディレクトリーを参照する必要があります。
    • OMVS セグメント内の PROGRAM フィールドは、/bin/sh とするか、または、それ以外の有効な z/OS UNIX シェル (/bin/tcsh など) にしてください。
    • ASSIZEMAX フィールドは設定せず、システム・デフォルトが使用されるようにしてください。
    • ユーザー ID は UID 0 を必要としません。
      例 (コマンド LISTUSER userid NORACF OMVS):
      USER=userid
      
      OMVS INFORMATION
      ----------------
      UID= 0000003200
      HOME= /u/userid
      PROGRAM= /bin/sh
      CPUTIMEMAX= NONE
      ASSIZEMAX= NONE
      FILEPROCMAX= NONE
      PROCUSERMAX= NONE
      THREADSMAX= NONE
      MMAPAREAMAX= NONE
    • ユーザー ID のデフォルト・グループには GID が必要です。
      例 (コマンド LISTGRP group NORACF OMVS):
      GROUP group
      
      OMVS INFORMATION
      ----------------
      GID= 0000003243
  • 変更の始まりz/OS Explorer および Developer for z Systems のインストールと構成に関するディレクトリーとファイル (デフォルトでは /usr/lpp/ibm/zexpl/*/etc/zexpl/*/var/zexpl/*/usr/lpp/ibm/rdz/*、および /var/rdz/*) に対する READ および EXECUTE アクセス権変更の終わり
  • 変更の始まりz/OS Explorer WORKAREA ディレクトリー (デフォルトでは /var/zexpl/WORKAREA)、およびユーザー・ログ・ディレクトリー (デフォルトでは /var/zexpl/logs) に対する READ、WRITE、および EXECUTE アクセス権変更の終わり
  • 変更の始まりz/OS Explorer インストール・データ・セット (デフォルトでは FEK.SFEK* および FEL.SFEL*) に対する READ アクセス権変更の終わり
  • /tmp ディレクトリーまたは TMPDIR 環境変数で参照されるディレクトリーへの READ、WRITE、および EXECUTE アクセス権

サーバーに関する考慮事項

変更の始まりz/OS Explorer および Developer for z Systems は、開始タスクまたはユーザー・ジョブである永続的にアクティブな複数のサーバーで構成されています。 これらのサーバーは、要求されたサービスをそれら自体が提供するか、他のサーバー (z/OS UNIX スレッドまたはユーザー・ジョブなど) を始動してサービスを提供します。始動順序は特にありません。唯一の要件は、最初のユーザーが接続を試みるまでにサーバーが稼働していることです。z/OS Explorer および Developer for z Systems のサーバーとサービスで使用されるセキュリティー・メカニズムは、それらが存在するデータ・セットとファイル・システムが保護されていることを前提とします。 つまり、信頼されたシステム管理者のみがプログラム・ライブラリーと構成ファイルを更新できる状態でなければなりません。
  • デバッグ・マネージャー (DBGMGR) は、デバッグ関連のサービスを提供します。
  • 変更の始まりJES ジョブ・モニター (JMON) は、JES に関連したすべてのサービスを提供します。JMON は z/OS Explorer に含まれています。変更の終わり
  • 変更の始まりリモート・システム・エクスプローラー (RSE) は、クライアントをホスト・システムに接続したり、特定のサービス用に他のサーバーを始動するなどの、コア・サービスを提供します。RSE は z/OS Explorer に含まれています。 RSE は、次の 2 つの論理エンティティーから構成されます。
    • RSE デーモン (RSED)。これは接続セットアップを管理し、単一サーバー・モードでの実行を担当します。
    • RSE サーバー。これは個々のクライアント要求を処理します。
    変更の終わり
変更の終わり
「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『TCP/IP ポート』で説明されているように、特定のホスト・システム・サービスとそれらのポートが、クライアントから接続可能でなければならず、ホスト・システムを保護するファイアウォールに定義されている必要があります。 これ以外に Developer for z Systems が使用するポートは、すべて、ホスト専用トラフィックを持ちます。以下に、基本的な Developer for z Systems セットアップでの外部通信に必要なポートを示します。
  • クライアント/ホスト通信セットアップ用 (TCP を使用) の RSE デーモン、デフォルト・ポート 4035。
  • クライアント/ホスト通信用 (TCP を使用) の RSE サーバー。デフォルトでは、使用可能な任意のポートが使用されますが、使用可能なポートを指定の範囲に制限することができます。

デプロイメント前の考慮事項

Developer for z Systems は、インストール済み環境のクローンを別のシステムに作成することをサポートしているため、システムごとに SMP/E によるインストールを行う必要がありません。

以下のデータ・セット、ディレクトリー、およびファイルは、他のシステムへのデプロイメントに必須です。ファイルを別のロケーションへコピーしてある場合は、下記のリスト内の相当するファイルをそのファイルに置き換える必要があります。
注: 以下のリストでは、(z/OS Explorer を含む) 前提条件および相互必要条件となるソフトウェアのデプロイメントの必要性については考慮されていません。

Developer for z Systems

変更の始まり
  • FEL.SFELAUTH(*)
  • FEL.SFELLMOD(*)
  • FEL.SFELLOAD(*)
  • FEL.SFELLPA(*)
  • FEL.SFELPROC(*)
  • FEL.#CUST.CNTL(*)
  • FEL.#CUST.PARMLIB(*)
  • FEL.#CUST.PROCLIB(*)
  • /usr/lpp/ibm/rdz/*
  • /var/rdz/*
  • FEL.#CUST.JCL でのカスタマイズ・ジョブで生成された定義、データ・セット、ファイル、およびディレクトリー
変更の終わり
Developer for z Systems Host Utilities
  • AKG.SAKGPROC(*)
  • /usr/lpp/rdzutil/*
注:
  • 変更の始まりFEL および /usr/lpp/ibm/rdz は、Developer for z Systems のインストール時に使用された高位修飾子およびパスです。FEL.#CUST/etc/zexpl および /var/rdz は製品のカスタマイズ時に使用されるデフォルトの場所です (/etc/zexpl は z/OS Explorer 構成ディレクトリーです)。変更の終わり
  • AKG および /usr/lpp/ibm/rdzutil は、Developer for z Systems Host Utilities のインストール時に使用された高位修飾子およびパスです。
  • 変更の始まり製品の z/OS UNIX の部分をデプロイしやすくするために、Developer for z Systems を専用ファイル・システム (HFS または zFS) にインストールしてください (z/OS Explorer と一緒にインストールできます)。 専用ファイル・システムを使用できない場合は、z/OS UNIX の tar コマンドなどのアーカイブ・ツールを使用して z/OS UNIX ディレクトリーをシステム間で転送してください。この方式は、Developer for z Systems のファイルとディレクトリーの属性 (プログラム制御など) を保存するためのものです。
    Developer for z Systems インストール・ディレクトリーをアーカイブおよび復元するための以下のサンプル・コマンドについて詳しくは、「UNIX System Services コマンド解説書」(SA88-8641) を参照してください。
    • アーカイブ: cd /SYS1/usr/lpp/ibm/rdz; tar -cSf /u/userid/rdz.tar
    • 復元: cd /SYS2/usr/lpp/ibm/rdz; tar -xSf /u/userid/rdz.tar
    変更の終わり

クライアント・チェックリスト

Developer for z Systems クライアントのユーザーは、クライアントを正しく機能させるために、特定のホスト・システム・カスタマイズの結果 (TCP/IP ポート番号など) を把握しておく必要があります。 これらのチェックリストを使用して、必要な情報を収集してください。

表 5 のチェックリストは、必須のカスタマイズ・ステップに必要な結果を示しています。表 6 は、オプションのカスタマイズ・ステップに必要な結果を示しています。

表 5. クライアント・チェックリスト: 必須部分
カスタマイズ
変更の始まり(前提条件) RSE デーモン TCP/IP ポート番号。 デフォルトは 4035 です。

このポートは z/OS Explorer の構成中に設定されます。

変更の終わり
 
表 6. クライアント・チェックリスト: オプション部分
カスタマイズ
ELAXF* プロシージャーのロケーション (システム・プロシージャー・ライブラリーに入っていない場合)。 デフォルトは FEL.#CUST.PROCLIB です。

ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャーJCLLIB に関する注を参照してください。

 
ELAXF* プロシージャーのプロシージャー名またはステップ名 (変更された場合)。

ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャーで、それらの変更に関する注を参照してください。

 
AKGCR プロシージャーのロケーション (システム・プロシージャー・ライブラリーに入っていない場合)。 デフォルトは AKG.#CUST.PROCLIB です。

コード・レビューで、JCLLIB に関する注を参照してください。

 
AKGCC プロシージャーのロケーション (システム・プロシージャー・ライブラリーに入っていない場合)。 デフォルトは AKG.#CUST.PROCLIB です。

コード・カバレッジで、JCLLIB に関する注を参照してください。

 
FEKRNPLI インクルード・プリプロセッサー exec ステートメントのロケーション。デフォルトは FEL.#CUST.CNTL です。

インクルード・プリプロセッサーのサポートを参照してください。

 
デバッガー・ロード・モジュールのロケーション (LINKLIST に入っていない場合)。 デフォルトは FEL.SFELAUTH です。統合デバッガーを参照してください  
単体テスト・ロード・モジュールのロケーション (rdz.env の LINKLIST または STEPLIB に入っていない場合)。デフォルトは FEL.SFELLOAD です。

Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポートを参照してください。

 
AZUZUNIT プロシージャーのロケーション (システム・プロシージャー・ライブラリーに入っていない場合)。デフォルトは FEL.#CUST.PROCLIB です。

Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポートで、JCLLIB に関する注を参照してください。

 
単体テスト出力のフォーマット設定に使用されるサンプル XML ファイル *.xsd および *.xsl のロケーション。デフォルトは /usr/lpp/ibm/rdz/samples/zunit/xsd および /usr/lpp/ibm/rdz/samples/zunit/xsl です。

Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポートを参照してください。

 
(相互前提条件) Host Connect Emulator の TN3270 ポート番号。デフォルトは 23 です。

「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『TCP/IP ポート』を参照してください。

 
(相互前提条件) REXEC ポート番号または SSH ポート番号。デフォルトはそれぞれ 512 および 22 です。

z/OS UNIX サブプロジェクトを参照してください。

 
(相互前提条件) Debug Tool サーバーのポート番号 (デフォルトなし)。

(オプション) DB2 および IMS のデバッグのサポート』を参照してください。

 
CARMA RAM サンプルの SFELSAMP サンプル・ライブラリーのロケーション。デフォルトは FEL.SFELSAMP です。

CARMA Developer’s Guide」(SC23-7660) を参照してください。

 
CARMA SCLM RAM データ・セット割り振りの CRA#ASLM JCL のロケーション。 デフォルトは FEL.#CUST.JCL です。

SCLM RAMCRA#ASLM に関する注を参照してください。

 

基本的なカスタマイズ

変更の始まり以下のカスタマイズ手順は、さまざまな Developer for z Systems サービスで共通のものです。 特定のコンポーネントのカスタマイズ要件については、それらのコンポーネントに関する章を参照してください。変更の終わり

要件およびチェックリスト

このカスタマイズ・タスクを完了するには、セキュリティー管理者および TCP/IP 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースと特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • LPA データ・セット
  • APF 許可データ・セット
  • 各種の PARMLIB 更新
  • 各種のセキュリティー・ソフトウェア更新
  • 内部およびクライアント/ホスト通信用の各種 TCP/IP ポート
  • 変更の始まり(オプション) SVC をアクティブ化する IPL変更の終わり
インストールを検証し、ご使用のサイトで Developer for z Systems の使用を開始するためには、以下のタスクを実行してください。特に断りがない限り、すべてのタスクは必須です。
  1. カスタマイズ可能なサンプルのコピーを作成し、Developer for z Systems 用の作業環境を作成します。 詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。
  2. z/OS UNIX システム限度を更新し、製品登録を更新し、開始タスクを開始します。さらに、APF 許可データ・セットと LINKLIST データ・セットを定義し、オプションで SVC および LPA データ・セットを定義します。詳細については、PARMLIB の変更を参照してください。
  3. 開始タスク・プロシージャーを作成し、プロシージャーをコンパイルしてリンクします。詳細については、PROCLIB の変更を参照してください。
  4. 変更の始まりセキュリティー定義を更新します。詳細については、セキュリティー定義を参照してください。変更の終わり
  5. 変更の始まりDeveloper for z Systems 構成ファイルをカスタマイズします。詳細については、以下を参照してください。 変更の終わり

カスタマイズのセットアップ

Developer for z Systems には、いくつかのサンプル構成ファイルとサンプル JCL が含まれています。カスタマイズした内容がメンテナンスの適用時に上書きされないように、それらのメンバーと z/OS UNIX ファイルをすべて別のロケーションにコピーし、そのコピーをカスタマイズしてください。

Developer for z Systems の一部の機能は、z/OS UNIX 内に特定のディレクトリーが存在することを必要とします。それらのディレクトリーを製品のカスタマイズ時に作成する必要があります。インストールの労力を軽減するために、コピーと必要なディレクトリーを作成するサンプル・ジョブ、FELSETUP が提供されています。

構成ファイルおよび構成 JCL のカスタマイズ可能なコピーを作成し、必要な z/OS UNIX ディレクトリーを作成するには、FEL.SFELSAMP データ・セット内のサンプル・メンバー FELSETUP をカスタマイズして実行依頼します。必要なカスタマイズ・ステップは、このメンバー内に記述されています。

このジョブは、以下のタスクを実行します。
  • FEL.#CUST.PARMLIB を作成し、これにサンプル構成ファイルを取り込みます。
  • FEL.#CUST.PROCLIB を作成し、これにサンプル SYS1.PROCLIB メンバーを取り込みます。
  • FEL.#CUST.JCL を作成し、これにサンプル構成 JCL を取り込みます。
  • FEL.#CUST.CNTL を作成し、これにサンプルのサーバー始動スクリプトを取り込みます。
  • FEL.#CUST.ASM を作成し、これにサンプル・アセンブラー・ソース・コードを取り込みます。
  • FEL.#CUST.SQL を作成し、これにサンプル SQL コマンド・ファイルを取り込みます。
  • 変更の始まりz/OS Explorer 構成ディレクトリー /etc/zexpl/* の中にサンプル構成ファイルを取り込みます。変更の終わり
  • /var/rdz/*Developer for z Systems の各種機能の作業ディレクトリーとして作成し、これにサンプル・ファイルを取り込みます。
注:
  • この資料の構成ステップでは、特に断りがない限り、FELSETUP ジョブによって作成されたメンバーおよびファイル・ロケーションを使用します。更新不可のオリジナルのサンプルは、FEL.SFELSAMP および /usr/lpp/ibm/rdz/samples/ に入っています。
  • どのサンプル・メンバーがどのデータ・セットにコピーされるか、どのディレクトリーが作成されるか、それらの許可ビット・マスク、および各種サンプル・ファイルがどこにコピーされるかについての詳細は、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) 内のコメントを参照してください。
  • FEL.SFELSAMP(FELSETUP) 内のコメントには、既存のセットアップをマイグレーションする際に役立つように、Rational Developer for z Systems の異なるバージョン間の変更点についても記載されています。
  • すべての z/OS Explorer および Developer for z Systemsz/OS UNIX ファイルを同じファイル・システム (HFS または zFS) に保持するが、構成ファイルを /etc/zexpl に配置したい場合には、シンボリック・リンクを使用して、この問題を解決できます。 以下のサンプル z/OS UNIX コマンドは、既存のファイル・システム (/usr/lpp/ibm/rdz/cust) 内に新規ディレクトリーを作成し、それへのシンボリック・リンク (/etc/zexpl) を定義します。
    					mkdir /usr/lpp/ibm/rdz/cust
    					ln -s /usr/lpp/ibm/rdz/cust /etc/zexpl

PARMLIB の変更

次のセクションにリストされている PARMLIB 定義について詳しくは、「MVS 初期設定およびチューニング解説書」(SA88-8564) を参照してください。 サンプルのコンソール・コマンドについて詳しくは、「MVS システム・コマンド」(SA88-8593) を参照してください。

BPXPRMxx での z/OS UNIX 限度の設定

SCLM Developer Toolkit は、いくつかのユーザー・アクティビティー中にユーザー所有の複数のプロセスを同時に開始します。

IPL 時にどの BPXPRMxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで OMVS=xx を定義してください。

MAXPROCUSER は、単一の z/OS UNIX ユーザー ID が同時にアクティブにしておくことができるプロセスの最大数を指定します。SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)MAXPROCUSER50 以上に設定してください。この設定は、Developer for z Systems を使用する各クライアントに対してアクティブにする必要があるため、システム全体の限度となります。

これらの値は、以下のコンソール・コマンドで検査し、動的に (次回の IPL まで) 設定できます。変更の始まり
  • DISPLAY OMVS,O
  • SETOMVS MAXPROCUSER=50
変更の終わり
注:
  • ここで提案した MAXPROCUSER 値は、固有の z/OS UNIX ユーザー ID (UID) を持つユーザーに基づいています。ユーザーが同じ UID を共用する場合は、この値を大きくしてください。
  • Developer for z Systems を SMP/E でインストールするとき、別個のファイル・システム (HFS の zFS) にコードを配置し、そのファイル・システムがシステム IPL 時にマウントされるように BPXPRMxx を更新することが勧められていました。この更新を依然として必要としている場合のために、マウント・コマンドのサンプルを以下に再掲載します。
    MOUNT FILESYSTEM('#dsn')
       MOUNTPOINT('-PathPrefix-usr/lpp/rdz')
       MODE(RDWR)                 /* can be MODE(READ) */
       TYPE(ZFS) PARM('AGGRGROW') /* zFS, with extents */
    /* TYPE(HFS) */               /* HFS, auto. extent */
  • Developer for z Systems Host Utilities を SMP/E でインストールするとき、個別のファイル・システム (HFS の zFS) にコードを配置し、そのファイル・システムがシステム IPL 時にマウントされるように BPXPRMxx を更新することが推奨されていました。 この更新を依然として必要としている場合のために、マウント・コマンドのサンプルを以下に再掲載します。
    MOUNT FILESYSTEM('#dsn')
       MOUNTPOINT('-PathPrefix-usr/lpp/rdzutil')
       MODE(RDWR)                 /* can be MODE(READ) */
       TYPE(ZFS) PARM('AGGRGROW') /* zFS, with extents */
    /* TYPE(HFS) */               /* HFS, auto. extent */

COMMNDxx への開始タスクの追加

変更の始まりDeveloper for z Systems サーバーの始動コマンドを SYS1.PARMLIB(COMMANDxx) に追加し、これらのサーバーが次回のシステム IPL で自動的に始動されるようにします。IPL 時にどの COMMNDxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで CMD=xx を定義してください。変更の終わり

オプションの統合デバッガーが機能するには、システム上で Developer for z Systems DBGMGR サーバーがアクティブ状態である必要があります。

サーバーを定義および構成した後、これらのサーバーを以下のコンソール・コマンドで動的に (次回の IPL まで) 始動できます。変更の始まり
  • S DBGMGR
変更の終わり
注: 他のすべてのサーバーより前に、またはそれらと一緒に、 サーバーには特定の始動順序はありません。 唯一の要件は、最初のユーザーが接続を試みるまでにサーバーが稼働していることです。

IEASVCxx での SVC 定義

オプションの統合デバッガーは、システムに Developer for z Systems 監視プログラム呼び出し (SVC) が定義されていることを必要とします。

インストール先定義 SVC は SYS1.PARMLIB(IEASVCxx) に定義され、IPL がアクティブ化されている必要があります。関連するロード・モジュールが IPL 時に LPA にロードされる必要があります。 ただし、統合デバッガーを使用すれば、デバッグ・マネージャー開始タスクによって動的インストールまたは更新を行うことができます。IPL 時にどの IEASVCxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで SVC=xx を定義してください。

IEASVCxx で以下を指定して Developer for z Systems SVC を定義します。
SVCPARM 251,REPLACE,TYPE(3),EPNAME(AQESVC03) /* RDz debug */
SVC 番号 251 がデフォルトですが、z/OS で決められている 200 から 255 までの範囲内であれば、任意の値を使用できます。統合デバッガーは、使用される SVC 番号を検出します。
注: バージョン 9.1.1 より前のバージョンの Developer for z Systems では、現在使用されていない別の SVC、AQESVC01 を使用していました。 これは、ご使用のホスト・システムにバージョン 9.1.1 以上の Developer for z Systems しかない場合には、削除できます。

IFAPRDxx での製品イネーブルメント

Developer for z Systems を、製品コード 5697-CDT の IBM Enterprise COBOL Suite for z/OS V1.1 (以降) の一部として購入し、製品コード 5697-CDT の他のプログラムについてはまだ購入していない場合は、項目を IFAPRDxx parmlib メンバーに含めて関連プログラムを使用可能にしてください。IPL 時にどの IFAPRDxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで PROD=xx を定義してください。

IFAPRDxx に以下を指定して、Enterprise COBOL Suite for z/OS (製品コード 5697-CDT) を定義します:
PRODUCT OWNER('IBM CORP') 
NAME('IBM COBOL SUITE')
ID(5697-CDT)
VERSION(*) RELEASE(*) MOD(*)
FEATURENAME(*)
STATE(ENABLED)
あるいはオプションで、Developer for z Systems を (Enterprise COBOL Suite for z/OS の一部ではなく) 別箇に購入した場合、スタンドアロン製品コード 5724-T07 を使用して Developer for z SystemsIFAPRDxx parmlib メンバーに項目を含めることもできます。
PRODUCT OWNER('IBM CORP') 
NAME('IBM RDZ')
ID(5724-T07)
VERSION(*) RELEASE(*) MOD(*)
FEATURENAME(*)
STATE(ENABLED)
IFAPRDxx parmlib メンバーが更新されたら、以下のコンソール・コマンドを使用して (次回の IPL まで) 動的にアクティブ化できます。
SET PROD=xx
注: Developer for z Systems によって、以下のフィーチャーが登録されます。
  • RDZ-RSED (Developer for z Systems 用)
  • RDZ-CC (Developer for z Systems Host Utilities のコード・カバレッジ用)
  • RDZ-CR (Developer for z Systems Host Utilities のコード・レビュー)

LPALSTxx での LPA 定義

変更の始まりオプションの共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) サービスは、CARMA サーバーに対するさまざまなサーバー始動方式をサポートしています。CRASTART 開始メソッドでは、FEL.SFELLPA ロード・ライブラリー内のモジュールがリンク・パック域 (LPA) にあることが必要です。変更の終わり

LPA データ・セットは、SYS1.PARMLIB(LPALSTxx) で定義されます。IPL 時にどの LPALSTxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで LPA=xx を定義してください。

以下のコンソール・コマンドで、LPA 定義を動的に (次回の IPL まで) 設定できます。
  • 変更の始まりSETPROG LPA,ADD,DSN=FEL.SFELLPA,MASK=* 変更の終わり
注:
  • LPALSTxx にリストされているデータ・セットは、マスター・カタログか、LPALSTxx メンバーで識別されるユーザー・カタログにカタログされる必要があります。
  • 新規データ・セットを LPALSTxx に追加するには、CLPA (LPA の作成) を指定した IPL がアクティブ化されている必要があります。
  • LPA にロードされるすべてのライブラリーは、自動的に、APF 許可が与えられていて、プログラム制御されるものとみなされます。これらのライブラリー用に、 適切なセキュリティー管理を適切な場所に配置します。
  • LPA 配置用に設計されたライブラリーを LPA に配置しないことを選択し、 代わりに LINKLIST または STEPLIB を使用する場合、 APF 許可およびプログラム制御状況を定義してください。

PROGxx での APF 許可

オプションのデバッグ・マネージャーを機能させるためには、FEL.SFELAUTH および FEL.SFELLPA ロード・ライブラリー内のモジュールに APF 許可が必要です。FEL.SFELLPA はデバッグ・マネージャーの STEPLIB になければならないため、明示的な APF 許可が必要です。

オプションの SCLM Developer Toolkit サービスが機能するためには、REXX ランタイム・ライブラリー (REXX.*.SEAGLPA) に APF 許可が必要です。

APF 許可は、デフォルトでは SYS1.PARMLIB(PROGxx) で定義されます。IPL 時にどの PROGxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで PROG=xx を定義してください。

APF 許可は、以下のコンソール・コマンドで動的に (次回の IPL まで) 設定できます。ここで、volser はデータ・セットが存在するボリューム (SMS の管理対象でない場合) です。変更の始まり
  • SETPROG APF,ADD,DSN=FEL.SFELAUTH,SMS
  • SETPROG APF,ADD,DSN=FEL.SFELLPA,SMS
  • SETPROG APF,ADD,DSN=REXX.V1R4M0.SEAGLPA,VOL=volser
変更の終わり
注:
  • REXX 製品パッケージに代替ライブラリーを使用している場合、デフォルトの REXX ランタイム・ライブラリー名は REXX.*.SEAGALT であり、前のサンプルで使用した REXX.*.SEAGLPA ではありません。
  • REXX.*.SEAGLPA などの LPA ライブラリーは、LPA 内に置かれている場合は自動的に APF 許可があり、したがって明示的な定義は必要ありません。
  • 変更の始まりまた、前提条件または相互前提条件となる一部の製品 (z/OS Explorer など) にも APF 許可が必要です。 詳細については、関連製品のカスタマイズ・ガイドを参照してください。変更の終わり

PROGxx での LINKLIST 定義

Developer for z Systems の LINKLIST 定義は、以下の 3 つのカテゴリーに分けることができます。
  • Developer for z Systems 機能に必要な Developer for z Systems ロード・ライブラリー。 これらの定義については、このセクションで説明します。
  • Developer for z Systems 機能に必要な必須ロード・ライブラリー。 これらの定義については、必要な LINKLIST 定義と LPA 定義で説明します。
  • 他の製品が必要とする Developer for z Systems ロード・ライブラリー。 これらの定義については、他の製品用の LINKLIST 定義で説明します。
変更の始まり
表 7. ロード・モジュールと機能のマッチング
ロード・ライブラリー ロード・モジュール 使用法 STEPLIB
FEL.SFELAUTH AQE* および CEE* 統合デバッガー ELAXFGO プロシージャー、または CICS
FEL.SFELLMOD IRZ* および IIRZ* エンタープライズ・サービス・ツールの診断用 IRZ メッセージ CICS、IMS、または MVS のバッチ
FEL.SFELLOAD AZU* および IAZU* Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポート rdz.env または MVS バッチ
  BWB* SCLM Developer Toolkit rdz.env
  CRA* 共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) CRASUB* または crastart*.conf
  ELAX* ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャー

(エラーのフィードバックおよびインクルード・プリプロセッサー)

ELAXF* プロシージャー
  FEJB* CICS 双方向言語サポート CICS
FEL.SFELLPA CRA* 共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) CRASRV.properties
  AQE* 統合デバッガー 適用不可 (LPA は必須)
変更の終わり

リストされている Developer for z Systems サービスが機能するためには、STEPLIB または LINKLST を通じて、表 7 に示されているサービスに関連するすべてのモジュールを使用可能にする必要があります。SFELLMOD ライブラリーは、Developer for z Systems 自体によって使用されるのではなく、Developer for z Systemsによって生成されたコードによって使用されることに注意してください。STEPLIB を使用する場合、どこで STEPLIB (または CICS の場合は DFHRPL) を定義する必要があるのかについては、表 7 の STEPLIB の欄を参照してください。ただし、以下のことに注意する必要があります。

  • STEPLIB を z/OS UNIX で使用すると、パフォーマンスに悪い影響が出ます。
  • 1 つの STEPLIB ライブラリーに APF 許可がある場合、すべての STEPLIB ライブラリーに APF 許可があることが必要です。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可のないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。
  • JCL で STEPLIB DD に追加されたライブラリーは、その JCL によって開始された z/OS UNIX プロセスに伝搬されません。

使用しているサイトが IBM の推奨に従っている場合、LINKLIST データ・セットは、SYS1.PARMLIB(PROGxx) の中で定義されています。IPL 時にどの PROGxx parmlib メンバーが使用されるかを指定するには、IEASYSxx parmlib メンバーで PROG=xx を定義してください。

必要な定義は以下のようになります。ここで、listname はアクティブにされる LINKLIST セットの名前で、volser はマスター・カタログにカタログされていないデータ・セットが存在しているボリュームです。
  • LNKLST ADD NAME(listname) DSNAME(FEL.SFELAUTH) VOLUME(volser)
  • LNKLST ADD NAME(listname) DSNAME(FEL.SFELLOAD)
以下のコンソール・コマンド・グループを使用して、動的に (次回の IPL までの) LINKLIST 定義を作成できます。 ここで volser は、マスター・カタログ内にカタログされていないデータ・セットが存在するボリュームです。
  1. LNKLST DEFINE,NAME=LLTMP,COPYFROM=CURRENT
  2. LNKLST ADD NAME=LLTMP,DSN=FEL.SFELAUTH,VOL=volser
  3. LNKLST ADD NAME=LLTMP,DSN=FEL.SFELLOAD
  4. LNKLST ACTIVATE,NAME=LLTMP

必要な LINKLIST 定義と LPA 定義

オプションのサービスを使用できるようにするには、以下の追加ライブラリーを STEPLIB または LINKLIST/LPALIB を通じて使用可能にする必要があります。このリストには、Developer for z Systems と対話する製品 (z/OS Explorer など) に固有のデータ・セットは含まれていません。
  • システム・ロード・ライブラリー
    • SYS1.LINKLIB
  • 言語環境プログラム・ランタイム
    • CEE.SCEERUN
    • CEE.SCEERUN2
  • C++ の DLL クラス・ライブラリー
    • CBC.SCLBDLL
  • 変更の始まりISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ (SCLMDT 用)
    • ISP.SISPLOAD
    • ISP.SISPLPA
    変更の終わり
  • 変更の始まりREXX ランタイム・ライブラリー (SCLMDT 用)
    • REXX.*.SEAGLPA
    変更の終わり
  • システム・ロード・ライブラリー (統合デバッガー用)
    • SYS1.MIGLIB
  • システム・ロード・ライブラリー (z/OS 1.13 以上の統合デバッガー用)
    • SYS1.SIEAMIGE
  • システム・ロード・ライブラリー (Enterprise COBOL および PL/I の単体テスト用)
    • SYS1.CSSLIB
    • SYS1.SIXMLOD1
注:
  • REXX 製品パッケージに代替ライブラリーを使用している場合、デフォルトの REXX ランタイム・ライブラリー名は REXX.*.SEAGALT であり、前のサンプルで使用した REXX.*.SEAGLPA ではありません。
  • LPA にロードされるすべてのライブラリーは、自動的に、APF 許可が与えられていて、プログラム制御されるものとみなされます。これらのライブラリー用に、 適切なセキュリティー管理を適切な場所に配置します。
  • LPA 配置用に設計されたライブラリー (REXX.*.SEAGLPA など) は、LINKLIST または STEPLIB によってアクセスされる場合、追加のプログラム制御か APF 許可を必要とすることがあります。
  • また、前提条件または相互前提条件となる一部の製品 (z/OS Explorer など) にも STEPLIB または LINKLIST/LPALIB 定義が必要です。 詳細については、関連製品のカスタマイズ・ガイドを参照してください。

デフォルトでは、LINKLIST データ・セットは SYS1.PARMLIB(PROGxx) に定義します。LPA データ・セットは、SYS1.PARMLIB(LPALSTxx) で定義されます。

STEPLIB を使用する場合は、LINKLIST/LPALIB によって使用できないライブラリーを、rdz.env (RSE 構成ファイル) の STEPLIB ディレクティブで定義する必要があります。ただし、以下の点に注意してください。
  • STEPLIB を z/OS UNIX で使用すると、パフォーマンスに悪い影響が出ます。
  • 1 つの STEPLIB ライブラリーに APF 許可を与える場合、他のすべての STEPLIB ライブラリーにも APF 許可を与える必要があります。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可のないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。
  • JCL で STEPLIB DD に追加されたライブラリーは、その JCL によって開始された z/OS UNIX プロセスに伝搬されません。

他の製品用の LINKLIST 定義

Developer for z Systems クライアントには、エンタープライズ・サービス・ツールと呼ばれるコード生成コンポーネントがあります。生成コードが診断用エラー・メッセージを発行するためには、FEL.SFELLMOD ロード・ライブラリー内のすべての IRZM* モジュールと IIRZ* モジュールを、STEPLIB または LINKLIST を通じて使用できるようにする必要があります。

デフォルトでは、LINKLIST データ・セットは SYS1.PARMLIB(PROGxx) に定義します。

STEPLIB を使用する場合は、LINKLIST によって使用できないライブラリーを、コード (IMS またはバッチ・ジョブ) を実行するタスクの STEPLIB ディレクティブで定義する必要があります。ただし、1 つの STEPLIB ライブラリーに APF 許可を与える場合、他のすべての STEPLIB ライブラリーにも許可を与える必要があります。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可のないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。

PROCLIB の変更

このセクションでは、以下の PROCLIB の変更点について説明します。 変更の始まり変更の終わり

次のセクションで示す開始タスク・プロシージャーおよびリモート・ビルド・プロシージャーは、 使用する JES サブシステムに対して定義されたシステム・プロシージャー・ライブラリー内に存在する必要があります。 次のセクションの説明では、IBM のデフォルトのプロシージャー・ライブラリー SYS1.PROCLIB を使用しています。

DBGMGR、デバッグ・マネージャー開始タスク

サンプル開始タスク・メンバー FEL.#CUST.PROCLIB(DBGMGR) 内の説明に従ってこのメンバーをカスタマイズし、それを SYS1.PROCLIB にコピーします。下記のコード・サンプルに示すように、以下の情報を提供します。
  • タイムゾーン・オフセット (デフォルトは EST5DST)
  • 外部 (クライアント/ホスト) 通信に使用されるポート番号 (デフォルトは 5335)
  • 内部 (ホスト限定) 通信に使用されるポート (デフォルトは 5336)
  • 統合デバッガーに使用される SVC 番号 (デフォルトは 251)
  • ロード・ライブラリーの高位修飾子 (デフォルトは FEL)
図 1. DBGMGR: デバッグ・マネージャー開始タスク
//*
//* RDz Debug Manager
//*
//DBGMGR   PROC PRM=,                  * PRM=DEBUG TO START TRACING
//            LEPRM='RPTOPTS(ON)', 
//            TZ='EST5EDT',
//            CLIENT=5335,
//            HOST=5336,
//            SVC=251,
//            HLQ=FEL
//*
//DBGMGR   EXEC PGM=AQEZPCM,REGION=0M,TIME=NOLIMIT,
//            PARM=('&LEPRM ENVAR("TZ=&TZ")/&HOST &CLIENT &SVC &PRM')
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SFELAUTH 
//         DD DISP=SHR,DSN=&HLQ..SFELLPA
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSOUT   DD SYSOUT=*
//         PEND
//*
注:
  • これはオプションの開始タスクです。 これは Developer for z Systems の統合デバッガー機能によって使用されます。 詳しくは 、統合デバッガーを参照してください。
  • サンプル JCL の最初の名前は FEL.SFELSAMP(AQEJCL) ですが、カスタマイズのセットアップFEL.#CUST.PROCLIB(DBGMGR) に名前変更されます。
  • このタスクにおける推奨ワークロード・マネージャー (WLM) 目標については、「ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」の『WLM に関する考慮事項』を参照してください。
  • 統合デバッガー SVC がすでにロードされている場合、ここで指定される SVC 番号は無視され、アクティブな SVC 番号が使用されます。

ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャー

Developer for z Systems は、CICS BMS マップ、IMS MFS 画面、および COBOL、PL/I、アセンブラー、C/C++ の各プログラムの、JCL 生成、リモート・プロジェクト・ビルド、およびリモート構文検査の各フィーチャーに使用できるサンプル JCL プロシージャーを提供します。これらのプロシージャーを使用すると、インストールごとに独自の標準を適用でき、開発者は、同じプロシージャーを同じコンパイラー・オプションおよびコンパイラー・レベルで使用できます。

サンプル・プロシージャーとその機能を、表 8 に示します。

表 8. サンプル ELAXF* プロシージャー
メンバー 目的
ELAXFADT 高水準アセンブラー・プログラムのアセンブルとデバッグのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFASM 高水準アセンブラー・プログラムのアセンブルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFBMS CICS BMS オブジェクトおよびそれに対応する copy、dsect、または include メンバーを作成するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOC COBOL コンパイル、統合 CICS 変換、および統合 DB2 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOP COBOL プログラムに埋め込まれた EXEC SQL ステートメントの DB2 プリプロセスのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCOT COBOL プログラムに組み込まれている EXEC CICS ステートメントの CICS 変換するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCPC C コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCPP C++ コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFCP1 SCM プリプロセッサー・ステートメント (-INC および ++INCLUDE) を使用した COBOL コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFDCL プログラムを TSO モードで実行するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFGO GO ステップのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFLNK C/C++、COBOL、PLI、および高水準アセンブラーの各プログラムをリンクするためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFMFS IMS MFS 画面を作成するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPLP PLI プログラムに埋め込まれた EXEC SQL ステートメントの DB2 プリプロセスのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPLT PLI プログラムに埋め込まれた EXEC CICS ステートメントの CICS 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPL1 PL/I コンパイル、統合 CICS 変換、および統合 DB2 変換を行うためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFPP1 SCM プリプロセッサー・ステートメント (-INC および ++INCLUDE) を含む PL/I コンパイルのためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFSP ストアード・プロシージャーを DB2 に登録するためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFSQL SQL を呼び出すためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFTSO 生成された DB2 コードを TSO モードで実行およびデバッグするためのサンプル・プロシージャー。
ELAXFUOP CICS または IMS サブシステムで実行するプログラムをビルドするときに、UOPT ステップを生成するためのサンプル・プロシージャー。

プロシージャーの名前とプロシージャー内のステップの名前は、Developer for z Systems クライアントに付属しているデフォルト・プロパティーに一致しています。 プロシージャーの名前またはプロシージャー内のステップの名前を変更する場合は、すべてのクライアント上の対応するプロパティー・ファイルを更新する必要があります。プロシージャー名とステップ名は変更しないでください。

サンプルのビルド・プロシージャー・メンバー FEL.#CUST.PROCLIB(ELAXF*) を、各メンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーします。各種製品ライブラリーに、表 9に示した正しい高位修飾子を指定します。

表 9. ELAXF* 高位修飾子チェックリスト
製品 デフォルト HLQ
Developer for z Systems FEK  
CICS CICSTS52.CICS  
DB2 DSNA11  
IMS IMS  
COBOL IGY.V5R2M0  
PL/I PLI.V4R2M0  
C/C++ CBC  
LE CEE  
システム LINKLIB SYS1  
システム MACLIB SYS1  
一部の ELAXF* プロシージャーは、 固定された低位修飾子を持たないデータ・セット名を参照します。その例の 1 つは DB2 実行ライブラリーです。これは 、DB2 管理者によってコンパイルされた DB2 ユーティリティー を保持します。 表 10 を使用して、デフォルトのデータ・セット名を ユーザーのサイトで使用されている名前にマップします。
表 10. ELAXF*. 完全修飾データ・セット・チェックリスト
製品 デフォルト DSN
Developer for z Systems - SQL サンプル FEL.#CUST.SQL  
DB2 実行 ライブラリー DSNA11.RUNLIB.LOAD  

ELAXF* プロシージャーを システム・プロシージャー・ライブラリーにコピーできない場合、JCLLIB カード (JOB カードの直後) をクライアントのジョブ・プロパティーに追加するように Developer for z Systems ユーザーに依頼します。

//MYJOB    JOB <job parameters>
//PROCS    JCLLIB ORDER=(FEL.#CUST.PROCLIB)

セキュリティー定義

Developer for z Systems のセキュリティー定義を作成するには、サンプルの FELRACF および AQERACF メンバーをカスタマイズして実行依頼します。このジョブを実行依頼するユーザーは、RACF SPECIAL などのセキュリティー管理者特権を持っている必要があります。

FELRACF および AQERACFFEL.#CUST.JCL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

以下にリストする Developer for z Systems のセキュリティー関連定義については、セキュリティー定義で詳しく説明します。 変更の始まり
  • セキュリティーの設定およびクラスをアクティブにする
  • セキュアな z/OS UNIX サーバーとしてデバッグ・マネージャーを定義する
  • 統合デバッガーへのアクセスの定義
  • データ・セット・プロファイルを定義する
変更の終わり

rdz.env、環境構成ファイル

変更の始まりz/OS Explorer RSE サーバー・プロセス (RSE デーモン、RSE スレッド・プール、および RSE サーバー) は、Developer for z Systems 環境変数を認識するために rdz.env 内の定義を使用します。変更の終わり

rdz.env/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

以下のサンプル rdz.env ファイルを参照してください (実際のシステム環境に合わせてカスタマイズできます)。 明示的に指定されないすべての変数のために、デフォルト値が用意されています。 ファイルの構文は標準的な z/OS UNIX シェル構文規則に従っています。 例えば、US コード・ページを使用する場合、コメントは番号記号 (#) で始まり、等号 (=) の前後のスペースはサポートされません。

注: 変更を有効にするには、z/OS Explorer RSED 開始タスクを再始動する必要があります。
図 2. rdz.env: 環境構成ファイル
#RDZ_HOME=/usr/lpp/ibm/rdz
#RDZ_HLQ=FEL

## debug
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddebug.miner.autoreconnect=0"
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddebug.miner.localhost=localhost"
##  C/C++
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dinclude.c=/etc/zexpl/include.conf"
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dinclude.cpp=/etc/zexpl/include.conf"
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DCPP_CLEANUP_INTERVAL=60000"

## remote index search
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DRIS_BUFFER=8"
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDISABLE_REMOTE_INDEX_SEARCH=true"

## system
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDISABLE_DELETE_IN_SUBPROJECT=true"

## zUnit unit test
#STEPLIB=$STEPLIB:$RDZ_HLQ.SFELLOAD
#STEPLIB=$STEPLIB:SYS1.CSSLIB:SYS1.SIXMLOD1

## RTC user build
#RDZ_UBLD_DD=$CGI_ISPCONF/ISPF.conf
#RDZ_UBLD_STEPLIB=$STEPLIB

## SCLM Developer Toolkit
#_SCLMDT_CONF_HOME=/var/rdz/sclmdt
#STEPLIB=$STEPLIB:$RDZ_HLQ.SFELAUTH:$RDZ_HLQ.SFELLOAD
#_SCLMDT_TRANTABLE=FEL.#CUST.LSTRANS.FILE
#ANT_HOME=/usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1

以下の定義はオプションです。省略した場合は、デフォルト値が使用されます。

変更の始まり
RDZ_HOME
Developer for z Systems ホーム・ディレクトリー。デフォルトは /usr/lpp/ibm/rdz です。コメントを外し、実際の Developer for z Systems インストール済み環境に合わせて変更してください。
RDZ_HLQ
Developer for z Systems をインストールするために使用する高位修飾子。デフォルトは FEK です。コメントを外し、Developer for z Systems データ・セットの場所に合わせて変更してください。
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddebug.miner.autoreconnect=0"
デバッグ・マネージャーに自動再接続します。デフォルトは 1 です。これは、デバッグ・マネージャー・サーバーとの接続が確立されなかったか、切断されたときに、デバッグ・マイナーがデバッグ・マネージャーへの再接続を 1 回試みることを意味します。 コメントを外して、異なる値を指定して、デバッグ・マイナーがデバッグ・マネージャーに接続しようとする頻度を制限します。
表 11. デバッグ・マネージャーへの自動再接続
debug.miner.autoreconnect 再接続動作
-1 再接続しない
0 (デフォルト) 成功するまで毎分再接続しようとする
1-86400 指定された回数まで再接続しようとする。最大値は 86400 であり、24 時間です。
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Ddebug.miner.localhost=localhost"
localhost の TCP/IP 定義の代替。 デバッグ・マイナーは、localhost の指定を使用してデバッグ・マネージャーに接続しようとします。localhost がローカル・ループバック・アドレス (IVPv4 の場合127.0.0.1、IPv6 の場合 ::1) に解決しない場合、これは失敗します。必要な場合は、コメントを外して、ローカル・ループバック・アドレスを指定します。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dinclude.c=/etc/zexpl/include.conf"
この変数は、C コードでのコンテンツ・アシスト用の強制インクルードのリストが入っている完全修飾された z/OS UNIX ファイルを指します。強制インクルードは、ファイルまたはメンバーがプリプロセッサー・ディレクティブを使用してソース・コードに組み込まれたかどうかに関係なく、コンテンツ・アシスト操作の実行時に構文解析されるファイルまたはディレクトリー、データ・セット、またはデータ・セット・メンバーで構成されます。構成ファイルの名前を指定するには、コメントを外してカスタマイズします。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -Dinclude.cpp=/etc/zexpl/include.conf"
この変数は、C++ コードでのコンテンツ・アシスト用の強制インクルードのリストが入っている完全修飾された z/OS UNIX ファイルを指します。強制インクルードは、ファイルまたはメンバーがプリプロセッサー・ディレクティブを使用してソース・コードに組み込まれたかどうかに関係なく、コンテンツ・アシスト操作の実行時に構文解析されるファイルまたはディレクトリー、データ・セット、またはデータ・セット・メンバーで構成されます。構成ファイルの名前を指定するには、コメントを外してカスタマイズします。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DCPP_CLEANUP_INTERVAL=60000"
未使用の C/C++ ヘッダー・ファイルのクリーンアップ間隔 (ミリ秒単位)。 デフォルトは 60000、つまり 1 分です。クリーンアップ間隔を変更するには、コメントを外してカスタマイズします。値 0 を指定すると、C/C++ ヘッダー・ファイルのキャッシュが行われないため、エディターでのリモート・コンテンツ・アシストのパフォーマンスが低下します。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DRIS_BUFFER=8"
リモート索引の作成時に使用されるバッファー・サイズ (M バイト単位)。 デフォルトは 8 MB です。バッファー・サイズを変更するには、コメントを外してカスタマイズします。有効な値は 1 から 2000 まで (両端の値を含む) の整数です。 バッファーを大きくすると索引作成時間が短縮されますが、スレッド・プールの Java ヒープがより多く使用されます。索引の作成が終了する前にバッファーがいっぱいになると、バッファーは索引に自動的にフラッシュされます。
_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDISABLE_REMOTE_INDEX_SEARCH=true"
クライアントのリモート索引検索メニュー項目を使用不可にします。デフォルトは false です。 ユーザーがホスト・システム・データ・セットのリモート索引を作成できないようにするには、コメントを外して true と指定します。
#_RSE_JAVAOPTS="$_RSE_JAVAOPTS -DDISABLE_DELETE_IN_SUBPROJECT=true"
z/OS サブプロジェクトのコンテキスト・メニューで「削除」メニュー項目を使用不可にします。デフォルトは false です。 ユーザーが z/OS サブプロジェクトのコンテキスト・メニューで「削除」メニュー項目を使用できないようにするには、コメントを外して true と指定します。
STEPLIB
LINKLIST/LPALIB でなく、MVS データ・セットにアクセスします。デフォルトは NONE です。
以下の 1 つ以上の STEPLIB ディレクティブのコメントを外してカスタマイズすることにより、前提条件のライブラリーを LINKLIST/LPALIB 内に保持せずに済ますことができます。 以下にリストしたライブラリーの詳しい使用方法については、PARMLIB の変更を参照してください。変更の始まり
# SCLM Developer Toolkit
STEPLIB=$STEPLIB:$RSE_HLQ.SFELAUTH:$RSE_HLQ.SFELLOAD
# zUnit, xUnit support for Enterprise COBOL and PL/I
STEPLIB=$STEPLIB:$RSE_HLQ.SFELLOAD:SYS1.CSSLIB:SYS1.SIXMLOD1
変更の終わり
注:
  • STEPLIB を z/OS UNIX で使用すると、パフォーマンスに悪い影響が出ます。
  • 1 つの STEPLIB ライブラリーに APF 許可を与える場合、他のすべての STEPLIB ライブラリーにも APF 許可を与える必要があります。 ライブラリーは、STEPLIB 内で許可のないライブラリーと混用した場合、APF 許可を失います。
  • LPA 配置用に設計されたライブラリーは、LINKLIST または STEPLIB によってアクセスされる場合に、追加のプログラム制御および APF 許可を必要とすることがあります。
  • サーバー JCL 内の STEPLIB DD ステートメントのコーディングでは、要求された STEPLIB 連結は設定されません。
RSE_UBLD_DD
TSO または ISPF コマンドを呼び出す Developer for z Systems クライアントから IBM Rational Team Concert™ ユーザー・ビルド用 JCL を生成する際に使われる DD ステートメントを指定します。 デフォルトで、Developer for z SystemsISPF.conf (rdz.env 内の CGI_ISPCONF によって参照される) の定義を使用します。指定されているファイルでコメントを外し、DD 定義を使用するように変更します。『ISPF.conf、ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ構成ファイル』で指定されている構文規則に従う必要があります。これは、オプションのディレクティブです。
RSE_UBLD_STEPLIB
TSO または ISPF コマンドを呼び出す Developer for z Systems クライアントから IBM Rational Team Concert ユーザー・ビルド用 JCL を生成する際に使われる STEPLIB ステートメントを指定します。 デフォルトでは、Developer for z Systemsrdz.env 内の STEPLIB 定義を使用します。コメントを外して、指定されている STEPLIB 定義を使用するように変更します。 これは、オプションのディレクティブです。
_SCLMDT_CONF_HOME
変更の始まりSCLM Developer Toolkit 基本構成ディレクトリー。デフォルトは /var/rdz/sclmdt です。SCLMDT が SCLM プロジェクト情報を保管するために使用する CONFIG ディレクトリーのロケーションに合わせて変更してください。このディレクティブは、SCLMDT を使用する場合にのみ使用されます。
注: SCLMDT_CNF_HOME に指定したパスには、SCLMDT によって /CONFIG/CONFIG/PROJECT が追加されます。手動では追加しないでください。
変更の終わり
STEPLIB
STEPLIB については、以前に、必要な定義のセクションで説明しました。
_SCLMDT_TRANTABLE
変更の始まりロング/ショート・ネーム変換 VSAM の名前。デフォルトは FEL.#CUST.LSTRANS.FILE です。コメントを外し、ISP.SISPSAMP(FLM02LST) SCLM サンプル・ジョブで使用される名前に合わせて変更してください。このディレクティブは、SCLM Developer Toolkit でロング/ショート・ネーム変換を使用する場合にのみ使用されます。変更の終わり
ANT_HOME
変更の始まりAnt インストールのホーム・ディレクトリー。デフォルトは /usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1 です。使用する Ant インストールに合わせて変更してください。このディレクティブは、SCLM Developer Toolkit で Java EE ビルド・サポートを使用する場合にのみ使用されます。変更の終わり
変更の終わり

特定のコンポーネント

Developer for z Systems は、関係のないさまざまな機能で構成されており、機能ごとに独自のカスタマイズ・タスクがあります。 求めるサービスを構成するには、該当するセクションの説明に従ってください。

Developer for z Systems 構成ファイルへのカスタマイズ変更の始まり変更の終わり

インストール検査

変更の始まりさまざまなインストール検査プログラム (IVP) についての詳細は、インストール検査に記載されています。変更の終わり

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA)

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA) は、Repository Access Manager (RAM) 向けのサーバー・プラットフォームです。RAM は、z/OS ベースの Software Configuration Manager (SCM) 用のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) です。SCM 機能を RAM に内包することにより、サポートされる SCM にクライアントがアクセスするときに、単一の API が使用できるようになります。

Developer for z Systems は事前に組み込まれた複数の RAM と、ユーザーが独自の RAM を作成するためのソース・コード・サンプルを提供しています。

ホスト・システム・ベースの SCM は、サービスにアクセスするために単一ユーザーのアドレス・スペースを必要とします。つまり、CARMA は、ユーザーごとに CARMA サーバーを 1 つ始動する必要があります。複数のユーザーをサポートする単一のサーバーを作成することはできません。

要件およびチェックリスト

このカスタマイズ・タスクを完了するには、セキュリティー管理者および TCP/IP 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • (オプション) 内部通信用の TCP/IP ポート範囲
  • (オプション) 開発者に CARMA VSAM ファイルの更新機能の使用を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) ユーザーに CRA* ジョブの実行依頼を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) LPA 更新
ご使用のサイトで CARMA の使用を開始するには、以下のタスクを実行してください。特に断りがない限り、すべてのタスクは必須です。
  1. CARMA を始動する方式を選択し、どの RAM をアクティブにするかを選択します。 事前構成のセットアップとして、RAM とサーバー始動方式のいくつかの組み合わせが可能です。 詳細については、サーバー始動方式とアクティブ RAM の選択を参照してください。
  2. CARMA VSAM データ・セットを作成します。詳細については、CARMA VSAM データ・セットCARMA Repository Access Manager (RAM) を参照してください。
  3. CARMA とインターフェースするための RSE 構成ファイルの初期カスタマイズ。完全なカスタマイズは、CARMA を始動するために選択した方式によって異なります。詳細については、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースを参照してください。
  4. 選択した CARMA 始動方式と選択した RAM に応じて、関連する構成ファイルに必要なカスタマイズを行います。 詳細については、以下を参照してください。
  5. オプションとして、CA Endevor® SCM 固有の構成メンバーをカスタマイズします。詳細については、CRACFG、CRASCL、CRASHOW、および CRATMAP、CA Endevor® SCM RAM 構成ファイルおよび CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション を参照してください。
  6. オプションで、データ・セット割り振り exec を更新します。詳細については、CRANDVRA、CA Endevor® SCM RAM 初期割り振り execCRAALLOC、カスタム RAM 割り振り exec、および (オプション) カスタム割り振り exec を参照してください。
  7. オプションで、始動ユーザー出口を作成します。詳細については、(オプション) CARMA ユーザー出口を参照してください。
  8. オプションとして、IRXJCL に代わる CRAXJCL を作成します。詳細については、(オプション) IRXJCL と CRAXJCLを参照してください。
注: この章で参照するサンプルのメンバーは FEL.#CUST.* および /etc/zexpl の中に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

サーバー始動方式とアクティブ RAM の選択

Developer for z Systems は CARMA サーバーを始動する複数の方式をサポートしています。Developer for z Systems も複数の Repository Access Manager (RAM) を備えています。 これらは、実動 RAM とサンプル RAM という 2 つのグループに分けられます。ここでは、RAM とサーバー始動方式に考えられるいくつかの組み合わせを説明します。 説明される構成シナリオは、それぞれ事前構成済みのセットアップとして使用できます。

CARMA サーバーの始動

Developer for z Systems は CARMA サーバーを始動する複数の方式をサポートしています。それぞれの方式には利点と欠点があります。

CRASTART

「CRASTART」方式は、CARMA サーバーを RSE 内のサブタスクとして始動します。この方式では、CARMA サーバーを始動するために必要なデータ・セット割り振りとプログラム呼び出しを別個の構成ファイルで定義し、その構成ファイルを使用するので、非常に柔軟なセットアップが可能です。この方式では最良のパフォーマンスが得られ、使用するリソースも最少で済みますが、CRASTART モジュールを LPA 内に配置する必要があります。

バッチ実行依頼

「バッチ実行依頼」方式は、ジョブを実行依頼することによって CARMA サーバーを始動します。これが、提供されたサンプル構成ファイルで使用されるデフォルトの方式です。この方式の利点は、ジョブ出力内で CARMA ログに簡単にアクセスできることです。また、開発者自身が保守する開発者ごとのカスタム・サーバー JCL を使用できます。ただし、この方式では、CARMA サーバーを始動する開発者ごとに JES イニシエーターが 1 つ使用されます。

実動 RAM

実動タイプの RAM はすべての機能が使用できる事前組み込み型の RAM で、実稼働環境で SCM にアクセスするために使用できます。

CA Endevor® SCM RAM

変更の始まりIBM Rational Developer for z Systems Interface for CA Endevor® Software Configuration Manager は、Developer for z Systems クライアントが CA Endevor® SCM に直接アクセスできるようにします。変更の終わり

CA Endevor® SCM パッケージ RAM

CA Endevor® SCM パッケージ RAM は、Developer for z Systems クライアントが CA Endevor® SCM パッケージに直接アクセスできるようにします。

サンプル RAM

サンプルの RAM は CARMA 環境の構成をテストする目的で、また、独自の RAM を開発するための例として提供されています。ソース・コードが組み込まれています。

重要: 提供されているサンプルの RAM を実稼働環境で使用しないでください。

PDS RAM

PDS RAM は、「リモート・システム」ビューの「MVS ファイル」->「ユーザー・データ・セット」と同様のデータ・セット・リストを提供します。

スケルトン RAM

スケルトン RAM は、ユーザーが独自の RAM を開発する際の開始点として使用できる機能フレームワークを提供します。

SCLM RAM

SCLM RAM は、ISPF の Software Configuration Manager である SCLM への基本的な入り口となります。SCLM RAM は、デフォルトでは使用可能に設定されていません。

事前構成済みの RAM とサーバー始動の組み合わせ

事前構成のセットアップとして、RAM とサーバー始動方式のいくつかの組み合わせが可能です。 ご使用の環境に適合させるため、リストされたシナリオで必要なカスタマイズは、マイナーなもののみです。

シナリオごとのさまざまなステップについて詳しくは、CARMA 構成詳細を参照してください。

RAM を任意の CARMA セットアップに追加することは、現時点でも今後の時点でも可能です。 既存のセットアップへの RAM の追加の詳細については、(オプション) 複数の RAM のサポートを参照してください。

CA Endevor® SCM RAM による CRASTART

このシナリオの記載内容は、以下の指定で CARMA をセットアップする方法を説明したものです。
  • サーバー始動: CRASTART 方式。この方式では、CRASTART が LPA 内にある必要があります。
  • RAM: CA Endevor® SCM RAM。

指定が異なる他のシナリオのいずれかを使用する場合、このカスタマイズ・ステップは省略できます。

CARMA VSAM データ・セットの作成

CARMA 関連の VSAM データ・セットを定義し、それらのデータ・セットにデータを設定するには、以下の JCL ジョブをカスタマイズして実行依頼します。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。既存の VSAM データ・セットは置き換えられます。

このステップの詳細については、CARMA VSAM データ・セットを参照してください。

  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VCAD)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VCAS)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VMSG)

CRASRV.properties のカスタマイズ

RSE サーバーは、/etc/zexpl/CRASRV.properties 内の設定を使用して CARMA サーバーの始動および接続を行います。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動してください。

デフォルトのファイル・ロケーションを使用する場合、必要な変更は、clist.dsname ディレクティブの値を *CRASTART に変更すること、および crastart.configuration.file の値を crastart.endevor.conf に変更することのみです。各種ディレクティブの詳細については、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースを参照してください。

図 3. CRASRV.properties: CA Endevor® SCM RAM による CRASTART
clist.dsname=*CRASTART
crastart.configuration.file=crastart.endevor.conf

crastart.endevor.conf のカスタマイズ

CRASTART は、/etc/zexpl/crastart.endevor.conf の定義を使用して CARMA サーバーを始動するのに有効な TSO/ISPF 環境を作成します。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。

カスタマイズの手順については、ファイル内のドキュメンテーションを参照してください。CRASTART 始動方式の詳細については、crastart*.conf、CRASTART サーバーの始動を参照してください。

注: ページ幅の制約上、サンプルのいくつかの行は次の行に折り返されています。インデントで始まる行はすべて、前の行の終わりに追加しなければなりません。
図 4. crastart.endevor.conf: CA Endevor® SCM RAM による CRASTART
* DD used by RAM
TYPEMAP = FEL.#CUST.PARMLIB(CRATMAP)
SHOWVIEW= FEL.#CUST.PARMLIB(CRASHOW)
CRACFG  = FEL.#CUST.PARMLIB(CRACFG)
* uncomment CRABCFG and CRABSKEL to use batch actions
*CRABCFG = FEL.#CUST.PARMLIB(CRABCFG)
*CRABSKEL= FEL.#CUST.CNTL
* uncomment and provide correct DSN to use Package Ship
*APIHJC  = #shiphjc 
CONLIB  = CA.NDVR.CSIQLOAD                                  
-COMMAND=ALLOC FI(JCLOUT)   SYSOUT(A) WRITER(INTRDR) RECFM(F) LRECL(80) 
  BLKSIZE(80)
-COMMAND=ALLOC FI(EXT1ELM)  NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(V,B) LRECL(4096) 
  BLKSIZE(27998) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(EXT2ELM)  NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(V,B) LRECL(4096) 
  BLKSIZE(27998) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(EXT1DEP)  NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(V,B) LRECL(4096) 
  BLKSIZE(27998) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
C1EXMSGS= SYSOUT(H)
C1MSGS1 = SYSOUT(H)
MSG3FILE= DUMMY

* DD used by CARMA server (CRASERV)
* pay attention to APF authorizations when using TASKLIB
TASKLIB = FEL.SFELLOAD,CA.NDVR.CSIQAUTH,CA.NDVR.CSIQAUTU
CRADEF  = FEL.#CUST.CRADEF
CRAMSG  = FEL.#CUST.CRAMSG
CRASTRS = FEL.#CUST.CRASTRS
CARMALOG= SYSOUT(H)
SYSPRINT= SYSOUT(H)

* DD used by ISPF (via NDVRC1)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL0) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL1) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPPROF) NEW DELETE DSORG(PO) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA) DIR(5)
ISPTABL = -ISPPROF
ISPTLIB = -ISPPROF,ISP.SISPTENU
ISPMLIB = ISP.SISPMENU
ISPPLIB = ISP.SISPPENU
ISPSLIB = ISP.SISPSENU

* DD used by TSO (IKJEFT01)
SYSPROC = FEL.SFELPROC                                       * CRANDVRA
SYSTSIN = DUMMY
SYSTSPRT= SYSOUT(H)

PROGRAM=IKJEFT01 %CRANDVRA NDVRC1 PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1.
   &CRAPRM2. &CRAPRM3. &CRAPRM4. &CRAPRM5. &CRAPRM6. &CRAPRM7.
   &CRAPRM8. )

(オプション) 追加の CA Endevor® SCM RAM のカスタマイズ

CA Endevor® SCM RAM には、必要に応じてカスタマイズが可能な追加のコンポーネントがあります。

サンプル RAM による CRASTART

このシナリオの記載内容は、以下の指定で CARMA をセットアップする方法を説明したものです。
  • サーバー始動: CRASTART 方式。この方式では、CRASTART が LPA 内にある必要があります。
  • RAM: サンプル RAM (実動環境で使用するためのものではありません)

異なる指定で他のシナリオのいずれかを使用したい場合は、このカスタマイズ・ステップを迂回できます。

CARMA VSAM データ・セットの作成

以下の JCL ジョブをカスタマイズして実行依頼し、 CARMA 関連の VSAM データ・セットを定義して取り込みます。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。既存の VSAM データ・セットは置き換えられます。

このステップの詳細については、CARMA VSAM データ・セットおよびCARMA Repository Access Manager (RAM)を参照してください。

CARMA

  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VDEF)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VMSG)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VSTR)

サンプル RAM

  • FEL.#CUST.JCL(CRA#VPDS)

CRASRV.properties のカスタマイズ

RSE サーバーは、/etc/zexpl/CRASRV.properties 内の設定を使用して CARMA サーバーの始動および接続を行います。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動する必要があります。

デフォルトのファイル・ロケーションを使用する場合、 必要な変更は、clist.dsname ディレクティブの値を *CRASTART に変更することのみです。 各種ディレクティブの詳細については、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースを参照してください。

図 5. CRASRV.properties: サンプル RAM による CRASTART
clist.dsname=*CRASTART
crastart.configuration.file=crastart.conf

crastart.conf のカスタマイズ

CRASTART は、/etc/zexpl/crastart.conf の定義を使用して、 CARMA サーバーを始動するのに有効な TSO/ISPF 環境を作成します。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。

カスタマイズの手順については、ファイル内のドキュメンテーションを参照してください。CRASTART 始動方式の詳細については、crastart*.conf、CRASTART サーバーの始動を参照してください。

図 6. crastart.conf: サンプル RAM による CRASTART
* DD used by RAM
CRARAM1 = FEL.#CUST.CRARAM1                                * PDS RAM
* DD used by CARMA server (CRASERV)
TASKLIB = FEL.SFELLOAD
CRADEF  = FEL.#CUST.CRADEF
CRAMSG  = FEL.#CUST.CRAMSG
CRASTRS = FEL.#CUST.CRASTRS
CARMALOG= SYSOUT(H)
SYSPRINT= SYSOUT(H)

* DD used by ISPF (ISPSTART)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL0) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL1) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPPROF) NEW DELETE DSORG(PO) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA) DIR(5)
ISPTABL = -ISPPROF
ISPTLIB = -ISPPROF,ISP.SISPTENU
ISPMLIB = ISP.SISPMENU
ISPPLIB = ISP.SISPPENU
ISPSLIB = ISP.SISPSENU

* DD used by TSO (IKJEFT01)
SYSPROC = #hlq.SFELPROC                                   * CRAALLOC
SYSTSIN = DUMMY
SYSTSPRT= SYSOUT(H)

PROGRAM=IKJEFT01 %CRAALLOC ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1.
   &CRAPRM2. &CRAPRM3. &CRAPRM4. &CRAPRM5. &CRAPRM6. &CRAPRM7.
   &CRAPRM8. )
注: ページ幅の制約上、サンプルのいくつかの行は次の行に折り返されています。 インデントで始まる行はすべて、前の行の終わりに追加しなければなりません。

(オプション) 追加のカスタム RAM のカスタマイズ

カスタム RAM には、必要に応じてカスタマイズが可能な追加のコンポーネントがあります。

CA Endevor® SCM RAM によるバッチ実行依頼

このシナリオの記載内容は、以下の指定で CARMA をセットアップする方法を説明したものです。
  • サーバー始動: バッチ実行依頼方式。この方式には JES イニシエーターが必要です。
  • RAM: CA Endevor® SCM RAM。

指定が異なる他のシナリオのいずれかを使用する場合、このカスタマイズ・ステップは省略できます。

CARMA VSAM データ・セットの作成

以下の JCL をカスタマイズして実行依頼し、CARMA 関連の VSAM データ・セットを定義して取り込みます。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。既存の VSAM データ・セットは置き換えられます。

このステップの詳細については、CARMA VSAM データ・セットを参照してください。

  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VCAD)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VCAS)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VMSG)

CRASRV.properties のカスタマイズ

RSE サーバーは、/etc/zexpl/CRASRV.properties 内の設定を使用して CARMA サーバーの始動および接続を行います。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動する必要があります。

デフォルトのファイル・ロケーションを使用する場合、必要な変更は、clist.dsname ディレクティブの値を FEL.#CUST.CNTL(CRASUBCA) に変更することのみです。各種ディレクティブの詳細については、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースを参照してください。

図 7. CRASRV.properties - CA Endevor® SCM RAM によるバッチ実行依頼
clist.dsname='FEL.#CUST.CNTL(CRASUBCA)'

CRASUBCA のカスタマイズ

FEL.#CUST.CNTL(CRASUBCA) CLIST と組み込み JCL が CARMA サーバーに実行依頼します。変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。

カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。バッチ実行依頼始動方式の詳細については、CRASUB*、バッチ実行依頼サーバー始動を参照してください。

図 8. CRASUBCA: CA Endevor® SCM RAM によるバッチ実行依頼
PROC 8 CRAPRM1 CRAPRM2 CRAPRM3 CRAPRM4 CRAPRM5 CRAPRM6 CRAPRM7 CRAPRM8
SUBMIT * END($$)
//CRA&PORT JOB CLASS=A,MSGCLASS=A,MSGLEVEL=(1,1) 
//*
//RUN      EXEC PGM=IKJEFT01,DYNAMNBR=125,REGION=0M,TIME=NOLIMIT 
//* 
//* DD used by RAM
//TYPEMAP  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.PARMLIB(CRATMAP)
//SHOWVIEW DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.PARMLIB(CRASHOW)
//CRACFG   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.PARMLIB(CRACFG)
//* uncomment CRABCFG and CRABSKEL to use batch actions
//*CRABCFG  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.PARMLIB(CRABCFG)
//*CRABSKEL DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CNTL
//* uncomment and provide correct DSN to use Package Ship
//*APIHJC  DD DISP=SHR,DSN=#shiphjc 
//CONLIB   DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQLOAD
//JCLOUT   DD SYSOUT=(A,INTRDR),DCB=(LRECL=80,RECFM=F,BLKSIZE=80)
//EXT1ELM  DD DISP=(NEW,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            RECFM=VB,LRECL=4096,BLKSIZE=27998,SPACE=(TRK,(5,5))
//EXT2ELM  DD DISP=(NEW,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            RECFM=VB,LRECL=4096,BLKSIZE=27998,SPACE=(TRK,(5,5))
//EXT1DEP  DD DISP=(NEW,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            RECFM=VB,LRECL=4096,BLKSIZE=27998,SPACE=(TRK,(5,5))
//C1MSGS1  DD SYSOUT(H)
//C1EXMSGS DD SYSOUT(H)
//MSG3FILE DD DUMMY
//*
//* DD used by CARMA server (CRASERV)
//* pay attention to APF authorizations when using STEPLIB
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=FEL.SFELLOAD
//         DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQAUTH
//         DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQAUTU
//CRADEF   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRADEF
//CRAMSG   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRAMSG
//CRASTRS  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRASTRS
//CARMALOG DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//*
//* DD used by ISPF (via NDVRC1)
//ISPPROF  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(1,1,5))
//ISPCTL0  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPCTL1  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPMLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPMENU
//ISPPLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPPENU
//ISPSLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPSENU
//ISPTLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPTENU
//*
//* DD used by TSO (IKJEFT01)
//SYSPROC  DD DISP=SHR,DSN=FEL.SFELPROC                      * CRANDVRA
//SYSTSPRT DD SYSOUT=*
//SYSTSIN  DD *
%CRANDVRA NDVRC1 PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1 &CRAPRM2 &STR(+)
&CRAPRM3 &STR(+)
&CRAPRM4 &STR(+)
&CRAPRM5 &STR(+)
&CRAPRM6 &STR(+)
&CRAPRM7 &STR(+)
&CRAPRM8 &STR(+) )
$$
EXIT CODE(0)

(オプション) 追加の CA Endevor® SCM RAM のカスタマイズ

CA Endevor® SCM RAM には、必要に応じてカスタマイズが可能な追加のコンポーネントがあります。
  • 変更の始まりCARMA 始動処理にはオプションのユーザー出口があります。詳しくは、(オプション) CARMA ユーザー出口を参照してください。変更の終わり
  • CA Endevor® SCM RAM には、FEL.#CUST.PARMLIB(CRACFG)FEL.#CUST.PARMLIB(CRASHOW) および FEL.#CUST.PARMLIB(CRATMAP) という、カスタマイズ可能な複数の構成ファイルがあります。詳しくは、CRACFG、CRASCL、CRASHOW、および CRATMAP、CA Endevor® SCM RAM 構成ファイルを参照してください。
  • CA Endevor® SCM RAM には割り振り exec FEL.SFELPROC(CRANDVRA) があり、これもカスタマイズできます。詳しくは、CRANDVRA、CA Endevor® SCM RAM 初期割り振り execを参照してください。
  • CA Endevor® SCM RAM は、バッチ・モードでの CA Endevor® SCM アクションの実行を サポートしています。バッチ・アクションには構成ファイル FEL.#CUST.PARMLIB(CRABCFG)、スケルトン JCL の FEL.#CUST.CNTL(CRABATCA)、およびオプションのデフォルト・ジョブ・カード FEL.#CUST.CNTL(CRABJOBC) が必要で、これらはカスタマイズする必要があります。詳しくは 、CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクションを参照してください。

サンプル RAM によるバッチ実行依頼

このシナリオの記載内容は、以下の指定で CARMA をセットアップする方法を説明したものです。
  • サーバー始動: バッチ実行依頼方式 (JES イニシエーターが必要)
  • RAM: サンプル RAM (実動環境で使用するためのものではありません)

指定が異なる他のシナリオのいずれかを使用する場合、このカスタマイズ・ステップは省略できます。

VSAM データ・セットの作成

以下の JCL ジョブをカスタマイズして実行依頼し、 CARMA 関連の VSAM データ・セットを定義して取り込みます。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。既存の VSAM データ・セットは置き換えられます。

このステップの詳細については、CARMA VSAM データ・セットおよびCARMA Repository Access Manager (RAM)を参照してください。

CARMA

  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VDEF)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VMSG)
  • FEL.#CUST.JCL(CRA$VSTR)

サンプル RAM

  • FEL.#CUST.JCL(CRA#VPDS)

CRASRV.properties のカスタマイズ

RSE サーバーは、/etc/zexpl/CRASRV.properties 内の設定を使用して CARMA サーバーの始動および接続を行います。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動する必要があります。

変更の始まりデフォルトのファイル・ロケーションを使用する場合、必要な変更は、clist.dsname ディレクティブの値を FEL.#CUST.CNTL(CRASUBMT) に変更することのみです。各種ディレクティブの詳細については、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースを参照してください。変更の終わり

図 9. CRASRV.properties: サンプル RAM によるバッチ実行依頼
clist.dsname='FEL.#CUST.CNTL(CRASUBMT)'

CRASUBMT のカスタマイズ

FEL.#CUST.CNTL(CRASUBMT) CLIST と組み込み JCL が CARMA サーバーに実行依頼します。変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。

カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。バッチ実行依頼始動方式の詳細については、CRASUB*、バッチ実行依頼サーバー始動を参照してください。

図 10. CRASUBMT: サンプル RAM によるバッチ実行依頼
PROC 8 CRAPRM1 CRAPRM2 CRAPRM3 CRAPRM4 CRAPRM5 CRAPRM6 CRAPRM7 CRAPRM8
SUBMIT * END($$)
//CRA&PORT JOB CLASS=A,MSGCLASS=A,MSGLEVEL=(1,1)
//* 
//RUN      EXEC PGM=IKJEFT01,DYNAMNBR=125,REGION=0M,TIME=NOLIMIT 
//* 
//* DD used by RAM 
//CRARAM1  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRARAM1            * PDS RAM
//*
//* DD used by CARMA server (CRASERV) 
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=FEL.SFELLOAD 
//CRADEF   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRADEF 
//CRAMSG   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRAMSG 
//CRASTRS  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRASTRS 
//CARMALOG DD SYSOUT=* 
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//* 
//* DD used by ISPF (ISPSTART) 
//ISPPROF  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(1,1,5))
//ISPCTL0  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPCTL1  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPMLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPMENU 
//ISPPLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPPENU 
//ISPSLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPSENU 
//ISPTLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPTENU 
//* 
//* DD used by TSO (IKJEFT01) 
//SYSPROC  DD DISP=SHR,DSN=#hlq.SFELPROC                * CRAALLOC
//SYSTSPRT DD SYSOUT=* 
//SYSTSIN  DD *
%CRAALLOC ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1 &CRAPRM2 &STR(+)
&CRAPRM3 &STR(+) 
&CRAPRM4 &STR(+) 
&CRAPRM5 &STR(+) 
&CRAPRM6 &STR(+) 
&CRAPRM7 &STR(+) 
&CRAPRM8 &STR(+) 
)
$$ 
EXIT CODE(0)

(オプション) 追加のカスタム RAM のカスタマイズ

カスタム RAM には、必要に応じてカスタマイズが可能な追加のコンポーネントがあります。

CARMA 構成詳細

本書に記載のさまざまな構成シナリオでは、多数の CARMA 構成ファイルを共有しています。これら構成ファイルの詳細をここに記載しますが、これらは、さまざまなシナリオ内部から参照されています。

CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェース

CARMA サーバーは、ホスト・システムを使用して 1 つ以上の Software Configuration Manager (SCM) にアクセスする他の製品のために標準 API を提供します。しかし、クライアント・コンピューターと直接通信するための方式は提供しません。このような通信については、RSE サーバーなどの他の製品に依存しています。 RSE サーバーは、CRASRV.properties 内の設定を使用して CARMA サーバーの始動および接続を行います。

CRASRV.properties/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。
注: 変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動する必要があります。
図 11. CRASRV.properties - CARMA 構成ファイル変更の始まり
# CRASRV.properties - CARMA configuration options
#
clist.dsname=''
crastart.configuration.file=crastart.conf
#port.start=0
#port.range=100
#user.exit='FEL.SFELSAMP(CRAEXIT)'
#startup.script.name=carma.startup.rex
#crastart.stub=CRASTART
#crastart.syslog=Partial
#crastart.timeout=420
#crastart.steplib=FEL.SFELLPA
#crastart.tasklib=TASKLIB
変更の終わり
clist.dsname
CARMA サーバーの始動方式を定義します。各種始動方式の詳細については、サーバー始動方式とアクティブ RAM の選択を参照してください。
  • *CRASTART は、CRASTART を使用して、CARMA サーバーを RSE 内のサブタスクとして始動するよう指示します。*CRASTART を指定する場合は、crastart.* ディレクティブも指定する必要があります。指定しない場合、デフォルト値が使用されます。
  • *ISPF は、ISPF の TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイを使用して CARMA サーバーを始動するよう指示します。この始動方式は推奨されなくなりました。
  • それ以外のすべての値は、TSO のような命名規則を使用して、CRASUBMT CLIST のロケーションを定義します。単一引用符 (') を付けた場合、そのデータ・セット名は絶対参照となり、単一引用符 (') を付けなかった場合、そのデータ・セット名には TSO 接頭部ではなく、クライアントのユーザー ID が接頭部として付加されます。後者の場合は、すべての CARMA ユーザーが独自の CRASUBMT CLIST を保守する必要があります。

デフォルトは、CARMA が構成されていないことを示すヌル・ストリングです。

crastart.configuration.file
CRASTART 構成ファイルの名前を指定します。デフォルトは crastart.conf です。このファイルは、CARMA サーバーを始動するために必要なデータ・セット割り振りとプログラム呼び出しを指定します。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。ファイル名はいくつかの方法で指定できます。
  • ヌル・ストリング。これは変数が指定されていないことを意味します。デフォルト値が使用されます。
  • ファイル名のみ。これがデフォルトの方式です。CARMA は、構成ディレクトリー (デフォルトでは /etc/zexpl) を検索してファイルを見付けます。
  • 相対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まらないもの)。 CARMA が構成ディレクトリー (デフォルトでは /etc/zexpl/) を提供されたパスに追加して絶対パスにします。
  • 絶対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まるもの)。CARMA は、指定されたファイル・ロケーションを使用します。
#port.start
port.start の値が 0 (ゼロ) である場合、CARMA は、CARMA と RSE サーバーの間の通信に一時ポートを使用します。このシナリオでは、TCP/IP はランダムな空きポート番号を割り当てます。port.start の値がゼロ以外の場合、その値は、CARMA と RSE サーバーの間の通信に使用されるポート範囲の開始点として解釈されます。この場合、port.range 変数も定義する必要があります。デフォルトのポートは 0 です。 ポート範囲の開始を指定するには、コメントを外してカスタマイズします。 このポート上の通信は、ご使用のホスト・システムだけに限定されます。
注: ポートを選択する前に、NETSTAT コマンドおよび NETSTAT PORTL コマンドを使用して、そのポートがシステム上で使用可能であることを確認してください。詳しくは、「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『予約済み TCP/IP ポート』を参照してください。
#port.range
port.start がゼロ以外の場合に CARMA 通信に使用される、port.start から始まるポートの範囲。デフォルトは 100 です。 ポート範囲のサイズを指定するには、コメントを外してカスタマイズします。例えば、port.start が 5227 で、port.range が 100 の場合、CARMA はポート 5227 から 5326 (両端の値を含む) までを使用できます。各 CARMA 接続でポートが排他的に使用されるため、ポート範囲を指定することで同時 CARMA セッションの最大数が制限されます。
#user.exit
CARMA 始動時に実行されるユーザー指定コードを定義します。 コメントを外し、実行するコードのデータ・セット名を指定します。

引用符 (') を付けた場合、そのデータ・セット名は絶対参照となり、引用符 (') を付けなかった場合、そのデータ・セット名には TSO 接頭部ではなく、クライアント・ユーザー ID が接頭部として付加されます。後者の場合は、すべての CARMA ユーザーが独自の出口コードを保守する必要があります。

FEL.SFELSAMP(CRAEXIT) というサンプルのユーザー出口が提供されています。 このサンプルでは、ユーザー出口に渡される始動引数について説明しています。詳しくは、(オプション) CARMA ユーザー出口を参照してください。

startup.script.name
CARMA 始動スクリプトを定義します。デフォルトは carma.startup.rex です。 この REXX exec は CARMA サーバーの始動をトリガーします。ファイル名はいくつかの方法で指定できます。
  • ヌル・ストリング。これは変数が指定されていないことを意味します。この場合、デフォルト値が使用されます。
  • ファイル名のみ。これがデフォルトの方式です。CARMA は、PATH 環境変数内のディレクトリーを検索してファイルを見付けます。Developer for z Systems 実行可能ファイルを保持しているディレクトリー (デフォルトでは /usr/lpp/ibm/rdz/bin) は自動的に PATH 環境変数に追加されます。
  • 相対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まらないもの)。 CARMA が構成ディレクトリー (デフォルトでは /etc/zexpl/) を提供されたパスに追加して絶対パスにします。
  • 絶対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まるもの)。CARMA は、指定されたファイル・ロケーションを使用します。
#crastart.stub
CRASTART を呼び出すための z/OS UNIX スタブ。デフォルトは CRASTART です。このスタブは、MVS ベースの CRASTART ロード・モジュールを z/OS UNIX プロセスから使用できるようにします。特定のパスを指定するには、コメントを外してカスタマイズします。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。ファイル名はいくつかの方法で指定できます。
  • ヌル・ストリング。これは変数が指定されていないことを意味します。デフォルト値が使用されます。
  • ファイル名のみ。これがデフォルトの方式です。CARMA は、PATH 環境変数内のディレクトリーを検索してファイルを見付けます。Developer for z Systems 実行可能ファイルを保持しているディレクトリー (デフォルトでは /usr/lpp/ibm/rdz/bin) は自動的に PATH 環境変数に追加されます。
  • 相対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まらないもの)。 CARMA が構成ディレクトリー (デフォルトでは /etc/zexpl/) を提供されたパスに追加して絶対パスにします。
  • 絶対パス (ディレクトリーやファイル名などで先頭がスラッシュ (/) から始まるもの)。CARMA は、指定されたファイル・ロケーションを使用します。
#crastart.syslog
CRASTART で CARMA サーバーを始動するときに、どれくらいの量の情報をシステム・ログに書き込むかを指定します。デフォルトは Partial です。有効な値を以下の表に示します。
A (All) すべてのトレース情報を SYSLOG に出力します。
P (Partial) 接続、切断、およびエラー情報のみを SYSLOG に出力します。
それ以外のすべて エラー条件のみを SYSLOG に出力します。

システム・ログ・メッセージに必要な詳細レベルを指定するには、コメントを外してカスタマイズします。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。

#crastart.timeout
アクティビティーがないために CARMA サーバーが終了するまでの時間の長さ (秒単位)。デフォルトは 420 (7 分) です。必要なタイムアウト値を指定するには、コメントを外してカスタマイズします。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。
注: SMFPRMxx parmlib メンバー内の JWT パラメーターの設定が CRASRV.propertiescrastart.timeout 値より小さい場合は、モジュール CRASERV のシステム異常終了 522 が発生します。 このオカレンスによって、CARMA の操作が影響を受けることはありません。必要であれば、サーバーが自動的に再始動されるためです。
#crastart.steplib
rdz.env 内の STEPLIB ディレクティブを通じてアクセスする場合の CRASTART モジュールのロケーション。デフォルトは FEL.SFELLPA です。CRASTART モジュールを LPA および LINKLIST のいずれにも含めることができない場合は、このディレクティブのコメントを外してカスタマイズします。CRASTART モジュールが LPA 内にない場合は、プログラム制御および APF の問題が起きる可能性があります。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。
#crastart.tasklib
crastart.conf 内の TASKLIB DD 名の代替名。 デフォルトは TASKLIB です。使用している SCM または RAM にとって DD 名 TASKLIB が特殊な意味を持ち、STEPLIB の代わりとして使用できない場合は、このディレクティブのコメントを外してカスタマイズします。このディレクティブは、clist.dsname ディレクティブの値が *CRASTART である場合にのみ使用されます。

crastart*.conf、CRASTART サーバーの始動

RSE は CRASTART ロード・モジュールを始動します。このモジュールは crastart*.conf の定義を使用して、TSO バッチ・コマンドおよび ISPF バッチ・コマンドを実行するための有効な環境を作成します。Rational Developer for z Systems は、その環境を使用して CARMA サーバー CRASERV を実行します。

crastart*.conf/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、ジョブ FEL.SFELSAMP(FELSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

注: 変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。
Developer for z Systems は、複数の crastart*.conf 構成ファイルを提供しています。 これらサンプル・ファイルはそれぞれ、特定のカスタマイズ・シナリオ用に事前構成されています。
  • crastart.endevor.conf は、 CA Endevor® SCM RAM による CRASTART の始動用に構成されています。
  • crastart.conf は、サンプル RAM による CRASTART の始動用に構成されています。
crastart*.conf ファイルの機能は、概念上は JCL ジョブ・ストリームに似ていますが、動作はもっと限定的です。
  • 以下のサンプルに、有効な行形式を示します。
    • * comment
    • ddname=dsn1,dsn2,dsn3 * comment
    • ddname=SYSOUT(c) * comment
    • ddname=DUMMY * comment
    • -COMMAND=<any bpxwdyn command> * comment
    • PROGRAM = progname parms * comment
    注: BPXWDYN コマンドは、「REXX および z/OS UNIX システム・サービスの使い方」(SA88-8644) に記載されており、複雑な割り振り構成が可能です。
  • すべての入力は大文字に変更されます。
  • 行の継続はサポートされていません。
  • 行の長さに制限はありません。
  • 等号 (=) の前後に 1 つ以上のブランク・スペースが許可されます。
  • DD 割り振りは、関連する PROGRAM ステートメントの前になければなりません。
  • ここで割り振られる DD 名は、プログラム実行の終わりで解放されます。これらは累積されません。
  • 呼び出されたプログラムにより割り振られる DD 名は解放されません。
  • 複数のデータ・セットを DD 名に連結できます。データ・セット名はコンマ (,) で区切る必要があり、連結はリストされた順序で検索されます。
  • すべてのデータ・セット割り振りは DISP=SHR で行われますが、 -COMMAND を使用して行われる割り振りを除きます。
  • インライン・データはサポートされません。すべてのデータがカタログされたファイルに入っている必要があります。
  • 変数は、等号 (=) の右側でしか使用できません。
  • 以下の変数がサポートされています。
    &CRAUSER. クライアント・ユーザー ID
    &CRADATE. Dyyyyddd 形式 (7 文字のユリウス日付) の現在日付。
    &CRATIME. Thhmmss 形式 (時分秒) の現在時刻。
    &CRAPRM1. ポート番号
    システム・シンボル 任意の SYS1.PARMLIB(IEASYMxx) システム・シンボル
    -<ddname> 前に定義した DD 名の前にハイフン (-) を付加すると、JCL の *.ddname 逆方向参照のように機能します。オリジナルの DD は、-COMMAND ステートメントを使用して割り振る必要があります。
    注: TSO 接頭部の変数は存在しません。TSO は構成ファイルが解釈されるとき、アクティブではないからです。TSO 接頭部または使用できないその他の変数が必要な場合は、(オプション) カスタム割り振り execを参照してください。

図 12 は、ISPF サービスを含む基本 crastart*.conf スケルトンを示しています。

図 12. crastart*.conf: CRASTART を使用した CARMA サーバーの始動
* DD used by RAM

* DD used by CARMA server (CRASERV)
TASKLIB = FEL.SFELLOAD
CRADEF  = FEL.#CUST.CRADEF
CRAMSG  = FEL.#CUST.CRAMSG
CRASTRS = FEL.#CUST.CRASTRS
CARMALOG= SYSOUT(H)
SYSPRINT= SYSOUT(H)

* DD used by ISPF (ISPSTART)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL0) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPCTL1) NEW DELETE DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA)
-COMMAND=ALLOC FI(ISPPROF) NEW DELETE DSORG(PO) RECFM(F,B) LRECL(80)
  BLKSIZE(32720) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA) DIR(5)
ISPTABL = -ISPPROF
ISPTLIB = -ISPPROF,ISP.SISPTENU
ISPMLIB = ISP.SISPMENU
ISPPLIB = ISP.SISPPENU
ISPSLIB = ISP.SISPSENU

* DD used by TSO (IKJEFT01)
SYSPROC = #hlq.SFELPROC                                   * CRAALLOC
SYSTSIN = DUMMY
SYSTSPRT= SYSOUT(H)

PROGRAM=IKJEFT01 %CRAALLOC ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1.
   &CRAPRM2. &CRAPRM3. &CRAPRM4. &CRAPRM5. &CRAPRM6. &CRAPRM7.
   &CRAPRM8. )
注:
  • ページ幅の制約上、サンプルのいくつかの行は次の行に折り返されています。 インデントで始まる行はすべて、前の行の終わりに追加しなければなりません。
  • PROGRAM 行を変更する場合は、ストリングの処理を簡素化するために、PARM() ステートメントの右丸括弧 (“)”) の前に少なくとも 1 つのブランクを必ず置いてください。
  • CARMA TSO 環境をカスタマイズするために、独自の DD ステートメントとデータ・セット連結を追加し、TSO ログオン・プロシージャーを模倣することができます。
  • DD 名 TASKLIB は、JCL の STEPLIB の役割を果たします。 この DD 名は、CRASRV.propertiescrastart.tasklib に指定された値に一致している必要があります。これについては、CRASRV.properties、CARMA への RSE インターフェースで説明します。
  • TASKLIB 割り振りには通常の APF 規則が当てはまります。連結の一部に非 APF 許可ライブラリーがあると、ライブラリーは APF 許可を失います。
  • SMFPRMxx parmlib メンバー内の JWT パラメーターの設定が CRASRV.propertiescrastart.timeout 値より小さい場合は、モジュール CRASERV のシステム異常終了 522 が発生します。 システム異常終了によって CARMA の操作が影響を受けることはありません。必要であればサーバーが自動的に再始動するためです。
  • 変更の始まりサーバーの終了時に、CARMA サーバー始動の詳細は、rsecomm.log に示されます。rsecomm.log の詳細レベルの設定について詳しくは、「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Guide (SC27-8437)」を参照してください。変更の終わり

CRASTART ログ・ファイルの収集

CRASTART は、TSO 環境を RSE の子プロセスとして作成します。これは、別個のアドレス・スペースとして稼働します。 CARMA 出力を SYSOUT(*) に送信し続けるために、簡単ではないアクションが必要になる場合があります。このことにより、ログ・ファイルの収集が複雑になります。この問題は、以下の割り振りの例に示すように、ログ・ファイルをユーザー固有のデータ・セットに書き込むことで解決します。

-COMMAND=ALLOC FI(CARMALOG) MOD CATALOG DSORG(PS) RECFM(F,B) LRECL(133)
  BLKSIZE(27930) SPACE(5,5) TRACKS UNIT(SYSALLDA) 
  DA(&CRAUSER..&SYSNAME..CRA.CARMALOG)
注:
  • ページ幅の制約上、サンプルのいくつかの行は次の行に折り返されています。 インデントで始まる行はすべて、前の行の終わりに追加しなければなりません。
  • ユーザー固有のログ・ファイルを作成できるようにするには、このログ・ファイルを -COMMAND ステートメントを使用して割り振る必要があります。
  • 柔軟性を高める必要がある場合、例えばログを特定のユーザーのデータ・セットにのみ送信する場合など、ログ・データ・セットを割り振り exec に割り振ることもできます。 割り振り exec の詳細については、(オプション) カスタム割り振り execを参照してください。
ログ・ファイルを SYSOUT に書き込む場合、z/OS UNIX プロセスによって割り振られた SYSOUT は、JES では特殊な出力として扱われることに留意してください。これは、APPC トランザクションによって割り振られた SYSOUT に似ています。
  • CARMA サーバーがまだアクティブなときに、SDSF の DA コマンドを使用して出力を確認できます。ジョブには、ユーザーのユーザー ID の後にジョブ名としてのランダムな 1 桁の数字と、STC ジョブ ID を続けたものが与えられます。ユーザーは、ジョブ所有者になります。
  • 非アクティブ状態またはユーザーによる接続の終了が原因で CARMA サーバーが終了する際に、出力が HOLD 出力クラスに書き込まれた場合は、SDSF の APPC ON コマンドおよび H ALL コマンドを使用して出力を確認できます。ジョブ名、ジョブ ID、およびジョブ所有者は同じままです。各 DD は個別のスプール・ファイルとして表示され、 どの DD であるかは示されません。
  • 変更の始まりFEJJCNFGSEARCHALL=ON がアクティブであり、出力が HOLD 出力クラスのスプール上にある場合にも、JES ジョブ・モニターは出力を表示できます。SEARCHALL ディレクティブの詳細については、「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Guide (SC27-8437)」を参照してください。変更の終わり

CRASUB*、バッチ実行依頼サーバー始動

RSE は CLIST CRASUB* を始動します。すると、始動された CRASUB* が、組み込み JCL を実行依頼して、TSO バッチ・コマンドおよび ISPF バッチ・コマンドを実行するための有効な環境を作成します。Rational Developer for z Systems は、その環境を使用して CARMA サーバー CRASERV を実行します。

CRASUB*FEL.#CUST.CNTL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

注: 変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。
Developer for z Systems は、複数の CRASUB* JCL ジョブを提供します。 これらサンプル・ファイルはそれぞれ、特定のカスタマイズ・シナリオ用に事前構成されています。
  • CRASUBCA は、CA Endevor® SCM RAM によるバッチ始動用に構成されています。
  • CRASUBMT は、サンプル RAM によるバッチ始動用に構成されています。

図 13 は、ISPF サービスを含む基本 CRASUB* スケルトンを示しています。

図 13. CRASUB*: バッチ実行依頼を使用した CARMA の始動
PROC 8 CRAPRM1 CRAPRM2 CRAPRM3 CRAPRM4 CRAPRM5 CRAPRM6 CRAPRM7 CRAPRM8
/* SET CRAPRM2=420
SUBMIT * END($$)
//CRA&PORT JOB CLASS=A,MSGCLASS=A,MSGLEVEL=(1,1)
//* 
//RUN      EXEC PGM=IKJEFT01,DYNAMNBR=125,REGION=0M,TIME=NOLIMIT 
//* 
//* DD used by RAM 
//*
//* DD used by CARMA server (CRASERV)
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=FEL.SFELLOAD
//CRADEF   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRADEF
//CRAMSG   DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRAMSG
//CRASTRS  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CRASTRS
//CARMALOG DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//*
//* DD used by ISPF (ISPSTART)
//ISPPROF  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(1,1,5))
//ISPCTL0  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPCTL1  DD DISP=(NEW,DELETE,DELETE),UNIT=SYSALLDA,
//            LRECL=80,RECFM=FB,SPACE=(TRK,(5,5))
//ISPMLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPMENU
//ISPPLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPPENU
//ISPSLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPSENU
//ISPTLIB  DD DISP=SHR,DSN=ISP.SISPTENU
//*
//* DD used by TSO (IKJEFT01)
変更の始まり//SYSPROC  DD DISP=SHR,DSN=#FEL.SFELPROC               * CRAALLOC変更の終わり
//SYSTSPRT DD SYSOUT=*
//SYSTSIN  DD *	
%CRAALLOC ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1 &CRAPRM2 &STR(+)
&CRAPRM3 &STR(+) 
&CRAPRM4 &STR(+) 
&CRAPRM5 &STR(+) 
&CRAPRM6 &STR(+) 
&CRAPRM7 &STR(+) 
&CRAPRM8 &STR(+) 
)
$$
EXIT CODE(0)
注:
  • SYSTSIN データを変更する場合は、ストリングの処理を簡素化するために、PARM() ステートメントの右丸括弧 (“)”) の前に少なくとも 1 つのブランクを必ず置いてください。
  • CARMA TSO 環境をカスタマイズするために、独自の DD ステートメントとデータ・セット連結を追加し、TSO ログオン・プロシージャーを模倣することができます。
  • オプションで、CRASUB* CLIST 内の SET CRAPRM2=420 行のコメントを外して変更することにより、CARMA のタイムアウト値を変更できます。このタイムアウト値は、CARMA がクライアントからの次のコマンドを待つ秒数です。0 の値を設定すると、デフォルトのタイムアウト値になります。つまり、現行の 420 秒 (7 分) です。
  • 変更の始まりサーバーの終了時に、CARMA 始動プロセスの詳細は、rsecomm.log に示されます。rsecomm.log の詳細レベルの設定について詳しくは、「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Guide (SC27-8437)」を参照してください。変更の終わり

CARMA VSAM データ・セット

CARMA サーバーは、3 つの VSAM データ・セットへの READ アクセス権限を必要とします。 これらの VSAM データ・セットを作成し、取り込むためのサンプル・メンバーは、FEL.#CUST.JCL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

注:
  • (カスタムの) RAM の定義を既存の VSAM 構成にマージする必要がある場合は、サンプル・ジョブ FEL.#CUST.JCL(CRA#UADD) を参照してください。このジョブは、変更する CARMA VSAM ファイルごとにカスタマイズし、実行依頼する必要があります。さまざまな CARMA VSAM ファイルで使用されるレコード構造の詳細については、「Common Access Repository Manager Developer's Guide」(SC23-7660) を参照してください。
  • VSAM から順次データ・セットへアクティブな定義を抽出するには、FEL.#CUST.JCL(CRA#UQRY) サンプル・ジョブを使用します。

CRADEF、構成データ・セット

VSAM データ・セットは、定義された RAM がサポートする機能を記述します。 RAM 開発者はこのデータ・セットへの UPDATE アクセス権限が必要です。 データ・セットは、以下のいずれかのサンプル・ジョブにより作成できます。
  • CRA$VCAD は CA Endevor® SCM RAM データをデータ・セットに取り込みます。
  • CRA$VDEF はサンプル RAM データをデータ・セットに取り込みます。

前述のサンプル・ジョブを使用して、定義された RAM を VSAM 作成中に使用不可にすることができます。これを行うことによって、単一のマスター入力ファイル (IBM によって提供されたもの、または RAM 開発者によってカスタマイズされたもの) を使用して、カスタマイズされた CARMA セットアップを作成できます。

CRAMSG、メッセージ・データ・セット

この VSAM データ・セットは、CARMA サーバー自体が発行したメッセージを保持します。 データ・セットは、以下のいずれかのサンプル・ジョブにより作成できます。
  • CRA$VMSG は汎用サーバー・データをデータ・セットに取り込みます。

CRASTRS、カスタム・ストリング・データ・セット

この VSAM データ・セットは、定義された RAM が発行したメッセージを保持します。 RAM 開発者はこのデータ・セットへの UPDATE アクセス権限が必要です。 データ・セットは、以下のいずれかのサンプル・ジョブにより作成できます。
  • CRA$VCAS は CA Endevor® SCM RAM データをデータ・セットに取り込みます。
  • CRA$VSTR はサンプル RAM データをデータ・セットに取り込みます。

CARMA Repository Access Manager (RAM)

Repository Access Manager (RAM) は、z/OS ベースの Software Configuration Manager (SCM) 用のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) です。Developer for z Systems またはユーザー作成アプリケーションは CARMA サーバーを始動でき、CARMA サーバーは RAM をロードし、サポートされる SCM があればそれにアクセスする標準インターフェースを提供します。

CARMA サーバーは、LINKLIST または STEPLIB/TASKLIB を介して、RAM ロード・モジュールを見つけることができなければなりません。

Developer for z Systems により提供される CRAR* RAM ロード・モジュールは FEL.SFELLOAD に置かれ、サンプルのソース・コードおよびコンパイル・ジョブは FEL.SFELSAMP に置かれます。ただし、Developer for z Systems の SMP/E インストール時に別の高位修飾子を使用した場合は除きます。

以下のセクションには、Developer for z Systems で使用できる RAM に関するカスタマイズ上の注意があります。参照するサンプルのメンバーは FEL.#CUST.* に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) サンプル・ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

CARMA に関する詳細な情報、および提供されているサンプル RAM およびサンプル・ソース・コードの詳細については、「Common Access Repository Manager Developer's Guide」(SC23-7660) を参照してください。

CA Endevor® SCM RAM

  • CA Endevor® SCM RAM は実動タイプの RAM です。
  • CA Endevor® SCM RAM は、Developer for z Systems クライアントが CA Endevor® SCM エレメントに直接アクセスできるようにします。
  • ロード・モジュール名は CRARNDVR です。
  • CA Endevor® SCM RAM には、標準的な CARMA のセットアップと比べて多数の追加設定があります。CA Endevor® SCM RAM をサポートする事前構成済みのセットアップのいずれかを開始点として使用し、ニーズに合わせてカスタマイズしてください。
  • CA Endevor® SCM RAM には、カスタマイズが可能な複数の構成ファイルがあります。 詳しくは、CRACFG、CRASCL、CRASHOW、および CRATMAP、CA Endevor® SCM RAM 構成ファイルを参照してください。
  • CA Endevor® SCM RAM には割り振り exec FEL.SFELPROC(CRANDVRA) があり、これもカスタマイズできます。詳しくは、CRANDVRA、CA Endevor® SCM RAM 初期割り振り execを参照してください。
  • CA Endevor® SCM RAM は、(バックグラウンドにおける) バッチ・モードでの CA Endevor® SCM アクションの実行をサポートしています。詳しくは 、CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクションを参照してください。

CA Endevor® SCM パッケージ RAM

  • CA Endevor® SCM パッケージ RAM は、実動タイプの RAM です。
  • CA Endevor® SCM パッケージ RAM は、Developer for z Systems クライアントが CA Endevor® SCM パッケージに直接アクセスできるようにします。
  • ロード・モジュール名は CRARPKGS です。
  • CA Endevor® SCM パッケージ RAM にはカスタマイズ可能な設定がなく、 CA Endevor® SCM RAM と組み合わせて使用する必要があります。

PDS RAM

  • PDS RAM はサンプル RAM です。実稼働環境では使用しないでください。
  • PDS RAM は、「リモート・システム」ビューの「MVS ファイル」->「ユーザー・データ・セット」と同様のデータ・セット・リストを提供します。
  • ロード・モジュール名は CRARPDS です。
  • PDS RAM を使用するには、ISPF サービスが使用可能である必要があります。
  • PDS RAM は、追加の VSAM データ・セットが DD CRARAM1 に割り振られている必要があります。この VSAM データ・セットは、FEL.#CUST.JCL(CRA#VPDS) サンプル・ジョブに割り振って、このジョブを準備することができます。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。
  • ソース・コードおよびコンパイル・ジョブは FEL.SFELSAMP にあります。詳細については、「Common Access Repository Manager Developer's Guide」(SC23-7660) を参照してください。

スケルトン RAM

  • スケルトン RAM はサンプル RAM です。実稼働環境では使用しないでください。
  • スケルトン RAM は、ユーザーが独自の RAM を開発する際の開始点として使用できる機能フレームワークを提供します。
  • ロード・モジュール名は CRARTEST です。
  • ソース・コードおよびコンパイル・ジョブは FEL.SFELSAMP にあります。詳細については、「Common Access Repository Manager Developer's Guide」(SC23-7660) を参照してください。

SCLM RAM

  • SCLM RAM はサンプル RAM です。実稼働環境では使用しないでください。
  • SCLM RAM は、ISPF の Software Configuration Manager である SCLM への基本的な入り口となります。この RAM は、デフォルトでは使用可能に設定されていません。
  • ロード・モジュール名は CRARSCLM です。
  • SCLM RAM を使用するには、ISPF サービスが使用可能である必要があります。
  • SCLM RAM は、追加の VSAM データ・セットが DD CRARAM2 に割り振られている必要があります。この VSAM データ・セットは、FEL.#CUST.JCL(CRA#VSLM) サンプル・ジョブに割り振って、このジョブを準備することができます。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。
  • SCLM RAM を使用するには、さまざまなユーザー固有のデータ・セットが存在している必要があります。FEL.#CUST.JCL(CRA#ASLM) をカスタマイズして、これらのデータ・セットを割り振ります。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。各ユーザーは、CARMA を SCLM RAM と一緒に使用する前に、1 回だけ CRA#ASLM を実行依頼する必要があります。そうしなかった場合は、割り振りエラーになります。
  • SCLM RAM は、デフォルトでは使用可能に設定されていません。RAM を使用可能にするには、これを、 DD CRADEFCRASTRS が参照する CARMA VSAM データ・セットに定義する必要があります。 FEL.#CUST.JCL(CRA#UADD) サンプル・ジョブを使用して、FEL.SFELVSM2(CRA0SLMD)CRADEF へ、FEL.SFELVSM2(CRA0SLMS)CRASTRS へマージします。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。
  • ソース・コードおよびコンパイル・ジョブは FEL.SFELSAMP にあります。詳細については、「Common Access Repository Manager Developer's Guide」(SC23-7660) を参照してください。

CRACFG、CRASCL、CRASHOW、および CRATMAP、CA Endevor® SCM RAM 構成ファイル

以下の CA Endevor® SCM RAM に固有の CARMA コンポーネントは、選択したサーバー始動方式に関係なく、カスタマイズすることができます。参照するサンプルのメンバーは、FEL.#CUST.PARMLIB に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

CRACFG、CA Endevor® SCM RAM と SCM の相互作用

CRACFG は、CA Endevor® SCM RAM が CA Endevor® SCM と相互作用する方法を指定します。デフォルトを変更する場合、カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。

図 14. CRACFG - CA Endevor® SCM RAM と SCM の相互作用
# ENTRY-STAGE-COPY-MODE = RETRIEVE-ADD
# ALTERNATIVE-ALLOC = YES
# PACKAGE-EDITING-OPTION = {READONLY | DISABLED}
# SCL-REQUIRED = YES
# SCL-DATASET-TEMPLATE = FEL.#CUST.PARMLIB(CRASCL)
# DYNAMIC-VB-DATASET-ALLOC = YES
# DATASET-ALLOC-OVERRIDE = SPACE(5,30) TRACK UNIT(SYSALLDA)

CRASCL、CA Endevor® SCM RAM テンプレート SCL

CRASCL は、CA Endevor® SCM Packages の処理時に使用できるアクションとオプションを制限できる、テンプレート SCL (ソフトウェア制御言語) です。

これを使用すると、テンプレート SCL に明示的にリストされたアクションとオプションのみを、Developer for z Systems Packages Editor で指定できるようになります。デフォルトを変更する場合、カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。

CRASHOW、CA Endevor® SCM RAM のデフォルト・フィルター

CRASHOW は、CA Endevor® SCM の環境やシステムなどに対するデフォルト・フィルターを定義します。デフォルトを変更する場合、カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。

図 15. CRASHOW - CA Endevor® SCM RAM のデフォルト・フィルター
ENV=*
TOENV=
STGID=*
TOSTGID=
SYS=*
SUBSYS=*
ELEM=*
TOELEM=
TYPE=*
#FILTER-DEP=YES
注: FILTER-DEP は、共通の CA Endevor® SCM 変数ではなく、他の CA Endevor® SCM リポジトリー・ロケーションへのフットプリントの参照によってエレメントの依存関係のスキャンを制御する Developer for z Systems 固有の変数です。

CRATMAP、CA Endevor® SCM RAM のファイル拡張子のマッピング

CRATMAP は、CA Endevor® SCM タイプとファイル拡張子のマッピングをオーバーライドします。デフォルトを変更する必要がある場合は、メンバー内のドキュメンテーションにある、カスタマイズに関する説明を参照してください。

図 16. CRATMAP: CA Endevor® SCM RAM のデフォルト・フィルター
# *       = cbl
# COBOL   = cbl
# COPY    = cpy
# ASM     = asm
# MACRO   = asm
# PROCESS = jcl

CRANDVRA および CRADYNDA、CA Endevor® SCM RAM 割り振り exec

以下の CA Endevor® SCM RAM に固有の CARMA コンポーネントは、選択したサーバー始動方式に関係なく、カスタマイズすることができます。

特定のデフォルト (データ・セット名など) がご使用のサイトの標準に適合しない場合は、これらの割り振り REXX exec のコピーをカスタマイズできます。exec は FEL.SFELPROC に置かれます。ただし、Developer for z Systems の SMP/E インストール時に別の高位修飾子を使用した場合は除きます。

カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。割り振り exec の詳細については、(オプション) カスタム割り振り execを参照してください。
注: サンプルの割り振り REXX を新しいデータ・セットにコピーし、そのコピーをカスタマイズして、保守の適用時に上書きされないようにしてください。 これを行う場合は、選択した CARMA 始動方式の SYSEXEC DD で SFELPROC への参照を更新してご使用の新しいデータ・セット名に合わせる必要があります。

CRANDVRA、CA Endevor® SCM RAM 初期割り振り exec

バッチ実行依頼方式および CRASTART 始動方式はどちらも、CRANDVRA REXX exec を呼び出して、CA Endevor® SCM RAM で使用するユーザー固有のデータ・セットを割り振ります。 割り振りは別個の exec で行われます。これは、exec を使用した方が、バッチ実行依頼 CRASUBCA JCL や CRASTART crastart.endevor.conf 構成ファイル内部で行う場合より高い柔軟性が得られるためです。また、割り振り exec はオプションのユーザー出口の呼び出しも行います。

DD データ・セット名 タイプ
DEPEND &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.DEPEND 永続的
BROWSE &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.BROWSE 一時的
BROWSEV &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.BROWSEV 一時的
ENHCEDIT &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.ENHCEDIT 一時的
ENHCEDITV &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.ENHCEDITV 一時的
C1PRINT &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.LISTING 一時的
SPCLLIST &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.SPCLLIST 一時的
PKGSCLS &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.PKGSCLS 一時的
CRABJCLO &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.CRABJCLO 一時的
CRAPARM &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$NDVR.CRAPARM 一時的

CRADYNDA、CA Endevor® SCM RAM 再割り振り exec

CA Endevor® SCM は、さまざまなレコード長の変数ブロック・データ・セットを処理することができ、Developer for z Systems は特定のアクションで同一の割り振りを使用する必要があります。バッチ実行依頼方式および CRASTART 始動方式はどちらも、CRADYNDA REXX exec を呼び出して、正しい属性を持つ作業データ・セットを割り振ります。

CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション

「エレメントの生成」などの CA Endevor® SCM アクションは通常、 CARMA サーバー・アドレス・スペースで「オンライン」で実行されます。使用する CA Endevor® SCM プロシージャーで TSO を呼び出す場合、この動作により問題が発生します。理由は、TSO が既にアクティブである、つまり、SYSTSINSYSTSPRT などの必要な DD が使用されているからです。

この問題を解決するために、CA Endevor® SCM RAM は「バッチ・アクション」をサポートしています。バッチ・アクションを使用可能にすると、CA Endevor® SCM RAM は、「エレメントの生成」などのアクションを実行するために、カスタマイズ可能なバッチ・ジョブを実行依頼します。バッチ・ジョブを使用した場合、CA Endevor® SCM プロシージャーによる SYSTSINSYSTSPRT などの DD の割り振りが行われます。これは、実行依頼された JCL では TSO がアクティブである必要はないためです。

CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクションは、バックグラウンドで実行する CA Endevor® SCM アクションの Developer for z Systems 版です。

バッチ・アクションでサポートされるアクションを実行するように要求が出されると、 CA Endevor® SCM RAM は CRASUBCA または crastart.endevor.confCRABCFG DD の有無を検査し、 この DD のためのセットアップが有効か検査します。CRABCFG が存在し、そのセットアップが有効である場合、アクションはバッチで実行されます。 CRABCFG が存在しない場合、アクションはオンラインで実行されます。Developer for z Systems クライアントは、この動作をオーバーライドする機能を備えています。

次に例を示します。
//* uncomment CRABCFG and CRABSKEL to use batch actions
//*CRABCFG  DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.PARMLIB(CRABCFG)
//*CRABSKEL DD DISP=SHR,DSN=FEL.#CUST.CNTL
注:
  • TSO が含まれない環境は、選択された CA Endevor® SCM アクションでのみ使用可能です。バッチ・アクションは、この範囲外の TSO が含まれない環境を サポートしません。
  • CRABCFG 構成ファイルは、サポートされている CA Endevor® SCM アクションについて説明します。
  • 機能サンプル・ジョブ FEL.#CUST.CNTL(CRABATCA) は、バッチ・アクションを実行するために用意されていますが、それらのバッチ・アクションの目的はこのサンプルが現行の CA Endevor® SCM プロシージャーを開始するようにカスタマイズされていることを示すことです。
  • バッチ・アクション JCL の実行依頼に使用されるクラスに、 十分な JES イニシエーターがあることを確認してください。
  • SYSPLEX 環境で JES を使用する場合、ジョブが現在のシステムで稼働すること、 または完了の情報が Developer for z Systems をホスティングしている システムに送られることを確認します。これで、CA Endevor® SCM RAM は状況をチェックできます。
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems クライアントは、実行依頼の前に、カスタマイズした JOB カードおよび追加の JCL ステートメントをバッチ・アクション JCL に指定することができます。変更の終わり

CRABCFG、CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション構成

CRABCFG は、 CA Endevor® SCM RAM のバッチ・アクションに関連した構成変数を定義します。

CRABCFGFEL.#CUST.PARMLIB に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

以下の CRABCFG サンプル・ファイルを参照してください。このファイルは、使用するシステム環境に合わせてカスタマイズする必要があります。US コード・ページを使用する場合、コメント行は番号記号 (#) で始まります。ディレクティブとそれに割り当てられる値の後のコメントは、 サポートされています。等号 (=) の前後のスペースはサポートされています。 行の継続はサポートされていません。

注: 変更は、更新後に始動されたすべての CARMA サーバーについて有効になります。
図 17. CRABCFG: CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション構成
# Location of batch action JCL
SKELETON-DD = CRABSKEL
#
# batch action JCL members within SKELETON-DD
DEFAULT-JOBCARD  = CRABJOBC
ADD-ELEMENT      = CRABATCA
DELETE-ELEMENT   = CRABATCA
GENERATE-ELEMENT = CRABATCA
MOVE-ELEMENT     = CRABATCA
RETRIEVE-ELEMENT = CRABATCA
PRINT-ELEMENT    = CRABATCA
PRINT-MEMBER     = CRABATCA
SIGNIN-ELEMENT   = CRABATCA
TRANSFER-ELEMENT = CRABATCA
#
# Command substitution key within batch action JCL
BSTIPT01-KEY = <CRA_BSTIPT01>
SKELETON-DD
バッチ・アクション・スケルトン JCL を保持する 1 つ以上の PDS(E) データ・セットを 参照する DD ステートメントの名前。サンプル値は CRABSKEL です。 必要であれば変更できます。この DD は、 CRASUBCA または crastart.endevor.conf で CARMA サーバーに対して定義する必要があります。
DEFAULT-JOBCARD
デフォルト JOB カードを持っているメンバーの名前。ユーザー固有の JOB カード (Developer for z Systems クライアントに格納されている) によって却下されない限り、スケルトン JCL では、<JOBCARD> キーはこのデフォルト JOB カードに置き換えられます。必要であれば変更できます。
GENERATE-ELEMENT およびその他の CA Endevor® SCM アクション
キー名は、バッチ・アクションによってサポートされ、変更することができない CA Endevor® SCM アクションを 表します。それぞれのキーに割り当てられる値は、 関連するスケルトン JCL のメンバー名です。すべてのキーのサンプル値は、 CRABATCA です。必要であれば変更できます。
BSTIPT01-KEY
実際の CA Endevor® SCM コマンド・ストリングの置換キー。 サンプル値は <CRA_BSTIPT01> です。必要であれば変更できます。スケルトン JCL 内におけるこの置換キーの最初のオカレンス (コメントに含まれるものを除く) が、要求されたアクションを要求された要素に対して実行するように CA Endevor® SCM に指示するコマンド・ストリングに置換されます。

CRABATCA、CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション JCL

CRABATCA は、バッチ・アクションに使用されるサンプルのスケルトン JCL です。 デフォルトを変更する場合は、メンバー内のドキュメンテーションでカスタマイズ手順を確認してください。

CRABATCAFEL.#CUST.CNTL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

変更は、すべての新規呼び出しについてアクティブになります。サーバーの再始動は必要ありません。

図 18. CRABATCA: CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション JCL
//<JOBCARD>
//*
//CRABATCA EXEC PGM=NDVRC1,DYNAMNBR=1500,REGION=4096K,PARM='C1BM3000'
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQAUTU
//         DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQAUTH
//CONLIB   DD DISP=SHR,DSN=CA.NDVR.CSIQLOAD
//C1MSGS1  DD SYSOUT=*
//C1MSGS2  DD SYSOUT=*
//C1PRINT  DD SYSOUT=*,DCB=(RECFM=FBA,LRECL=133)
//SYSOUT   DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
//SYMDUMP  DD DUMMY
//SYSIN    DD DUMMY
//BSTIPT01 DD *
SET STOPRC 16 .
<CRA_BSTIPT01>
//*

CRABJOBC、CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション JOB カード

CRABJOBC は、<JOBCARD> キーを指定するバッチ・アクション・スケルトン JCL に使用されるサンプルのデフォルト JOB カードです。 デフォルトを変更する場合は、メンバー内のドキュメンテーションでカスタマイズ手順を確認してください。

CRABJOBCFEL.#CUST.CNTL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

変更は、すべての新規呼び出しについてアクティブになります。サーバーの再始動は必要ありません。

図 19. CRABJOBC: CA Endevor® SCM RAM バッチ・アクション JOB カード変更の始まり
//<USERID>B JOB CLASS=A,MSGCLASS=A,MSGLEVEL=(1,1)
//*PROCS JCLLIB ORDER=(COBOL.V5R1M0.SIGYPROC,CBC.SCCNPRC)
変更の終わり

CRAALLOC、カスタム RAM 割り振り exec

バッチ実行依頼方式および CRASTART 始動方式はどちらも、CRAALLOC REXX exec を呼び出して、ユーザー作成 RAM で使用できるユーザー固有のデータ・セットを割り振ります。 割り振りは別個の exec で行われます。これは、exec を使用した方が、バッチ実行依頼 CRASUBMT JCL や CRASTART crastart.conf 構成ファイル内部で行う場合より高い柔軟性が得られるためです。また、割り振り exec はオプションのユーザー出口の呼び出しも行います。

DD データ・セット名 タイプ
CRAPARM &SYSPREF..&SYSUID..&SYSNAME..CRA$CUST.CRAPARM 一時的

特定のデフォルト (データ・セット名など) がご使用のサイトの標準に適合しない場合は、この割り振り REXX exec のコピーをカスタマイズできます。CRAALLOCFEL.SFELPROC に置かれます。ただし、Rational Developer for z Systems の SMP/E インストール時に別の高位修飾子を使用した場合は除きます。

カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。割り振り exec の詳細については、(オプション) カスタム割り振り exec を参照してください。
注: サンプルの割り振り REXX を新しいデータ・セットにコピーし、そのコピーをカスタマイズして、保守の適用時に上書きされないようにしてください。 これを行う場合は、選択した CARMA 始動方式の SYSEXEC DD で SFELPROC への参照を更新してご使用の新しいデータ・セット名に合わせる必要があります。

CARMA 戻りコード

CARMA は、さまざまなエラー・コードをクライアントに対して、またはホスト・システム・ログで報告できます。エラーとともに提供される詳細と、表 12 の情報は、エラーを見つけて解決に取り組むのに役立ちます。

表 12. CARMA 戻りコード
エラー範囲 エラー・タイプ
4 から 99 一般的な CARMA エラー
100 から 199 一般的な RAM エラー
200 から 399 CRASERV (CARMA サーバー) エラー
400 から 499 RSE (CARMA マイナー) エラー
500 から 899 RAM 固有のエラー
900 から 999 TSO エラーおよび TCP/IP エラー
いくつかの一般的な戻りコードを以下に示します。
  • 220: 非アクティブ・タイムアウトのため CARMA サーバーが終了します。これはエラーではありません。
  • 990: CARMA マイナーが listen しているポートに CARMA サーバーが接続できません。

(オプション) 複数の RAM のサポート

CARMA は、複数の RAM を定義して同時に実行するための機能を備えています。ただし、1 ユーザーにつきアクティブな CARMA サーバーは 1 つのみであるため、複数の RAM がある場合でも、そのセットアップを機能させるために構成の変更が必要となることがあります。

RAM は、RAM 開発者によって CARMA 構成 VSAM データ・セット CRADEF 内で定義されます。CARMA サーバー CRASERV は、始動時に、定義されているすべての RAM を識別し、その情報を CARMA クライアントに送信します。これでユーザーは 1 つ以上の RAM を選択できるようになり、それらが CARMA サーバーにロードされます。

RAM は CARMA サーバーのプラグインとしてアクティブになるため、各 RAM の前提条件となるもの (データ・セット割り振りなど) がすべて CARMA サーバーのアドレス・スペースにあることを確認してください。この要件のために、Developer for z Systems に付属する CARMA 構成サンプル (CRASUBMTcrastart.conf など) の変更が必要になることがあります。

以下の例では、CA Endevor® SCM RAM を使用する既存のセットアップから CRASTART 始動方式を使用して始動し、サンプルの PDS RAM を追加します。

CA Endevor® SCM RAM 用の定義:
  • FEL.SFELVSM2(CRA0VCAD): CRADEF 定義
  • FEL.SFELVSM2(CRA0VCAS): CRASTRS 定義
  • /etc/zexpl/crastart.endevor.conf: CRASTART 構成ファイル
PDS RAM 用の定義:
  • FEL.SFELVSM2(CRA0VDEF): CRADEF 定義
  • FEL.SFELVSM2(CRA0VSTR): CRASTRS 定義
  • FEL.#CUST.CRARAM1: CRARAM1 定義
このプロセスは、システム・プログラマーがセットアップを完了するために必要とするデータと情報を、RAM 開発者が収集することから始まります。
  1. PDS RAM に固有のデータを SFELVSM2 メンバーから抽出します。これらのメンバーは、PDS RAM だけでなくすべてのサンプル RAM の定義を保持しています。
  2. このデータを CA Endevor® SCM RAM SFELVSM2 メンバーとマージします。
  3. PDS RAM 固有の前提条件のリストを作成します。
    • FEL.#CUST.CRARAM1 にリンクされた DD CRARAM1
    • TSO 環境
次に、システム・プログラマーがこのデータを使用して更新された CARMA VSAM データ・セットを作成し、前提条件情報を使用して、両方の RAM をサポートできる CRASTART 構成ファイルを作成します。
  1. この結合データを、CRA$VDEF および CRA$VSTR ジョブへの入力として使用して、更新された CARMA 構成および CARMA カスタム情報 VSAM データ・セット (CRADEFCRASTRS) を作成します。CRAMSG VSAM は CARMA サーバーに固有のものであり、したがって両方の RAM で同一です。
  2. CRARAM1 定義を crastart.endevor.conf に追加します。
    CRARAM1 = FEL.#CUST.CRARAM1
  3. crastart.endevor.conf 内の PROGRAM ステートメントを検証して、両方の RAM に必要な環境を提供できることを確認します。
  4. PROGRAM=IKJEFT01 %CRANDVRA NDVRC1 PGM(CRASERV) 
      PARM(&CRAPRM1. &CRAPRM2.)
    • IKJEFT01: 無許可の環境で特定の許可された呼び出しを可能にするために使用され、また、CA Endevor® SCM RAM 事前割り振り exec を実行する環境として使用される TSO。
    • %CRANDVRA: 一時的なユーザー固有の作業データ・セットを割り振る CA Endevor® SCM RAM 事前割り振り exec (FEL.SFELPROC に配置)。
    • NDVRC1: TSO コマンドと ISPF コマンドを実行するメカニズムが組み込まれた、CA Endevor® バックエンド。
    • PGM(CRASERV): CARMA サーバーを始動する、ISPF コマンド・フォーマットのコマンド。
    • PARM(&CRAPRM1. &CRAPRM2.):ISPF コマンド・フォーマットの CRASERV のパラメーター。&CRAPRM1 は使用されるポート、&CRAPRM2 はタイムアウト値です。

CA Endevor® SCM RAM は ISPF 環境でアクティブになります。これは、PDS RAM に必要な TSO 環境も使用可能であることを意味します。

(オプション) カスタム割り振り exec

すべての CARMA サーバー始動方式には、データ・セットの割り振りに関する制約があります。例えば、TSO 接頭辞の置換は、JCL や CRASTART では使用できません。

ただし、TSO または ISPF の始動後、かつ CARMA の始動前に呼び出される exec を作成すると、TSO または ISPF で使用可能なすべての範囲の変数とサービスを使用して必要な割り振りを実行することが可能になります。

Rational Developer for z Systems は、この章で先に説明した各事前構成済みセットアップで割り振り exec を使用します。FEL.SFELPROC(CRANDVRA) (CA Endevor® SCM RAM の割り振り exec) および FEL.SFELPROC(CRAALLOC) (カスタム RAM の割り振り exec) であり、exec は、ユーザーの TSO 接頭部を高位修飾子に持つ、カタログされた一時データ・セットを割り振ります。また、割り振り exec はオプションのユーザー出口の呼び出しも行います。

カスタマイズについての説明は、exec 内に記載されています。割り振り exec の変更はサポートされていますが、推奨されません。それは、PTF サービスによって exec が更新された場合に、カスタマイズを再度行う必要があるためです。可能であれば、代わりに CARMA ユーザー出口 ((オプション) CARMA ユーザー出口を参照) を使用してください。

注:
  • 割り振り exec を更新するときは、CARMA 始動プロセスで既に行われた割り振りを、CRASTART または始動 JCL によって破壊することがないようにしてください。
  • 割り振り exec により生成される出力は、CARMA サーバーの DD SYSTSPRT に示されます。
割り振り exec を更新するときは、CARMA 始動プロセスで既に行われた割り振りを、CRASTART または始動 JCL によって破壊することがないようにしてください。

以下のサンプルは、TSO のみを必要とする割り振り exec の始動方法を示しています。

crastart*.conf
SYSPROC = my.exec.library
PROGRAM = IKJEFT01 %myexec ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1. &CRAPRM2. )
CRASUB*
//SYSPROC  DD DISP=SHR,DSN=my.exec.library
//SYSTSIN  DD *
%myexec ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(&CRAPRM1. &CRAPRM2. ) 
//*

(オプション) CARMA ユーザー出口

CARMA はユーザー出口の呼び出しをサポートしており、CARMA サーバーの始動時に特殊な初期化を行ったり、シャットダウン時に特殊なクリーンアップを行ったりすることができます。ユーザー出口を使用することで、PTF サービスによって保守されている割り振り exec の変更の必要性が減ります。

ユーザー出口は割り振り exec によって呼び出され、2 回実行されます。初期化の呼び出しは、一時データ・セットが割り振られてから CARMA サーバーが呼び出されるまでの間に行われます。クリーンアップの呼び出しは、CARMA サーバーが終了してから一時ファイルが除去されるまでの間に行われます。最初の呼び出しが戻りコード 99 以上で終了すると、CARMA 始動は中断します。これは、CARMA サーバーも、このユーザー出口の 2 回目の呼び出しも実行されないことを意味します。

FEL.SFELSAMP(CRAEXIT) というサンプル・ユーザー出口が提供されます。ただし、Developer for z Systems の SMP/E インストール時に別の高位修飾子を使用した場合は除きます。このサンプル・ユーザー出口では、ユーザー出口に渡される以下の始動引数について詳しく説明しています。

始動引数 説明
(STARTUP) | (ENDING) 出口呼び出しが CARMA サーバーの呼び出しの前であるか後であるかの標識。
EXIT_RC=rc 出口の前回の呼び出しの戻りコード。

(STARTUP) 呼び出しのときは rc は常に 0 です。

CARMA_RC=rc CARMA サーバーの呼び出しの戻りコード。

(STARTUP) 呼び出しのときは rc は常に 0 です。

CARMA サーバーの始動コマンドと始動引数。 例: ISPSTART PGM(CRASERV) PARM(1312 420 EXIT=CRAEXIT CLIENT=9.0.1 . . . . )

ユーザー出口によって生成された出力は、CARMA サーバーの DD SYSTSPRT に表示されます。

(オプション) IRXJCL と CRAXJCL

TSO (IKJEFTxx) を使用して CARMA サーバーを始動する場合に、使用する RAM でサービスを呼び出し、さらにそのサービスで IRXJCL REXX バッチ・インターフェースを呼び出すと、問題が発生することがあります。問題が発生する可能性があるのは、RAM によって呼び出されたプロセッサーが、以前は TSO なしで稼働していたかオンライン TSO 内でのみ稼働しており、それが DD SYSTSIN または SYSTSPRT を動的に割り振ったときです。この問題を回避するために、サンプル・プログラム CRAXJCL が提供されています。

プロセッサーは、SYSTSIN または SYSTSPRT (IRXJCL に必須) を割り振ろうとした場合に失敗することがあります。これは、CARMA に必須のバッチ TSO が既にそれらの DD 名を割り振って開いているためです。CRAXJCL 置換モジュールは SYSTSIN および SYSTSPRT を DUMMY に割り振ろうとしますが、割り振りが失敗した場合に発生するエラーを無視します。 その後、IRXJCL を呼び出して、実際の処理を行います。

このことは、TSO によって始動された CARMA 環境内でプロセッサーを稼働した場合、SYSTSIN および SYSTSPRT への割り振りは CARMA によって使用される割り振りと同じものであることを意味します。TSO/CARMA の外部でプロセッサーを稼働した場合、SYSTSIN および SYSTSPRINT の割り振りは CRAXJCL によって作成されます。したがって、使用するプロセッサーは、SYSTSIN へ割り振られたデータ・セットの内容に依存してはなりません。

IRXJCL の呼び出しは、「TSO/E REXX 解説書」(SA88-8635) で説明されているように、PARM フィールドを使用して REXX 名および始動パラメーターを渡すものと想定されています。 これは、SYSTSIN が CARMA で安全に使用できることを意味します。IRXJCL によって SYSTSPRT へ送られたすべての出力は、CARMA のログに書き込まれます。

CRAXJCL 置換モジュールを呼び出すプロセッサーは、CRAXJCL を呼び出す前に DD SYSTSIN または SYSTSPRT の割り振りを試みてはなりません。

CRAXJCL の作成

CRAXJCL 置換モジュールはソース形式で提供されています。これは、お客様がこのモジュールをカスタマイズして、SYSTSPRT に使用する固有の割り振りを指定する必要があるためです。SYSTSIN の割り振りは通常、ダミー・データ・セットに対して行う必要があります。

サンプルのアセンブラー・ソース・コードおよびサンプルのコンパイル/バインド・ジョブは、FEL.#CUST.ASM(CRAXJCL) および FEL.#CUST.JCL(CRA#CIRX) として使用可能です。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

メンバー内のドキュメンテーションを使用し、必要に応じて CRAXJCL アセンブラー・ソース・コードをカスタマイズしてください。後で、CRA#CIRX JCL をカスタマイズおよび実行依頼して、CRAXJCL ロード・モジュールを作成します。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。

必要に応じ、IRXJCL を別の名前に変更できます。IRXJCL の新規名を呼び出してコンパイルするように CRAXJCL ソースを調整してから、CRAXJCL ロード・モジュールの名前を IRXJCL に変更します。このセットアップは、 IRXJCL へのすべての呼び出しを変更するよりも容易である可能性があります。

SCLM Developer Toolkit

SCLM Developer Toolkit は、SCLM の機能を拡張するために必要なツールをクライアントに提供します。SCLM 自体はホスト・システム・ベースのソース・コード・マネージャーであり、ISPF の一部として組み込まれています。

SCLM Developer Toolkit は、SCLM へのインターフェースとして機能する Eclipse ベースのプラグインを備えています。これにより、従来型コード開発におけるすべての SCLM プロセスへのアクセスを可能にし、メインフレーム上の SCLM と同期したワークステーション上で完全な Java および Java EE 開発 (メインフレームからの Java EE コードのビルド、アセンブル、およびデプロイメントを含む) を行えるようにサポートします。

要件およびチェックリスト

このカスタマイズ・タスクを完了するには、SCLM 管理者、およびオプションとしてセキュリティー管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースか特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • APF および LINKLIST の更新
  • Java EE サポート用の SCLM 言語変換プログラムを定義する
  • Java EE サポート用の SCLM タイプを定義する
  • (オプション) ユーザーに SCLM VSAM の更新を許可するセキュリティー規則
  • (オプション) Ant のインストール
ご使用のサイトで SCLM Developer Toolkit の使用を開始するには、以下のタスクを行う必要があります。特に断りがない限り、すべてのタスクは必須です。
  1. 前提条件と PARMLIB 更新を確認および調整します。詳細については、前提条件を参照してください。
  2. Developer for z Systems 構成ファイルをカスタマイズします。詳細については、以下を参照してください。
  3. オプションとして、ロング/ショート・ネーム変換サポートを定義します。詳細については、(オプション) ロング/ショート・ネーム変換を参照してください。
  4. オプションとして、Java EE ビルド・サポートを使用するために Ant をインストールおよびカスタマイズします。詳細については、(オプション) Ant のインストールおよびカスタマイズを参照してください。
  5. SCLM を更新して、SCLMDT 固有の部分を定義します。詳細については、SCLMDT 用の SCLM の更新を参照してください。
  6. オプションとして、SCLMDT 作業域の定期的な自動クリーンアップをセットアップします。詳細については、WORKAREA および /tmp からの古いファイルの除去を参照してください。

前提条件

変更の始まりDeveloper for z Systems のソフトウェア要件 (前提条件および相互前提条件を含む) の完全なリストについては、Developer for z Systems 製品ページ「System Requirements」タブを参照してください。ここには、SCLM Developer Toolkit で Java EE ビルドに必要な Ant 仕様についても説明されています。変更の終わり

重要: SCLM Developer Toolkit では、レガシー ISPF ゲートウェイを使用します。これは、z/OS 1.8 以降が必要であることを意味します。 さらに、TSO コマンド・サービスに対話式 ISPF ゲートウェイを使用する場合は、レガシー ISPF ゲートウェイと対話式 ISPF ゲートウェイの両方を構成する必要があることも意味しています。

PARMLIB の変更の説明にあるように、SCLM Developer Toolkit を使用するには、システム設定の追加のカスタマイズが必要です。これには以下の項目が含まれます。

  • (BPXPRMxx) z/OS UNIX ユーザー ID の 1 つ当たりの最大プロセス数を増やします。
  • (PROGxx) SYS1.LINKLIB および REXX ランタイム REXX.V1R4M0.SEAGLPA または REXX.V1R4M0.SEAGALT の APF 許可を与えます。
  • (PROGxx/LPALSTxx) ISP.SISPLPA、ISP.SISPLOADSYS1.LINKLIB、および REXX ランタイムを LINKLIST/LPALIB に入れます。

また、SCLM Developer Toolkit は SDSF または TSO OUTPUT コマンドを使用して、ジョブの完了状況とジョブの出力を取り出します。どちらの方法でも、以下の点にさらに注意が必要です。

  • 変更の始まりSDSF は、別途オーダーし、インストールし、構成する必要があります。.変更の終わり
  • TSO OUTPUT コマンドのデフォルトの設定では、各ユーザーは、自分の特定のユーザー ID で始まるジョブ出力だけを取り出すことができます。OUTPUT 機能を十分に使用するには、ユーザーが自分の所有するジョブ出力を、それが自分のユーザー ID で始まるものでなくても取り出すことができるように、サンプルの TSO/E 出口 IKJEFF53 を変更しなければならない場合があります。この出口について詳しくは、「TSO/E カスタマイズ」(SA88-8629) を参照してください。

ユーザーには、z/OS UNIX ディレクトリー /tmp/ および 変更の始まり/var/zexpl/WORKAREA/変更の終わり に対する READ、WRITE、および EXECUTE 権限が必要です。ディレクトリー WORKAREA/変更の始まり/var/zexpl/変更の終わり にあります。ただし、IBM Explorer for z/OS のカスタマイズで異なる場所を指定した場合を除きます。

SCLMDT 用の ISPF.conf の更新

SCLM Developer Toolkit は標準の ISPF/SCLM スケルトンを使用するため、ISP.SISPSLIB スケルトン・ライブラリーが ISPF.conf 内の ISPSLIB 連結に割り振られるようにしてください。ISP.SISPSENU データ・セットの使用はオプションです。

ISPF.conf/etc/zexpl/ にあります。ただし、IBM Explorer for z/OS のカスタマイズで異なる場所を指定した場合を除きます。 このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。
注: 変更は、更新後にホスト・システムに接続するすべてのクライアントについて有効になります。

次のサンプル・コードは ISPF.conf ファイルを示しています。このファイルは、使用するシステム環境に合わせてカスタマイズする必要があります。コメント行は、アスタリスク (*) で始まります。同じ行にある連結にデータ・セットを追加し、名前同士をコンマ (,) で分離します。.

図 20. SCLMDT 用の ISPF.conf の更新
* REQUIRED:
sysproc=ISP.SISPCLIB,FEK.SFEKPROC,FEL.SFELPROC
ispmlib=ISP.SISPMENU
isptlib=ISP.SISPTENU
ispplib=ISP.SISPPENU
ispslib=ISP.SISPSLIB
ispllib=ISP.SISPLOAD

* OPTIONAL:
*allocjob = ISP.SISPSAMP(ISPZISP2)
*ISPF_timeout = 900
注:
  • TSO 環境をカスタマイズするために、独自の DD のようなステートメントとデータ・セット連結を追加し、TSO ログオン・プロシージャーを模倣することができます。詳しくは、「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Reference (SC27-8438)」の『TSO 環境のカスタマイズ』を参照してください。
  • バッチ・ビルドを行う場合は、ISPF/SCLM スケルトン・ライブラリーの前に、カスタマイズされたバージョンの FLMLIBS スケルトンが連結されるようにしてください。
    ispslib=hlq.USERSKEL,ISP.SISPSLIB

SCLMDT 用の rdz.env の更新

SCLM Developer Toolkit は、rdz.env の中で設定されたいくつかのディレクティブを使用して、データ・セットおよびディレクトリーを見つけます。

rdz.env/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。
注: 変更を有効にするには、IBM Explorer for z/OS RSED 開始タスクを再始動してください。

次のコード・サンプルは、rdz.env ファイル内の SCLMDT ディレクティブを示しています。このファイルは、使用するシステム環境に合わせてカスタマイズする必要があります。rdz.env のカスタマイズについて詳しくは、rdz.env、環境構成ファイルを参照してください。

図 21. SCLMDT 用の rdz.env の更新
_SCLMDT_CONF_HOME=/var/rdz/sclmdt
#STEPLIB=$STEPLIB:FEL.SFELAUTH:FEL.SFELLOAD
#_SCLMDT_TRANTABLE=FEL.#CUST.LSTRANS.FILE
#ANT_HOME=/usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1
_SCLMDT_BASE_HOME=$RSE_HOME
_SCLMDT_WORK_HOME=$CGI_ISPHOME 
CGI_DTWORK=$_SCLMDT_WORK_HOME

(オプション) ロング/ショート・ネーム変換

SCLM Developer Toolkit では、ロング・ネーム・ファイルを SCLM に保管することができます。 ロング・ネーム・ファイルとは、8 文字を超える名前または大/小文字混合の名前を持つファイルのことです。ロング・ファイル・ネームの保管は、ロング・ファイル・ネーム名を、SCLM で使用する 8 文字のメンバー名に対応付けるマッピングが入った VSAM ファイルを使用することで実現しています。

注:
  • z/OS 1.8 より前のバージョンの場合、この機能は APAR OA11426 に対応する基本 ISPF/SCLM PTF によって提供されます。
  • ロング/ショート・ネーム変換は、IBM SCLM Administrator Toolkit などの、他の SCLM 関連製品でも使用されます。

LSTRANS.FILE (ロング/ショート・ネーム変換 VSAM) の作成

ロング/ショート・ネーム変換 VSAM を作成するには、ISP.SISPSAMP ISPF サンプル・ライブラリー内のサンプル・メンバー FLM02LST をカスタマイズして実行依頼します。本資料の構成ステップでは、以下のサンプルのセットアップ JCL に示すように、この VSAM に FEL.#CUST.LSTRANS.FILE という名前を付ける必要があります。

図 22. FLM02LST: ロング/ショート・ネーム変換セットアップ JCL
//FLM02LST JOB <job parameters>
//*
//* CAUTION: This is neither a JCL procedure nor a complete job.
//* Before using this sample, you will have to make the following
//* modifications:
//* 1. Change the job parameters to meet your system requirements.
//* 2. Change ****** to the volume that will hold the VSAM.
//* 3. Change all references of FEL.#CUST.LSTRANS.FILE to 
//*    match your naming convention for the SCLM translate VSAM.
//*
//CREATE   EXEC PGM=IDCAMS
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSIN    DD *
  DELETE FEL.#CUST.LSTRANS.FILE
  SET MAXCC=0
  DEFINE CLUSTER(NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE) -
                 VOLUMES(******) -
                 RECORDSIZE(58 2048) -
                 SHAREOPTIONS(3 3) -
                 CYLINDERS(1 1) -
                 KEYS(8 0) -
                 INDEXED) -
         DATA   (NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.DATA)) -
         INDEX  (NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.INDEX))

  /* DEFINE ALTERNATE INDEX WITH NONUNIQUE KEYS -> ESDS */

  DEFINE ALTERNATEINDEX(-
                 NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.AIX) -
                 RELATE(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE) -
                 RECORDSIZE(58 2048) -
                 VOLUMES(******) -
                 CYLINDERS(1 1) -
                 KEYS(50 8) -
                 UPGRADE -
                 NONUNIQUEKEY) -
         DATA   (NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.AIX.DATA)) -
         INDEX  (NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.AIX.INDEX))
/*
//*
//PRIME    EXEC PGM=IDCAMS,COND=(0,LT)
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//INITREC  DD *
INITREC1
/*
//SYSIN    DD *
  REPRO INFILE(INITREC) -
        OUTDATASET(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE)
  IF LASTCC = 4 THEN SET MAXCC=0

  BLDINDEX IDS(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE) -
           ODS(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.AIX)

  IF LASTCC = 0 THEN -
    DEFINE PATH (NAME(FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.PATH) -
           PATHENTRY (FEL.#CUST.LSTRANS.FILE.AIX))
/*
注: 変更の始まりユーザーには、この VSAM データ・セットに対する UPDATE 権限が必要です。変更の終わり

rdz.env ロング/ショート・ネーム変換用に更新

ロング/ショート・ネーム変換を使用する前に、rdz.env 環境変数 _SCLMDT_TRANTABLE をコメント解除し、ロング/ショート・ネーム変換 VSAM の名前に一致するように設定します。

rdz.env/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。
注: 変更を有効にするには、RSED 開始タスクを再始動してください。

(オプション) Ant のインストールおよびカスタマイズ

このステップは、SCLM で Java EE ビルド・サポートを使用する場合にのみ、必要となります。

Apache Ant はオープン・ソースの Java ビルド・ツールであり、http://ant.apache.org/ からダウンロードできます。 Ant はテキスト・ファイルとスクリプトからなり、それらは ASCII フォーマットで配布されています。このため、z/OS UNIX で実行するためには、ASCII/EBCDIC 変換が必要です。

以下のステップを実行して、Ant を z/OS に実装し、Developer for z Systems に対して定義します。

  • 最新の Ant 圧縮ファイルをバイナリー・フォーマットで z/OS UNIX ファイル・システムにダウンロードします。.zip 版の ANT をダウンロードします。
  • z/OS UNIX コマンド行セッションを開き、TSO OMVS コマンドを使用するなどして、インストールを続行します。
  • mkdir -p /home-dir コマンドを使用して Ant インストールのホーム・ディレクトリーを作成し、それを cd /home-dir コマンドで現行ディレクトリーにします。
  • JAR 抽出コマンド jar -xf apache-ant-1.7.1.zip を使用して、ファイルを現行ディレクトリーに抽出してください。 jar コマンドを使用するには、Java bin ディレクトリーがローカルの z/OS UNIX パスに存在していなければなりません。そうなっていない場合は、コマンドを Java bin ロケーションで完全修飾 (例えば、/usr/lpp/java/J6.0/bin/jar -xf apache-ant-1.7.1.zip) してください。
  • すべての Ant テキスト・ファイルを EBCDIC に変換するため、オプションとして /usr/lpp/ibm/rdz/samples/BWBTRANT サンプル・スクリプトをカスタマイズして実行します。
    注: このスクリプトは 1 回だけ実行してください。複数回実行すると、Ant インストールが壊れます。
  • 変換が成功したかどうかを検査するために、ANT ディレクトリー内のテキスト・ファイル、例えば apache-ant-1.7.1/README などを見つけて開きます。 ファイルが読み取り可能であれば、変換は正常に行われています。
  • chmod -R 755 * コマンドを使用して、すべてのユーザーが ANT ディレクトリー内のファイルの読み取りと実行を行うことができるようにします。
  • Ant を使用する前に、環境変数 JAVA_HOME および ANT_HOME を設定します。
    • 変更の始まり(rse.env 内の) JAVA_HOME は Java ホーム・ディレクトリーを指す必要があります。例:
      JAVA_HOME=/usr/lpp/java/IBM/J6.0
      変更の終わり
    • 変更の始まり(rse.env 内の) ANT_HOME は Ant ホーム・ディレクトリーを指す必要があります。例:
      ANT_HOME=/usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1
      変更の終わり
次に例を示します。
  • TSO OMVS
  • mkdir -p /usr/lpp/Apache/Ant
  • cd /usr/lpp/Apache/Ant
  • jar -xf /u/userid/apache-ant-1.7.1
  • /usr/lpp/ibm/rdz/samples/BWBTRANT
  • cat ./apache-ant-1.7.1/README
  • chmod -R 755 *
  • oedit /etc/rdz.env

Ant の初期化が正常に行われたことをテストするには、次のようにします。

  • Ant および Java bin ディレクトリーを環境変数 PATH に追加します。

    例:

    export PATH=/usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1/bin:$PATH
    export PATH=/usr/lpp/java/J6.0/bin:$PATH
  • 正常にインストールが終了したら、バージョンを表示するために、ant -version を実行します。

    例:

    ant -version
注: この方法による PATH ステートメントの設定はテスト時に必要なものであって、実際の運用に際しては不要です。

SCLMDT 用の SCLM の更新

SCLM 自体も、SCLM Developer Toolkit を処理するためにはカスタマイズが必要です。 以下の必要なカスタマイズ・タスクの詳細については、「IBM Rational Developer for z Systems SCLM Developer Toolkit 管理者ガイド」(SC88-5664) を参照してください。
  • Java EE サポート用の言語変換プログラムを定義する
  • Java EE サポート用の SCLM タイプを定義する
カスタマイズ・タスクおよびプロジェクト定義タスクを完了するためには、SCLM 管理者は、表 13 に示す Developer for z Systems のカスタマイズ可能値を知っている必要があります。
表 13. SCLM 管理者チェックリスト
説明
  • デフォルト値
  • 正解の入手先
Developer for z Systems サンプル・ライブラリー
  • FEL.SFELSAMV
  • SMP/E インストール
 
Developer for z Systems サンプル・ディレクトリー
  • /usr/lpp/ibm/rdz/samples
  • SMP/E インストール
 
Java bin ディレクトリー
  • /usr/lpp/java/J6.0/bin
  • rse.env - $JAVA_HOME/bin
 
Ant bin ディレクトリー
  • /usr/lpp/Apache/Ant/apache-ant-1.7.1/bin
  • rdz.env - $ANT_HOME/bin
 
WORKAREA ホーム・ディレクトリー
  • /var/zexpl
  • rse.env - $CGI_ISPWORK
 
SCLMDT プロジェクト構成ホーム・ディレクトリー
  • /var/rdz/sclmdt
  • rdz.env - $_SCLMDT_CONF_HOME
 
ロング/ショート・ネーム変換 VSAM
  • FEL.#CUST.LSTRANS.FILE
  • rdz.env - $_SCLMDT_TRANTABLE
 

WORKAREA および /tmp からの古いファイルの除去

変更の始まりSCLM Developer Toolkit とレガシー ISPF ゲートウェイは同じ WORKAREA および /tmp ディレクトリーを共用します。これらは両方とも定期的なクリーンアップを必要とする場合があります。 z/OS UNIX には、ファイルが入っているディレクトリーとファイルの経過日数に基づいてファイルを削除する、skulker というシェル・スクリプトがあります。指定された日時にコマンドを実行する z/OS UNIX cron デーモンと結合すれば、定期的にターゲット・ディレクトリーを空にする自動化ツールをセットアップできます。skulker スクリプトおよび cron デーモンの詳細については、「UNIX System Services コマンド解説書」(SA88-8641) を参照してください。変更の終わり

統合デバッガー

Developer for z Systems 統合デバッガー・ホスト・コンポーネントを使用すると、バージョン 9.0.1 以上のクライアントは、言語環境プログラム (Language Environment (LE)) ベースのさまざまなアプリケーションをデバッグできます。統合デバッガーには、z/OS 1.10 以上が必要です。

統合デバッガーのデータ・フローの概要については、「ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」の『Developer for z Systems について』の章の『統合デバッガー』のセクションを参照してください。

要件およびチェックリスト

このカスタマイズ・タスクを完了するには、セキュリティー、TCP/IP、および CICS の管理者の支援が必要になります。このタスクでは、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要となります。
  • SVC の追加 (IPL はオプション)
  • SVC 用に更新された LPA
  • LINKLIST 更新
  • APF 許可
  • 開始タスクの定義
  • セキュリティー・プロファイルおよびアクセス・リストの定義
  • クライアント/ホスト通信およびホスト限定通信のための TCP/IP ポートの予約
  • (オプション) CICS 領域 JCL の更新
  • (オプション) CICS CSD の更新
  • (オプション) IMS メッセージ領域 JCL の更新
  • (オプション) DB2 ストアード・プロシージャーのアドレス・スペース JCL の更新
  • (オプション) ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャーの更新
サイトで統合デバッガーの使用を開始するには、以下のタスクを実行する必要があります。 特に断りがない限り、すべてのタスクは必須です。
  1. 変更の始まり統合デバッガーが機能するには、(IBM Explorer for z/OS の必須の RSED 開始タスクと共に) オプションの DBGMGR 開始タスクがアクティブになっている必要があります。 DBGMGR 始動 JCL については、DBGMGR、デバッグ・マネージャー開始タスクを参照してください。変更の終わり
  2. 統合デバッガー構成は、DBGMGR 開始タスクの始動引数で管理されます。詳しくは、統合デバッガー構成パラメーターを参照してください。
  3. DBGMGR 開始タスクを実行するには、FEL.SFELAUTH ライブラリーに APF 許可がある必要があります。統合デバッガーの parmlib 更新を参照してください。
  4. 統合デバッガーは、Developer for z Systems 監視プログラム呼び出し (SVC) に依存しています。SVC ロード・モジュールは、リンク・パック域 (LPA) にロードされる必要があります。そうすると動的にアクティブ化できます。詳しくは、統合デバッガーの parmlib 更新を参照してください。
  5. 統合デバッガーには、アプリケーションからアクセスできる必要があり、STEPLIB 更新または LINKLIST 更新が必要です。詳しくは、統合デバッガーの parmlib 更新を参照してください。
  6. 統合デバッガーが機能するには、デバッグするアプリケーションのユーザー ID が有効な OMVS セグメントを持っている必要があります。詳しくは、統合デバッガーのセキュリティー更新を参照してください。
  7. 統合デバッガーは、いくつかのセキュリティー許可を必要とします。詳しくは、統合デバッガーのセキュリティー更新を参照してください。
  8. DBGMGR 開始タスクは、いくつかのセキュリティー許可を必要とします。 詳しくは、統合デバッガーのセキュリティー更新を参照してください。
CICS トランザクションをデバッグするために必要なステップは、以下のとおりです。
  1. 統合デバッガーを使用すると、CICS トランザクションをデバッグできます。そのためには、統合デバッガーと IP CICS ソケットを CICS に定義する必要があります。 詳しくは、統合デバッガーの CICS アップデートを参照してください。
統合デバッガーは、特定のモジュールのデータ・セットから TEST ランタイム・オプションを読み取る、言語環境プログラム (Language Environment (LE)) のユーザー出口を使用できます。 これは、IMS トランザクションや DB2 ストアード・プロシージャーなど、サブシステムでアクティブになっているコードのデバッグで効果的です。このコードに動的に TEST ランタイム・オプションを提供することはできないためです。以下のステップは、LE ユーザー出口を使用している場合にのみ必要です。
  1. LE ユーザー出口と、そのユーザー出口を呼び出すカスタマイズ済み LE 環境を作成します。 詳しくは、統合デバッガーの言語環境プログラム (Language Environment) の更新を参照してください。
  2. カスタマイズされた LE 環境を IMS トランザクションに定義します。 詳しくは、統合デバッガーの IMS の更新を参照してください。
  3. カスタマイズされた LE 環境を DB2 ストアード・プロシージャーに定義します。 詳しくは、統合デバッガーの DB2 ストアード・プロシージャーの更新を参照してください。
注:
  • 統合デバッガーは、CICS CADP を使用して、CICS トランザクションに対する TEST ランタイム・オプションを提供します。 CADP について詳しくは、CICS TS の資料を参照してください。ただし、必要に応じて、LE ユーザー出口メカニズムを使用することもできます。
  • LE ユーザー出口メカニズムは、標準アプリケーションで使用することもできます。 詳細については、統合デバッガーの ELAXF* の更新を参照してください。

統合デバッガーと COBOL v4

COBOL v3.4 および v4 で作成されたプログラムをデバッグするために、統合デバッガーには、リストされたデータ・セットへのアクセス権限が必要です。 データ・セット名は、環境変数 AQE_DBG_V4LIST、または DD AQEV4LST を介して指定できます。どちらも存在しない場合、統合デバッガーは、実行可能ファイルのデータ・セットの最後の修飾子 (例、.LOAD) を .LISTING に置換することによって、データ・セット名を作成します。ご使用のサイトでどちらの方法が使用可能であるかを調べるには、開発者にご相談ください。

統合デバッガーおよびその他の言語環境ベースのデバッガー

通常、所定のアプリケーション、CICS 領域、DB2 ストアード・プロシージャー、または IMS トランザクションでアクティブにできる言語環境 (LE) ベースのデバッガー (統合デバッガーなど) は、1 つだけです。 LE ベースのデバッガーであることを示す分かりやすい指標は、アプリケーションで使用されるべき CEEEVDBG ロード・モジュールまたは別名をそのデバッガーが提供することです。

変更の始まりただし、統合デバッガーは、アプリケーションによって統合デバッガーが最初にロードされていれば、IBM Debug Tool for z/OS と共存させることができます。変更の終わり

統合デバッガーと暗号化通信

Developer for z Systems クライアントで暗号化を使用して RSE デーモンと通信している場合、(クライアント・ベースの) デバッグ・エンジンも、デフォルトで、(ホスト・ベースの) デバッグ・マネージャーと通信する際に暗号化を使用します。デフォルトでは、デバッグ・エンジンは Developer for z Systems クライアントと同じ証明書を使用します。

これは、RSE デーモンの開始タスクと、デバッグ・マネージャーの開始タスクが、通信の暗号化に関して同様にセットアップされていると想定されるということです。 以下の代替シナリオは、RSE デーモンとデバッグ・マネージャーの暗号化設定が異なる状況において、有効です。

  • 暗号化セッションのセットアップが失敗した場合、デバッグ・エンジンは、確認後に非暗号化通信の使用を試みることができます。
  • デバッグ・エンジンは、Developer for z Systems クライアント以外の認証証明書を使用できます。

RSE デーモンとは異なり、デバッグ・マネージャーでは暗号化通信はネイティブ・サポートされていません。デバッグ・マネージャーは、暗号化通信について、Application Transparent Transport Layer Security (AT-TLS) と呼ばれる TCP/IP サービスに依存しています。段階的なセットアップ手順の説明については、「IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」の『AT-TLS のセットアップ』を参照してください。

統合デバッガーと SYSPLEX

Developer for z Systems は SYSPLEX に認識されないため、Developer for z Systems クライアントの接続先と同じシステム上で、デバッグ対象のプログラムがアクティブである必要があります。これには、バッチ・ジョブを介して開始されたデバッグ・セッションが含まれます。

z/OS 2.1 では、ジョブ・カードに SYSAFF=* または SYSTEM=* を指定して、実行依頼されたシステム上でジョブが実行されるようにします。 古いシステムでは、JESPLEX を使用して SYSPLEX 内の複数の JES サブシステムを結合する場合、正しいシステム名を明示的に指定する必要があります。

統合デバッガー構成パラメーター

統合デバッガーでは、DBGMGR 始動 JCL で以下の変数を構成できます。DBGMGR 始動 JCL については、DBGMGR、デバッグ・マネージャー開始タスクを参照してください。
  • タイムゾーン・オフセット (デフォルトは EST5DST)
  • 外部 (クライアント/ホスト) 通信に使用されるポート番号 (デフォルトは 5335)
  • 内部 (ホスト限定) 通信に使用されるポート (デフォルトは 5336)
  • 統合デバッガーに使用される SVC 番号 (デフォルトは 251)
  • 変更の始まりロード・ライブラリーの高位修飾子 (デフォルトは FEL)変更の終わり

統合デバッガーの parmlib 更新

  • DBGMGR 開始タスクは、Developer for z Systems クライアントがホストに接続される前にアクティブになっている必要があります。IPL 時に自動的にサーバーを開始する方法についての詳細は、COMMNDxx への開始タスクの追加を参照してください。
  • DBGMGR 開始タスクを実行するには、FEL.SFELAUTH ライブラリーに APF 許可がある必要があります。詳しくは、PROGxx での APF 許可を参照してください。
  • 言語環境プログラム (LE) は、統合デバッガーを起動できる必要があります。そのため、FEL.SFELAUTH ライブラリーを LINKLIST に配置するか、またはデバッグするアプリケーションの STEPLIB に配置する必要があります。詳しくは、PROGxx での LINKLIST 定義を参照してください。
    注:
    • LINKLIST を使用するときには、CEEEVDBG ロード・モジュールを保持する他の LE ベース・デバッガーのライブラリーの前に FEL.SFELAUTH があることを確認してください。例えば、IBM Debug Tool for z/OS は hlq.SEQA* ライブラリーを使用します。
    • 競合を回避するには、LINKLIST で定義される LE ベースのデバッガーは 1 つでなければなりません。
    • 統合デバッガーは、アプリケーションによって統合デバッガーが最初にロードされていれば、IBM Debug Tool for z/OS と共存させることができます。
    • FEL.SFELAUTH 内の統合デバッガー・ロード・モジュールは、デバッグ・マネージャー開始タスクを除いて、許可済みで実行する必要はありません。ここには、ロード・モジュールが常駐しているので、それらを許可済みの環境で使用できます。
  • 統合デバッガーは z/OS Binder を使用します。これは、SYS1.MIGLIB が LINKLIST (または STEPLIB) になければならないことを意味します。詳しくは、必要な LINKLIST 定義と LPA 定義を参照してください。
  • 統合デバッガーは z/OS Binder API を使用します。この API は z/OS 1.10 以降で /usr/lib/iewbndd.so として使用でき、z/OS 1.13 以降でも SYS1.SIEAMIGE(IEWBNDD) として使用できます。 これは、z/OS 1.13 以上では、SYS1.SIEAMIGE が LINKLIST (または STEPLIB) 内にある必要があることを示しています。詳しくは、必要な LINKLIST 定義と LPA 定義を参照してください。
    注: z/OS 1.13 以上のシステムで SYS1.SIEAMIGE が LINKLIST または STEPLIB に含まれていない場合、統合デバッガーは以下のメッセージを発行し、/usr/lib/iewbndd.so の使用を試みます。
    CEE3501S The module //IEWBNDD was not found
  • 統合デバッガーは、システムに Developer for z Systems 監視プログラム呼び出し (SVC) が定義されていることを必要とします。デフォルトの SVC 番号は 251 です。 関連するロード・モジュール FEL.SFELLPA(AQESVC03) が、LPA にロードされて動的にアクティブ化される必要があります。詳しくは、IEASVCxx での SVC 定義、およびLPALSTxx での LPA 定義を参照してください。
    注: バージョン 9.1.1 より前のバージョンの Developer for z Systems では、現在使用されていない別の SVC、AQESVC01 を使用していました。 これは、ご使用のホスト・システムにバージョン 9.1.1 以上の Developer for z Systems しかない場合には、削除できます。

統合デバッガーの SVC 更新

統合デバッガーは、システムに Developer for z Systems 監視プログラム呼び出し (SVC)、FEL.SFELLPA(AQESVC03) が定義されていることを必要とします。理想的な環境では、システムの IPL 時に、この SVC がアクティブ化されるか、または更新されます。ただし、IPL を常にオプションとして選択できるわけではないので、統合デバッガーがデバッグ・マネージャー開始タスクを使用して動的インストールまたは更新を行います。

始動時に、デバッグ・マネージャー開始タスク DBGMGR は、以下の項目を検証してから、表 14に記載されているように関連アクションを実行します。
  • SVC が定義されているかどうか
  • アクティブ SVC (定義されている場合) および新規 SVC (SFELLPA 内) のバージョン
  • SVC=svc_number 始動引数が指定されているかどうか (svc_number は必要な SVC 番号)
表 14. 動的統合デバッガー SVC 更新
  SVC 定義済み SVC 未定義
アクティブ SVC と新規 SVC のバージョンが一致します
  • アクションなし。SVC はすでにアクティブで最新です
  • SVC 始動引数は無視されます
  • SFELLPA ロード・モジュールを使用して動的に SVC を定義します
  • SVC 始動引数は必須です
アクティブ SVC と新規 SVC のバージョンが一致しません
  • SFELLPA ロード・モジュールを使用して SVC を更新します
  • SVC 始動引数は無視されます
  • SFELLPA ロード・モジュールを使用して動的に SVC を定義します
  • SVC 始動引数は必須です

統合デバッガーの TCP/IP 更新

変更の始まり統合デバッガーは 2 つの TCP/IP ポートを使用します。
  • クライアント/ホスト通信用のポート (デフォルトは 5335)。 このポートでの通信を暗号化することができます。
  • ホスト限定の通信用のポート (デフォルトは 5336)。
変更の終わり

統合デバッガーのセキュリティー更新

統合デバッガーは以下のセキュリティー定義を必要とします。 詳しくは、セキュリティー定義を参照してください。
  • デバッグ対象のアプリケーションを実行しているユーザー ID の OMVS セグメント (これには、CICS 領域のユーザー ID が含まれます)
  • DBGMGR 開始タスク
  • 開始タスク・ユーザー ID の BPX.SERVER 許可
  • 開始タスク・ロード・ライブラリーのプログラム制御
  • 問題プログラム状態をデバッグしているユーザーの AQE.AUTHDEBUG.STDPGM 許可
  • 問題プログラム状態の許可済みプログラムをデバッグしているユーザーの AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM 許可
注: 統合デバッガーがない状態の、既存の Developer for z Systems セットアップからのマイグレーションを単純化するために、RACF コマンドを伴うサンプル JCL FEL.SFELSAMP(AQERACF) が提供されています。これは統合デバッガーに関連するセキュリティー定義だけを定義します。

統合デバッガーの言語環境プログラム (Language Environment) の更新

統合デバッガーは、特定のモジュールのデータ・セットから TEST ランタイム・オプションを読み取る、言語環境プログラム (Language Environment (LE)) のユーザー出口を使用できます。 これは、IMS トランザクションや DB2 ストアード・プロシージャーなど、サブシステムでアクティブになっているコードのデバッグで効果的です。このコードに動的に TEST ランタイム・オプションを提供することはできないためです。

このプロセス・フローについて、次のステップで説明します。
  1. LE がモジュールの実行を依頼されます。
  2. LE は、引数としてモジュール名を指定してユーザー出口を呼び出します。
  3. ユーザー出口は、TEST ランタイム・オプション・データ・セットを開き、モジュールの TEST ランタイム・オプションを見つけます。
  4. ユーザー出口は、LE に TEST ランタイム・オプションを返します。
  5. LE は、指定された TEST ランタイム・オプションを使ってモジュールを実行します。
注:
  • IBM Debug Tool for z/OS は、ここで説明するユーザー出口メカニズムの拡張バージョンを使用します。共存をサポートし、TEST ランタイム・オプションを保守する労力が重複することを回避するため、統合デバッガーは、ユーザー出口オプションおよび TEST ランタイム・オプションのデータ・セット名について、デバッグ・ツールと同じデフォルトを使用します。
  • ユーザー出口では、TEST ランタイム・オプションのデータ・セット名で、ユーザー ID およびモジュール名に対する変数置換をサポートしています。
  • Developer for z Systems クライアント GUI を使用して TEST ランタイム・オプションのデータ・セットを保守するには、Developer for z Systems 以上のホストおよびクライアントが必要です。
  • 統合デバッガーは、CICS CADP を使用して、CICS トランザクションに対する TEST ランタイム・オプションを提供します。 CADP について詳しくは、CICS TS の資料を参照してください。
以下のステップは、LE ユーザー出口を使用している場合にのみ必要です。
  • AQED3CXT をカスタマイズおよび実行依頼して、ユーザー出口を作成します。 AQED3CXTFEL.#CUST.JCL にあります。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。
  • AQED3CEE をカスタマイズおよび実行依頼して、ユーザー出口を呼び出すカスタマイズ済み LE ロード・モジュールを作成します。 AQED3CEEFEL.#CUST.JCL にあります。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。デフォルトでは、カスタマイズした LE ロード・モジュール (CEE*)FEL.#CUST.LOAD に置かれています。
注: パフォーマンス上の理由から、カスタマイズした LE ロード・モジュールが入っているロード・ライブラリーを LINKLIST には配置しないでください。 購入したソフトウェアも含めて、すべての LE 対応ロード・モジュールに対してユーザー出口が呼び出されることになります。

統合デバッガーの CICS アップデート

統合デバッガーで CICS トランザクションをデバッグするには、以下の CICS アップデートが必要です。
  • CICS システム初期設定 (SIT) パラメーターの更新:
    • DEBUGTOOL=YES を指定します。
    • TCPIP=YES を指定します。
    • LINKLIST によって、DFHRPL DD 連結からロード・モジュールを取り出す場合、LLACOPY=YES を指定します。
  • CICS JCL 更新:
    • EXEC ステートメントで REGION=0M を指定します。
    • 領域の DFHRPL DD ステートメントで FEL.SFELAUTH ロード・ライブラリーを定義します。SIT パラメーター LLACOPY=YES が指定されている場合、ライブラリーは LINKLIST に置くこともできます。
    • 領域の DFHRPL DD ステートメントで SYS1.MIGLIB ロード・ライブラリーを定義します。SIT パラメーター LLACOPY=YES が指定されている場合、ライブラリーは LINKLIST に置くこともできます。
    • z/OS 1.13 以上の場合、領域の DFHRPL DD ステートメントで SYS1.SIEAMIGE ロード・ライブラリーを定義します。SIT パラメーター LLACOPY=YES が指定されている場合、ライブラリーは LINKLIST に置くこともできます。詳細については、統合デバッガーの parmlib 更新にある z/OS Binder API の情報を参照してください。
    注:
    • CICS 領域のユーザー ID には、SIT パラメーター LLACOPY=YES が意図したとおりに機能するために、FACILITY クラスの CSVLLA.dataset プロファイルに対する UPDATE 許可が必要です。
    • COBOL v4 で作成されたプログラムをデバッグするために、統合デバッガーには、リストされているデータ・セット (PDS または PDS/E) へのアクセス権限が必要です。データ・セット名は、環境変数 AQE_DBG_V4LIST、または DD AQEV4LST を介して指定できます。どちらも存在しない場合、統合デバッガーは、実行可能ファイルのデータ・セットの最後の修飾子 (例、.LOAD) を .LISTING に置換することによって、データ・セット名を作成します。ご使用のサイトでどちらの方法が使用可能であるか、開発者に問い合わせてください。
  • CICS CSD アップデート:

    AQECSD サンプル CSD 更新ジョブの説明に従って、デバッガーを CICS 領域に定義します。 AQECSDFEL.#CUST.JCL にあります。ただし、ジョブ FEL.SFELSAMP(FELSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合を除きます。詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。

注:
  • 統合デバッガーでは、ご使用の CICS 領域で TCP/IP ベースの通信が有効になっている必要があります。 これを行う場合に推奨される方法は、z/OS Communication Server IP CICS ソケットです。 このフィーチャーの構成については、「Communication Server IP CICS ソケット・ガイド (SC88-9053)」を参照してください。
  • 統合デバッガーは、CICS CADP を使用して、CICS トランザクションに対する TEST ランタイム・オプションを提供します。 CADP について詳しくは、CICSTS の資料を参照してください。

統合デバッガーの IMS の更新

統合デバッガーで IMS トランザクションをデバッグするには、以下の IMS の更新が必要です。
  • IMS メッセージ領域 (DFSMPR) JCL の更新:
    • 領域の EXEC ステートメントで REGION=0M を指定します。
    • FEL.SFELAUTH ロード・ライブラリーが LINKLIST に存在しない場合、このライブラリーを STEPLIB に追加します。統合デバッガー以外の他の製品で必要とされている場合を除いて、すべての STEPLIST データ・セットで APF 許可を保守する必要はありません。
    • 言語環境プログラム (Language Environment (LE)) ユーザー出口を使用している場合、カスタマイズされた LE ロード・モジュールが入っているロード・ライブラリー (デフォルトでは FEL.#CUST.LOAD) を STEPLIB に追加します。

統合デバッガーの DB2 ストアード・プロシージャーの更新

統合デバッガーで DB2 ストアード・プロシージャーをデバッグするには、以下の DB2 関連の更新を行う必要があります。

  • DB2 ストアード・プロシージャーのアドレス・スペースの開始タスク JCL に対する更新
    • EXEC ステートメントで REGION=0M を指定します。
    • FEL.SFELAUTH ロード・ライブラリーが LINKLIST に存在しない場合、このライブラリーを STEPLIB に追加します。統合デバッガー以外の他の製品で必要とされている場合を除いて、すべての STEPLIST データ・セットで APF 許可を保守する必要はありません。
    • 言語環境プログラム (Language Environment (LE)) ユーザー出口を使用している場合、カスタマイズされた LE ロード・モジュールが入っているロード・ライブラリー (デフォルトでは FEL.#CUST.LOAD) を STEPLIB に追加します。

統合デバッガーの ELAXF* の更新

以下の更新は、Developer for z Systems の提供するリモート・ビルド・プロシージャーで統合デバッガーを使用するために必要です。 これらの JCL プロシージャーの機能および場所について詳しくは、ELAXF* リモート・ビルド・プロシージャーを参照してください。

  • 以下のようにして、ELAXFDCLELAXFGO、および ELAXFTSO JCL プロシージャーに更新します。
    • EXEC ステートメントで REGION=0M を指定します。
    • FEL.SFELAUTH ロード・ライブラリーが LINKLIST に存在しない場合、このライブラリーを STEPLIB に追加します。統合デバッガー以外の他の製品で必要とされている場合を除いて、すべての STEPLIST データ・セットで APF 許可を保守する必要はありません。
    • 言語環境プログラム (Language Environment (LE)) ユーザー出口を使用している場合、カスタマイズされた LE ロード・モジュールが入っているロード・ライブラリー (デフォルトでは FEL.#CUST.LOAD) を STEPLIB に追加します。

ホスト・ベースのコード分析

Developer for z Systems クライアントと同様に、 Developer for z Systems ホストは 別の製品として提供されている実行中のコード分析ツール、IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities をサポートします。このコード分析をホスト上で実行する利点は、それを日常のバッチ処理として組み込むことができる点です。

以下のコード分析ツールを、ホスト上で使用することができます。
  • コード・レビュー: コード・レビューは、異なる重大度レベルを持つ規則を使用して、 ソース・コードをスキャンし、規則違反を報告します。
  • コード・カバレッジ: 実行中のプログラムを分析し、実行可能な行の総数に対する実行済みの行についてのレポートを生成します。

要件およびチェックリスト

ホスト・ベースのコード分析ツールをご使用のサイトで使用開始する際には、他の管理者の支援は必要ありません。 ただし、以下のタスクを実行する必要があります。 特に断りがない限り、すべてのタスクは必須です。
  1. IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities をインストールします (「Program Directory forIBM Rational Developer for z Systems Host Utilities」(GI88-4326) を参照)。提供されているデフォルトを使用すると、 製品は高位修飾子の AKG および z/OS UNIX パス/usr/lpp/rdzutil を使用してインストールされます。
  2. AKG.SAKGSAMP(AKGSETUP) をカスタマイズして実行依頼することで、提供されているサンプルのカスタマイズ可能なコピーを作成します。このジョブは、以下のタスクを実行します。
    • AKG.#CUST.PROCLIB を作成し、これにサンプル SYS1.PROCLIB メンバーを取り込みます。
    • AKG.#CUST.JCL を作成し、これにサンプル構成 JCL を取り込みます。
注: IBM Debug Tool for z/OS は、コード・カバレッジ・コンポーネントの前提条件です。

コード・レビュー

コード・レビューは、ソース・コードをスキャンし、異なる重大度レベルを持つ規則を使用して、規則違反を報告します。ツールには COBOL および PL/I の規則プロバイダーが付属していますが、それ以外の規則プロバイダーを追加することもできます。

Developer for z Systems Host Utilities は、バッチ・モードでのコード・レビュー・サービスの呼び出しを簡素化するために、サンプル・プロシージャー AKGCR を提供 しています。AKGCRAKG.#CUST.PROCLIB に置かれます。ただし、AKG.SAKGSAMP(AKGSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。

サンプル・プロシージャー AKG.#CUST.PROCLIB(AKGCR) を、 メンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーします。

AKGCR プロシージャーをシステム・プロシージャー・ライブラリーにコピーできない場合は、呼び出しジョブに JCLLIB カードを JOB カードの直後に追加するように Developer for z Systems ユーザーに依頼します。
//MYJOB    JOB <job parameters>
//PROCS    JCLLIB ORDER=(AKG.#CUST.PROCLIB)

コード・レビュー・プロセスの変更

Developer for z Systems コード・レビュー は、サード・パーティーのコードを、レビュー・プロセスの一部にすることを可能にします。 例えば、C/C++ コードを分析する規則プロバイダーを提供したり、 サイト固有のコーディング規則を認識するよう COBOL 規則プロバイダーを拡張したりすることができます。

ホスト・ベースのコード・レビューは、Developer for z Systems クライアントと同じく Eclipse プロセスです。 そのため、開発サポート・チームがクライアント上でコード・レビュー用に行った機能拡張は、ホスト上 でも再利用することができます。

機能拡張は、Eclipse プラグインまたは Eclipse フィーチャーで構成されます。 それらをアクティブ化するには、AKGCRADD 構成ジョブで記述されているように、それらを既存のコードで使用できるようにします。 AKGCRADDAKG.#CUST.JCL に置かれます。ただし、AKG.SAKGSAMP(AKGSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。

コード・カバレッジ

コード・カバレッジは、実行中のプログラムを分析し、実行可能な行の総数に対する実行済みの行についてのレポートを生成します。コード・カバレッジは、一時ポートを使用して、IBM Debug Tool for z/OS、または Developer for z Systems クライアントの統合デバッガー・デバッグ・エンジンとの TCP/IP 接続をセットアップすることに注意してください。

Developer for z Systems Host Utilities には、コード・カバレッジをバッチ・モードで呼び出す 2 とおりの方法があります。単一のプログラム実行を処理するサンプル JCL プロシージャーを使用する方法と、複数のプログラム実行を処理できる永続的にアクティブなコード・カバレッジ・コレクターを開始および停止するためのスクリプト・セットを使用する方法です。

コード・カバレッジの単一の呼び出し

AKGCC サンプル・プロシージャーは、コード・カバレッジ・コレクターを開始して、単一プログラム実行を分析させ、コレクターを停止し、結果をアーカイブして後で利用できるようにするための手段となります。

AKGCCAKG.#CUST.PROCLIB に置かれます。ただし、AKG.SAKGSAMP(AKGSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに別のロケーションを指定した場合は除きます。

サンプル・プロシージャー AKG.#CUST.PROCLIB(AKGCC) を、 メンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーします。

AKGCC プロシージャーをシステム・プロシージャー・ライブラリーにコピーできない場合、JCLLIB カード (JOB カードの直後) を呼び出しジョブに追加するように Developer for z Systems ユーザーに 依頼します。
//MYJOB    JOB <job parameters>
//PROCS    JCLLIB ORDER=(AKG.#CUST.PROCLIB)

コード・カバレッジの複数の呼び出し

AKGCC プロシージャーにはすべてをこれで処理できる利便性がありますが、ソフトウェア開発プロセスのセットアップ方法によっては、プログラム分析のたびにリソースと時間を使ってコード・カバレッジ・コレクターを開始しなければならないことの方が重大かもしれません。

Developer for z Systems Host Utilities には、アクティブな状態を維持するコード・カバレッジ・コレクターを開始するための ccstart スクリプトが用意されています。開始したコレクターを、コード・カバレッジの複数の呼び出しで使用できます。コレクターを停止するには、ccstop スクリプトを使用できます。

これらのスクリプト (ccstartccstop、および codecov) は、Developer for z Systems Host Utilities をデフォルトのロケーションにインストールした場合、/usr/lpp/rdzutil/bin/ にあります。これらのスクリプトの使用法については、Developer for z Systems IBM Knowledge Center を参照してください。

一般的な使用シナリオを以下に示します。
  1. 固定ポート番号を使用するオプションと出力を既知のロケーションにリダイレクトするオプションを指定して ccstart を呼び出します。
  2. 始動オプションで、分析対象のプログラムを必要な回数呼び出します。TEST(,,,TCPIP&<hostip>:<port>)
  3. ccstop を呼び出します。
  4. Developer for z Systems クライアントから出力ロケーションにアクセスして、レポートを表示します。

コード・カバレッジの出力

コード・カバレッジの出力は、Developer for z Systems クライアントにインポートすることを目的として いるため、z/OS UNIX ファイルに書き込まれます。またコード・カバレッジは、 以前の実行結果を使用し、それらを現在の実行結果と組み合わせて 複数のコード・パスをカバーする単一のレポートを作成することができます。

これらの理由により、Developer for z Systems Host Utilities はコード・カバレッジの実行の出力を削除しようとしないため、出力は長期にわたって累積されます。

z/OS UNIX には、ファイルが入っているディレクトリーとファイルの経過日数に基づいてファイルを削除する、skulker というシェル・スクリプトがあります。指定された日時にコマンドを実行する z/OS UNIX cron デーモンと結合すれば、定期的にターゲット・ディレクトリーを空にする自動化ツールをセットアップできます。skulker スクリプトおよび cron デーモンの詳細については、「UNIX System Services コマンド解説書」(SA88-8641) を参照してください。

その他のカスタマイズ・タスク

このセクションは、さまざまなオプションのカスタマイズ・タスクを結合したものです。必要なサービスを構成するには、該当するセクションの説明に従ってください。

Developer for z Systems 構成ファイルへのカスタマイズ変更の始まり変更の終わり

include.conf、C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

C/C++ のコンテンツ・アシストは、include.conf の定義を使用して、指定されたファイルまたはメンバーの強制インクルードを実行できます。強制インクルードは、ファイルまたはメンバーがプリプロセッサー・ディレクティブを使用してソース・コードに組み込まれたかどうかに関係なく、コンテンツ・アシスト操作の実行時に構文解析されるファイルまたはディレクトリー、データ・セット、またはデータ・セット・メンバーで構成されます。

ファイルは、使用される前に、rdz.envinclude.c 変数または include.cpp 変数によって参照される必要があります。このように rdz.env で参照されることは、C および C++ で使用されるように別のファイルを指定できることを意味します。rdz.env の変数はデフォルトで使用不可になっています。

サンプルの include.conf/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、ジョブ FEL.SFELSAMP(FELSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳細については、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

定義は列 1 から始める必要があります。US コード・ページを使用する場合、コメント行はポンド記号 (#) で始まります。データ行に入れることができるのは、ディレクトリー、ファイル、データ・セット、またはメンバーの名前だけです。同じ行にコメントを入れることはできません。行の継続はサポートされていません。

図 23. include.conf - C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード
# To include the stdio.h file from the /usr/include directory, input:
# /usr/include/stdio.h
#
# To include all files of the /usr/include directory and all of it's 
# sub-directories, input:
# /usr/include
#
# Uncomment and customize variable FILETYPES to limit the z/OS UNIX
# wildcard include to selected (case sensitive) file types:
# The file types are specified in a comma-delimited list (no blanks)  
# FILETYPES=H,h,hpp,C,c,cpp,cxx

# To include all members of the CBC.SCLBH.H data set, input:
# //CBC.SCLBH.H
#
# To include the STDIOSTR member of the CBC.SCLBH.H  data set, input:
# //CBC.SCLBH.H(STDIOSTR)
# The sample list contains some commonly used C standard library files
/usr/include/assert.h
/usr/include/ctype.h
/usr/include/errno.h
/usr/include/float.h
/usr/include/limits.h
/usr/include/locale.h
/usr/include/math.h
/usr/include/setjmp.h
/usr/include/signal.h
/usr/include/stdarg.h
/usr/include/stddef.h
/usr/include/stdio.h
/usr/include/stdlib.h
/usr/include/string.h
/usr/include/time.h

z/OS UNIX サブプロジェクト

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

REXEC (リモート実行) は、クライアントがホスト・システム上でコマンドを実行できるようにする TCP/IP サービスです。SSH (セキュア・シェル) も同様のサービスですが、すべての通信が暗号化されます。 Developer for z Systems は、いずれかのサービスを使用して、z/OS UNIX サブプロジェクトでリモート (ホスト・ベース) アクションを実行します。

注:
  • Developer for z Systems は、TSO バージョンでなく、z/OS UNIX バージョンの REXEC を使用します。
  • REXEC/SSH がデフォルト・ポートを使用するように構成されていない場合、Developer for z Systems クライアントは z/OS UNIX サブプロジェクトに使用する正しいポートを定義する必要があります。この構成を行うには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「z/OS ソリューション」 > 「USS サブプロジェクト」 > 「リモート・アクション・オプション」設定ページを選択します。使用するポートについては、REXEC または SSH のセットアップを参照してください。

REXEC または SSH のセットアップ

REXEC および SSH は、別の TCP/IP サービスである、INETD (Internet Daemon) によって提供されるサービスに依存します。INETD、REXEC、および SSH をセットアップするために必要なステップについては、「Communications Server IP 構成ガイド」(SC88-8926) に説明があります。詳細およびその他のセットアップ方法については、 Developer for z Systems ライブラリー (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517) にあるホワイト・ペーパー「Using INETD, REXEC and SSH with Developer for System z」(SC14-7301) を参照してください。

REXEC で使用される共通のポートは 512 です。使用されるポートを確認するには、/etc/inetd.conf および /etc/services を参照してください。
  • /etc/inetd.conf で、rexecd サーバー (7 番目のワード) のサービス名 (最初のワード。この例では exec) を見つけます。
    exec  stream tcp nowait OMVSKERN /usr/sbin/orexecd rexecd -LV
  • /etc/services で、そのサービス名 (最初のワード) に接続しているポート (2 番目のワード。この例では 512) を見つけます。
    exec      512/tcp      #REXEC   Command Server

同じ原則が SSH にも適用されます。その共通のポートは 22 で、サーバー名は sshd です。

インクルード・プリプロセッサーのサポート

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。

Developer for z Systems は、一部のサード・パーティーのインクルード・ステートメントを含む COBOL および PL/I インクルード・ステートメントの解釈と拡張をサポートします。Developer for z Systems では、サンプルの REXX exec、FEKRNPLI も提供され、これらは Developer for z Systems クライアントによって呼び出すことができ、PL/I コンパイラーを呼び出して PL/I ソースを拡張します。

FEKRNPLIFEL.#CUST.CNTL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、基本的なカスタマイズを参照してください。

サンプルの FEL.#CUST.CNTL(FEKRNPLI) exec を、このメンバーの中で説明されているようにカスタマイズします。以下の情報を指定する必要があります。
  • compiler_hlq: PL/I コンパイラーの高位修飾子

変更の始まりDeveloper for z Systems クライアントは、TSO コマンド・サービスを使用して exec を実行します。このことは、FEKRNPLI exec が TSO コマンド・サービスの SYSPROC または SYSEXEC 連結の中に置かれている場合、ユーザーは exec の正確なロケーションを知っている必要がないことを意味します。ユーザーが知っている必要があるのは名前だけです。レガシー ISPF ゲートウェイを使用する場合は、ISPF.conf の中で SYSPROC または SYSEXEC 連結が定義されます。 このファイルのカスタマイズについては、「IBM Explorer for z/OS Host Configuration Guide (SC27-8437)」で説明されています。変更の終わり

Enterprise COBOL および PL/I での xUnit サポート

このカスタマイズ・タスクには、支援は必要ありませんが、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要となります。
  • LINKLIST 更新

反復可能な自己検査単体テストを実行するためのコードを作成する上で開発者を支援するフレームワークは、まとめて xUnit と呼ばれます。Developer for z Systems は、zUnit という、Enterprise COBOL および PL/I コードの単体テストのためのフレームワークを備えています。

zUnit フレームワークを使用するには、開発者は、STEPLIB または LINKLIST を通じて、FEL.SFELLOAD ロード・ライブラリー内の AZU* および IAZU* ロード・モジュールにアクセスする必要があります。同様に、zUnit テスト実行機能の AZUTSTRN は、STEPLIB または LINKLIST のいずれかを通じて、次のようにさまざまなシステム・ライブラリーにアクセスする必要があります。
  • CEE.SCEERUN および CEE.SCEERUN2 (LE ランタイム)
  • SYS1.CSSLIB (呼び出し可能システム・サービス)
  • SYS1.SIXMLOD1 (XML ツールキット)

zUnit テスト実行機能は別のテスト・ケースを保持するロード・ライブラリーにもアクセスする必要があります。このライブラリーは大抵、開発者に固有のものです。

zUnit テスト実行機能の AZUTSTRN は、Developer for z Systems クライアントによってバッチ・モードで、TSO コマンド行から、および z/OS UNIX コマンド行から呼び出すことができます。
  • Developer for z Systems は、バッチ・モードでの zUnit テスト実行機能の呼び出しを簡素化するためにサンプル・プロシージャー AZUZUNIT を提供しています。AZUZUNITFEL.#CUST.PROCLIB に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。

    サンプル・プロシージャー FEL.#CUST.PROCLIB(AZUZUNIT) を、このメンバー内で説明されているようにカスタマイズし、SYS1.PROCLIB にコピーしてください。

    プロシージャーの名前とプロシージャー内のステップの名前は、Developer for z Systems クライアントに付属しているデフォルトのプロパティーに一致しています。 プロシージャーの名前またはプロシージャー内のステップの名前を変更する場合は、すべてのクライアント上の対応するプロパティー・ファイルを更新する必要があります。プロシージャー名とステップ名は変更しないでください。

    AZUZUNIT プロシージャーをシステム・プロシージャー・ライブラリーにコピーできない場合は、呼び出しジョブに JCLLIB カードを JOB カードの直後に追加するように Developer for z Systems ユーザーに依頼します。
    //MYJOB    JOB <job parameters>
    //PROCS    JCLLIB ORDER=(FEL.#CUST.PROCLIB)
  • z/OS UNIX から (/usr/lpp/ibm/rdz/bin/zunit スクリプトを使用して) zUnit テスト実行機能を呼び出す場合、rdz.envSTEPLIB ディレクティブで、必要な非 LINKLIST データ・セットを指定して、開発者のセットアップ作業を簡素化することができます。

    rdz.env/etc/zexpl/ に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。このファイルは、TSO OEDIT コマンドで編集できます。

    zunit スクリプトを使用すると、ユーザーはそのスクリプトによって使用される STEPLIB ディレクティブに追加するデータ・セットを指定できます。

  • FEL.SFELPROC(FEKZUNIT) exec を使用して TSO コマンド行から zUnit テスト・ランナーを呼び出す場合、システム・ライブラリーが LINKLIST に存在していなければなりません。存在しない場合、開発者は zUnit テスト・ランナーを呼び出すたびに、システム・データ・セット名を指定する必要があります。開発者のために、このデータ・セットの TSOLIB 割り振りを行うラッパー exec を作成することもできます。このラッパー exec のコーディング方法の例として、FEKZUNIT だけで使用することができます。

zUnit テスト・ランナーは、テスト・レポートの自動再フォーマット設定を可能にします。Developer for z Systems には、サンプルの変換 (Ant または jUnit フォーマットへの変換など) が用意されており、/usr/lpp/ibm/rdz/samples/zunit/xsd および /usr/lpp/ibm/rdz/samples/zunit/xsl に置かれています (Developer for z Systems をデフォルト・ロケーション /usr/lpp/ibm/rdz にインストールした場合)。

エンタープライズ・サービス・ツール・サポート

このカスタマイズ・タスクには、支援や特殊リソース、または特殊なカスタマイズ・タスクは必要ありません。
Developer for z Systems クライアントには、エンタープライズ・サービス・ツールと呼ばれるコード生成コンポーネントがあります。生成されるコードのタイプによっては、このコードは Developer for z Systems ホスト・システム・インストールで提供される機能に依存しています。これらのホスト・システム機能を使用可能にする方法を、以下のセクションで説明しています。
注: エンタープライズ・サービス・ツールには、サービス・フロー・モデラー (SFM) やエンタープライズ用 XML サービスなどの複数のツールが含まれます。

CICS 双方向言語サポート

このカスタマイズ・タスクを完了するには、CICS 管理者の支援が必要になります。このタスクには、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要です。
  • CICS 領域 JCL を更新する
  • CICS に対してプログラムを定義する

Developer for z Systems エンタープライズ・サービス・ツールのコンポーネントは、さまざまな形式のアラビア語およびヘブライ語のインターフェース・メッセージをサポートしているほか、すべてのエディターおよびビューで双方向言語データの表示と編集をサポートしています。端末アプリケーションでは、左から右と、右から左の両方の画面がサポートされ、数値フィールド、および画面とは反対の向きのフィールドもサポートされます。

そのほかの双方向言語フィーチャーおよび機能には、以下のものがあります。

  • エンタープライズ・サービス・ツールのサービス・リクエスターは、インターフェース・メッセージの双方向属性を動的に指定します。
  • サービス・フロー内の双方向データ処理は、双方向属性 (テキスト・タイプ、テキスト方向、数値スワッピング、対称スワッピングなど) に基づきます。これらの属性は、インターフェース・フローと端末フローのどちらの場合でも、さまざまなフロー作成のステージで指定できます。
  • エンタープライズ・サービス・ツールの生成ランタイム・コードには、異なる双方向属性を持つメッセージ内のフィールド間でのデータの変換が含まれます。

さらに、エンタープライズ・サービス・ツールの生成コードは、CICS SFR (サービス・フロー・ランタイム) 以外の環境での bidi 変換をサポートできます。その一例がバッチ・アプリケーションです。エンタープライズ・サービス・ツールの生成ウィザードで適切な bidi 変換オプションを指定し、生成されたプログラムを適切な双方向変換ライブラリー FEL.SFELLOAD とリンクすることにより、エンタープライズ・サービス・ツールの生成プログラムに、双方向変換ルーチンの呼び出しを組み込ませることができます。

CICS 双方向言語サポートをアクティブにするには、以下のタスクを実行します。
  1. FEL.SFELLOAD ロード・モジュール FEJBDCMP および FEJBDTRX を CICS RPL 連結 (DD ステートメント DFHRPL) の中に置きます。この作業は、適用された保守が自動的に CICS で使用可能になるように、インストール・データ・セットを連結に追加する方法で行ってください。
    重要: インストール・データ・セットを連結せず、モジュールを新規または既存のデータ・セットにコピーする場合は、このモジュールが DLL であり、PDSE ライブラリー内に存在しなければならないことに留意してください。
  2. 適切な CEDA コマンドを使用して、FEJBDCMP および FEJBDTRX をプログラムとして CICS に対して定義します。
          CEDA DEF PROG(FEJBDCMP) LANG(LE) G(xxx)
          CEDA DEF PROG(FEJBDTRX) LANG(LE) G(xxx)

エンタープライズ・サービス・ツールの診断用 IRZ メッセージ

このカスタマイズ・タスクには、支援は必要ありませんが、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要となります。
  • LINKLIST 更新
  • CICS 領域 JCL 更新
  • CICS 領域 CSD 更新
Developer for z Systems クライアントには、エンタープライズ・サービス・ツールと呼ばれるコード生成コンポーネントがあります。エンタープライズ・サービス・ツールを使用して生成したコードから診断用エラー・メッセージを出すためには、FEL.SFELLMOD ロード・ライブラリー内のすべての IRZM* モジュールおよび IIRZ* モジュールを、その生成コードで使用できるようにする必要があります。エンタープライズ・サービス・ツールでは、以下の環境向けにコードを生成できます。
  • CICS
  • IMS
  • MVS バッチ
生成されたコードを CICS トランザクションで実行する場合は、以下の手順を実行します。
  • FEL.SFELLMOD 内のすべての IRZM* および IIRZ* モジュールを、CICS 領域の DFHRPL DD に追加します。この作業は、適用された保守が自動的に使用可能になるように、インストール・データ・セットを連結に追加する方法で行ってください。
  • 変更の始まりIRZCSD ジョブをカスタマイズおよび実行依頼して、CICS 領域の CICS システム定義 (CSD) を更新します。カスタマイズの手順については、メンバー内のドキュメンテーションを参照してください。IRZCSD は FEL.#CUST.JCL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。変更の終わり

それ以外の状態では、STEPLIB または LINKLIST を通じて、FEL.SFELLMOD 内のすべての IRZM* モジュールと IIRZ* モジュールを使用可能にします。この作業は、適用された保守が自動的に使用可能になるように、インストール・データ・セットを連結に追加する方法で行ってください。

STEPLIB を使用する場合は、LINKLIST を介して使用できないモジュールを、コードを実行するタスクの STEPLIB ディレクティブで定義します。

ロード・モジュールを使用できず、生成コードでエラーが発生した場合は、次のメッセージが出されます。
IRZ9999S Failed to retrieve the text of a Language Environment runtime
message. Check that the Language Environment runtime message module for
facility IRZ is installed in DFHRPL or STEPLIB.
注:
  • モジュール FEL.SFELLMOD(IRZPWSIO) は、トップダウン IMS MPP コード生成中に静的にリンクされます。したがって、このモジュールは、生成されたコードの実行時に使用可能であってはなりません。 使用可能にできるのはコンパイル中のみです。
  • バージョン 9.0.1 では、FEL.SFELLMOD(IRZPWSIO) および関連する FEL.SFELSAMP(IRZPWSH) サンプル PL/I インクルード・メンバーが Developer for z Systems から IMS バージョン 12 に移動されました。これらのパーツは、それぞれ IMS.SDFSRESL(DFSPWSIO) および IMS.SDFSSMPL(DFSPWSH) に名前変更されています。

FEKRNPLI、PL/I リモート・プリプロセッサー

このカスタマイズ・タスクには、支援は必要ありませんが、以下のリソースまたは特殊なカスタマイズ・タスクが必要となります。

Developer for z Systems には、Developer for z Systems クライアントから呼び出すことのできるサンプル PL/I プリプロセッサーが用意されています。

変更の始まりサンプルのメンバー FEKRNPLI は FEL.#CUST.CNTL に置かれます。ただし、ジョブ FEL.SFELSAMP(FELSETUP) をカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。メンバー内に記載されているようにサンプル PL/I プリプロセッサー (REXX) exec FEL.#CUST.CNTL(FEKRNPLI) をカスタマイズし、Developer for z Systems ユーザーに exec の場所を通知します。変更の終わり

インストール検査

製品のカスタマイズの完了後、この章で説明するインストール検査プログラム (IVP) を使用して、主要な製品コンポーネントのセットアップが正常であることを検査できます。

開始タスクの検査

DBGMGR、デバッグ・マネージャー

オプションの DBGMGR 開始タスクまたはユーザー・ジョブを開始します。 正常に開始されると、サーバーは以下のコンソール・メッセージを出します。clientport は外部 (クライアント/ホスト) 通信に使用されるポートの番号、hostport は内部 (ホスト限定) 通信に使用されるポート番号です。
AQECM001I Debug Manager startup complete (clientport/hostport)

ジョブが戻りコード 66 を伴って終了する場合は、FEL.SFELAUTH に APF 許可がありません。

注: 続けて他のデバッグ関連 IVP テストを行う前に、DBGMGR を開始してください。

サービスの検査

Developer for z Systems インストールは、基本およびオプションのサービス用に、いくつかのインストール検査プログラム (IVP) を提供します。IVP スクリプトは、インストール・ディレクトリー (デフォルトでは /usr/lpp/ibm/rdz/bin/) に置かれます。
表 15. サービス用の IVP
fekfivpc CARMA 接続
fekfivps SCLMDT 接続
以下のセクションで説明するタスクでは、ユーザーが z/OS UNIX でアクティブであることが必要です。そのためには、OMVS TSO コマンド を発行します。TSO に戻るには、exit コマンドを使用します。

IVP を実行するユーザー ID には大きな領域サイズが必要です。これは、大量のメモリーを必要とする機能 (Java など) が実行されるからです。領域サイズは、131072 キロバイト (128 メガバイト) 以上に設定してください。

次の例のエラーは、領域サイズが不十分であることを明示していますが、他のエラーが発生する可能性もあります。例えば Java を始動できない場合があります。
CEE5213S The signal SIGPIPE was received.
%z/OS UNIX command%: command was killed by signal number 13
    %line-number% *-*   %REXX command%
       +++ RC(137) +++ 
注: IVP テストを開始する前に、z/OS Explorer および Developer for z Systems の開始タスクをアクティブにしておく必要があります。

IVP の初期化

このセクションのサンプル・コマンドはすべて、特定の環境変数が設定されていることを必要とします。これにより、IVP スクリプトは PATH ステートメントを通じて入手でき、カスタマイズされた構成ファイルのロケーションが判明します。pwd コマンドおよび cd コマンドを使用して、現行ディレクトリーを検査し、カスタマイズした構成ファイルがあるディレクトリーに変更してください。その後、次のサンプルのように ivpinit シェル・スクリプトを使用して RSE 環境変数を設定できます。 $ は z/OS UNIX プロンプトです。

変更の始まり
$ pwd
/u/userid
$ cd /etc/zexpl
$ . ./ivpinit
-- RSE_CFG set to /etc/zexpl -- based on current location
-- RSE_HOME set to /usr/lpp/ibm/zexpl -- defined in $RSE_CFG/rse.env
-- added product $PATH to PATH
-- PATH=/etc/zexpl:/bin:/usr/lpp/java/J6.0/bin:/usr/lpp/ibm/zexpl/bin:/usr/lpp/i
spf/bin:/bin:/usr/lpp/ibm/rdz/bin:/bin
変更の終わり

. ./ivpinit の最初のピリオド (.) は、シェルを現行環境で実行するための z/OS UNIX コマンドです。これにより、シェル内で設定された環境変数が、シェルを出た後も有効になります。2 番目のピリオド (.) は現行ディレクトリーを参照しています。

注:
  • . ./ivpinitfekfivp* スクリプトの前に実行しない場合は、呼び出すときにこれらのスクリプトへのパスを指定する必要があります。以下に例を示します。
    /usr/lpp/ibm/rdz/bin/fekfivpc
    また、. ./ivpinit が最初に実行されない場合、すべての fekfivp* スクリプトは、カスタマイズされた構成ファイルを保持するディレクトリーの場所を要求します

CARMA 接続

変更の始まり次のコマンドを実行することにより、CARMA への接続を検査します。
fekfivpc
変更の終わり

このコマンドから成功メッセージが返されなければなりません。

注: IVP が失敗した場合は、/tmp/fekfivpc.log の内容を検査します。このログには RSE と CARMA の間の通信が記録されており、失敗の根本原因の究明に役立つ情報が含まれている可能性があります。
fekfivpc には、以下に示すオプションの非定位置パラメーターがあります。
変更の始まり-noram変更の終わり
変更の始まりデフォルトでは、fekfivpc は、CRADEF VSAM データ・セット内で最初に定義された RAM を始動します。RAM をテストすることが望ましくない場合もあります。例えば、サード・パーティーの RAM が最初にリストされていて、予期しない入力をその RAM が必要とするような場合です。そのような場合、–noram 始動引数を使用して、IVP テストの RAM 固有のステップを省略することができます。変更の終わり

SCLMDT 接続

次のコマンドを実行することにより、SCLM Developer Toolkit への接続を検査します。

fekfivps

変更の始まりこのコマンドから成功メッセージが返されなければなりません。変更の終わり

fekfivps には、以下に示すオプションの非定位置パラメーターがあります。

-file
変更の始まりfekfivps は、数百行に上る大量の出力を生成する場合があります。-file パラメーターは、この出力をファイル $TMPDIR/fekfivps.log へ送信します。ここで、$TMPDIRrse.env 内の TEMPDIR ディレクティブの値で、デフォルトは /tmp です。変更の終わり
-debug
-debug パラメーターは、詳細なテスト出力を作成します。IBM サポートから指示された場合以外は、このオプションを使用しないでください。

セキュリティー定義

変更の始まりサンプル FELRACF ジョブをカスタマイズし、実行依頼してください。このメンバーには、Developer for z Systems 用の基本セキュリティー定義を作成する、サンプルの RACF コマンドが含まれています。サンプル AQERACF ジョブをカスタマイズして実行依頼します。このジョブには、統合デバッガーのセキュリティー定義を作成するサンプル RACF コマンドが含まれています。変更の終わり

変更の始まりFELRACF および AQERACF は FEL.#CUST.JCL に置かれます。ただし、FEL.SFELSAMP(FELSETUP) ジョブをカスタマイズして実行依頼したときに、別のロケーションを指定した場合は除きます。詳しくは、カスタマイズのセットアップを参照してください。変更の終わり

RACF コマンドの詳細については、「RACF コマンド言語解説書」(SA88-8617) を参照してください。

要件およびチェックリスト

セキュリティーのセットアップを完了するために、セキュリティー管理者は、表 16 に示す値を知っている必要があります。これらの値は、前のステップである Rational Developer for z Systems のインストールとカスタマイズで定義されています。
表 16. セキュリティー・セットアップの変動要素
説明
  • デフォルト値
  • 正解の入手先
Developer for z Systems 製品の高位修飾子
  • 変更の始まりFEL変更の終わり
  • SMP/E インストール
 
Developer for z Systems カスタマイズの高位修飾子  
統合デバッガー開始タスク名  
変更の始まり以下のリストは、Developer for z Systems の基本的なセキュリティー・セットアップを完了するために必要な操作の概要を示したものです。以下の各セクションで説明されているように、これらの要件を満たすために、求めるセキュリティー・レベルに応じてさまざまな方式を使用できます。変更の始まり変更の終わり 変更の終わり

セキュリティーの設定およびクラスをアクティブにする

Developer for z Systems は、セキュアで制御されたホスト・システム環境をクライアントに保証するために、さまざまなセキュリティー・メカニズムを使用しています。そのため、以下のサンプルの RACF コマンドで示すように、いくつかのクラスおよびセキュリティー設定をアクティブにする必要があります。
  • 現行の設定を表示する
    • SETROPTS LIST
  • 統合デバッガー用の機能クラスをアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(FACILITY)
    • SETROPTS CLASSACT(FACILITY) RACLIST(FACILITY)
  • 統合デバッガー用の開始タスク定義をアクティブにする
    • SETROPTS GENERIC(STARTED)
    • RDEFINE STARTED ** STDATA(USER(=MEMBER) GROUP(STCGROUP) TRACE(YES))
    • SETROPTS CLASSACT(STARTED) RACLIST(STARTED)
  • 統合デバッガー用のプログラム制御をアクティブにする
    • RDEFINE PROGRAM ** ADDMEM('SYS1.CMDLIB'//NOPADCHK) UACC(READ)
    • SETROPTS WHEN(PROGRAM)
      注: すでに PROGRAM クラス内に * プロファイルがある場合は、** プロファイルを作成しないでください。セキュリティー・ソフトウェアによって使用される検索パスが、分かりにくく、複雑なものになります。その場合は、既存の * 定義と新しい ** 定義をマージする必要があります。 ** プロファイルの使用については、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」(SA88-8613) に説明があります。
      重要:WHEN PROGRAM」がアクティブの場合、一部の製品 (FTP など) はプログラムで制御することが必要です。このプログラム制御は、実動システム上でアクティブにする前にテストしてください。

Developer for z Systems 開始タスクの定義

変更の始まり以下のサンプル RACF コマンドは、保護されたユーザー ID (STCDBM) および STCGROUP グループを割り当てて DBGMGR 開始タスクを作成します。変更の終わり

変更の始まり
  • ADDGROUP STCGROUP OMVS(AUTOGID)
    DATA('GROUP WITH OMVS SEGMENT FOR STARTED TASKS')
  • ADDUSER STCDBM DFLTGRP(STCGROUP) NOPASSWORD NAME('DEBUG MANAGER')
    OMVS(AUTOUID HOME(/tmp) PROGRAM(/bin/sh) )
    DATA('Rational Developer for z Systems') 
  • RDEFINE STARTED DBGMGR.* DATA('DEBUG MANAGER')
    STDATA(USER(STCDBM) GROUP(STCGROUP) TRUSTED(NO))
  • SETROPTS RACLIST(STARTED) REFRESH
変更の終わり
注: 変更の始まり
  • NOPASSWORD キーワードを指定することにより、開始タスクのユーザー ID が必ず保護されるようにしてください。
  • デバッグ・マネージャー開始タスク (DBGMGR) は、統合デバッガー機能によってのみ使用されます。
変更の終わり

セキュアな z/OS UNIX サーバーとしてデバッグ・マネージャーを定義する

統合デバッガーは、デバッグ・スレッドのセキュリティー環境を作成または削除するために、BPX.SERVER プロファイルに対する UPDATE アクセス権を必要とします。 UID(0) を使用したこの要求の回避はサポートされていません。この許可は、オプションの統合デバッガー機能を使用する場合にのみ必要となります。

変更の始まり
  • RDEFINE FACILITY BPX.SERVER UACC(NONE)
  • PERMIT BPX.SERVER CLASS(FACILITY) ACCESS(UPDATE) ID(STCDBM)
  • SETROPTS RACLIST(FACILITY) REFRESH
変更の終わり
重要: BPX.SERVER プロファイルを定義すると、z/OS UNIX 全体が UNIX レベルのセキュリティーから、より安全な z/OS UNIX レベルのセキュリティーに切り替わります。この切り替えによって、他の z/OS UNIX アプリケーションと操作が影響を受ける場合もあります。セキュリティーは、実動システム上でアクティブにする前にテストしてください。 各種セキュリティー・レベルの詳細については、「UNIX System Services 計画」(GA88-8639) を参照してください。

デバッグ・マネージャーの MVS プログラム制御ライブラリーを定義する

変更の始まりBPX.SERVER に対する権限を持つサーバーは、クリーンなプログラム制御環境で実行する必要があります。この要件は、デバッグ・マネージャーによって呼び出されるすべてのプログラムも、プログラムで制御する必要があることを意味します。MVS ロード・ライブラリーの場合、プログラム制御はセキュリティー・ソフトウェアによって管理されます。変更の終わり

変更の始まりデバッグ・マネージャーは、システム・ライブラリー、言語環境のランタイム、および Developer for z Systems の (ISP.SISPLOAD) ロード・ライブラリーを使用します。
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('SYS1.LINKLIB'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('SYS1.CSSLIB'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('CEE.SCEERUN'//NOPADCHK)
  • RALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('CEE.SCEERUN2'//NOPADCHK)
  • 変更の始まりRALTER PROGRAM ** UACC(READ) ADDMEM('FEL.SFELAUTH'//NOPADCHK)変更の終わり
  • SETROPTS WHEN(PROGRAM) REFRESH
変更の終わり
注: すでに PROGRAM クラス内に * プロファイルがある場合は、** プロファイルを使用しないでください。このプロファイルを使用すると、セキュリティー・ソフトウェアで使用される検索パスが分かりにくく複雑になります。その場合は、既存の * 定義と新しい ** 定義をマージする必要があります。** プロファイルの使用については、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」(SA88-8613) に説明があります。

変更の始まりオプションのサービスを使用できるようにするには、以下の前提条件の追加ライブラリーがプログラムで制御されるようにする必要があります。このリストには、Developer for z Systems と対話する製品 (IBM Explorer for z/OS など) に固有のデータ・セットは含まれていません。変更の終わり

変更の始まり
  • 代替 REXX ランタイム・ライブラリー、SCLM Developer Toolkit 用
    • REXX.*.SEAGALT
変更の終わり
注: LPA 配置用に設計されたライブラリーは、LINKLIST または STEPLIB によってアクセスされる場合、追加のプログラム制御権限も必要とします。 この資料では、以下の LPA ライブラリーの使用法について説明します。 変更の始まり
  • REXX ランタイム・ライブラリー、SCLM Developer Toolkit 用
    • REXX.*.SEAGLPA
  • Developer for z Systems、CARMA 用
    • FEL.SFELLPA
変更の終わり

統合デバッガーへのアクセスの定義

ユーザーが問題プログラム状態のプログラムのデバッグに統合デバッガーを使用できるようになるには、リストされている AQE.AUTHDEBUG.* プロファイルのいずれかに対する READ アクセス権が必要です。AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM プロファイルへのアクセスが許可されているユーザーは、APF 許可済みのプログラムをデバッグすることもできます。#apf プレースホルダーは、許可済みプログラムのデバッグが許可されているユーザーの、有効なユーザー ID または RACF グループ名に置き換えてください。

  • RDEFINE FACILITY AQE.AUTHDEBUG.STDPGM UACC(NONE)        
  • PERMIT AQE.AUTHDEBUG.STDPGM CLASS(FACILITY) ACCESS(READ) ID(*)
  • RDEFINE FACILITY AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM UACC(NONE)
  • PERMIT AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM CLASS(FACILITY) ACCESS(READ) ID(#apf)        
  • SETROPTS RACLIST(FACILITY) REFRESH                       
注: バージョン 9.1.1 より前のバージョンの IBM Rational Developer for System z では、 現在使用されていない別の FACILITY クラス・プロファイル AQE.AUTHDEBUG.WRITEBUFFER を使用していました。これは、ご使用のホスト・システムにバージョン 9.1.1 以上の IBM Rational Developer for System z しかない場合には、削除できます。

データ・セット・プロファイルを定義する

ほとんどの Developer for z Systems データ・セットでは、ユーザーの場合は READ アクセス権、システム・プログラマーの場合は ALTER で十分です。#sysprog プレースホルダーは、有効なユーザー ID または RACF グループ名に置き換えてください。また、正しいデータ・セット名については、製品をインストールおよび構成したシステム・プログラマーに問い合わせてください。FEK は、インストール時に使用されたデフォルトの高位修飾子で、FEL.#CUST はカスタマイズ・プロセスで作成されたデータ・セットのデフォルトの高位修飾子です。

  • 変更の始まり
    ADDGROUP (FEL) OWNER(IBMUSER) SUPGROUP(SYS1) 
    DATA('IBM Rational Developer for z Systems - HLQ STUB')
                           
    変更の終わり
  • 変更の始まり
    ADDSD  'FEL.*.**' UACC(READ) 
    DATA('IBM Rational Developer for z Systems')
    変更の終わり
  • 変更の始まり
    PERMIT 'FEL.*.**' CLASS(DATASET) ACCESS(ALTER) ID(#sysprog)
    変更の終わり
  • SETROPTS GENERIC(DATASET) REFRESH
注:
  • 変更の始まりFEL.SFELAUTH には APF 許可があるため、このデータ・セットを更新されないよう保護してください。変更の終わり
  • この資料内および FELRACF ジョブ内のサンプル・コマンドでは、拡張総称命名 (EGN) がアクティブであることを想定しています。EGN がアクティブな場合、** 修飾子を使用して、DATASET クラス内の任意の数の修飾子を表すことができます。使用しているシステムで EGN がアクティブでない場合は、** を * に置き換えてください。EGN の詳細については、「Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」(SA88-8613) を参照してください。
変更の始まり一部の Developer for z Systems コンポーネントには、追加のセキュリティー・データ・セット・プロファイルが必要です。#sysprog および #ram-developer の各プレースホルダーは、有効なユーザー ID または RACF グループ名に置き換えてください。
  • SCLM Developer Toolkit のロング/ショート・ネーム変換を使用している場合は、ユーザーにマッピング VSAM の FEL.#CUST.LSTRANS.FILE に対する UPDATE アクセス権が必要です。
    • 変更の始まり
      ADDSD  'FEL.#CUST.LSTRANS.*.**' UACC(UPDATE)
       DATA('IBM Rational Developer for z Systems - SCLMDT')
                   
      変更の終わり
    • PERMIT 'FEL.#CUST.LSTRANS.*.**' CLASS(DATASET) ACCESS(ALTER) ID(#sysprog)
    • SETROPTS GENERIC(DATASET) REFRESH
  • CARMA RAM (Repository Access Manager) 開発者には、CARMA VSAM である FEL.#CUST.CRA* に対する UPDATE アクセス権が必要です。
    • ADDSD  'FEL.#CUST.CRA*.**' UACC(READ) 
      DATA('IBM Rational Developer for z Systems - CARMA')
                              
    • PERMIT 'FEL.#CUST.CRA*.**' CLASS(DATASET) ACCESS(ALTER) ID(#sysprog)
    • PERMIT 'FEL.#CUST.CRA*.**' CLASS(DATASET) ACCESS(UPDATE) ID(#ram-developer)
    • SETROPTS GENERIC(DATASET) REFRESH
変更の終わり

セキュリティー設定の検査

セキュリティーに関連するカスタマイズの結果を表示するには、以下のサンプル・コマンドを使用します。

変更の始まり
  • セキュリティーの設定とクラス
    • SETROPTS LIST
  • 開始タスク
    • LISTGRP STCGROUP OMVS
    • LISTUSER STCDBM OMVS
    • RLIST STARTED DBGMGR.* ALL STDATA
  • セキュアな z/OS UNIX サーバーとしてのデバッグ・マネージャー
    • RLIST FACILITY BPX.SERVER ALL
  • デバッグ・マネージャーの MVS プログラム制御ライブラリー
    • RLIST PROGRAM ** ALL
  • 統合デバッガーのアクセス
    • RLIST FACILITY AQE.** ALL
  • データ・セット・プロファイル
    • LISTGRP FEL
    • LISTDSD PREFIX(FEL) ALL
変更の終わり

マイグレーション・ガイド

マイグレーションに関する考慮事項

ここでは、本製品の以前のリリースと比較したインストールおよび構成上の変更点に重点を置いて説明します。また、このリリースへのマイグレーションに関する一般的なガイドラインも示します。詳しくは、本書の関連セクションを参照してください。
  • 以前に IBM Rational Developer for z Systems を使用していた場合は、このバージョンの IBM Rational Developer for z Systems にアップグレードする前に、関連するカスタマイズ済みのファイルを保存してください。
  • Developer for z Systems の複数インスタンスを実行する予定の場合は、「ホスト構成リファレンス」(SC43-2912)『複数のインスタンスの実行』を参照してください。
  • 3 つ以上離れたリリースにマイグレーションするシナリオの場合は、古い方のリリースは存在しないかのように、再びカスタマイズを行う必要があります。

前に構成したファイルのバックアップ

以前に Developer for z Systems を使用していた場合は、このバージョンの IBM Developer for z Systems をインストールする前に、関連するカスタマイズ済みのファイルを保存してください。

カスタマイズ可能な Developer for z Systems ファイルは、以下のロケーションにあります。
  • 変更の始まりすべての旧バージョン変更の始まり
    • FEK.SFEKSAMP。一部のメンバーは、FEKSETUP サンプル・ジョブによって FEK.#CUST.* にコピーされます。ここで、* は PARMLIBPROCLIBJCLCNTLASM、および COBOL に相当します。
    • FEK.SFEKSAMV
    • /usr/lpp/rdz/samples/。一部のファイルは、FEKSETUP サンプル・ジョブによって /etc/rdz/ および /var/rdz/sclmdt/* にコピーされます。ここで、* は CONFIG/CONFIG/PROJECT/、および CONFIG/script/ に相当します。
    変更の終わり 変更の終わり
以前の Developer for z Systems セットアップでは、他の製品によって所有されている構成ファイルへの変更も記載されています。
  • バージョン 9.0.1 までの旧バージョン
    • SYS1.PARMLIB(IEASCVxx)
  • すべての旧バージョン
    • SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)
    • SYS1.PARMLIB(COMMNDxx)
    • SYS1.PARMLIB(LPALSTxx)
    • SYS1.PARMLIB(PROGxx)
    • (WLM)

      DB2 ストアード・プロシージャーのアプリケーション環境を割り当てます。

変更の始まり

バージョン 9.5 からバージョン 9.5.1 へのマイグレーション

変更の始まり

変更の始まりバージョン 9.5.1 では、RSE および JES ジョブ・モニターの関連機能が IBM Rational Developer for z Systems から別の製品 IBM Explorer for z/OS に移動されました。 IBM Explorer for z/OS は、新たに IBM Rational Developer for z Systems の前提条件となりました。変更の終わり

新しい MVS データ・セット名および z/OS UNIX パスを確実に使用するために、新しい z/OS Explorer および 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり サンプルを使用してすべてのカスタマイズ設定をやり直すことを、IBM は強くお勧めします。

SMP/E データ・セット:

  • z/OS Explorer は、変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり の SMP/E 前提条件です。 つまり、z/OS Explorer および 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり が同じ CSI にインストールされている必要があります。
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり Host Utilities には SMP/E 関連の変更点はありません。

MVS データ・セット:

  • z/OS Explorer は FEK 高位修飾子および SFEK* データ・セット名を使用します。 ここではマイグレーション操作は必要ありません。
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり は新しい高位修飾子 FEL および新しい SFEL* データ・セット名を使用します。 FEK データ・セットへの現在の参照を確認し、必要に応じて代わりに FEL を使用するよう更新してください。
    • DATASET および PROGRAM クラス内のセキュリティー定義
    • 開始タスク、リモート・ビルド・プロシージャー、および zUnit 用の PROCLIB
    • CARMA を開始するための構成
    • CARMA VSAM を処理するための JCL
    • LE ユーザー出口を処理するための JCL
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり Host Utilities は AKG 高位修飾子および SAKG* データ・セット名を使用します。 マイグレーション操作は必要ありません。

z/OS UNIX パス:

  • IBM Explorer for z/OS は、新しい z/OS UNIX パス /usr/lpp/ibm/zexpl/etc/zexpl、および /var/zexpl を使用します。 古いパス (/usr/lpp/rdz/etc/rdz、および /var/rdz) への現在の参照を確認し、必要に応じて代わりに新しいパスを使用するよう更新してください。
    • 開始タスク用の PROCLIB
    • /etc/rdz への JCL 参照
    • /etc/rdz/rsed.envvars/etc/zexpl/rse.env に置き換えられたことに注意してください
    • ログ、クライアントへのプッシュ、および ISPF WORKAREA が /var/zexpl に移動したことに注意してください
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり は、新しい z/OS UNIX パス /usr/lpp/ibm/rdz および /etc/zexpl を使用します。 /var/rdz パスも引き続き使用します。 古いパス (/usr/lpp/rdz/etc/rdz) への現在の参照を確認し、必要に応じて代わりに新しいパスを使用するよう更新してください。
    • サンプル zUnit 出力コンバーターを利用するための JCL
    • /etc/rdz/rsed.envvars/etc/zexpl/rdz.env に置き換えられたことに注意してください
    • SCLMDT が /var/rdz/sclmdt に残っていることに注意してください
  • 変更の始まりDeveloper for z Systems変更の終わり Host Utilities は /usr/lpp/rdzutil パスを使用します。 マイグレーション操作は必要ありません。
変更の終わり
変更の始まり

IBM Rational Developer for z Systems、FMID HHOP951

変更の始まり

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX のコンポーネントのデフォルトのインストール場所が FEK.SFEK* および /usr/lpp/rdz/* から FEL.SFEL* および /usr/lpp/ibm/rdz/* に変更されました。 FEK 高位修飾子が IBM Explorer for z/OS によって使用されるようになりました。
  • MVS および z/OS UNIX のコンポーネントのデフォルトのカスタマイズ場所が /etc/rdz から /etc/zexpl に変更されました。
  • IBM Explorer for z/OS に移動された機能
    • ホスト構成ユーティリティーが IBM Explorer for z/OS に移動されました
      • RSE、JES ジョブ・モニター、およびレガシー ISPF ゲートウェイのセットアップ・アクティビティーは残っています
      • CARMA、統合デバッガー、および SCLMDT のセットアップ・アクティビティーは除去されています
    • JES ジョブ・モニターが IBM Explorer for z/OS に移動されました
      • CNTL(FEJTSO)
      • PROCLIB(JMON)
      • SAMPLIB(FEJJCNFG)
    • クライアントへのプッシュが IBM Explorer for z/OS に移動されました
      • /etc/rdz/pushtoclient.properties/etc/zexpl/pushtoclient.properties に移動されました
      • /etc/zexpl/pushtoclient.properties/var/rdz から /var/zexpl に変更されました
    • RSE が IBM Explorer for z/OS に移動されました
      • PROCLIB(RSED)
      • /etc/rdz/rsed.envvars/etc/zexpl/rse.env に移動され、名前変更されました
      • /etc/rdz/ISPF.conf/etc/zexpl/ISPF.conf に移動されました
      • /etc/rdz/rsecomm.properties/etc/zexpl/rsecomm.properties に移動されました
      • /etc/rdz/ssl.properties/etc/zexpl/ssl.properties に移動されました
      • /etc/zexpl/rse.env には z/OS Explorer 機能のカスタマイズ定義のみが保持されます
    • システム・ツールが IBM Explorer for z/OS に移動されました
      • JCL(FEKRACF) には z/OS Explorer 機能のセキュリティー定義のみが保持されます
      • JCL(FEKSETUP) には z/OS Explorer 機能のカスタマイズ定義のみが保持されます
      • JCL(FEKSETUP) が usr/lpp/rdz から /usr/lpp/ibm/zexpl に、/etc/rdz から /etc/zexpl に、/var/rdz から /var/zexpl にそれぞれ変更されています
  • 引き続き IBM Rational Developer for z Systems に残る機能
    • C/C++ コンテンツ・アシスト
      • /etc/rdz/include.conf/etc/zexpl/include.conf に移動されました
    • CARMA
      • CNTL(CRASUBCA) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • CNTL(CRASUBMT) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA$VCAD) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA$VCAS) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA$VDEF) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA$VMSG) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA$VSTR) が FEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • JCL(CRA#CIRX) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • JCL(CRA#UADD) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • JCL(CRA#UQRY) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • JCL(CRA#VPDS) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • JCL(CRA#VSLM) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • /etc/rdz/CRASRV.properties/etc/zexpl/CRASRV.properties に移動されました
      • /etc/rdz/crastart.conf/etc/zexpl/crastart.conf に移動されました
      • /etc/rdz/crastart.endevor.conf/etc/zexpl/crastart.endevor.conf に移動されました
      • /etc/zexpl/crastart.confFEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
      • /etc/zexpl/crastart.endevor.confFEK.* から FEL.* に、SFEK* から SFEL* に変更されています
    • 統合デバッガー
      • JCL(AQED3CEE) が FEK.* から FEL.* に変更されています

        これにより、LE ユーザー出口のデフォルトの保管場所が更新されるため、ユーザーは LE ユーザー出口の使用方法を更新する必要がある場合があります

      • JCL(AQED3CXT) が FEK.* から FEL.* に変更されています
      • JCL(AQERACF) が FEK.SFEK* から FEL.SFEL* に変更されています
      • PROCLIB(DBGMGR) が FEK.SFEK* から FEL.SFEL* に変更されています
    • リモート・ビルド・プロシージャー
      • PROCLIB(ELAXFADT) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFASM) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFCOC) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFCOP) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFCOT) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFCP1) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFDCL) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFGO) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFLNK) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFPLP) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFPLT) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFPL1) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFPP1) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFTSO) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFUOP) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更
      • PROCLIB(ELAXFSP) が FEK.* から FEL.* に変更
      • PROCLIB(ELAXFSQL) が FEK.* から FEL.* に変更
      • SQL(FEKTEP2) が SQL(FELTEP2) に移動
      • SQL(FEKTIAD) が SQL(FELTIAD) に移動
    • システム・ツール
      • (新規) JCL(FELRACF) は Developer for z Systems 機能のセキュリティー定義を保持します
      • (新規) JCL(FELSETUP) は Developer for z Systems 機能のカスタマイズ定義を保持します
      • (新規) /etc/zexpl/rdz.env は、以前に /etc/rdz/rsed.envvars に配置されていた Developer for z Systems 機能のカスタマイズ定義を保持します
    • zUnit
      • PROCLIB(AZUZUNIT) が FEK から FEL (LODPRFX および STEPLIB) に変更されています

        場合によっては、新しい Developer for z Systems パス /usr/lpp/ibm/rdz/samples/zunit/* を使用するようプロシージャー呼び出しを更新する必要があります

構成可能なファイル

表 17 は、バージョン 9.5.1 でカスタマイズされる Developer for z Systems ファイルの概要を示しています。Developer for z Systems のサンプル・ライブラリー FEL.SFELSAMPFEL.SFELSAMV、および /usr/lpp/ibm/rdz/samples/ には、ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルの CARMA ソース・コードおよびそれらをコンパイルするジョブなど) が含まれています。

注: サンプル・ジョブ FELSETUP は、リストされているすべてのメンバーを別のデータ・セットとディレクトリー (デフォルトでは FEL.#CUST.* および /etc/zexpl/*) にコピーします。

表 17. バージョン 9.5.1 のカスタマイズ
メンバー/ファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
FELSETUP
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
データ・セットおよびディレクトリーを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL 新規 (構成が必要)
DBGMGR
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
AQEJCL
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.PROCLIB(DBGMGR)]
DBGMGR メンバーの名前 DBGMBR メンバーを参照
ELAXF*
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.PROCLIB]
リモート・プロジェクト・ビルドなどのための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
FELRACF
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
セキュリティー定義の JCL 新規 (構成が必要)
AQERACF
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA$VMSG
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CARMA メッセージ VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA$VDEF
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA$VSTR
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA$VCAD
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA$VCAS
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRASUBMT
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.CNTL]
CARMA バッチ始動 CLIST 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRASUBCA
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ始動 CLIST 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRACFG
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 対話構成 なし
CRABCFG
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクション構成 なし
CRABATCA
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクションの JCL なし
CRASCL
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM 用テンプレート SCL なし
CRASHOW
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRATMAP
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRANDVRA
FEL.SFELPROC
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX なし
CRADYNDA
FEL.SFELPROC
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX なし
CRAALLOC
FEL.SFELPROC
CARMA 割り振り REXX なし
CRA#VSLM
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
SCLM RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA#ASLM
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
SCLM RAM のデータ・セットを作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA#VPDS
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
PDS RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA#UADD
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
RAM 定義をマージするための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRA#UQRY
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
RAM 定義を抽出するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
CRAXJCL
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.ASM]
IRXJCL 置換用のサンプル・ソース・コード なし
CRA#CIRX
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
CRAXJCL をコンパイルするための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
AQECSD
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
統合デバッガーを CICS 領域に対して定義するための JCL なし
AQED3CEE
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
カスタマイズされた LE ランタイム・モジュールを作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
AQED3CXT
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
LE ユーザー出口を作成するための JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
FEKTEP2
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.SQL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
FEKTIAD
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
AZUZUNIT
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.PROCLIB]
zUnit プロシージャーの JCL 新しいデータ・セット/パス名を使用
FEKRNPLI
FEL.SFELSAMP 
[FEL.#CUST.CNTL]
プリプロセッサー・フレームワーク内部から PL/I コンパイラーを呼び出すための REXX なし
IRZCSD
FEL.SFELSAMP
[FEL.#CUST.JCL]
エンタープライズ・サービス・ツールを CICS に定義するための JCL なし
rdz.env
/usr/lpp/ibm/rdz/samples/
[/etc/zexpl/]
RSE 環境変数 古いコピーをこのコピーに置き換え、カスタマイズを再実行する必要がある。
CRASRV.properties
/usr/lpp/ibm/rdz/samples/
[/etc/zexpl/]
CARMA 構成ファイル なし
crastart.conf
/usr/lpp/ibm/rdz/samples/
[/etc/zexpl/]
CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル 新しいデータ・セット/パス名を使用
crastart.endevor.conf
/usr/lpp/ibm/rdz/samples/
[/etc/zexpl/]
CA Endevor® SCM RAM 用に CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル 新しいデータ・セット/パス名を使用
include.conf
/usr/lpp/ibm/rdz/samples/
[/etc/zexpl/]
C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード なし

表 18 は、バージョン 9.5.1 で z/OS Explorer に移動されたカスタマイズ可能なファイルの概要を示しています。

注: サンプル・ジョブ FEKSETUP は、リストされているすべてのメンバーを別のデータ・セットとディレクトリー (デフォルトでは FEK.#CUST.* および /etc/zexpl/*) にコピーします。

表 18. バージョン 9.5.1 z/OS Explorer のカスタマイズ
メンバー/ファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
FEKSETUP
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
データ・セットおよびディレクトリーを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL 使用されなくなったファイルに対するアクションを削除し、新規ファイル用のアクションを追加するために更新
JMON
FEK.SFEKSAMP(FEJJJCL)
[FEK.#CUST.PROCLIB]
JES ジョブ・モニター用の JCL なし
FEJJJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(JMON)]
JMON メンバーの名前 JMON メンバーを参照
RSED
FEK.SFEKSAMP(FEKRSED)
[FEK.#CUST.PROCLIB]
RSE デーモンの JCL なし
FEKRSED
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(RSED)]
RSED メンバーの名前 RSED メンバーを参照
FEKRACF
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
セキュリティー定義の JCL Developer for z Systems 固有のデータが除去されました
FEJJCNFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
JES ジョブ・モニター構成ファイル なし
FEJTSO
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
TSO 実行依頼用の JCL なし
FEKLOGS
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルを収集するための JCL

新しいデータ・セット/パス名を使用

Developer for z Systems 固有のデータが除去されました

rse.env
/usr/lpp/ibm/zexpl/samples/
[/etc/zexpl/]
RSE 環境変数 rsed.envvars の古いコピーをこのコピーに置き換え、再びカスタマイズする必要があります。
ISPF.conf
/usr/lpp/ibm/zexpl/samples/
[/etc/zexpl/]
ISPF ゲートウェイ構成ファイル 新しいデータ・セット/パス名を使用
ssl.properties
/usr/lpp/ibm/zexpl/samples/
[/etc/zexpl/]
RSE 暗号化通信構成ファイル なし
rsecomm.properties
/usr/lpp/ibm/zexpl/samples/
[/etc/zexpl/]
RSE トレース構成ファイル なし
pushtoclient. properties
/usr/lpp/ibm/zexpl/samples/
[/etc/zexpl/]
クライアント構成ファイルに情報をプッシュする 新しいデータ・セット/パス名を使用
変更の終わり
変更の終わり
変更の始まり

IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities、FMID HAKG951

変更の始まり

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは変更されておらず、したがって AKG.* および /usr/lpp/rdzutil/* のままです。
変更の終わり
変更の始まり

構成可能なファイル

変更の始まり

表 19 は、バージョン 9.5.1 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems Host Utilities のサンプル・ライブラリーの AKG.SAKGSAMP および /usr/lpp/rdzutil/samples には、 ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルのコード・レビューの後処理スクリプトなど) が含まれます。

注: サンプル・ジョブ AKGSETUP は、リストされているすべてのメンバーを 別のデータ・セット (デフォルトでは AKG.#CUST.*) にコピーします。
表 19. Host Utilities バージョン 9.0 のカスタマイズ
メンバーまたはファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
AKGSETUP
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
データ・セットを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL なし
AKGCC
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・カバレッジの JCL なし
AKGCR
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・レビューの JCL なし
AKGCRADD
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
サード・パーティーのコードをコード・レビューに追加するための JCL なし
変更の終わり
変更の終わり
変更の終わり
変更の終わり

バージョン 9.1 からバージョン 9.5 へのマイグレーション

これらの注は、基本バージョン 9.1 からバージョン 9.5 へのマイグレーションのためのものです。これには、バージョン 9.1 のメンテナンスの一部として既に文書化されている変更点も含まれています。メンテナンス・ストリームの一部である、したがって既に実装されている可能性がある、変更内容には、それが導入された時点のリリースでマークが付いています。

既存の rsed.envvars (デフォルトでは /etc/rdz 内にあります) を、新たに提供されたサンプル (デフォルトでは /usr/lpp/rdz/samples 内にあります) で置き換えて、カスタマイズをやり直すことをお勧めします。

IBM Rational Developer for z Systems、FMID HHOP950

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは、変更されておらず、FEK.* および /usr/lpp/rdz/* のままです。
  • バージョン 9.5 以降
    • Application Deployment Manager は、製品から削除されました。以下の定義が削除されました。
      • SFEKLOAD(ADN*)
      • FEK.#CUST.JCL(ADN*)
      • FEK.#CUST.COBOL(ADN*)
      • FEK.#CUST.ADNREPF0 [ADNVCRD で作成された VSAM]
      • FEK.#CUST.ADNMANF0 [ADNVMFST で作成された VSAM]
      • FEK.#CUST.ADN* データ・セット・セキュリティー・プロファイル [FEKRACF で実行]
      • CICS CSD [定義 ADNCSDAR、ADNCSDRS、ADNCSDTX、ADNCSDWS、ADNVMFST 、AQECSD で実行]
      • usr/lpp/rdz/cicsts
    • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • CRACFG は新規オプション DYNAMIC-VB-DATASET-ALLOC を定義します。
      • CRACFG は新規オプション DATASET-ALLOC-OVERRIDE を定義します。
    • エンタープライズ・サービス・ツール: 新規カスタマイズ可能メンバー
      • IRZCSD: CICS 領域 CSD 更新
    • 統合デバッガー: CICS トランザクションのデバッグに IP CICS ソケットが必要になりました。
    • PL/I: 新規カスタマイズ可能メンバー
      • FEKRNPLI: PL/I プリプロセッサー REXX
    • リモート・ビルド・プロシージャー: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • ELAXFDCL: SFEKAUTH を 統合デバッガーの STEPLIB に追加
      • ELAXFTSO: SFEKAUTH を統合デバッガーの STEPLIB に追加
    • RSE: 以下の新しいオペレーター・コマンドが追加されました。
      • F rsed,APPL=SEND ‘message’[,USER={ userid | (userid,userid,…)}]
      • F rsed,APPL=SEND ‘message’[,PID={ pid | (pid,pid,…)}]
      • F rsed,APPL=SEND CLEARALL
    • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました:
      • CGI_CEATSO
      • CGI_CEATSO_KEEPALIVE
      • GSK_PROTOCOL_SSLV3
      • GSK_V3_CIPHER_SPECS
    • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars から削除されました:
      • DSTORE_SSL_ALGORITHM
    • RSE: rsed.envvars 内で、以下の必須ディレクティブに編集不能というマークが付けられています。
      • _RSE_HOST_CODEPAGE
    • RSE: オペレーター・コマンド、z/OS UNIX コマンド、または TSO SEND を使用してクライアントにメッセージを送信するためのサポートが追加されました。
    • RSE: 対話式 ISPF ゲートウェイのサポートが追加されました。
    • zUnit: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • AZUZUNIT: コード・カバレッジ・サポートが追加されました。
  • バージョン 9.1.1.1 以降
    • エラー・フィードバック: FEK.SFEKPROC(FEKFERRF)/usr/lpp/rdz/bin/fekferrf.rex に移動されました。
    • CARMA: 以下の新しいカスタマイズ可能メンバーが追加されました。
      • CRASCL: CA Endevor® SCM 用サンプル CARMA テンプレート SCL。
    • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • CRACFG は新規オプション PACKAGE-EDITING-OPTION を定義します。
      • CRACFG は新規オプション SCL-REQUIRED を定義します。
      • CRACFG は新規オプション SCL-DATASET-TEMPLATE を定義します。
    • 統合デバッガー: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • LE ユーザー出口用の AQED3CXT 新規デバッグ・レベル
      • AQED3CEE により正しいユーザー出口が LE ランタイムに追加されるようになりました。
    • RSE: オプションの LPA モジュールは必須になります。
      • FEKDSI が LPA/LINKLIST/STEPLIB を介して使用可能である必要があります。
    • RSE: 以下の新しいオペレーター・コマンドが追加されました。
      • F rsed,APPL=DEBUG {PROCESS | P},{STORAGE | STOR}[,PID=pid]
      • F rsed,APPL=DEBUG {DAEMON | D},{STORAGE | STOR}
    • RSE: 製品コード 5697-CDT の IBM Enterprise COBOL Suite for z/OS の一部としての購入時に製品登録が必要です。
    • SYS1.PARMLIB: 以下の新規 PARMLIB メンバーが更新されています。
      • IFAPRDxx: 製品登録
  • バージョン 9.1.1.0 以降
    • CARMA: CA Endevor® SCM RAM 用の CRADEF ファイルおよび CRASTRS VSAM ファイルが更新されました。
    • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • CRACFG は新規オプション ALTERNATIVE-ALLOC を定義します。
      • CRABCFG は新規アクション TRANSFER-ELEMENT を定義します。
      • CRASUBCA に APIHJC が追加されました。
      • crastart.endevor.conf に APIHJC が追加されました。
    • 統合デバッガー: IBM Debug Tool for z/OS に対する共存サポート
    • 統合デバッガー: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • AQECSD (CICS CSD 更新) は新規リソースを定義します。
      • AQERACF は新規 AQE.** プロファイルを定義します。
      • FEKRACF は新規 AQE.** プロファイルを定義します。
      • 統合デバッガー: 必須 CICS CSD 定義が追加されました。
        • AQEM および AQED 一時データ・キュー
        • プログラム AQEW3Z3、AQEW3Z6、AQEL3Z3、AQEL3Z6、AQEL6Z3、AQEL6Z6
      • 統合デバッガー: 一部の CICS CSD 定義が削除されました。
        • CIGZ および CIBM 一時データ・キュー
        • プログラム AQEEV006
    • 統合デバッガー: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • AQESTC [DBGMGR] 開始タスクの STEPLIB に SFEKLPA が加わりました
    • 統合デバッガー: 必須 SVC が追加されました。
      • IEASVCxx parmlib が AQESVC03 用に変更されました (動的にロード可能)
    • 統合デバッガー: オプションの SVC が削除されました。
      • IEASVCxx parmlib が AQESVC01 用に変更されました。
    • 統合デバッガー: 必須 RACF プロファイルが追加されました。
      • AQE.AUTHDEBUG.STDPGM
      • AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM
    • 統合デバッガー: オプション RACF プロファイルが削除されました。
      • AQE.AUTHDEBUG.WRITEBUFFER
    • ログの収集: クライアントがホスト・ログを収集できます
    • RSE: パスフレーズ・サポートが追加されました。
    • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました:
      • search.server.limit.scanned_objects
      • search,server.limit.errcount
    • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars から削除されました:
      • enable.saf.check
      • RSE_DSICALL
      • search.server.limit.datasets

構成可能なファイル

表 20 は、バージョン 9.5 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems のサンプル・ライブラリー FEK.SFEKSAMPFEK.SFEKSAMV、および /usr/lpp/rdz/samples/ には、ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルの CARMA ソース・コードおよびそれらをコンパイルするジョブなど) が含まれています。

注: サンプル・ジョブ FEKSETUP は、リストされているすべてのメンバーを別のデータ・セットおよびディレクトリー (デフォルトでは FEK.#CUST.* および /etc/rdz/*) にコピーします。
表 20. バージョン 9.5 のカスタマイズ
メンバー/ファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
FEKSETUP
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
データ・セットおよびディレクトリーを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL 使用されなくなったファイルに対するアクションを削除し、新規ファイル用のアクションを追加するために更新
JMON
FEK.SFEKSAMP(FEJJJCL)
[FEK.#CUST.PROCLIB]
JES ジョブ・モニター用の JCL なし
FEJJJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(JMON)]
JMON メンバーの名前 JMON メンバーを参照
RSED
FEK.SFEKSAMP(FEKRSED) 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
RSE デーモンの JCL なし
FEKRSED
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(RSED)]
RSED メンバーの名前 RSED メンバーを参照
DBGMGR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL STEPLIB に SFEKLPA が追加された
AQEJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(DBGMGR)]
DBGMGR メンバーの名前 DBGMBR メンバーを参照
ELAXF*
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
リモート・プロジェクト・ビルドなどのための JCL STEPLIB に SFEKAUTH が追加された
FEKRACF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
セキュリティー定義の JCL 新規 AQE.** プロファイル
AQERACF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL 新規 AQE.** プロファイル
FEKPBITS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルのアクセス許可を変更するための JCL なし
FEJJCNFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
JES ジョブ・モニター構成ファイル なし
FEJTSO
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
TSO 実行依頼用の JCL なし
CRA$VMSG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA メッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VDEF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VSTR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VCAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL VSAM 入力が変更された
CRA$VCAS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL VSAM 入力が変更された
CRASUBMT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CARMA バッチ始動 CLIST なし
CRASUBCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ始動 CLIST DD APIHJC および新規 DD が追加された
CRACFG
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 対話構成 オプションのディレクティブが追加された
CRABCFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクション構成 オプションのディレクティブが追加された
CRABATCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクションの JCL なし
CRASCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM 用テンプレート SCL 新規、構成はオプション
CRASHOW
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRATMAP
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRANDVRA
FEK.SFEKPROC
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX 新規 DD の割り振り
CRADYNDA
FEK.SFEKPROC
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX 新規、構成はオプション
CRAALLOC
FEK.SFEKPROC
CARMA 割り振り REXX なし
CRA#VSLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#ASLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のデータ・セットを作成するための JCL なし
CRA#VPDS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
PDS RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#UADD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義をマージするための JCL なし
CRA#UQRY
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義を抽出するための JCL なし
CRAXJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.ASM]
IRXJCL 置換用のサンプル・ソース・コード なし
CRA#CIRX
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL
CRAXJCL をコンパイルするための JCL なし
AQECSD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
統合デバッガーを CICS 領域に対して定義するための JCL 新規リソースを定義する
AQED3CEE
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
カスタマイズされた LE ランタイム・モジュールを作成するための JCL 正しい LE 出口が使用されるように更新された
AQED3CXT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
LE ユーザー出口を作成するための JCL LE 出口用の新規デバッグ・レベル
FEKTEP2
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.SQL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
FEKTIAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
AZUZUNIT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
zUnit プロシージャーの JCL STEPLIB に SFEKAUTH が追加された
FEKRNPLI
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
プリプロセッサー・フレームワーク内部から PL/I コンパイラーを呼び出すための REXX なし
IRZCSD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
エンタープライズ・サービス・ツールを CICS に定義するための JCL 新規、構成はオプション
FEKLOGS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルを収集するための JCL なし
rsed.envvars
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 環境変数 古いコピーをこのコピーに置き換え、カスタマイズを再実行する必要がある。
ISPF.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ構成ファイル なし
CRASRV.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CARMA 構成ファイル なし
crastart.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル なし
crastart.endevor.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CA Endevor® SCM RAM 用に CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル DD APIHJC および新規 DD が追加された
include.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード なし
ssl.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 暗号化通信構成ファイル なし
rsecomm.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE トレース構成ファイル なし
pushtoclient.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
クライアント構成ファイルに情報をプッシュする なし

IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities、FMID HAKG950

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは変更されておらず、したがって AKG.* および /usr/lpp/rdzutil/* のままです。
  • バージョン 9.1.1.1 以降
    • コード・カバレッジ: 製品コード 5697-CDT の IBM Enterprise COBOL Suite for z/OS の一部としての購入時に必要な製品登録
    • コード・レビュー: 製品コード 5697-CDT の IBM Enterprise COBOL Suite for z/OS の一部としての購入時に必要な製品登録
  • バージョン 9.1.1.0 以降
    • コード・レビュー: AKGCR プロシージャーの新規オプション
      • SYSLIB: クライアントからインポートされたデータを必要とする PROPERTY が置き換えられました。
      • LIST: データ・セット/メンバーと、それぞれのファイル・タイプのリスト (PDS、 MEMBERS、および EXTMAP が置き換えられました)
      • JUNIT: 新規出力形式

構成可能なファイル

表 21 は、バージョン 9.5 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems Host Utilities のサンプル・ライブラリーの AKG.SAKGSAMP および /usr/lpp/rdzutil/samples には、 ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルのコード・レビューの後処理スクリプトなど) が含まれます。

注: サンプル・ジョブ AKGSETUP は、リストされているすべてのメンバーを 別のデータ・セット (デフォルトでは AKG.#CUST.*) にコピーします。
表 21. Host Utilities バージョン 9.0 のカスタマイズ
メンバーまたはファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
AKGSETUP
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
データ・セットを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL なし
AKGCC
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・カバレッジの JCL なし
AKGCR
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・レビューの JCL 新規 DDs SYSLIB、LIST、および JUNIT
AKGCRADD
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
サード・パーティーのコードをコード・レビューに追加するための JCL なし

バージョン 9.1 のマイグレーションに関する注意事項

以下のマイグレーションに関する注意事項は、IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.1 に固有のものです。これらの注意事項は、IBM Rational Developer for z Systems バージョン 9.1.0 からバージョン 9.1.1 へのマイグレーションに該当し、バージョン 9.1.0 のマイグレーションに関する既存の注意事項を補足するものです。

記載している変更内容はすべて、バージョン 9.1.1 以降に該当します。

IBM Rational Developer for z Systems、FMID HHOP910

  • CARMA: CA Endevor® SCM RAM 用の CRADEF ファイルおよび CRASTRS VSAM ファイルが更新されました。
  • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
    • CRACFG は新規オプション ALTERNATIVE-ALLOC を定義します。
    • CRABCFG は新規アクション TRANSFER-ELEMENT を定義します。
    • CRASUBCA に APIHJC が追加されました。
    • crastart.endevor.conf に APIHJC が追加されました。
  • 統合デバッガー: IBM Debug Tool for z/OS に対する共存サポート
  • 統合デバッガー: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
    • DBGMGR 開始タスクは SVC 番号を使用しなくなりました。
    • AQECSD (CICS CSD 更新) は新規リソースを定義します。
    • AQERACF は新規 AQE.** プロファイルを定義します。
    • FEKRACF は新規 AQE.** プロファイルを定義します。
    • 統合デバッガー: 必須 CICS CSD 定義が追加されました。
      • AQEM および AQED 一時データ・キュー
      • プログラム AQEW3Z3、AQEW3Z6、AQEL3Z3、AQEL3Z6、AQEL6Z3、AQEL6Z6
    • 統合デバッガー: 一部の CICS CSD 定義が削除されました。
      • CIGZ および CIBM 一時データ・キュー
      • プログラム AQEEV006
  • 統合デバッガー: 必須 SVC が追加されました。
    • IEASVCxx parmlib が AQESVC03 用に変更されました。
  • 統合デバッガー: オプションの SVC が削除されました。
    • IEASVCxx parmlib が AQESVC01 用に変更されました。
  • 統合デバッガー: 必須 RACF プロファイルが追加されました。
    • AQE.AUTHDEBUG.STDPGM
    • AQE.AUTHDEBUG.AUTHPGM
  • 統合デバッガー: オプション RACF プロファイルが削除されました。
    • AQE.AUTHDEBUG.WRITEBUFFER
  • RSE: パスフレーズ・サポートが追加されました。
  • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました:
    • search.server.limit.scanned_objects
    • search,server.limit.errcount
  • RSE: オプション・ディレクティブが rsed.envvars から削除されました:
    • enable.saf.check
    • RSE_DSICALL
    • search.server.limit.datasets

IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities、FMID HAKG910

  • コード・レビュー: AKGCR プロシージャーの新規オプション
    • SYSLIB: クライアントからインポートされたデータを必要とする PROPERTY が置き換えられました。
    • LIST: データ・セット/メンバーと、それぞれのファイル・タイプのリスト (PDS、 MEMBERS、および EXTMAP が置き換えられました)
    • JUNIT: 新規出力形式

バージョン 9.0 からバージョン 9.1 へのマイグレーション

これらの注は、基本バージョン 9.0 からバージョン 9.1 へのマイグレーションのためのものです。これには、バージョン 9.0 のメンテナンスの一部として既に文書化されている変更点も含まれています。メンテナンス・ストリームの一部である、したがって既に実装されている可能性がある、変更内容には、それが導入された時点のリリースでマークが付いています。

既存の rsed.envvars (デフォルトでは /etc/rdz 内にあります) を、新たに提供されたサンプル (デフォルトでは /usr/lpp/rdz/samples 内にあります) で置き換えて、カスタマイズをやり直すことをお勧めします。

IBM Rational Developer for z Systems、FMID HHOP910

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは、変更されておらず、FEK.* および /usr/lpp/rdz/* のままです。
  • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
    • CRASUBMT
    • CRASUBCA
  • カスタマイズ: FEKSETUP JCL が新規メンバーを処理するようになりました。
    • AQED3CEE: FEK.#CUST.JCL(AQED3CEE) にコピーされる
    • AQED3CXT: FEK.#CUST.JCL(AQED3CXT) にコピーされる
    • FEKPBITS: FEK.#CUST.JCL(FEKPBITS) にコピーされる
  • RSE: 以下の新しいオプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Denable.dDVIPA
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dlog.file.mode
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dlog.secure.mode
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Denable.saf.check
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dkeep.stats.copy.local
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Ddebug.miner.localhost
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDSTORE_USE_THREADED_MINERS
  • RSE: 以下の新しいオペレーター・コマンドが追加されました。
    • F rsed,APPL=LOG {USER | AUDIT | NOSERVER | OWNER}
  • RSE: 以下の新しいコンソール・メッセージが追加されました。
    • FEK220I = ホスト・ログは {0} に書き込まれます (Host logs are written onto {0})
    • FEK221E = {0} は {1} が原因で中断しました ({0} was interrupted because of {1})
    • FEK301E = {0} (uid:{1}) は {2} (file_owner uid:{3}) のディレクトリーを所有しません ({0} (uid:{1}) does not own the directory of {2} (file_owner uid:{3}))
    • FEK302E = LOGS コマンドの要求者 {0} には、{1} のプロファイルにアクセスする権限がありません (The requester, {0}, of the LOGS command does not have authority to access the profile of {1})
    • FEK303E = シンボリック・リンク {0} はログ・ディレクトリーとして使用できません (The symbolic link, {0}, cannot be used as a log directory)
    • FEK304W = 無効な {0}、{1} が指定されました。代わりに、デフォルト・モード {3} が使用されます。(Invalid {0}, {1}, was specified. The default mode, {3}, is used instead.)
    • FEK305E = ID {0} は、{1} にアクセスするための適切な特権を保持していません。(The ID, {0}, does not have appropriate privileges to access {1}.)
  • セキュリティー: 以下のセキュア・ログ・ファイルに対するサポートが追加されました。
    • FEKPBITS: 既存のログ・インフラストラクチャーの許可を変更するためのスクリプト
    • 新規動作: サーバー・ログが $daemon.log/server に配置されるようになりました。
    • 新規動作: ログは制限付きアクセス許可で作成されます。
  • セキュリティー: 以下の新しいセキュリティー・プロファイルのサポートが追加されました。
    • FEK.CMD.LOGS.**
    • FEK.REJECT.*.UPDATES.system.group
  • バージョン 9.0.1.1 以降
    • RSE: 以下の新しいオプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
      • (_RSE_JAVAOPTS) -Ddebug.miner.autoreconnect
  • バージョン 9.0.1 以降
    • CARMA: CA Endevor® SCM RAM 用の CRADEF VSAM ファイルが更新されました。
    • CARMA: LPA 内にある CRASTART ロード・モジュールは更新されており、LPA の更新が必要です。
    • CARMA: CARMA 始動時にユーザー出口を実行するためのサポートが追加されました。
    • CARMA: RAM 処理始動引数のサポートが追加されました。
    • CARMA: 以下の新しいカスタマイズ可能メンバーが追加されました。
      • CRAEXIT: サンプル CARMA ユーザー出口。
      • CRAALLOC: カスタム RAM CARMA 呼び出し用の割り振り exec。
      • CRACFG: CA Endevor® SCM RAM 使用法構成ファイル。
    • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
      • CRASRV.properties
      • crastart.conf
      • crastart.endevor.conf
      • CRASUBMT
      • CRASUBCA
      • CRANDVRA
    • CARMA: crastart.endevor.conf および CRASUBCA の CA Endevor® SCM RAM に対して DD ステートメントがさらに追加されました。
      • CRAPARM (CRANDVRA により割り振られる)
      • CRACFG
    • CARMA: crastart.conf および CRASUBMT の CA Endevor® SCM RAM 以外のものに対して DD ステートメントがさらに追加されました。
      • CRAPARM (CRAALLOC により割り振られる)
    • カスタマイズ: FEKSETUP JCL が新規メンバーを処理するようになりました。
      • CRACFG: FEK.#CUST.PARMLIB(CRACFG) にコピーされる
      • AQEJCL: FEK.#CUST.PROCLIB(DBGMGR) にコピーされる
      • AQECSD: FEK.#CUST.JCL(AQECSD) にコピーされる
    • 統合デバッガー: 新しいオプション・サービス
      • IEASVCxx、LPALSTxx、および PROGxx (APF および LINKLIST) PARMLIB 更新
      • DBGMGR: 開始タスク JCL
      • AQECSD: CICS CSD を更新するサンプル JCL
      • AQERACF: 統合デバッガーのみにセキュリティー・セットアップを実行するサンプル JCL
    • RSE: 更新された PROCLIB メンバー
      • ELAXFGO
    • RSE: 以下の新しいオプション・ディレクティブが rsecomm.properties に追加されました。
      • USER
    • RSE: 新しいオペレーター・コマンド
      • F rsed,APPL=TRACE {USER | SERVER | CLEAR}
    • RSE: 以下の新しいオプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
      • (_RSE_JAVAOPTS) -Dsearch.server.limit.timeout
      • (_RSE_JAVAOPTS) -Dkeep.all.logs
      • (_RSE_JAVAOPTS) -Daudit.users
      • RSE_UBLD_DD
      • RSE_UBLD_STEPLIB
    • RSE: 以下の新しいコンソール・メッセージが追加されました。
      • FEK910I = FEK107E = {0} のディスクがほとんど満杯です。既存の {1} が削除されました
    • zUnit: 以下の新しいオプションの始動引数が追加されました。
      • CLOCALE / -l
注: 統合デバッガーがない状態の、既存の Developer for z Systems セットアップからのマイグレーションを単純化するために、RACF コマンドを伴うサンプル JCL FEK.SFEKSAMP(AQERACF) が提供されています。これは統合デバッガーに関連するセキュリティー定義だけを定義します。

構成可能なファイル

表 22 は、バージョン 9.1.0 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems のサンプル・ライブラリー FEK.SFEKSAMPFEK.SFEKSAMV、および /usr/lpp/rdz/samples/ には、ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルの CARMA ソース・コードおよびそれらをコンパイルするジョブなど) が含まれています。

注: サンプル・ジョブ FEKSETUP は、リストされているすべてのメンバーを別のデータ・セットおよびディレクトリー (デフォルトでは FEK.#CUST.* および /etc/rdz/*) にコピーします。
表 22. バージョン 9.1.0 のカスタマイズ
メンバー/ファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
FEKSETUP
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
データ・セットおよびディレクトリーを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL 使用されなくなったファイルに対するアクションを削除し、新規ファイル用のアクションを追加するために更新
JMON
FEK.SFEKSAMP(FEJJJCL)
[FEK.#CUST.PROCLIB]
JES ジョブ・モニター用の JCL なし
FEJJJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(JMON)]
JMON メンバーの名前 JMON メンバーを参照
RSED
FEK.SFEKSAMP(FEKRSED) 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
RSE デーモンの JCL なし
FEKRSED
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(RSED)]
RSED メンバーの名前 RSED メンバーを参照
DBGMGR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL 新規、カスタマイズはオプション
AQEJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(DBGMGR)]
DBGMGR メンバーの名前 DBGMBR メンバーを参照
ELAXF*
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
リモート・プロジェクト・ビルドなどのための JCL ELAXFGO には STEPLIB の SFEKAUTH が含まれる
FEKRACF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
セキュリティー定義の JCL 新規、開始タスク DBGMGR
AQERACF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
デバッグ・マネージャー用の JCL 新規、カスタマイズはオプション
FEKPBITS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルのアクセス許可を変更するための JCL 新規、カスタマイズはオプション
FEJJCNFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
JES ジョブ・モニター構成ファイル なし
FEJTSO
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
TSO 実行依頼用の JCL なし
CRA$VMSG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA メッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VDEF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VSTR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VCAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL VSAM 入力が変更された
CRA$VCAS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL VSAM 入力が変更された
CRASUBMT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CARMA バッチ始動 CLIST 8 つの始動引数、DD CRAPARM および割り振り exec のサポートを追加
CRASUBCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ始動 CLIST 8 つの始動引数、DD CRAPARM および新規 DD のサポートを追加
CRACFG
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 対話構成 新規、構成はオプション
CRABCFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクション構成 なし
CRABATCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクションの JCL なし
CRASHOW
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRATMAP
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRANDVRA
FEK.SFEKPROC
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX ユーザー出口のサポートが追加され、新規 DD を割り振る
CRAALLOC
FEK.SFEKPROC
CARMA 割り振り REXX 新規、構成はオプション
CRA#VSLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#ASLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のデータ・セットを作成するための JCL なし
CRA#VPDS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
PDS RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#UADD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義をマージするための JCL なし
CRA#UQRY
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義を抽出するための JCL なし
CRAXJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.ASM]
IRXJCL 置換用のサンプル・ソース・コード なし
CRA#CIRX
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL
CRAXJCL をコンパイルするための JCL なし
AQECSD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
統合デバッガーを CICS 領域に対して定義するための JCL 新規、構成はオプション
AQED3CEE
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
カスタマイズされた LE ランタイム・モジュールを作成するための JCL 新規、構成はオプション
AQED3CXT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
LE ユーザー出口を作成するための JCL 新規、構成はオプション
ADNCSDRS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RESTful CRD サーバーを主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNCSDTX
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
代替トランザクション ID を CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNTXNC
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
代替トランザクション ID を作成するための JCL なし
ADNMSGHC
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ADNMSGHS をコンパイルするための JCL なし
ADNMSGHS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.COBOL]
パイプライン・メッセージ・ハンドラー用のサンプル・ソース・コード なし
ADNVCRD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD リポジトリーを作成するための JCL なし
ADNCSDWS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
Web サービス CRD サーバーを主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNCSDAR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD サーバーを非主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNJSPAU
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD のデフォルトを更新するための JCL なし
ADNVMFST
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
マニフェスト・リポジトリーを作成し、定義するための JCL なし
FEKTEP2
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.SQL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
FEKTIAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 なし
AZUZUNIT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
zUnit プロシージャーの JCL なし
FEKRNPLI
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
プリプロセッサー・フレームワーク内部から PL/I コンパイラーを呼び出すための REXX なし
FEKLOGS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルを収集するための JCL なし
rsed.envvars
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 環境変数 古いコピーをこのコピーに置き換え、カスタマイズを再実行する必要がある。
ISPF.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ構成ファイル なし
CRASRV.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CARMA 構成ファイル ユーザー出口のサポートを追加
crastart.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル 8 つの始動引数、DD CRAPARM および割り振り exec のサポートを追加
crastart.endevor.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CA Endevor® SCM RAM 用に CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル 8 つの始動引数、DD CRAPARM および新規 DD のサポートを追加
include.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード なし
ssl.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 暗号化通信構成ファイル なし
rsecomm.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE トレース構成ファイル USER キーワードのサポートを追加
pushtoclient.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
クライアント構成ファイルに情報をプッシュする なし

IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities、FMID HAKG910

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは変更されておらず、したがって AKG.* および /usr/lpp/rdzutil/* のままです。
  • コード・レビュー: 追加の DD ステートメントが AKGCR に追加されました。
    • BEXPORT
    • BIMPORT

構成可能なファイル

表 23 は、バージョン 9.1 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems Host Utilities のサンプル・ライブラリーの AKG.SAKGSAMP および /usr/lpp/rdzutil/samples には、 ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルのコード・レビューの後処理スクリプトなど) が含まれます。

注: サンプル・ジョブ AKGSETUP は、リストされているすべてのメンバーを 別のデータ・セット (デフォルトでは AKG.#CUST.*) にコピーします。
表 23. Host Utilities バージョン 9.0 のカスタマイズ
メンバーまたはファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
AKGSETUP
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
データ・セットを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL なし
AKGCC
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・カバレッジの JCL なし
AKGCR
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・レビューの JCL 新規 DD BIMPORT および BEXPORT
AKGCRADD
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
サード・パーティーのコードをコード・レビューに追加するための JCL なし

バージョン 8.5 からバージョン 9.0 へのマイグレーション

これらの注は、基本バージョン 8.5 からバージョン 9.0 へのマイグレーションのためのものです。これには、バージョン 8.5 のメンテナンスの一部として既に文書化されている変更点も含まれています。メンテナンス・ストリームの一部である、したがって既に実装されている可能性がある、変更内容には、それが導入された時点のリリースでマークが付いています。

IBM Rational Developer for z Systems、FMID HHOP900

  • SMP/E による MVS および z/OS UNIX コンポーネントのデフォルトのインストール・ロケーションは、変更されておらず、したがって FEK.* および /usr/lpp/rdz/* のままです。
  • CARMA: カスタマイズ可能な CA Endevor® SCM バッチ・アクション (バージョン 8.5.1 より) に対する新しいサポートを使用するには、CA Endevor® SCM RAM 用の CRADEF ファイルおよび CRASTRS VSAM ファイルを更新する必要があります。
  • CARMA: CRADEF VSAM 作成時に RAM を使用不可にするサポートが追加されました (バージョン 8.5.1 以降)。
  • CARMA: CRASRV.properties の相対ファイル参照のサポートが追加されました (バージョン 8.5.1 以降)。
  • CARMA: 新しいサンプル・メンバーが追加されました。
    • CRABJOBC: CA Endevor® SCM バッチ・アクション用のデフォルト JOB カード (バージョン 8.5.1 より)。
  • CARMA: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
    • CRASRV.properties (バージョン 8.5.1 以降)
    • carma.startup.rex (バージョン 8.5.1 以降)
    • CRA$VCAD (バージョン 8.5.1 以降)
    • CRA$VDEF (バージョン 8.5.1 以降)
    • CRABATCA (バージョン 8.5.1 以降)
    • CRABCFG (バージョン 8.5.1 以降)
    • CRANDVRA (バージョン 8.5.1 以降)
  • CARMA: crastart.endevor.conf および CRASUBCA の CA Endevor® SCM RAM に対して DD ステートメントがさらに追加されました。
    • CRABJCLO (CRANDVRA により割り振られる) (バージョン 8.5.1 以降)
    • ENHCEDIT (CRANDVRA により割り振られる) (バージョン 8.5.1 以降)
  • カスタマイズ: FEKSETUP JCL が新規メンバーを処理するようになりました。
    • CRABJOBC: FEK.#CUST.CNTL(CRABJOBC) にコピーされます (バージョン 8.5.1 以降)
    • ELAXFSP: FEK.#CUST.PROCLIB(ELAXFSP) にコピーされます (バージョン 9.0 以降)
    • ELAXFSQL: FEK.#CUST.PROCLIB(ELAXFSQL) にコピーされます (バージョン 9.0 以降)
    • FEKTEP2: FEK.#CUST.SQL(FEKTEP2) にコピーされます (バージョン 9.0 以降)
    • FEKTIAD: FEK.#CUST.SQL(FEKTEP2) にコピーされます (バージョン 9.0 以降)
  • Fault Analyzer 統合: FAI のサポートは廃止されました。 この変更は、まだ FAI を使用している古いクライアントとは非互換です。
  • JES ジョブ・モニター - JMON 開始タスクに対して新しいオペレーター・コマンドが追加されました。
    • MODIFY USERS (バージョン 8.5.1 以降)
    • MODIFY –T{N | E | I | V} (バージョン 8.5.1 以降)
    • MODIFY –M{N | E | W | I | V} (バージョン 8.5.1 以降)
    • MODIFY TRACE {N | E | I | V} (バージョン 9.0 以降)
    • MODIFY MESSAGE {N | E | W | I | V} (バージョン 9.0 以降)
  • JES ジョブ・モニター - 以下の新しいオプション・ディレクティブが FEJJCNFG に追加されました。
    • LOOPBACK_ONLY (バージョン 9.0 以降)
  • JES ジョブ・モニター - 以下のオプション・ディレクティブが FEJJCNFG から削除されました。
    • _BPXK_SETIBMOPT_TRANSPORT (バージョン 9.0 以降)
  • 問題判別: FEKLOGS JCL は、ユーザー・ログを収集するために、複数のユーザー ID の指定をサポートするようになりました (バージョン 8.5.1 より)。
  • 問題判別: FEKLOGS JCL は DD REFORMAT を使用して再フォーマットされたログを収集し、より迅速に問題を判別します (バージョン 8.5.1 より)。
  • 問題判別: 以下のカスタマイズ可能メンバーが変更されました。
    • FEKLOGS (バージョン 8.5.1 以降)
  • RSE - 以下の新しいオペレーター・コマンドが RSED 開始タスクに追加されました。
    • MODIFY DISPLAY OWNER,DATASET=dataset (バージョン 9.0 以降)
    • MODIFY DEBUG GC,PID=pid (バージョン 9.0 以降)
  • RSE: 以下のカスタマイズ不可の新しいディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
    • _CMDSERV_BASE_HOME (バージョン 8.5.1 以降)
    • _CMDSERV_CONF_HOME (バージョン 8.5.1 以降)
    • _CMDSERV_WORK_HOME (バージョン 8.5.1 以降)
    • RSE_DSN_SFEKLOAD (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) –Dlock.info.timeout (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDSTORE_INITIAL_SIZE (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDSTORE_MAX_FREE (バージョン 9.0 以降)
  • RSE: 以下の新しい必須のディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
    • RSE_HLQ (バージョン 9.0 以降)
  • RSE: 以下の新しいオプション・ディレクティブが rsed.envvars に追加されました。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DRSE_DSICALL (バージョン 8.5.1 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDISABLE_REMOTE_INDEX_SEARCH (バージョン 8.5.1 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDISABLE_TEXT_SEARCH (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dsearch.server.limit.hits (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dsearch.server.limit.datasets (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dsearch.server.limit.lines (バージョン 9.0 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -DDSTORE_SSL_ALGORITHM (バージョン 9.0 以降)
  • RSE: rsed.envvars の以下のカスタマイズ不可のディレクティブのデフォルト値が変更されました。
    • (_RSE_JAVAOPTS) –DSPIRIT_EXPIRY_TIME (バージョン 9.0 以降)
  • RSE: rsed.envvars の以下のオプション・ディレクティブのデフォルト値が変更されました。
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Xms (バージョン 8.5.1 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Xmx (バージョン 8.5.1 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dmaximum.clients (バージョン 8.5.1 以降)
    • (_RSE_JAVAOPTS) -Dmaximum.threads (バージョン 8.5.1 以降)
    • CGI_ISPPREF (バージョン 9.0 以降)
  • セキュリティー: 以下の新しいセキュリティー・プロファイルのサポートが追加されました。
    • FEK.USR.** (バージョン 8.5.1 以降)

構成可能なファイル

表 24 は、バージョン 9.0 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems のサンプル・ライブラリー FEK.SFEKSAMPFEK.SFEKSAMV、および /usr/lpp/rdz/samples/ には、ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルの CARMA ソース・コードおよびそれらをコンパイルするジョブなど) が含まれています。

以下のメンバーおよびファイルはもうカスタマイズ可能でないか、使用されなくなっています。
  • LOCKD 開始タスク
  • ELAXMSAM サンプル DB2 ストアード・プロシージャー
  • DB2 ストアード・プロシージャー用の ELAXMJCL サンプル JCL
注: サンプル・ジョブ FEKSETUP は、リストされているすべてのメンバーを別のデータ・セットおよびディレクトリー (デフォルトでは FEK.#CUST.* および /etc/rdz/*) にコピーします。
表 24. バージョン 9.0 のカスタマイズ
メンバー/ファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
FEKSETUP
FEK.SFEKSAMP
[FEK.#CUST.JCL]
データ・セットおよびディレクトリーを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL 使用されなくなったファイルに対するアクションを削除し、新規ファイル用のアクションを追加するために更新
JMON
FEK.SFEKSAMP(FEJJJCL)
[FEK.#CUST.PROCLIB]
JES ジョブ・モニター用の JCL なし
FEJJJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(JMON)]
JMON メンバーの名前 JMON メンバーを参照
RSED
FEK.SFEKSAMP(FEKRSED) 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
RSE デーモンの JCL なし
FEKRSED
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB(RSED)]
RSED メンバーの名前 RSED メンバーを参照
ELAXF*
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
リモート・プロジェクト・ビルドなどのための JCL ELAXFSP および ELAXFSQL が追加され、ELAXFCOC および ELAXFCP1 は COBOL バージョン 5 をサポートするように更新された
FEKRACF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
セキュリティー定義の JCL なし
FEJJCNFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
JES ジョブ・モニター構成ファイル オプションの新規ディレクティブが追加された。既存の オプションのディレクティブは削除された。
FEJTSO
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
TSO 実行依頼用の JCL なし
CRA$VMSG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA メッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VDEF
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL RAM を除外するためのサポートが追加された
CRA$VSTR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL なし
CRA$VCAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA 構成 VSAM を作成するための JCL RAM を除外するためのサポートが追加され、VSAM 入力が変更された。
CRA$VCAS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CA Endevor® SCM RAM 用に CARMA カスタム情報 VSAM を作成するための JCL VSAM 入力が変更された
CRASUBMT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CARMA バッチ始動 CLIST なし
CRASUBCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ始動 CLIST なし
CRABCFG
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクション構成 新しいディレクティブが追加された
CRABATCA
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA バッチ・アクションの JCL 変数ジョブ・カードのサポートが追加された
CRASHOW
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRATMAP
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PARMLIB]
CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 構成 なし
CRANDVRA FEK.SFEKPROC CA Endevor® SCM RAM 用の CARMA 割り振り REXX 新しい DD 割り振りが追加された
CRA#VSLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#ASLM
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
SCLM RAM のデータ・セットを作成するための JCL なし
CRA#VPDS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
PDS RAM のメッセージ VSAM を作成するための JCL なし
CRA#UADD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義をマージするための JCL なし
CRA#UQRY
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RAM 定義を抽出するための JCL なし
CRAXJCL
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.ASM]
IRXJCL 置換用のサンプル・ソース・コード なし
CRA#CIRX
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL
CRAXJCL をコンパイルするための JCL なし
ADNCSDRS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
RESTful CRD サーバーを主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNCSDTX
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
代替トランザクション ID を CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNTXNC
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
代替トランザクション ID を作成するための JCL なし
ADNMSGHC
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ADNMSGHS をコンパイルするための JCL なし
ADNMSGHS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.COBOL]
パイプライン・メッセージ・ハンドラー用のサンプル・ソース・コード なし
ADNVCRD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD リポジトリーを作成するための JCL なし
ADNCSDWS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
Web サービス CRD サーバーを主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNCSDAR
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD サーバーを非主 CICS 領域に対して定義するための JCL なし
ADNJSPAU
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
CRD のデフォルトを更新するための JCL なし
ADNVMFST
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
マニフェスト・リポジトリーを作成し、定義するための JCL なし
FEKTEP2
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.SQL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 新規、カスタマイズはオプション
FEKTIAD
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ELAXF* で使用される SQL コマンド入力 新規、カスタマイズはオプション
AZUZUNIT
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.PROCLIB]
zUnit プロシージャーの JCL なし
FEKRNPLI
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.CNTL]
プリプロセッサー・フレームワーク内部から PL/I コンパイラーを呼び出すための REXX なし
FEKLOGS
FEK.SFEKSAMP 
[FEK.#CUST.JCL]
ログ・ファイルを収集するための JCL その他の検査が追加された。古いファイルに加えたカスタマイズはすべて再実行する必要がある。
rsed.envvars
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 環境変数 古いコピーをこのコピーに置き換え、カスタマイズを再実行する必要がある。
ISPF.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
TSO/ISPF クライアント・ゲートウェイ構成ファイル なし
CRASRV.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CARMA 構成ファイル デフォルト値のサポートを追加
crastart.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル なし
crastart.endevor.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
CA Endevor® SCM RAM 用に CRASTART を使用するための CARMA 構成ファイル なし
include.conf
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
C/C++ コンテンツ・アシスト用の強制インクルード なし
ssl.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE 暗号化通信構成ファイル なし
rsecomm.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
RSE トレース構成ファイル なし
pushtoclient.properties
/usr/lpp/rdz/samples/
[/etc/rdz/]
クライアント構成ファイルに情報をプッシュする なし

IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities、FMID HAKG900

バージョン 8.5 には同等の機能がないため、マイグレーションに関する注意事項はありません。

構成可能なファイル

表 25 は、バージョン 9.0 でカスタマイズされるファイルの概要を示しています。Developer for z Systems Host Utilities のサンプル・ライブラリーの AKG.SAKGSAMP および /usr/lpp/rdzutil/samples には、 ここに示したものより多くのカスタマイズ可能なメンバー (サンプルのコード・レビューの後処理スクリプトなど) が含まれます。

注: サンプル・ジョブ AKGSETUP は、リストされているすべてのメンバーを 別のデータ・セット (デフォルトでは AKG.#CUST.*) にコピーします。
表 25. Host Utilities バージョン 9.0 のカスタマイズ
メンバーまたはファイル デフォルト・ロケーション 目的 マイグレーションの注
AKGSETUP
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
データ・セットを作成し、カスタマイズ可能ファイルのデータを取り込むための JCL なし
AKGCC
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・カバレッジの JCL なし
AKGCR
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.PROCLIB]
コード・レビューの JCL 新規 DD BIMPORT および BEXPORT
AKGCRADD
AKG.SAKGSAMP
[AKG.#CUST.JCL]
サード・パーティーのコードをコード・レビューに追加するための JCL なし

ホスト構成リファレンス

このセクションでは、「IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成リファレンス (SC43-2912)」に記載する情報を要約します。詳細については、この資料を参照してください。

Developer for z Systems について

Developer for z Systems ホスト・システムは、クライアントがホスト・システム・サービスとデータにアクセスできるようにするために相互に作用する、複数のコンポーネントで構成されています。 これらのコンポーネントの設計を理解しておくと、構成に関して適切な判断を行うことができます。

セキュリティーに関する考慮事項

変更の始まりDeveloper for z Systems は他のホスト・コンポーネントと対話するため、セキュリティーについての考慮が必要になります。変更の終わり

TCP/IP に関する考慮事項

Developer for z Systems では、TCP/IP を使用して、非メインフレーム・ワークステーションのユーザーに、メインフレームからアクセスすることができます。 また、さまざまなコンポーネントやその他の製品同士の間の通信にも TCP/IP を使用します。

WLM に関する考慮事項

従来の z/OS アプリケーションとは異なり、Developer for z Systems は、ワークロード・マネージャー (WLM) で容易に識別できる一体構造のアプリケーションではありません。Developer for z Systems は、クライアントがホスト・システムのサービスとデータにアクセスできるようにするために相互に作用する、複数のコンポーネントで構成されています。これらのサービスの一部は異なるアドレス・スペースでアクティブとなるため、WLM 分類も異なることになります。

クライアントへのプッシュ機能に関する考慮事項

変更の始まりDeveloper for z Systems は z/OS Explorer のクライアントへのプッシュ機能 (またはホスト・ベースのクライアント制御機能) を拡張し、プロジェクト定義をサポートします。変更の終わり

CICSTS に関する考慮事項

この章には、CICS Transaction Server 管理者に有益な情報が記載されています。

AT-TLS のセットアップ

このセクションは、Application Transparent Transport Layer Security (AT-TLS) のセットアップ時、または既存のセットアップの検査時や変更時に起きる可能性があるいくつかの一般的な問題について、ユーザーを支援するためのものです。

参考資料

本書では、以下の資料を参照しています。

表 26. 参考資料
資料名 資料番号 参照 参照 Web サイト
IBM Rational Developer for z Systems Program Directory GI88-4172 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
Program Directory for IBM Rational Developer for z Systems Host Utilities GI88-4326 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
       
IBM Rational Developer for z Systems ホスト構成ガイド SC43-2913 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
IBM Rational Developer for z Systemsホスト構成リファレンス SC43-2912 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
IBM Rational Developer for z Systems Common Access Repository Manager Developer's Guide SC23-7660 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
SCLM Developer Toolkit 管理者ガイド SC88-5664 Developer for z Systems http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
IBM Explorer for z/OS Host Configuration Guid SC27-8437 z/OS Explorer  
IBM Explorer for z/OS Host Configuration Reference SC27-8438 z/OS Explorer  
Communications Server IP CICS ソケット・ガイド SC31-8807 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
Communications Server IP 構成ガイド SC88-8926 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
Communications Server IP 構成解説書 SC88-8927 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
MVS 初期設定およびチューニング ガイド SA88-8563 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
MVS 初期設定およびチューニング解説書 SA88-8564 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
MVS JCL 解説書 SA88-8569 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
MVS 計画: ワークロード管理 SA88-8574 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
MVS システム・コマンド SA88-8593 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
Security Server RACF コマンド言語解説書 SA88-8617 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド SA88-8613 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
UNIX System Services コマンド解説書 SA88-8641 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
UNIX System Services 計画 GA88-8639 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
UNIX システム・サービス ユーザーズ・ガイド SA88-8640 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
REXX および z/OS UNIX システム・サービスの使い方 SA88-8644 z/OS 1.13 http://www-03.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/
本書では、以下の Web サイトを参照しています。
表 27. 参照される Web サイト
説明 参照 Web サイト
Developer for z Systems IBM Knowledge Center http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSQ2R2/rdz_welcome.html
Developer for z Systems ライブラリー http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038517
Developer for z Systems ホーム・ページ http://www-03.ibm.com/software/products/en/developerforsystemz/
Developer for z Systems 推奨サービス http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=2294&context=SS2QJ2&uid=swg27006335
Developer for z Systems 機能拡張依頼 https://www.ibm.com/developerworks/support/rational/rfe/
Apache Ant のダウンロード http://ant.apache.org/

情報資料

以下の資料は、必要なホスト・システム・コンポーネントのセットアップの問題を理解するのに役立ちます。
表 28. 情報資料
資料名 資料番号 参照 参照 Web サイト
ABCs of z/OS System Programming Volume 9 (z/OS UNIX) SG24-6989 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/
System Programmer's Guide to: Workload Manager SG24-6472 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/
TCPIP Implementation Volume 1: Base Functions, Connectivity, and Routing SG24-7532 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/
TCPIP Implementation Volume 3: High Availability, Scalability, and Performance SG24-7534 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/
TCP/IP Implementation Volume 4: Security and Policy-Based Networking SG24-7535 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/
Tivoli® Directory Server for z/OS SG24-7849 Redbook http://www.redbooks.ibm.com/

特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。 この資料の他の言語版を IBM から入手できる場合があります。 ただし、これを入手するには、本製品または当該言語版製品を所有している必要がある場合があります。

本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。 日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、または サービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。 これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の 製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。 ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について 実施権を許諾することを意味するものではありません。 実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

〒103-8510
東京都中央区日本橋箱崎町 19 番 21 号
日本アイ・ビー・エム株式会社
法務・知的財産
知的財産権ライセンス渉外

IBM およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。 国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受けるものとします。

この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。 本書は定期的に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、 改良または変更を行うことがあります。

本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。 それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。

IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。

本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムと その他のプログラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、 および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、 本プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。

IBM Director of Licensing
IBM Corporation
North Castle Drive, MD-NC119
Armonk, NY 10504-1785
US

本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用すること ができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資 料は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、 またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。 実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、 もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

IBM の将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。

本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。 より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、 あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。 これらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

著作権使用許諾:

本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。 このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。 従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、利便性もしくは機能性が あることをほのめかしたり、保証することはできません。 サンプル・プログラムは、現存するままの状態で提供され、いかなる保証条件も適用されません。IBM は、お客様の当該サンプル・プログラムの使用から生ずるいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。

プログラミング・インターフェース情報

商標

IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、世界の多くの国で登録された International Business Machines Corp. の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。

製品資料に関するご使用条件

これらの資料は、以下のご使用条件に同意していただける場合に限りご使用いただけます。

適用される条件

IBM Web サイトの「ご利用条件」に加えて、以下のご使用条件が適用されます。

個人使用

これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしていただくことを条件に、非商業的な個人による使用目的に限り複製することができます。ただし、IBM の明示的な承諾をえずに、これらの資料またはその一部について、 二次的著作物を作成したり、配布 (頒布、送信を含む) または表示 (上映を含む) することは できません。

商業的使用

これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしていただくことを条件に、お客様の企業内に限り、複製、配布、および表示することができます。ただし、IBM の明示的な承諾をえずにこれらの資料の二次的著作物を作成したり、 お客様の企業外で資料またはその一部を複製、配布、または表示することはできません。

権利

ここで明示的に許可されているもの以外に、資料や資料内に含まれる情報、データ、ソフトウェア、またはその他の知的所有権に対するいかなる許可、ライセンス、または権利を明示的にも黙示的にも付与するものではありません。

資料の使用が IBM の利益を損なうと判断された場合や、上記の条件が適切に守られていないと判断された場合、IBM はいつでも自らの判断により、ここで与えた許可を撤回できるものとさせていただきます。

お客様がこの情報をダウンロード、輸出、または再輸出する際には、米国のすべての輸出入 関連法規を含む、すべての関連法規を遵守するものとします。

IBM は、これらの資料の内容についていかなる保証もしません。 これらの資料は、特定物として現存するままの状態で 提供され、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべて の明示もしくは黙示の保証責任なしで提供されます。

著作権使用許諾

本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。 このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。 従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、利便性もしくは機能性が あることをほのめかしたり、保証することはできません。 サンプル・プログラムは、現存するままの状態で提供され、いかなる保証条件も適用されません。IBM は、お客様の当該サンプル・プログラムの使用から生ずるいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。

商標の帰属表示

IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、世界の多くの国で登録された International Business Machines Corp. の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。

Adobe および PostScript は、Adobe Systems Incorporated の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Cell Broadband Engine は、Sony Computer Entertainment, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、同社の許諾を受けて使用しています。

Intel、Intel Centrino、Intel SpeedStep、Intel Xeon、Celeron、Itanium、および Pentium は、Intel Corporation または子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

IT Infrastructure Library は英国 Office of Government Commerce の一部である the Central Computer and Telecommunications Agency の登録商標です。

ITIL は英国 The Minister for the Cabinet Office の登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されています。

Linear Tape-Open、LTO、および Ultrium は、HP、IBM Corp. および Quantum の米国およびその他の国における商標です。

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoft、Windows、および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Oracle やその関連会社の米国 およびその他の国における商標です。

UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。