モード ビットが使用されるのは、実行権限を判別する場合のみです。他のすべての権限は、ACL が提供します。
プレーン ファイルのエレメントの場合、エレメントのバージョンへの読み取り権限は、制御を行う役割マップの有効な ACL が、read-info 権限を使用して判別します。 実行権限は、プロセスがエレメントの所有者である場合、ユーザー位置の実行ビットが提供します。それ以外の場合、グループ位置の実行ビットが提供します。 ただし、実行権限が付与されるのは、該当のプロセスのエレメント上にも read-info 権限がある場合のみです。
VOB ディレクトリ エレメントの場合、同様に、制御を行う役割マップの有効な ACL によってアクセスが管理されます。これには、ディレクトリの内容をリストする能力 (UNIX のディレクトリ権限における r ビットと同等) を付与する read-info 権限、ディレクトリ内の名前をルックアップする権限 (UNIX のディレクトリ権限における x ビットと同等) を付与する lookup-dir、ビュー プライベート ファイルおよびディレクトリを作成または削除する権限を付与する write-dir 権限が使用されます。
すべてのエレメントの場合、選択されたエレメントのバージョンの標準ファイル システム属性 (所有者、グループ、サイズ、モード ビット、タイムスタンプ) を動的ビューを使用して表示するのにも、read-info 権限が必要です。 該当するプロセスにこの権限がない場合、ディレクトリ リスト内の名前は表示できますが、属性は表示できません。このため、このようなエレメントでは、システム ls コマンドで表示される一部の出力が不完全になります。