[スケジュール権限] ダイアログ ボックスには、ClearCase スケジューラのアクセス管理リスト (ACL) が表示されます。スケジュールと ACL 自体にアクセスできるユーザーは、ACL によって決まります。ACL はアクセス制御項目 (ACE) のリストです。各 ACE は、アクセスのタイプを識別情報に割り当てます。
domain_name は、Windows ホストの場合は Windows NT または Active Directory ドメイン、UNIX ホストの場合は NIS ドメイン名になります。Windows の場合、group_name はドメイン グローバル グループでなければならず、user_name はドメイン ユーザー アカウントでなければなりません。
各識別情報のアクセスのタイプは、次の 3 つのうちの 1 つになります。
アクセス権の種類 | スケジュールへのアクセス | ACL へのアクセス |
読み取り | 読み取り専用 | 読み取り専用 |
変更 | 読み取りと書き込み。ジョブを開始できます。 | 読み取り専用 |
フル | 読み取りと書き込み。ジョブを開始できます。 | 読み取りと書き込み |
各識別情報に指定できるアクセス権の種類は 1 つだけです。ただし、アクセス権は Everyone から Domain、Group、User の順に継承されます。つまり、最も制約の弱いアクセス権が各ユーザーに適用されます。例えば、あるユーザーの ACL エントリに Read アクセス権が指定されていても、このユーザーのグループの ACL エントリに Change アクセス権が指定されている場合、ユーザーは Change アクセス権を持つことになります。
ACL にリストされている識別情報のアクセス権の種類を変更するには、[権限] リストで項目を選択し、[アクセスのタイプ] でアクセス権の種類を選択します。
ACL に項目を追加するには、[追加] をクリックします。[名前の追加] ダイアログ ボックスで、識別情報タイプを選択し、必要に応じて、ドメイン名、グループ名、またはユーザー名を入力します。[アクセスのタイプ] でアクセス権の種類を選択してから、[OK] をクリックします。
デフォルトで、すべてのユーザーにスケジュールおよび ACL に対する読み取り権限が与えられています。 ローカル Windows ホスト (スケジューラが実行されているホスト) では、ClearCase グループのメンバーには常にフル アクセス権が与えられています。 ローカル UNIX ホストでは、root ユーザーには常にフル アクセス権が与えられています。リモート ホスト上では、ClearCase 管理者グループのメンバーまたは root ユーザーのアクセス権は ACL によって決まります。 このため、デフォルトの ACL を変更するには、ユーザーはスケジューラが実行されているホスト上にログオンしていなければならず、ローカル ホストの管理者または ClearCase 管理者グループのメンバー (Windows ホスト)、または root (UNIX ホスト) でなければなりません。