プロジェクト マネージャーが Rational ClearCase® トリガを使ってプロジェクト ポリシーを実装すると、ユーザーは、特定の Rational ClearCase 操作で、さらに別の情報をプロンプトで要求されたり、さらに別のアクションをとるよう指示されたりすることがあります。
プロジェクト マネージャーは、ClearCase トリガを使って、コマンドの実行の前または後で特定のプログラムまたは実行可能スクリプトが実行されるように配備することで、Rational ClearCase コマンドの行動を制御することができます。実質的に、エレメントを修正するどのコマンドでもトリガを実行することができます。
ClearCase トリガを IBM Rational® ClearTeam Explorer™ から作成することはできませんが、特定の Rational ClearCase 操作においては、トリガのプロンプトへの応答として、追加情報を提供したりさらに別のアクションをとる必要があるかもしれません。
ClearCase トリガには、次の 2 つの一般カテゴリがあります。
- 操作前トリガ。これは、指定した ClearCase コマンドの実行前に発動します。
例えば、チェックインを対象とした操作前トリガの場合、該当するコメントを追加するようプロンプトで指示されることがあります。
- 操作後トリガ。これは、ClearCase 操作の完了後に発動し、その操作の完了状況の利点を活用することができます。
例えば、チェックインを対象とした操作後トリガの場合、特定の開発者が特定のエレメントを修正したことを知らせる E メールを送信することができます。
また、トリガは、さまざまな工程管理機能を自動化することもできます。
以下に例を示します。
- オブジェクトの修正時にそのオブジェクトに対して属性を適用またはラベルを関連付ける。
- Rational ClearCase イベント レコードに書かれていない情報をログ記録する。
- 特定のオブジェクトの修正ごとに、ビルドまたはソース コード分析を開始する。
注: トリガが操作を実行してもトリガの発生や操作の実行が確認できない場合と、コマンド間、あるいは VOB 間に違いが現れる場合があります。