比較/マージ ツールを使用すると、複数のファイル、ディレクトリ、またはバージョンを、それらの間の差分をグラフィカルに表示することにより比較できます。比較またはマージを行うために検討されるファイル、ディレクトリ、またはバージョンは、コントリビュータと呼ばれます。一般にコントリビュータは、同一の Rational ClearCase のファイル エレメントまたはディレクトリ エレメントの複数のバージョンです。比較またはマージの操作では、複数のコントリビュータからベース コントリビュータとなる 1 つのコントリビュータを選択します。ベース コントリビュータは、差分を報告するときに、他のすべてのコントリビュータと比較されるコントリビュータです。マージ操作を行う場合は、マージ先バージョン コントリビュータを指定します。マージ先バージョン コントリビュータは、マージされた出力が保管される場所です。
差分とは、ベース コントリビュータと他の少なくとも 1 つのコントリビュータの間の差分を示す、コントリビュータ ペイン内の領域です。 マージ ポイントとは、コントリビュータ ペイン内のコントリビュータ間の解決済みまたは未解決の差分に対応する、マージ結果ペイン内の領域です。
それぞれの差分とマージ ポイントは、コントリビュータ ペイン内に特殊なビジュアル マーカーを持っています。差分マーカーは、差分のタイプ (例えば、何かが削除、変更、移動、追加などされたかどうか) を示します。現在の差分は、各コントリビュータ ペイン内で個別のマーカーを使用して強調表示されます。マージ ポイント マーカーは、マージ ポイントが解決されたかどうかと、それが現在のマージ ポイントであるかどうかを示します。[比較/マージのプリファレンス] ページで文字プロパティと色分けを指定することにより、差分とマージ ポイントをさらに強調表示できます。
[比較/マージのプリファレンス] ページを使用すると、特定のツールをファイル タイプまたはディレクトリ タイプに関連付けることができます。それぞれの指定タイプについて、比較操作またはマージ操作が開始されるたびに、関連付けられているツールが起動します。指定されていないすべてのタイプでは、デフォルト ツールが開始されます。上にリストされているいずれかのツールをデフォルト ツールに設定できます。