コントリビュータについて

比較またはマージ操作を実行する前に、コントリビュータと呼ばれる、ファイルの範囲を選択します。これがこの操作に関連付けられます。コントリビュータは、検査またはマージ対象のファイルが含まれている関連ファイルのグループ (通常は同じ XML ドキュメントの異なるバージョンまたはバリアント) です。

コントリビュータを選択するのに使用する方法は、Rational® ClearCase® の XML 差分マージを実行する方法によって異なります。

このトピックでは、コントリビュータのタイプおよび XML 差分マージがそれらを使用する方法について説明します。

ベース バージョン

比較操作またはマージ操作で、Rational ClearCase の XML 差分マージはベース バージョン (ベース コントリビュータと呼ばれることもある) を使用し、他のコントリビュータ バージョン間の差分を参照するための共通フレームを提供します。つまり、各コントリビュータは、それ自体がベース バージョンと比較されます。したがって、各差分はコントリビュータとベース バージョン間の 1 対 1 の比較です。

コマンド行またはスタンドアロン XML 差分マージを使用して比較操作またはマージ操作を開始するとき、コントリビュータの範囲にベース バージョンを含める必要があります。多くの場合、ベース バージョンはすべてのコントリビュータの共通祖先バージョンです。

ヒント: [コントリビュータを開く] ウィンドウでは、最初にリストするファイルがベース バージョンとして扱われます。

対照的に、ClearCase タイプ マネジャを使用して比較操作またはマージ操作を開始するとき、ユーザーはベース バージョンを明示的には選択しません。それは選択するコントリビュータの範囲から決定されます。

マージ先バージョン

自動マージで、マージ出力に含まれる特定のバージョンからのみ変更を受け入れるというマージ ポリシーを指定することができます。これは、マージ先バージョンと呼ばれます。ClearCase タイプ マネージャを介して Rational ClearCase の XML 差分マージを実行するとき、マージ先バージョンがビューによって選択されるバージョンです。

ヒント: コマンド行でマージ先バージョンを指定しない場合、[コントリビュータを開く] ウィンドウで最後にリストするファイルが、マージ先バージョンとして扱われます。

ClearCase マニュアルでは、マージ元バージョンという用語が、マージ先バージョン以外のコントリビュータを指す場合があります。ClearCase 機能を使用してツールを開始するとき以外は、この用語は XML 差分マージでは重要ではありません。