ClearCase ビューの構成

各 ClearCase® ビューには、ビューがサーバーからアクセスするリソースを指定する構成仕様があります。

各 ClearCase ビューの内容は、その構成仕様 (config spec) によって決まります。ClearCase ビューの構成仕様には、VOB 内の各ファイルまたはディレクトリ エレメントの最大 1 つのバージョンを選択するバージョン選択規則が含まれています。UCM を使用している場合、構成仕様は UCM プロジェクトで定義され、自動的に作成されます。 ベース ClearCase を使用する場合は、バージョン規則を自分で指定します。

コピーに基づくビュー タイプ (スナップショット、Web、および自動) の構成仕様には、VOB からロードするディレクトリとファイルのパス名を指定するロード規則も含まれています。 ロード規則は、スナップショット ビューおよび Web ビューで必要です。ロード規則を使用して自動ビューにデータを取り込むこともできますが、この場合は、ファイルを開くことによって暗黙でロードすることができるため、必要ではありません。

バージョン選択規則について

バージョン選択規則は、ブランチ名、バージョン番号、およびラベルなどのメタデータを使って、ビューで選択されたエレメントのバージョンを指定します。 構成仕様は、最大 1 つのバージョンのエレメントを選択します。 エレメントにアクセスすると、構成仕様は、作業する予定のエレメントのバージョンを選択します。

UCM ビューの構成仕様は、関連付けられた UCM プロジェクトで定義されます。UCM ビューの構成仕様を編集できるのは、許容範囲内でカスタム規則を追加する場合のみです。デフォルトでは、ベース ClearCase ビューは、ロードされた各エレメントの main ブランチ上の最新バージョンを選択する構成仕様を使用します。 これを /main/LATEST 規則といいます。

構成仕様を変更するときは必ず、動的ビューを除くすべてのビュー タイプを明示的に更新して、選択したバージョンが組み入れられるようにしなければなりません。 更新によって、新バージョンのロードまたは旧 (今後は選択されない) バージョンのアンロード (またはこの両方) が行われることになります。 [構成の編集] ダイアログ ボックスで [バージョン選択規則] を編集している際に、変更を適用すると更新が開始されます。構成仕様を変更する可能性のある UCM ストリームのリベース および ストリームからのデリバー の操作も、ビューが更新される原因になります。

ロード規則について

それぞれのロード規則が、ファイルまたはディレクトリを指定することができます。 ディレクトリを指定するロード規則は、ディレクトリとそのすべての内容 (ファイルとサブディレクトリ) をロードします。 ファイルを指定するロード規則は、指定されたファイルだけをロードします。 VOB またはコンポーネント内のすべてのリソースをロードするには、VOB またはコンポーネントのルート ディレクトリを指定するロード規則を作成します。

自動ビューでは、ロード規則は CCRC WAN サーバーに接続されている場合は必要ありませんが、次のように役立つ可能性があります。
  • CCRC WAN サーバーに接続されている場合、ロード規則は、リソースが必要になる前にリソースを取り出すことによってパフォーマンスを向上させます。
  • サーバーから切断される前にリソースをロードして、切断中に作業することができます。

一連の明示的なロード規則を作成するには、構成の編集のロード規則エディタを使用します。VOB からリソースをロードして、そのリソース用のロード規則を暗黙で作成するには、[リソースのロード] ダイアログ ボックスを使用します。[[チェックアウト] ダイアログ ボックス内のコントロール] ダイアログ ボックスを使って、ロードされていないリソースをチェックアウトすると、そのリソース用のロード規則が作成されて、そのリソースはロード済みおよびチェックアウト済みになります。ロード規則がどのように作成されたかに関係なく、削除するには構成の編集のロード規則エディタを使用します。


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