このページには、トリガを起動する条件が示されます。
このページの情報は、トリガ タイプが作成されるときに指定されます。
適切な権限を持っている場合は、コマンド行で mktrtype -replace コマンドを使用して、この情報を変更できます。
[起動条件] ページの項目
- 種類
- 次の 3 つのフィールドのいずれかを使用してトリガの基本的な種類を指定します。
- エレメント
- mktrigger コマンドを使用して、このタイプのトリガを 1 つ以上の個々のエレメントに明示的に関連付けます。
- すべてのエレメント
- このタイプのトリガを、VOB 内のすべてのエレメントに関連付けます。
(したがって、mktrigger コマンドは不要です。)
実際、このタイプのインスタンスは、VOB 内の各エレメントに暗黙的に関連付けられます。
特定の性質を備えたエレメントの作成を禁止する場合には、このトリガ タイプが役立ちます。
操作後トリガ アクションからゼロ以外の終了状態が返されると、失敗終了状態の警告メッセージが表示されます。ただし、その他のトリガ アクションは継続します。
操作の発生を記録する場合に、この種類のトリガが役に立ちます。
たとえば、チェックイン操作後トリガを設定して、チェックイン バージョンに属性を関連付けて、関係するユーザーや管理者にメール メッセージを送信できます。
- タイプ
- このタイプのトリガは、特定のタイプ オブジェクトに関連付けられます。
特定のタイプ オブジェクトが作成または修正されると、トリガ アクションが実行されます。
- [時刻]
- 次の 2 つのフィールドでは、トリガを起動する一連の操作の実行前または実行後のどちらにトリガを起動するかを指定します。
- [前操作]
- 該当する Rational® ClearCase® 操作の開始前にトリガが起動します。
ゼロ以外の終了状態を返したトリガ アクションが存在している場合には、該当する Rational ClearCase 操作が取り消されます。
すべてのトリガ アクションがゼロの終了状態を返した場合には、Rational ClearCase 操作が実行されます。
この種類のトリガは、開発ポリシーを徹底する上で役立ちます。
たとえば、コード品質テストに合格しなかったエレメントのチェックインを、操作前トリガで禁止できます。
- [後操作]
- 該当する Rational ClearCase 操作の完了後にトリガが起動します。
トリガ アクションは、指定した順序に発生します。
操作後トリガ アクションからゼロ以外の終了状態が返されると、失敗終了状態の警告メッセージが表示されます。ただし、トリガ アクションがほかにも存在する場合には、それらのトリガ アクションが継続して実行されます。
操作の発生を記録する場合に、この種類のトリガが役に立ちます。
たとえば、チェックインに操作後トリガを設定して、チェックイン バージョンに属性を関連付け、関係するユーザーや管理者にメール メッセージを送信できます。
- [操作]
- トリガを起動することができる操作。
操作は次のいずれかです。
- コマンド プロンプトから呼び出せる任意のコマンド (またはコマンド シーケンス)。
コマンドでは特殊な環境変数 (EV) (EV については「トリガ環境変数」の項を参照してください) を使用して、Rational ClearCase 操作に関する情報を取得できます。
- mktrtype で定義された組み込みアクション。
組み込みアクションは、Rational ClearCase 操作に関連するオブジェクトにメタデータ注釈を関連付けます。
- [UCM オブジェクト]
- mktrigger コマンドを使用して、このタイプのトリガを 1 つ以上の個々の UCM オブジェクトに明示的に関連付けます。
- [すべての UCM オブジェクト]
- このタイプのトリガは、制限リストにしたがって、PVOB 内のすべての UCM オブジェクトに関連付けられます。
(したがって、mktrigger コマンドは不要です。)
実際、このトリガのインスタンスは、PVOB の各 UCM オブジェクトに暗黙的に関連付けられます。
- [例外]
- 次の 2 つのフィールドを使用して例外条件を指定できます。
- [除外ユーザー]
- ここに一覧表示されたユーザーが [操作] リストで指定したアクションを実行してもトリガは起動されません。
デフォルトでは、指定した
Rational ClearCase 操作をどのユーザーが実行してもトリガは起動します。
ヒント: このリストは、コマンド行インターフェイスで
mktrtype -nusers コマンドを実行した場合にのみ変更できます。
- [制約事項]
- デフォルトでは、どのようなタイプ オブジェクトが関連している場合でも、指定したいずれかの操作が実行されると、トリガが起動します。
操作が特定のタイプ オブジェクトに関連している場合にのみトリガが起動するように、操作の範囲を制限することができます。
操作の範囲を制限するには、制限リストで 1 つまたはすべてのエレメント トリガ タイプを定義します。
トリガの起動時に、制限リスト上の一連の項目は論理的な条件になります。
条件が満たされるとトリガは起動します。条件が満たされない場合は、トリガは起動しません。
制限リストに複数のタイプ オブジェクトが含まれる場合、これらのタイプ オブジェクトは次のような規則に従って複合条件に組み込まれます。
- 最初に、同じ種類のオブジェクトが、論理 OR 演算子でグループ化されます。
- 次に、別の種類のオブジェクト (またはグループ) が論理 AND 演算子でグループ化されます。
条件の構築時に、該当する Rational ClearCase 操作から影響を受ける可能性のないタイプ オブジェクトは無視されます。