ClearCase 統一変更管理 (UCM) について

統一変更管理 (UCM) とは、Rational ClearCase ツールをベースにした構造化された開発プロセスのことです。

UCM の使用時には開発者は、高水準操作を用いて構造化ワークフローに携わります。その操作を使えば、ファイルとディレクトリの個々のブランチとバージョンを直接処理しなくてすみます。

開発者が UCM の使用を開始する前に、プロジェクト マネージャーは 1 つ以上の UCM プロジェクトを定義しておく必要があります。 プロジェクト マネージャーは、プロジェクト VOB 内のオブジェクトとしてプロジェクトを作成します。 そのオブジェクトには、製品を対象とした作業の管理と追跡に必要なメタデータ (例えば、コンポーネント、アクティビティ、ポリシー) のみが入っています。 プロジェクト リソース (ソース コードや文書など) は入っていません。

注: ClearCase と Eclipse では、ソフトウェア開発のさまざまな局面を表現する際に、プロジェクト という語を使います。 Eclipse プロジェクトは、Java ソース ファイルを入れるフォルダなどの、リソース階層を定義します。 ClearCase の UCM プロジェクトは、リソースに加えられる変更を、ベースライン、アクティビティ、およびストリームを使って担当者グループが管理する方法を定義します。 UCM プロジェクトのメンバーは、1 つ以上の Eclipse プロジェクトを使って作業することができます。

開発者が UCM プロジェクトに参加するときは、[プロジェクトに参加] ウィザードを使って、以下のステップを実行します。

  1. プロジェクトの定義元であるプロジェクト VOB を選択します。
  2. プロジェクトに参加します。
  3. プロジェクトのコンポーネントを処理するために使用するローカル UCM 開発ビューを作成します。 (単一ストリーム プロジェクトと呼ばれる一部の UCM プロジェクトでは、開発ビューを使用しません。 その代わりに、すべての開発者はインテグレーション ビューで作業します。)
  4. 開発者の作業のデリバー先のローカル UCM インテグレーション ビューを作成します。

UCM ClearCase® ビューの作成後、開発者は、そのプロジェクトの推奨ベースラインで選択されたバージョンのディレクトリとファイル エレメントをそのビューにロードします。 それによって、プロジェクト チームのすべてのメンバーが、必ず同じ一連のリソースを使用して作業を開始することができます。

一部の ClearCase 操作は、UCM プロジェクト専用です。 これには、UCM プロジェクトへの参加、リベース、デリバー、アクティビティの選択、アクティビティの作成などがあります。 共通 UCM オプションのアイコンが UCM ツール バー UCM ツール バー に表示されます。

注: CQ 対応の UCM プロジェクトの場合、開発者は、ClearQuest との ClearCase UCM の統合を使用して、UCM アクティビティを ClearQuest レコードに接続することができます。

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