Java 用ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー
このクラス・ライブラリーは、
ホスト・セッションの完全なオブジェクト指向の抽象観念を提供します。
それには、ホストのプレゼンテーション・スペース (画面) での読み取りおよび書き込み、
画面のフィールドのエミュレーション、
オペレーター情報域 (OIA) からの状況に関する情報の読み取り、
ファイルの転送、および重要イベントの非同期通知の実行が含まれます。
ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー (HACL) は、
以下のセクションで概説されているクラスから構成されています。
ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー Javadoc には、
以下の各クラスについての詳細情報があります。
以下に、ホスト・アクセス・クラス・ライブラリーのクラスについて概説します。
- ECLConnection は、
特定のホストとのセッションの接続情報を表し、
接続状況、接続タイプ (たとえば、3270 や 5250)、
およびセッション名を含んでいます。
- ECLCommNotify は、
ホストへの接続が切断されたり接続されたりするたびに、
通知を受け取るようにするためにインプリメントする必要のある通知インターフェースです。
これは、接続の状況をモニターするために、
たとえば、接続が不用意に切断されたときにアクションを取るのに使うことができます。
- ECLErr には、
ホスト・アクセス・クラス・ライブラリーのクラスから実行時エラー情報を戻すためのメソッドがあります。
問題が生じると、HACL オブジェクトは ECLErr を throw します。
ECLErr には、実行時エラー情報が含まれており、
適切なアクションを取れるよう、アプリケーションが問題判別に使用できるメソッドもあります。
- ECLField には、
フィールド属性、フィールド・カラー、画面上の位置、
または長さなどの、画面上の単一のフィールドについての情報が入っています。
入力フィールドを更新するためのメソッドも提供されます。
- ECLFieldList には、ECLField オブジェクト集合が入っています。
Refresh メソッドを呼び出すと、
現行ホスト画面が検査され、フィールド・リストが抽出され、
それを使用して ECLField オブジェクトのリストが作成されます。
アプリケーションは、この集合を使えば、
リストそのものを作成しなくてもフィールドを管理することができます。
- ECLOIA は、
シフト標識、入力禁止状態、通信エラーなど、オペレーター状況情報へのアクセスを提供します。
- ECLOIANotify は、
OIA (オペレーター情報域) が更新されるたびに、
通知を受け取るようにするためにインプリメントする必要のある通知インターフェースです。
- ECLPS は、
単一の接続のプレゼンテーション・スペース (画面) を表します。
これは、データ・プレーンの形式で画面内容のコピーを取得するためのメソッドを含んでいます。
各プレーンは、テキスト、フィールド属性、
およびカラー属性など、プレゼンテーション・スペースの個々の面を表します。
プレゼンテーション・スペース内の文字列を検索したり、
キーストロークをホストに送信したり、ホスト・カーソル位置を入手および設定したりするため、
さらにその他多くの機能のためのメソッドが提供されます。
また、画面上のフィールド・リストを列挙するのに使える ECLFieldList オブジェクトも提供されます。
- ECLPSEvent は、
PS イベントをカプセル化しており、
プレゼンテーション・スペースのどの領域が変更されたかについての情報を含んでいます。
- ECLPSListener は、
ECLPSEvent を受信するためにインプリメントする必要のある listener インターフェースです。
- ECLPSNotify は、
ホスト・プレゼンテーション・スペースが更新されるたびに通知を出すようにするためにインプリメントする必要のある通知インターフェースです。
(使用すべきでない)
- ECLPSUpdate は、
与えられた ECLPSEvent に基づいて、
プレゼンテーション・スペースの変更された領域またはダーティー領域についての情報を含んでいます。
- ECLRecoNotify は、
画面が認識されるたびに通知を出すようにするためにインプリメントする必要のある通知インターフェースです。
- ECLScreenDesc は、
特定の画面を記述しているデータを含んでいます。
このクラスは、拡張画面認識を行うために使用することができます。
- ECLScreenReco は、
画面の記述を追加したり削除したりするためのメソッドを含んでおり、
画面が認識されると非同期通知を行います。
- ECLSession には、
すべての接続固有オブジェクトの集合が入っています。
ECLSession を使うと、特定の接続用の完全セットのオブジェクトを簡単に作成することができます。
ECLSession は ECLConnection から継承され、
ECLConnection のメソッドの唯一のアクセス・ポイントです。
- ECLXfer は、
ホストとの間での接続を介したファイルのやりとりを開始します。
- ECLXferEvent は、
ファイル転送進行情報を提供します。
- ECLXferListener は、
ECLXferEvent を受信するためにインプリメントする必要のある listener インターフェースです。
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