CICS® では、新規アプリケーションまたは既存アプリケーションでイベントを生成して、さまざまなイベント・コンシューマーに出力することができます。
CICS イベント処理は、ビジネス・アプリケーションを強化するための、リスクのない方法を提供することで、ビジネスの柔軟性を強化します。 イベントは、CICS アプリケーション・ロジックの外部で定義されて制御されるため、ビジネスに影響を与えることなくビジネス・アプリケーションを拡張できます。 ビジネス・アプリケーションに対するこの拡張は、時期に合わせた処理など、時間を制御した方法で使用できます。
CICS は、単純なアトミック・イベントをサポートしています。 ただし、イベントは、CICS 以外のソースからのイベントと組み合わせることが可能な複雑なイベント処理エンジンでもコンシュームできます。
CICS イベント処理では、ビジネスに対して重要なイベントに焦点を絞ることで、イベントを使用した追加のシステム管理ツールを提供するのではなく、 ビジネスの柔軟性とビジネス・アプリケーションに対するガバナンスを強化します。
CICS イベント処理では、キャプチャー・ポイントと呼ぶ、明確に定義された多数のポイントでイベントを出力できます。 キャプチャー・ポイントは、イベントの出力が可能な機会と見なすことができます。 キャプチャー・ポイントは、選択した EXEC CICS API 呼び出しの前後、およびプログラムの開始時点に用意します。 CICS アプリケーション内のすべての重要なポイントで、イベントを出力できます。
CICS イベント処理は、3 つのクラスのユーザー間の作業フローをサポートするように設計されています。
組織においては、これらのクラスのユーザーの一部またはすべてを組み合わせて、1 人がその役割を兼ねることもできます。 すべてのユーザーが使用するツールは、CICS イベント・バインディング・エディター です。 これは、CICS Explorer の一部です。 このツールは、異なるクラスのユーザーがチームとして作業して、イベント処理を実装できるように設計されています。