WebSphere® Business
Services Fabric アプリケーション・スイートには、以下のような主な利点があります。
サービス指向アプリケーションの組み立てを可能にするメタデータ・ストレージには、以下のような利点があります。
- ビジネス・サービス・メタデータ、ドメイン・オントロジー、ポリシー、およびサブスクライバーのための中央リポジトリー
- WOL (Web Ontology Language) または Resource
Description Framework (RDF) ベースのメタモデルによる、セマンティクスの取り込みと簡単な拡張性のサポート
- LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) システムおよび WebSphere Service Registry and Repository (WSRR) などの他のリポジトリーからメタデータのフェデレートが可能
- 共同開発中の競合の検出
- 検索、依存関係、および影響の強力な分析機能
- 独立系サービス・ベンダー (ISV) およびサード・パーティーの IT 資産の、カタログへの調達および配給
- 既存のアクセス制御システムを活用する、ロール・ベースのコンテキスト・レベルおよび名前空間レベルのセキュリティー
- 包括的なバージョン作成、変更のトラッキング、およびサービス・メタデータの共同ガバナンスなど、メタデータ・ライフ・サイクル全体のサポート
サービス指向アプリケーションのメタデータ駆動型の組み立てでは、以下のタスクが実行されます。
- サービス・モデル、ポリシー、およびサービス・ポートフォリオの公開および管理を実現
- IBM® Rational® Software Architect などの ツール、および WebSphere Integration Developer と一緒に作動することで、異なるアプリケーションおよびドメインにまたがるサービスの接続、メタデータの交換、およびコンテキストの調整を行うための共通のメタデータ・ライフ・サイクル管理 Fabric を、アーキテクト、開発者、およびシステム・インテグレーターに提供
- 別個の IT 資産のビジネス・サービスへの素早くセキュアな組み立て
- トップダウンのビジネス・ドメイン分解と、基盤 IT システムのボトムアップ分析の両方をサポート
- 設計時、実行時、および変更時ポリシーの作成および適用
- Web、企業間 (B2B)、対話式音声応答 (IVR)、および FAX など複数のアクセス・モードを可能にする固有のマルチチャネル・サービスを作成
- コンテンツ、コンテキスト、およびコントラクトに基づくサービスの動的ディスカバリー、マッチング、およびバインディングの基礎となるモデル・ポリシーを提供
- 異なる使用シナリオに基づくサービス動作のシミュレーション
- ポリシーを使用してサービス要求者とサービス・プロバイダーを突き合わせするための、実行時メタ情報の管理
- ビジネス・エコシステム、アプリケーション、ビジネス・サービス、サービス・エンドポイントなど、各種レベルでのポリシーの適用
- 統一された柔軟で拡張可能な文法でポリシーを組み立てることで、SOA 内のエンティティーの機能、要件、および特性を表現
ビジネス・サービスの動的パーソナライゼーションおよび配信には、以下のような属性があります。
- ビジネス・サービス・ポリシーによって、エンタープライズ・サービス・バス、Business Process Execution
Language (BPEL)、および企業間接続のハードコーディングされたサービス・バインディングを、サービス要求のコンテンツ、コンテキスト、およびコントラクトに基づく動的エンドポイント選択に置換
- ビジネス・コンテキスト、コンテンツ、およびコントラクトに基づくサービス動作の動的な調整
- 複数のドメイン、ビジネス・プロセス、およびサービス・エンドポイントにまたがるポリシー・ベースのカスタマイズ
- ビジネス・サービスのパフォーマンス、信頼性、相互運用性、セキュリティー、および管理容易性に基づいたポリシーの適用
- 加入者全体には影響しない、ビジネス・サービスおよびプロセスの動的なカスタマイズ
- ポリシー・ベースのプロセス・カスタマイズによるハードコーディングされたバインディング変更の除去または縮小
- 他のプロトコルへの拡張が可能な、HTTP および Java™ Message
Service (JMS) 向けのマルチプロトコル・サポート
- 購入したままの状態での、SOAP、JMS トピック、リモート・メソッド呼び出し (RMI)、および MQ のサポート
ビジネス・サービス・ポートフォリオ管理では、以下のタスクが実行されます。
- サービス利用者に対する、ビジネス・サービスのマルチエンティティーおよびマルチドメインのライセンスの制御および自動化
- アプリケーション管理者が、サブスクライバー向けに、ビジネス・エコシステムにまたがるオンデマンド・サービス・パッケージを作成、制御、および管理することが可能
- ID 管理および Lightweight Directory Access Protocol (LDAP システム) との統合用に設計されていて、セルフサービスおよび支援機能の両方によるビジネス・サービス・ポートフォリオの登録と取り消しをサポート
- サブスクライバー向けのビジネス・サービス・ポートフォリオ管理
- LDAP システムのサブスクライバー情報をユーザー・データ用にフェデレート
- 既存のアプリケーション、サービス宣言、ドメイン・モデルなどの「現実世界の」成果物とサブスクライバーとの間のポリシー駆動型のリレーションシップが有効
- サブスクライバー情報の収集および保管と、サブスクライバーとサブスクライバーが選択したサービスとの関連付け
- 階層型のロール、ユーザー、およびドメインの作成および管理と、これらへのサービスの割り当て
- 標準化されたサービス・パッケージとサービス・パフォーマンス・レベルで使用可能なサービスのポートフォリオの信頼できる方法での作成および公開
- ビジネス・サービスのサブスクライバーの登録とサブスクライバー・プロファイルの管理
- 個別設定されたサービス・ポートフォリオを管理するための、セルフサービスおよび支援付きの両方の登録モデルが使用可能
- 複雑な組織階層の表示と、サブスクライバーおよびロールに関連したメタデータの取り込み
- サブスクライバー、ロール、および組織階層への変更の検証
- オプションの IBM Healthcare Payor Content Pack for WebSphere Business
Services Fabric を同梱
- オプションの IBM Insurance Property and Casualty Content Pack for
WebSphere Business Services Fabric を同梱
- オプションの IBM Banking
Payments Content Pack for WebSphere Business
Services Fabric を同梱
- オプションの IBM Telecom
Operations Content Pack for WebSphere Business
Services Fabric を同梱
リアルタイムのビジネス・サービスの可視化および制御には、以下の機能があります。
- アプリケーションおよびサービス指向プロセスのビジネス可視性およびモニターをビジネス・アナリストおよび IT 管理者に提供
- 疎結合されたサービス指向のビジネス・エコシステムにおける、ビジネス・コンテキストに関するイベントおよび例外の複数の視点からのビューとドリルダウン分析
- ビジネスのゴールおよびサービス・レベル・アグリーメント (SLA) に対する、サブスクライバー・ベースおよびロール・ベースの詳細なパフォーマンス可視性
- ビジネス・サービスの請求および課金のためのビジネス・サービス・サポート
- ビジネス・ニーズによりカスタマイズ可能な、中央のパフォーマンス・モニター・コンソール
- ドメイン、サブスクライバー、およびサービスの各ベースのパフォーマンスおよび SLA レポート
- ビジネス・コンテンツ・モニターおよびアラート通知
- 複数のメッセージおよびプロトコルの、コンテキスト固有のエラー処理
- セキュリティー、SLA、および準拠モニターのためのサービス呼び出しに対する構成可能な監査証跡
- 障害、スループット応答、および可用性を含む、集約レベルまたは個別レベルでのトラフィックのリアルタイム・モニター
包括的なビジネス・サービス・ガバナンスは、以下のサービスを提供します。
- ビジネス・サービスの再使用促進、ポリシーの定義および適用、サービス急増の制御、ビジネス・サービス可視性の提供、およびビジネス・サービスのライフ・サイクル管理を行う一連のサービス、ポリシー、およびプロセスの統制および管理
- WebSphere Business Services Fabric のコンポーネントを使用したライフ・サイクルでの変更の管理 (特に設計時から実行時へのサービスのプロモーションや、サービスのパフォーマンスおよび変更の記録)
- ビジネス・サービスのすべての側面 (パフォーマンス、信頼性、相互運用性、セキュリティー、および管理) の統制
- ライフ・サイクルにわたるビジネス・サービスへの変更の管理
- 環境間でのメタデータ・プロモーションの制御
- 公開前に精度および正確性を確認するためのメタモデルの検証
- マルチオーサリング環境でビジネス・サービスをモデル化するときのメタデータの整合性の確保
- 共同開発環境でのメタデータの可視性に対するポリシーの定義
- 変更されたときのユーザーへの通知
- サービスのバージョン、妥当性検査、およびパフォーマンスを管理するための変更管理プロセスの提供
- IBMRational ClearCase® などの変更管理システムと統合するためのオープン API を含んでいます
業界 SOA ソリューションを市場に出すまでの時間を短縮するインダストリー・パックは、以下の機能を提供します。
- サービス指向ビジネス・ソリューションの組み立てを迅速に行うことができるように、特定の業界向けに設計されています
- ベスト・プラクティスに合わせて最適化されているため、地理的位置、製品ライン、およびプロセスをまたがる整合性の維持および再利用が可能です
- 損害保険会社、医療保険会社、銀行および通信業界向けに、以下のインダストリー・パックが提供されています。
- IBM Healthcare Payor content
pack for WebSphere Business
Services Fabric
- IBM Insurance Property and
Casualty content pack for WebSphere Business
Services Fabric
- IBM Banking Payments content
pack for WebSphere Business
Services Fabric
- IBM Telecom Operations content
pack for WebSphere Business
Services Fabric
- 業界ビジネス用語集。共通言語を定義して異なる IT 資産の間の相互運用性を高めることにより、相互運用を簡素化します。
プリパッケージされたこれらの業界固有用語は、拡張可能なオントロジー (ACORD、IAA 業界モデル、HL7、ISO 20022、および NGOSS SID など) として表現されています。
- 業界メッセージ・セット。IT 資産間のメッセージおよびトランザクションを標準化することで、法規制を遵守し、相互運用を簡素化します。
- 業界共通サービス。頻繁に再利用される事前構築水平型インフラストラクチャー・サービスを使用して、市場に出すまでの時間を短縮します。業界固有の一般的なサード・パーティーおよびビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO) サービスへのインターフェースを含みます。
- 事前構築ビジネス・ポリシー・アサーション。市場に出すまでの時間を短縮し、ビジネス・サービス・ポリシーの定義および開発中に、一貫性を確保し、標準への準拠を維持します。
- インダストリー・パックは、企業内部で使用することも、またはより広範なパートナー・エコシステムへ公開することもできるように、拡張可能になっています。
- インダストリー・パックによって、お客様およびパートナーは事前定義された参照ビジネス・サービス・テンプレートに自社の SOA 資産を接続できます。