Dynamic Assembly シミュレーションの実行

この手順では、Dynamic Assembly シミュレーションの実行方法について説明します。

このタスクについて
Dynamic Assembly シミュレーター・ウィザードは、「作成」メニューからアクセスし、以下の項目を指定することができます。
  • Fabric プロジェクト
  • 名前空間
  • ラベルの説明 (オプション) - このフィールドを使用すれば、シミュレーションとその実行内容を記述することができます。
  • Dynamic Assembly コンポーネント (DAC) - 表示されるすべての DAC のリストから選択可能です。
  • また、「Fabric ハブ」用の特別な項目があります。新規シミュレーションに使用されるコンテキスト仕様は、Fabric ハブが DAC に選択された場合は Fabric ハブ・コンテキストで、そうでない場合は選択された DAC に関連付けられているコンテキスト仕様です。 DAC エディターを使用することによって、DAC 用のこの仕様を表示または編集することができます。
現在、以下の 4 つのシミュレーション操作がサポートされています。
  • ポリシー・コンテキストの作成。
  • 選択ポリシーの作成。
  • 候補の検索。
  • エンドポイントの選択。

「詳細」ビュー

「詳細」ビューには、「一般」タブと「エラー」タブがあります。 すべての詳細ビューで、左上に DAC の名前と操作が表示されます。 「エラー」タブには、その操作中に発生したすべてのエラーがリストされます。

詳細ビューでは、以下の操作がサポートされます。
  • マージされたポリシー - この操作を使用すれば、各アサーションがどのポリシーに由来しているか、およびそのアサーションに関連付けられた値を確認することができます。 ポリシーのリンクをクリックすると、そのポリシー用のポリシー・エディターに移動します。 「アサーション・タイプ」をクリックすると、アサーション・タイプ・エディターに移動します。
  • 候補の検索 - この操作では、次の 3 つのタブを使用します。
    • 候補エンドポイント」には、以前の操作とそれらの層にあるポリシーと一致したエンドポイントが表示されます。エンドポイントをクリックすると、そのエンドポイント用のエディターに移動します。
    • 拒否されたエンドポイント」には、破棄されたすべてのエンドポイントとそれらが破棄された理由が表示されます。エンドポイントをクリックすると、そのエディターに移動します。
    • エンドポイントの選択」では、他のタブが使用されます。エンドポイントを選択すると、(スクリーン・ショット内ではなく) 個別のタブ内にエンドポイントが表示されます。 エンドポイントをクリックして、そのエディターに移動することができます。 「伝搬されたポリシー」タブには、伝搬されたポリシーのビューが含まれています。このタブは「複合ポリシー」タブと同様です。
  • 拒否された候補 - 「拒否された候補」には、選択されなかった選択可能なすべての候補がリストされます。
操作ごとの各タブについて、以下に説明します。
  1. ポリシー・コンテキストの作成
    1. 一般 - ポリシー・コンテキストの作成についての一般的な記述。
    2. エラー
  2. 選択ポリシーの作成
    1. 複合ポリシー - シミュレーションで使用されるすべてのアサーションのリストのほか、アサーションのベースであるポリシーと、シミュレーション時に使用される値が含まれます。
    2. エラー
  3. 候補の検索
    1. 候補エンドポイント - 作成した選択ポリシーの基準に一致するエンドポイントおよびそれらの層のテーブル。層とはゼロから始まる整数値です。低い層の値を持つエンドポイントが選択されます。同じ層の値を持つエンドポイント同士は、実行時にラウンドロビン方式で選択されます。
    2. 拒否された候補 - 要求を処理可能だったが、選択ポリシーのために拒否されたエンドポイント。シミュレーションに対して、指定したインターフェースをサポートするエンドポイントを存在させることになります。 エンドポイントをこの段階で拒否できる理由として、サポートされないアドレス・タイプ、選択ポリシーによってフィルター済み、エンドポイント要件によってフィルター済みなどのいくつかの理由があります。
    3. エラー
  4. エンドポイントの選択
    1. 選択されたエンドポイント - このタブが表示されるのは、選択したエンドポイントが存在し、この操作時にエラーが発生しなかった場合のみです。このタブには、選択したエンドポイントへのリンクが表示されます。
    2. 伝搬されたポリシー - このタブには、エンドポイントに伝搬されたポリシーが表示されます。このポリシーは、「伝搬ポリシー」アサーションを使用して構成します。 このアサーションによって、エンドポイントで選択ポリシーの特定のサブセットを受信するか、または選択ポリシーのすべてを受信するかが指定されます。 この結果、どのポリシー・データがエンドポイントに送信されるかが分かります。
    3. 拒否された候補 - 選択されなかったエンドポイントおよび選択されなかった理由のリストが表示されます。
    4. エラー

Dynamic Assembly シミュレーションを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. ツールバーの「シミュレーション」ボタンをクリックするか、または「ビジネス・サービス・エクスプローラー」で新規シミュレーションを作成して、シミュレーション・ウィザードを起動します。「シミュレーション」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
    Dynamic Assembly シミュレーションのダイアログ画面
  2. 「プロジェクト」フィールドにプロジェクト名を入力します。
  3. 「名前」フィールドにシミュレーションの名前を入力します。
  4. 「名前空間」フィールドに名前空間を入力します。
  5. 「Dynamic Assembly コンポーネント」フィールドに、使用する DAC を入力 (または「Fabric ハブ」を選択) します。
  6. 「説明」フィールドにシミュレーションの説明を入力します。
  7. 「完了」をクリックします。「シミュレーション」ウィンドウ (エディター) が表示されます。
    Dynamic Assembly シミュレーションの入力エディター
    • 「シミュレーション・コンテキスト」領域 (右上) には、読み取り専用のコンテキスト仕様のリンクが表示され、また、このシミュレーションに使用される「Dynamic Assembly コンポーネント」と「コンポジット・サービス」への読み取り専用のリンク、およびシミュレーションの呼び出し時間が表示されることもあります。 呼び出し時間は、「日付」、「時刻」、および「時間帯」から構成されます。
    • 右下にある 2 つのボタン (「モデル・ディメンションの追加」と「コンテンツ・ベースのディメンションの追加」) は、このシミュレーションで実行されるコンテキスト仕様が、デフォルトで「実行時に指定されたコンテキストのみ使用」に設定されている場合は使用不可になります。これらのボタンで追加されるすべてのディメンションは、コンテキスト仕様の必須ではないディメンション仕様とともにオプションのコンテキスト・セクション内に配置されます。
  8. モデル・ディメンションを追加すると、「モデル・ディメンション」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
    この図は、「モデル・ディメンション」ダイアログ画面です
    コンテンツ・ベースのディメンションを追加すると、「アサーション・タイプの選択」ウィンドウが表示されます。
    この図は、「アサーション・タイプの選択」ダイアログ画面です
    両方の画面は、コンテキスト仕様を編集した際に使用した各ダイアログ・ウィンドウと同様です。
  9. コンテンツ・ベースのディメンションを編集する場合も同様ですが、次の図に示すように「編集」および「クリア」という 2 つのボタンが存在する点が異なります。
    • 「クリア」ボタンをクリックすると、コンテンツ・ベースのディメンションから指定されたプロパティー値が除去されます。
    • 「編集」ボタンをクリックすると、コンテンツ・ベースのアサーションの編集に使用される標準のダイアログ・ボックスが表示されます (このダイアログは、編集されるアサーション・タイプのプロパティーによって異なって見えます)。
  10. モデル・ディメンションを編集するには、その隣にある「参照」ボタンをクリックします。上記の Dynamic Assembly シミュレーション入力ウィンドウを参照してください。参照しているモデル・ディメンションのタイプのインスタンスが含まれる、参照またはタイプの選択ダイアログが表示されます。
  11. 適切な値をすべて入力したら、右下の「実行」ボタンをクリックします。「結果」タブが、Dynamic Assembly シミュレーション入力エディター画面上に表示されます。 「結果」ページに、シミュレーション中に実行されたすべての操作、およびそれらが正常に完了したかどうかが示されます。
  12. シミュレーション操作の詳細リンクをクリックすると、操作の詳細ビューが下側のビュー内で開きます。