Fabric ライフ・サイクル方法論は、「ビジネス・スペースでの分析および定義」、「WebSphere Integration Developer での開発」、「WebSphere Process Server での公開」、および「俊敏性ポイントでの管理」の 4 つの基本ステージで構成されます。
次の図は、このプロセスのトップダウン・ビューを示しています。
以下に、Fabric ライフ・サイクル方法論の詳細の定義を示します。 この説明については、2 つ目の図を参照してください。
ビジネス・スペースでの分析および定義
分析および定義段階では、ターゲットとなるビジネス分野やプロセス、システムを 分析し、分解します。既存環境のサービス指向アーキテクチャー (SOA) への対応度を評価するのも、この段階の一部です。
ビジネス・アプリケーションの作成:
ビジネス・アナリストが、すべてのビジネス・サービス、ボキャブラリー、およびポリシーを定義します。
ビジネス・サービスのモデル化:
テクニカル・ビジネス・アナリストが、ビジネス・スペースからビジネス・アプリケーションをインポートしてから、すべてのビジネス・サービスをモデル化し、すべてのプロセス・フローを作成します。
WebSphere Integration Developer での開発
開発段階では、ビジネス・システムをターゲットとしてサービスやインターフェースを設計および構築し、シミュレーションおよびオントロジー開発を行います。
プロジェクトの組み立て:
統合開発者が、ビジネス・スペースからすべての SCA モジュールをインポートします。すべての関連メタデータおよびポリシーを使用して Studio プロジェクトが開発されます。妥当性を検証するためにそのプロジェクトのシミュレーションが実行された後、プロジェクトはビジネス・スペース内の Governance Manager にエクスポートされます。
承認/拒否:
IT 管理者が、Governance Manager で、インポートされたプロジェクトを調べてプロジェクトを承認または拒否します。
WebSphere Process Server での公開
公開段階では、ビジネス・アプリケーションをデプロイします。 プロジェクトの開始、作成、および管理に関するアクティビティーはこの段階の一部になっています。Fabric に関連するさまざまな保留された設計成果物や、既存資産のディスカバリーも、この段階の一部です。
構成:
IT 管理者が、承認されたプロジェクトを Governance Manager からインポートします。セキュリティーが構成され、EAR ファイルがデプロイされます。
デプロイ:
次に IT 管理者は、構成されたビジネス・サービス・プロジェクトを取り込み、WebSphere Process Server に公開します。
俊敏性ポイントでの管理
この段階は、WPS モニターで実施されます。WPS モニターは、ビジネス・スペース内の俊敏性ポイント領域にあります。パフォーマンスの向上および管理のために、デプロイされたプロジェクトをモニターするために設計されています。
モニター:
ビジネス・アナリストが、プロジェクトの管理およびそのパフォーマンスの向上のために、プロジェクトをモニターします。
変更:
IT 管理者が、ビジネス・アナリストから提案されたすべてのパフォーマンス向上策を受け入れ、必要に応じてデプロイ済みプロジェクトに変更をインストールしてから、Governance Manager に再公開します。すべての変更は、動的に実施されます。
Fabric ライフ・サイクル方法論のプロセス・フローを、以下の図に示します。