レポート作成の要約

WebSphere Virtual Enterprise 環境では、カスタマイズしたグラフを使用して、ビジネス目標およびパフォーマンス目標に達しているかどうかを判別できます。環境のさまざまなコンポーネント (サービス・ポリシー、アプリケーション、サーバー、動的クラスター、およびノードなど) についての可用性、応答時間、トラフィック、およびスループットなどの統計を追跡できます。

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レポート設定

すべてのグラフ・グループに関するグローバルな設定を指定します。

デフォルトのグラフ・グループ
このページにデフォルトで表示されるグラフ・グループを指定します。
デフォルトのグラフ・フォーマット
表示するグラフのイメージ形式を指定します。Scalable Vector Graphics (SVG) かまたは JPEG を選択できます。SVG には、グラフの全機能が必要です。SVG でグラフを表示するには、使用するブラウザーに SVG プラグインまたは実装がインストールされている必要があります。
デフォルトのグラフ・タイプ
新しいグラフを作成する際のデフォルトのグラフ・タイプを指定します。これには、折れ線、領域、縦棒、3-D 積み重ね縦棒、横棒、または 3-D 積み重ね横棒の各グラフがあります。この値を変更しても、作成済みのグラフには影響しません。既存のグラフを変更するには、グラフの「設定」をクリックします。
デフォルトのグラフ・サイズ
新しいグラフを作成する際のデフォルトのグラフ・サイズとして、小、中、大のいずれかを指定します。この値を変更しても、作成済みのグラフには影響しません。既存のグラフを変更するには、グラフの「設定」をクリックします。
ポリシー目標の表示
グラフを新規に作成する場合に有効になっていると、データ・メトリックに設定したターゲット値が表示され、現行値と比較することができます。この値を変更しても、作成済みのグラフには影響しません。既存のグラフを変更するには、グラフの「設定」をクリックします。
データ・セット形状の表示
有効になっている場合、各データ・ポイントごとにデータ・セット形状が表示されます。この値を変更しても、作成済みのグラフには影響しません。既存のグラフを変更するには、グラフの「設定」をクリックします。
自動最新表示の有効化
有効になっている場合、指定されたグラフ最新表示間隔ごとにグラフが自動的に最新表示されます。
グラフ最新表示間隔
グラフを最新表示する間隔を秒数で指定します。グラフに多くのデータが 含まれている場合は、この値を比較的長い時間に設定することを検討してください。
グラフ・ボタン

グラフ・グループ内に新しいグラフを作成するには、「新しいグラフを開く」タブをクリックします。現在選択されているグラフを新しいウィンドウに開くには、「新しいウィンドウにグラフを表示」をクリックします。新しいウィンドウのグラフからグラフ・グループに戻るには、「グラフをグラフ・グループに表示」をクリックします。

グラフ設定

グラフ設定を更新するには、個々のグラフの「設定」をクリックします。この変更内容は、現在選択されているグラフにのみ適用されます。

グラフ・タイプ
グラフの外観を変更します。数種の折れ線グラフおよび棒グラフを作成できます。
  • 領域
  • 縦棒
  • 3-D 積み重ね縦棒
  • 横棒
  • 3-D 積み重ね横棒
グラフ・サイズ
グラフのサイズを変更します。小、中、大のグラフを選択できます。
データ・セット形状の表示
「グラフ・データ表」画面の「パターン」列に表示されるデータ・セット形状が表示されるかどうかを指定します。
ポリシー目標の表示
構成した目標に沿ってデータが表示されるかどうかを指定します。
グラフ・データ・ボタン

このボタンは、グラフおよび表に表示されるデータを変更する場合に使用します。

データの追加...
グラフにデータ・セットを追加します。同じグラフに複数のデータ・セットが表示されるように構成できます。「データの追加...」をクリックする場合には、次のフィールドに入力します。
データ・セット・タイプ
追跡するメトリックの対象のオブジェクト・タイプを指定します。次のデータ・セット・タイプから選択できます。
  • オンデマンド・ルーター
  • プロキシー
  • ノード・グループ
  • ノード
    制約事項: デプロイメント・マネージャー・ノードのプロセッサー、メモリー、またはその他の統計を取得することはできません。デプロイメント・マネージャー・ノードをデータ・セットとして追加する場合、統計はブランクです。
  • 動的クラスター
  • 汎用サーバー・クラスター
  • アプリケーション・サーバー
  • サービス・ポリシー
  • トランザクション・クラス
  • アプリケーション
  • Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) モジュール
  • J2EE モジュール・インスタンス
  • データベース・ノード
  • データベース・サーバー
  • 現行の有効範囲をデータ・セットとして使用する
このフィールドはグラフ表にも表示されます。
データ・セット
データ・セット・タイプ」を選択すると、メトリックを追跡できるデータのリストが表示されます。例えば、「データ・セット・タイプ」に「ノード」を選択すると、ノードのリストが表示されます。リストから 1 つ以上のオブジェクトを選択できます。このフィールドはグラフ表にも表示されます。
データ・メトリック
このオプションは平均算定値を基にしており、事前定義の値セットです。 この値には、次のオプションを指定できます。
  • 同時要求数

    このメトリックは、選択したデータ名内の選択した定義済みデータ・セット当たりの同時要求数を評価します。

  • 平均スループット

    平均スループット・メトリックは、データ有効範囲、データ名、およびデータ・セットによって定義された、オンデマンド・ルーターに対する全ワークフロー要求数を基に、秒単位で計算されます。

  • 平均応答時間 (ミリ秒)

    平均応答時間メトリックは、作業要求を完了するためのに要する時間です (ミリ秒単位)。 このメトリックは、要求が開始してからクライアントに戻されるまでを含み、 サービス時間メトリックとキュー内待ち時間メトリックの和に等しくなります。

  • 平均キュー内待ち時間 (ミリ秒)

    このメトリックは、作業要求が処理を待つのに費やした平均時間です (ミリ秒単位)。

  • 平均サービス時間 (ミリ秒)

    オンデマンド・ルーターに対する要求を処理する時間 (ミリ秒)。 このメトリックは、オンデマンド・ルーターがノードに対して作業に取り掛かりそこで完了するのに費やした時間を示します。

  • 平均キュー長

    このメトリックは、データ有効範囲、データ・セット、およびデータ名によって定義される 環境内のすべての作業キューの平均時間です (ミリ秒単位)。

  • 平均ドロップ率

    平均ドロップ率は、キューが満杯であるために処理されない作業要求の数を 基に計算されます。 キューが満杯になった後の作業要求は、エラーと共に要求側に戻されます。

  • 平均相対パフォーマンス

    構成された目標の、実際の目標値との比較の相対パフォーマンス。

  • 百分位数応答時間

    指定された応答時間を満足するサービス・ポリシー百分位数目標の要求の比率。

  • 並行要求

    与えられたゲートウェイを通して入って来る、 与えられた動的クラスターのロードに必要な位置数。

  • 使用メモリー

    プロセスが使用するメモリー。

  • CPU 使用率

    プロセスの CPU 使用率。

  • 要求合計

    プロセスにデプロイされた Web モジュールの要求合計。

  • 動作可能時間

    プロセスが実行中であった合計時間 (秒)。

  • 合計 Enterprise JavaBeans (EJB) メソッド呼び出し数

    プロセスにデプロイされた EJB モジュールのメソッド呼び出しの合計。

  • 合計トランザクション数

    区画の合計トランザクション数。

  • 空きメモリー

    ノードの空きメモリー。

  • 使用率

    使用されているリソースと使用可能なリソースの量との比率。 使用率で、ノード速度とプロセス CPU を測定します。

  • 要求ジョブ数

    実行環境 (エンドポイント・アプリケーション) に処理のために到着したジョブ数。

  • 完了ジョブ数

    実行環境で実行を完了したジョブ数。

  • 実行時間

    ジョブの実行に費やした合計時間 (ミリ秒)。

  • 最大並行性

    達成される最大並行性レベル。

  • キューに入れられたジョブ数

    スケジューラーでキューに入れられたジョブ数。

  • ディスパッチされたジョブ数

    スケジューラーによりディスパッチされたジョブ数。

  • 失敗したジョブ数

    実行環境で失敗したジョブ数。

  • エラーのジョブ数

    ジョブについて発生したディスパッチ・エラー数。

  • キュー時間

    ジョブがキュー内で費やした時間 (ミリ秒)。

  • ディスパッチ時間

    ジョブがディスパッチで費やされた合計時間 (ミリ秒)。

  • ディスパッチ・エラー時間

    ディスパッチ・エラーが発生したときに、ジョブがディスパッチで費やされた時間 (ミリ秒)。

  • 合計 CPU 容量

    それぞれのノードに指定された参照命令セットの、浮動小数点数の MHz。

  • WebSphere プロセスによる CPU 消費量

    ノードの WebSphere プロセスによる CPU 消費量。

  • 他のプロセスによる CPU 消費量

    ノード上の他のプロセスによる CPU 消費量。

  • 使用可能な CPU 容量

    ノードの使用可能なプロセッサー容量。これは、合計 CPU 容量から、WebSphere プロセスおよび WebSphere 以外のプロセスによる CPU 消費量を差し引いた値です。

  • 合計メモリー

    プロセスまたはノードの合計メモリー。

  • 作業係数

    作業係数は、与えられた種類の要求にサービスの提供を要求されるコンピューター使用作業の平均量であるという特徴があります。

  • CPU デマンド

    与えられたデプロイメント・ターゲットに必要な処理能力。

  • 高メモリー・ウォーターマーク

    開始されるサーバー・インスタンスの予期されるメモリー消費量。

  • 常駐メモリー

    プロセスの常駐メモリー。

  • 出力係数

    あるフローの 1 つのアクティブな要求によってある処理層で消費されるコンピューティング能力の平均値で、 (a) ARFM (オートノミック要求フロー・マネージャー) ゲートウェイが要求をターゲット・サーバーに転送した時刻と、 (b) ターゲット・サーバーから応答が戻された時刻から平均が算出されます。

  • 有資格容量

    サーバー区画によって使用されている有資格容量のパーセントを指定します。このメトリックは、AIX 共有上限なしマイクロ・パーティションにのみ使用可能です。

  • 最大有資格容量

    サーバー区画で使用可能な有資格容量の最大パーセントを指定します。このメトリックは、AIX 共有上限なしマイクロ・パーティションにのみ使用可能です。このメトリックの値は、特定のサーバー区画の共有プロセッサー・プールにあるアイドル・サイクルから計算されます。

  • 共有区画の使用状況
    共有区画のプロセッサー使用状況を示します。この値は次の計算式で計算されます。
    (%entitled capacity / %max enttiled capacity) * 100
    このメトリックは、AIX 共有上限なしマイクロ・パーティションにのみ有効です。
  • 消費する物理プロセッサー数

    共有サーバー区画によって使用されている物理プロセッサーの数を指定します。このメトリックは、AIX 共有上限なしマイクロ・パーティションにのみ有効です。

  • 使用可能なプール・プロセッサー数

    このサーバー区画が属している共有プロセッサー・プール内の使用可能なプロセッサーの数を指定します。このメトリックは、AIX 共有上限なしマイクロ・パーティションにのみ有効です。

このフィールドはグラフ表にも表示されます。
選択したオンデマンド・ルーターのみのデータを表示
選択すると、リストから複数のオンデマンド・ルーターを選択できます。 グラフには、選択したオンデマンド・ルーターのみのデータが表示されます。
有効範囲の変更...
グラフにできるデータ・セット・オブジェクトのリストをフィルターに掛けます。例えば、動的クラスターの有効範囲と既存の動的クラスターを選択すると、選択された動的クラスターにのみ特有なオブジェクトを表示できます。有効範囲を変更すると、現在のすべてのデータ・セットが除去され、グラフの有効範囲がリセットされます。動的クラスターなど、一定のオブジェクト・タイプを選択してから、特定のオブジェクトを選択できます。動的クラスターを選択すると、動的クラスターのリストが表示されます。

「拡張デプロイメント」有効範囲を選択しない限り、オブジェクト・インスタンスを選択して、「OK」をクリックします。デフォルトの有効範囲は拡張デプロイメントで、グラフにできるデータ・セット・オブジェクトのリストのフィルタリングは行われません。

除去
選択されたデータをグラフから除去します。表から除去するデータを選択して、「除去」をクリックします。
表の表示
データ表をグラフに表示します。
グラフ表

グラフ表には、グラフに組み込まれているデータのリストが表示されます。

パターン
折れ線グラフを使用している場合は、グラフに表示する形状を指定します。パターンを変更することはできません。
データ・セット・タイプ
追跡するメトリックの対象のデータ・セット・タイプを指定します。
データ・セット
ランタイム・データを提供するオブジェクトを示します。追跡するオブジェクトを新規に追加するには、「データの追加..」をクリックします。
データ・メトリック
このデータ・セットに関して、追跡することを選択したメトリックを表示します。
データ・フィルター
「データ・フィルター」フィールドから、既存のプロキシーまたはオンデマンド・ルーターを選択して、それに応じてマップをフィルタリングすることができます。 ここで選択が、ご使用の環境での問題のトラブルシューティングに役立ちます。
スケール
グラフにされるデータのサイズを示します。
グラフ・グループのオプション

グラフ・グループを保存するには、名前を入力して「保存」をクリックします。

保存したグラフ・グループは、画面にリスト表示されます。

現在表示中のグラフ・グループを除去するには、「グラフ・グループの除去」をクリックします。




WebSphere Virtual Enterprise インフォメーション・センター (オンライン)

関連情報
オペレーション・ダッシュボード
クラスター・レポート
拡張デプロイメント・ランタイム・サマリー: コア・コンポーネント
拡張デプロイメント・ランタイム・サマリー: ノード
拡張デプロイメント・ランタイム・サマリー: オンデマンド・ルーター
「クラスター・オペレーション」タブ
動的クラスター要求管理
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クラスター・アクティブ・タスク
「アプリケーション・オペレーション」タブ
アプリケーション要求管理
アプリケーション配置
アプリケーション・アクティブ・タスク
アプリケーションのレポート作成
「サーバー・オペレーション」タブ
サーバー要求管理
サーバー・コロケーション
サーバー・アクティブ・タスク
サーバー・レポート作成
サービス・ポリシー・レポート作成

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