SYSTEM ステートメントの概要

SYSTEM ステートメントはさまざまなシステム全体のオプションを定義します。 つまり、それらのオプションは IBM Session Manager 環境内のすべての端末およびユーザーに適用されます。

SYSTEM ステートメント上のパラメーターで定義される値のほとんどは、個別のユーザーまたは端末についてオーバーライドできます。 そのためには、USERTERMINAL、または PROFILE の各ステートメント、またはそれらの組み合わせを適切に指定します。 さらに、セッション・オプションを APPL ステートメントで指定することにより、このオプションを集中管理できます。 この方法で、端末またはユーザーのグループに固有の要件を満たすように、また個別のセッションの要求に応じるように、システムを構成できます。 この理由から、SYSTEM ステートメントは必然的に一連の構成デックの先頭に置かれます。

SYSTEM ステートメントは完全にオプションであり、このステートメントが省略された場合は、IBM Session Manager では個別のパラメーターの記述により指定された値がデフォルトとなります。 『一般的なポイント』も参照してください。

OLA システムでは、構成を共用するそれぞれの IBM Session Manager インスタンスごとに ISZSYSxx 構成メンバーがあります (SYSTEMDDNAME に割り振られている PDS(E) に保管される)。 ここで、xx はインスタンスの固有 ID です。 BT という値は、バッチ管理で使用されているため使用できません。 CM という値は、共通 SYSTEM ステートメントの ISZSYSCM の予約名であるため使用できません。

ISZSYSCM メンバーには、すべての IBM Session Manager インスタンスにわたって共通な SYSTEM パラメーターが入っていますが、ISZSYSxx メンバーには、その IBM Session Manager インスタンスに固有な SYSTEM パラメーターしか入っていません。 すなわち、デフォルトでイネーブラーまたはサンプル・バッチ・ジョブ ISZBACOM により生成される ISZSYSCM および ISZSYSxx メンバーには、ACBLOCALNODESESACBTCP、および VERBOSE パラメーターが含まれます。 ただし、これらのメンバーには、後で変更が加えられて (OLA、IBM Session Manager Administration Plug-in、またはバッチ機能を使用)、インストールに固有の要件が反映されます。

ISZSYSCM メンバーへの更新は、この共用構成を使用している他の IBM Session Manager インスタンスにも影響を与える可能性があります。 正しい SYSTEM メンバーを変更 (およびオプションで活動化) していることを確認してください。

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