SESTYPE
説明
IBM Session Manager が重複セッションをなくすために使用するセッション・タイプを指定します。
この共通セッション・パラメーターは、以下の制御ステートメントに適用されます。
SYSTEM (SYSTEM ステートメントを参照)、PROFILE (PROFILE ステートメントを参照)、USER (USER ステートメントを参照)、TERMINAL (TERMINAL ステートメントを参照)、および APPL (APPL ステートメントを参照)。
フォーマット
SESTYPE nnnn
デフォルト: SESTYPE 0
使用法
ユーザーを複数のプロファイルと関連付けることができるため、重複したセッションを除去する機能は、複数のプロファイルを USER 定義または TERMINAL 定義に割り当てる場合に特に便利です。
プロファイル選択のルールも参照してください。
セッション・タイプの設定には、通常の優先順位が使用されます。
つまり、IBM Session Manager
は、以下のステートメントを順に検索します。
- USER または TERMINAL
- PROFILE
- APPL
(セッション定義に REFAPPL パラメーターが含まれている場合のみ)
注:
- (クラシック構成の既存ユーザーに適用されます。
つまり、すべての構成定義が、CONFIG の DDNAME に割り振られた PDS のメンバーに保管されます。)
OLA イネーブラーを実行して新しい OLA フォーマット構成を実装する場合、オプションで、セッション・タイプをセッションに自動的に割り当てることができます (「Online and Batch Administration」マニュアルを参照してください)。
- サブメニューが構成されているユーザーについては、SESTYPE パラメーターは無視されます。
- セッション番号がゼロ (SESTYPE が指定されていない場合のデフォルトでもある) の場合は、セッションが使用されます。
つまり、セッション・タイプ 0 は、重複しているとは見なされません。
- IBM Session Manager セッション変数
s_sestype は、アプリケーション・セッションのセッション・タイプの値を参照するために使用される場合があります。
詳しくは、「Panels, Scripts and Variables」マニュアルを参照してください。
- SESTYPE パラメーターは、ユーザーがカスタマイズできる「priority」セッション機能が使用されており、かつユーザーが共通のエンド・ユーザー・パラメーター SESSPRIAPPL を NO (デフォルト) に設定している場合や、ユーザーがカスタマイズできる「autostart」セッション機能が使用されており、かつユーザーが共通のエンド・ユーザー・パラメーター SESSAUTOSAPPL を NO (デフォルト) に設定している場合に重要になります。
SESSPRIAPPL パラメーターについて詳しくは、SESSPRIAPPL を参照してください。
SESSAUTOSAPPL パラメーターについて詳しくは、SESSAUTOSAPPL を参照してください。
SESTYPE パラメーターは、OLA イネーブラーを使用するか、サンプル・ジョブ ISZSTJOB を実行することで、自動的に設定できます。
- セッションに SESTYPE 値が割り振られると、そのユーザーの他のすべてのセッションについて、SESTYPE 値の重複がチェックされます。
ユーザーが大量のセッションを保持している場合、特にそのユーザーが IBM Session Manager
にサインオンする際に、パフォーマンスに影響する可能性があります。
SESTYPE を実装する場合はこの点に注意し、実動ではないシステムでテストをして、パフォーマンスが許容できるレベルであることを確認してください。
さらに支援が必要な場合は、地元のサポート担当員に連絡してください。
例
ユーザーの定義に SESTYPE が 6 のセッションが含まれており、かつそのユーザーが、SESTYPE が 6 のセッションを含むプロファイルに関連付けられている場合は、重複と見なされます。
ユーザーの定義が、PROFILE1 と PROFILE2 の 2 つのプロファイルに関連付けられていると仮定します。
PROFILE1 と PROFILE2 の両方に SESTYPE が 25 のセッションが含まれている場合は、重複と見なされます。
親トピック:
関連トピック: