MISER

説明

MISER (IBM Session Manager Network Data Minimizer) のスイッチをオンにすべきかどうかを指定します。

この共通セッション・パラメーターは、以下の制御ステートメントに適用されます。 SYSTEM (SYSTEM ステートメントを参照)、PROFILE (PROFILE ステートメントを参照)、USER (USER ステートメントを参照)、TERMINAL (TERMINAL ステートメントを参照)、および APPL (APPL ステートメントを参照)。

フォーマット

MISER [Yes|No|ON|OFF]|
   [INput]
   [OUTput]
   [REA]
   [ERB]

デフォルト: MISER No

使用法

MISER は本質的に、使用可能にするとアプリケーション間のデータ・トラフィックを大幅に削減することができる、データ削減機能です。 これを実現するために、 現在画面に表示されているデータと比較して、変更されたデータ・ ストリームの部分のみが更新されるように、複雑な比較技法が使用され ています。

これらの技法を使用すると、CPU のオーバーヘッドが発生することに注意する必要があります。 そのため、最適なソリューションを見つけるために、各インストールでは独自の要件を調べて、さまざまな設定を試みることをお勧めします。 Q STATS コマンドは、処理されるデータのボリュームに関する統計を表示します。 詳しくは、「Installation and Customization」マニュアルを参照してください。

MISER のオン/オフを切り替えることができるほか、該当するステートメントでこのパラメーターを指定して選択的に使用することができます。 この方法で、データ削減を、最も効果的なアプリケーションまたは 端末に対して使用することができます。

INPUTOUTPUTREA、および ERB の各オペランドは、サポート担当者から勧められた場合を除き、通常は指定しません。 これらのオペランドは、MISER の使用中に問題が発生した場合、および特定の領域でデータ削減を行わないようにする必要がある場合に使用されます。 何を指定しても、前の指定は完全にオーバーライドされますが、これらのオペランドは、オンに指定することのみ可能で、オフに切り替えることはできません。 例えば、SYSTEM ステートメントで MISER=Yes が指定され、APPL ステートメントで定義されたセッションに MISER=INPUT が指定されている場合、OUTPUTREA、および ERB は、そのアプリケーションで事実上オフになります。 これらのオペランドの意味は、以下のとおりです。

オペランド

意味

INPUT

データ削減をインバウンド・データ・ストリームのみに制限します。

OUTPUT

データ削減をアウトバウンド・データ・ストリームのみに制限します。

REA

拡張属性の除去を要求します。

注: このオペランドは、有効ですが、内部で管理されるものであり、明示的に定義する必要はありません。

ERB

バッファー読み取りコマンドのエミュレーションを要求します。

セッションに対して MISER が有効な場合、画面のイメージが MISER によって保持され、またそのイメージは更新されるため、WORKQUE パラメーターによって指定されるキューは使用されません。

親トピック:

関連トピック: