CV64 構造が VTAM アプリケーションに提供されるかどうかを制御します。
このパラメーターは、SYSTEM 制御ステートメント (SYSTEM ステートメントを参照) に適用できます。
VTAM アプリケーションが TN3270 クライアントによって z/OS Communication Server の TN3270 サーバーを介して直接アクセスされる場合、アプリケーションは VTAM セッションの CINIT で CV64 構造を受け取ります。 CV64 構造にはアプリケーションが使用できる TN3270 クライアントの IP アドレスおよびポートが含まれ、TN3270 クライアントの発信元を特定できます。IBM Session Manager で CV64 パラメーターを使用する以前は、IBM Session Manager が TN3270 サーバーと VTAM アプリケーションの間に配置されている場合、セッションの CINIT で CV64 構造がアプリケーションに提供されることはありませんでした。 z/OS がリリース 12 以降であり、CV64 パラメーターが指定されている場合、IBM Session Manager はセッションの CINIT で VTAM アプリケーションに CV64 構造を提供します。
CV64 構造は、アプリケーションのアクセスに使用される VTAM ACB に関連付けられています。 この関連は、ACB がオープンされているときに構成されます。ACB がクローズされるときに関連は失われます。 このため、TN3270 クライアントと ACB の間のこの関連が存在する間、他のユーザーによって使用されない ACB が構成によって提供されるようにする必要があります。ACB を使用した最後のユーザーのセッションが終了したときに、SYSTEM パラメーター CLOSEACBINACT を使用して ACB をクローズすることを考慮してください。
このとき、ユーザーが別のユーザーによってオープンされた (その後にクローズしてから再オープンされない) ACB を使用してアプリケーションにアクセスする場合、オリジナル・ユーザーの CV64 構造がアプリケーションに渡されます。 これは、並列セッション・アプリケーションの場合も該当します (例: 同一の ACB を介して複数のユーザーがアプリケーションにアクセスすることを可能にする TSO)。 並列セッション・アプリケーションに CV64 機能が必要な場合、これらのアプリケーションは、一定の範囲の ACB を使用して定義する必要があります。 ACB は、定義された範囲内で合計並行ユーザー数に対応するのに十分な数を使用します。 詳しくは、「Technical Reference」マニュアルの RANGE ステートメントの説明を参照してください。 このステートメントは、RRA=YES と共に指定する必要があります。
CV64 パラメーターが指定されている場合、TN3270 サーバーを介して IBM Session Manager に直接アクセスする TN3270 ユーザーも、CV64 構造を VTAM アプリケーションに提供します。
CV64 パラメーターが指定されていない か、または CV64 No や OFF が指定されている場合、CV64 構造は VTAM アプリケーションに提供されません。