変更の始まり

イベント・バインディング

イベント・バインディングとは、1 つ以上のビジネス・イベントを CICS® に定義する XML 定義です。 イベント・バインディングは、イベント仕様、キャプチャー仕様、およびアダプターとディスパッチャー情報から成ります。

イベント・バインディングは、CICS イベントの配置、使用可能設定、および使用不可設定の単位です。 イベント・バインディングは、同じ EP アダプターと構成、および同じディスパッチング・ポリシーを使用して処理される一連のイベントをグループ化します。

イベント・バインディングは、CICS イベント・バインディング・エディターを使用して、CICS バンドル・プロジェクトで作成します。 イベント・バインディングの開発は、以下のようにトップダウンまたはボトムアップで行うことができます。

トップダウン開発
ビジネス分析者がイベント仕様を作成します。 その後、アプリケーション分析者が 1 つ以上の対応するキャプチャー仕様を完成させます。
ボトムアップ開発
まず、アプリケーション分析者が考えられるキャプチャー仕様を作成します。 その後、ビジネス分析者が、そのキャプチャー仕様から、必要なイベント仕様に対応する 1 つ以上のキャプチャー仕様を選択します。

ビジネス分析者がイベント仕様を完成させて、アプリケーション分析者が、対応するキャプチャー仕様とディスパッチャー情報を完成させると、 ビジネス・バインディングは完成です。

イベント・バインディングは、CICS イベント・バインディング・エディターによって、 CICS バンドル・プロジェクトに接尾辞が .evbind の XML イベント・バインディング・ファイルとして保存されます。 バンドルを CICS システムに配置できます。 CICS システムで、配置された CICS バンドルの定義、インストール、使用可能設定、使用不可設定、およびアンインストールを行うことができます。 また、配置された個々のイベント・バインディングを使用可能/使用不可にすることができます。

CICS イベント・バインディング・エディターは、イベント・バインディング・スキーマに準拠した XML ファイルを作成します。 CICS システムに配置するには、イベント・バインディングは CICS バンドルに組み込まれていて、 イベント・バインディング・スキーマに準拠していなければなりません。 以下のイベント・バインディング・スキーマ・ファイルは、CICS とともに /usr/lpp/cicsts/cicsts41/schemas/eventprocessing/

にインストールされます。

スキーマ・バージョン

スキーマ・バージョンは、次のようにスキーマ内に示されるバージョン番号とリリース番号で識別されます。
CICSEPSchemaRelease="1" CICSEPSchemaVersion="1"

スキーマのバージョン番号は、CICS リリースごとに、そのリリースに新しいスキーマが含まれている場合に増分されます。 リリース番号は、CICS リリースの途中で新しいスキーマが導入されると増分されます。

CICS イベント・バインディング・エディターは、 スキーマをできる限り低いレベルに保つことにより、 新しいスキーマ・バージョンをサポートしていない可能性のあるシステムとの最大限の互換性を提供します。 CICS イベント・バインディング・エディターは、evbind ファイル内の バージョン番号とリリース番号を、ユーザーが選択するオプションの最小レベルに設定します。 イベント・バインディング・ファイルが、CICS でサポートされているスキーマ・バージョンよりも新しいスキーマ・バージョンを使用している場合、 そのイベント・バインディング・ファイルのインストールは失敗します。表 1 にリストされていない機能は、最小スキーマ・レベルが 1.0 の基本機能です。

表 1. イベント・バインディング機能の最小スキーマ・バージョン
機能 スキーマ・バージョン
HTTP EP アダプター v1.1
変更の終わり